シャインマスカットは正しく保存すれば長持ちする！保存のコツは？

程よい酸味と甘みが魅力的なシャインマスカット。旬の季節を毎年楽しみにしている方も多いのではないでしょうか？本記事ではシャインマスカットを美味しく食べるための保存方法について紹介します。

常温、冷蔵、冷凍それぞれの保存方法と日持ちなどを詳しく解説しているので「どれくらい日持ちするの？」「長持ちさせるコツはある？」などの疑問を持つ方は必見です。ぜひ正しい保存の仕方を学んで美味しいシャインマスカットを楽しみましょう。

シャインマスカットは香りと糖度が高く、皮ごと食べられるぶどうです。ジューシーで歯ごたえが良く、種もないためマスカットの中でも非常に人気があります。まずはこのシャインマスカットを常温で保存する方法を紹介します。

シャインマスカットは常温でも保存できます。ただし常温に置いておく場合は冷暗所で保存するのがベストです。湿度と温度が高くなるとそれだけ日持ちが悪くなるため注意しましょう。

シャインマスカットは水洗いせず、くしゃくしゃに丸めて柔らかくした新聞紙やポリ袋で房ごと覆ってから冷暗所に置いておきます。皮が傷つかないように優しく包むのが長持ちさせるポイントです。

常温のシャインマスカットの日持ちは2～3日と短めです。ただシャインマスカットは常温で食べるのが最も美味しいため、購入してすぐに食べる予定なら常温に置いておくのがよいでしょう。量が多い場合やすぐに食べない場合は冷蔵庫、冷凍庫での保存をおすすめします。

続いてシャインマスカットの冷蔵保存について紹介します。シャインマスカットの保存方法と言うと大体の方が冷蔵庫保存を思い浮かべるのではないでしょうか？常温よりも長持ちする冷蔵保存ですが、日持ちさせるためにはコツがいくつかあります。ここでは2つの保存方法とコツ、保存期間を解説します。

シャインマスカットを冷蔵庫で保存する際は、常温と同じく水洗いの必要はありません。房ごと保存する場合、シャインマスカットを袋から取り出して傷んだ粒を取り除きます。

それをくしゃくしゃにして柔らかくした新聞紙で包み、その上からラップで覆います。この状態で冷蔵庫の野菜室へ移しましょう。ラップを巻くときは空気を含ませるように軽く優しく扱うのがポイントです。

シャインマスカットは房から粒を外して保存することもできます。まずシャインマスカットの粒を枝を少し残すようにしてハサミで切り離します。房ごと保存する時と同じように水洗いはせず、状態の悪いシャインマスカットはこの時点で別に分けておきましょう。

切り離した粒はジッパー付き保存袋かタッパーに入れ、シャインマスカット同士が重ならないように並べます。あとは冷蔵庫の野菜室へ移せばOKです。

シャインマスカットを冷蔵庫で保存する場合、水洗いすると水がついている部分が腐って日持ちが悪くなります。そのため冷蔵保存の際は、食べる直前に水洗いするのが長持ちのコツです。シャインマスカットは常温の方が甘みが感じられるので、食べる時は20分ほど前に冷蔵庫から出しておくようにしましょう。

冷蔵庫に入れたシャインマスカットの保存期間は3～5日ほど。常温よりは日持ちがしますが、やはり時間が経つとともに鮮度は悪くなっていきます。

シャインマスカットはあくまでも生鮮食品なので、早めに食べ切るに越したことはありません。なお保存前に取り分けた状態の悪いシャインマスカットはそのまま保存せず、すぐに食べるようにしてください。

シャインマスカットの保存方法で一番長持ちするのが冷凍保存です。ここからは冷凍の仕方とコツ、日持ちについて紹介します。短期間で食べ切れない時はぜひこちらの方法を試してみてください。

シャインマスカットを冷凍する場合は房のままではなく粒を外してから保存します。まずは軸2～3mmを残してハサミで一粒ずつ茎をカットし、水洗いして軽く汚れを落とします。

その後、キッチンペーパーなどで水分を優しく拭き取ってジッパー付き保存袋やタッパーに入れます。この状態で冷凍庫へ移せば完了です。ジッパー付き保存袋に入れる際は、軸でマスカットの皮が傷つかないように気をつけてください。

いったん解凍したマスカットの再冷凍はおすすめできません。なぜなら品質が悪くなり、味も食感も落ちてしまうからです。冷凍したシャインマスカットは食べる分だけ取り出すようにしましょう。

冷凍のシャインマスカットは、半解凍にするとシャーベットのような味わいが楽しめます。もちろん全解凍しても美味しいですが、夏場などの暑い季節は特にこの食べ方がおすすめ。シャインマスカットは冷たい状態で食べると酸味が際立ってあっさりと食べやすくなります。爽やかな後味と上品な甘みを味わってみてください。

丸ごと食べられるシャインマスカットですが、中には皮の食感が気になる方もいるでしょう。マスカットは冷凍すると簡単に皮をむくことができます。おすすめのむき方は、冷凍マスカットを熱湯に10秒ほどつけて流水にさらす方法です。この方法ならトマトの湯むきのようにつるんと皮がはがせます。

シャインマスカットの冷凍での保存期間は2～3週間ほど。鮮度が少し落ちても良いのであれば5～7週間の保存も可能です。冷凍保存は、常温、冷蔵に比べるとかなり日持ちします。すぐに食べられない時は冷凍して美味しさを長く保ちましょう。

続いてシャインマスカットの日持ちを良くするコツを2つ紹介します。正しい方法で保存しているつもりでも、コツを押さえているのとそうでないのとでは保存期間が大きく変わります。ぜひ鮮度を保つためにも参考にしてみてください。

シャインマスカットにはブルームと呼ばれる白い蝋状の物質がついています。この物質は新鮮で甘い果実にみられる天然物質で体に害を及ぼすことはありません。

実はブルームには鮮度を保つ役割があり、粉を落としてしまうと日持ちが悪くなってしまいます。ブルームがついているマスカットは鮮度も味も抜群なので、常温、冷蔵保存の際は水洗いしないように気をつけましょう。

冷蔵庫に入れる際に皮をむく人もいますが、これも日持ちを悪くする1つの要因です。シャインマスカットはもともと皮ごと食べられる果実なので皮をむく必要はありません。酸化して味も悪くなってしまうため、皮が気になる場合は食べる時にむくようにしてください。

最後に新鮮なシャインマスカットの見分け方を紹介します。ただでさえシャインマスカットは高級なので、せっかく購入するなら美味しい果実を選びたいものです。ここでは、簡単に見分けられる2つのポイントを解説します。

鮮度の良いシャインマスカットは皮にハリがあって果肉がしっかりとしています。そのため、まずは粒の状態を確認するとよいでしょう。粒がふっくらとしているものも中に果汁がたっぷり詰まっている証拠です。

軸の色も見分ける目安になります。ポイントは軸がしっかりとしていて緑色のものを選ぶこと。ぶどうは軸から離れるほど栄養が行き渡らなくなるため、房の先端までまんべんなく色づいているのを選ぶのも重要なポイントです。

粒に白い粉、いわゆるブルームがついているものも新鮮だと言えます。ブルームは果実の鮮度を保ち、水分が蒸発しないように保護する役割があります。つまりブルームがついているものほど新鮮なシャインマスカットと判断できるのです。全体的に白い粉で覆われているものを選ぶとよいでしょう。

シャインマスカットはあまり日持ちのしない果物です。異臭がしたりカビが出たりしている場合は腐っている可能性があります。またさわってみてグニャグニャと柔らかく、普段と違う酸味がある場合も食べるのを避けましょう。

本記事ではシャインマスカットを美味しく食べるための保存方法について紹介しました。シャインマスカットは常温、冷蔵、冷凍の3つの方法で保存することができます。

常温は一番日持ちがしないので、長持ちさせたいなら冷凍保存がおすすめ。半解凍で食べるとシャーベット状になってひと味違う美味しさが楽しめます。ぜひ正しい方法で保存して、甘くてジューシーなシャインマスカットを存分に味わいましょう。