しめじを洗う必要がない理由とは?汚れの取り方や保存方法も紹介!

しめじを洗う必要がない理由について色々な視点から紹介します。美味しいしめじの選び方や、ぶなしめじの保存方法についても詳しく説明!もしも洗う場合の、ぬめりのでない汚れの取り方や美味しさを逃さないための洗い方も解説します。

しめじを洗う必要がない理由とは?汚れの取り方や保存方法も紹介!のイメージ

目次

  1. 1しめじは洗う?洗わない?
  2. 2しめじを洗うとダメな理由
  3. 3しめじを洗うことなく汚れを取る方法
  4. 4しめじの正しい保存方法
  5. 5美味しいしめじの選び方
  6. 6しめじは洗う必要がない食材

しめじは洗う?洗わない?

きのこ類のなかでも広く親しまれているのがしめじです。しめじは料理の下ごしらえの際に洗う必要があるのでしょうか?答えは「しめじは洗わない」が正解です。しめじの中でも一般的に広く使われているぶなしめじを中心に、なぜしめじを洗う必要がないのかという理由と、洗った場合のデメリットを調べました。

また、しめじを料理する際にどうしても洗いたい場合の洗い方を紹介します。さらに、そのほかの方法での汚れの落とし方などの注意点も紹介します。さらに、冷蔵庫に入れる際の注意点や、それ以外での保存方法なども紹介します。

しめじを洗うとダメな理由

しめじは洗う必要がないきのこです。ではなぜ洗う必要がないのでしょうか?ぶなしめじを例にその理由をいくつかに分けて説明します。

しめじを洗うと劣化が進む

しめじを洗う必要がない理由として、洗うと劣化が早くなるという点があります。なぜ劣化が早くなるかというと、しめじは水分に弱いからです。

ぶなしめじをはじめ、きのこ類は繊維の間に空気を含んだつくりになっています。そのため、洗うことでそこに水分が入り込んでしまいます。水分が入り込むと、それによってぬめりが出たり、ぷよぷよになるでしょう。

そうやって水分を含んだ繊維はとても傷がつきやすいです。そのことから、水分を含ませないようにするために、しめじは洗う必要がありません。

しめじの風味が落ちる

しめじを洗う必要がない点として、洗うことにより風味が落ちてしまうということがあります。ぶなしめじをはじめとするきのこ類全般は、その重さの9割が水分でできています。

もともと水分を多く含んでいるため、洗うことでその水分を含むのと引き換えに、風味が流れていってしまいます。また、水を含んだことでぬめりが出たり食感も悪くなります。

しめじの栄養素が落ちる

しめじを洗う必要がない点としては、洗うと栄養素が落ちてしまうことも挙げられます。しめじなどのきのこ類に多く含まれている食物繊維は水溶性ではありませんので、たとえ水で洗ったとしても流れることはありません。

しかし、その他の栄養素には、水溶性のものも多く含まれています。たとえばビタミンBやカリウムなど、しめじにも多く含まれている栄養素です。これらの栄養素は水溶性のため、洗うと水に溶けてしまい流れてしまいます。こういった栄養素を逃さず摂るためにも、しめじは洗わず使います。

しめじを洗う必要がない理由

ぶなしめじはなぜ洗う必要がないのでしょうか?それにはいくつかの理由があります。まず、ぶなしめじは屋内の清潔な工場で栽培されているからです。天然ものではなく栽培されているため、汚れが付きません。また、栽培する際は農薬類を使用していません。農薬を使用していないので洗わずとも安全に食べることができます。

そしてぶなしめじを問わずきのこ類は加熱して食べるものです。万が一菌がいても、加熱の際に熱で殺菌されます。このような理由からしめじは洗う必要がありません。

きのこで唯一洗う種類とは?

きのこで唯一洗っても大丈夫な種類はなめこです。栽培されてパックに入って売られている商品にも、洗ってから使うように書かれているものもあります。

しかし、下ごしらえの際に洗う必要はありますが、栽培されたパック入りのものの洗い方は、さっと水で流す程度でじゅうぶんです。よく洗ってしまうと、なめこのぬめりの中に含まれる旨味成分が一緒に流れてしまいます。

天然もののなめこの場合の洗い方も、栽培されたものより泥やゴミが付着している可能性が多いので水で流します。こちらも旨味成分が流れないように洗いすぎには注意が必要です。ただし、洗う必要がないなめこもあります。それは缶詰になっているものです。缶詰の場合はそのまま洗わず調理します。

しめじを洗うことなく汚れを取る方法

水で洗うことなく、しめじの汚れをとる方法がいくつかあります。どうしても汚れ気になる場合でも、栄養やおいしさを損なわない方法を調べてみました。

キッチンペーパーで拭き取る

水で洗ってしまうと風味や栄養が失われてしまうしめじ。しかし、どうしても石づきの部分を取り除く際に、石づきの部分の汚れがついてしまうことがあります。そういった汚れが気になる場合は、洗わないでキッチンペーパーでやさしくふき取るのがおすすめです。

また、ぶなしめじは清潔な工場で栽培されていますが、栽培の際におがくずなどを使用しています。そのため、そのおがくずが石づきの部分に付着していることがあります。もし汚れが落ちにくい場合は、キッチンペーパーを少し濡らして拭き取ります。拭き取れば水分によってぬめりがでる心配もありません。

汚れているところだけさっと洗う

キッチンペーパーでどうしても汚れが取れない場合の洗い方は、汚れている部分だけをさっと流す方法です。洗うといっても蛇口から流れる水に、そっと汚れた部分を当てるようにします。水につけて洗うのではなく、流水で素早く洗い流すようにするのがポイントです。

水に浸したり、長時間水に充てた洗い方をしなければぬめりが出ることもなく、しめじの風味を損なうことなく汚れを落とすことができます。水道の水で洗う際には水流を強くしすぎると、しめじを痛めてしまうので注意が必要です。

きのこは種類によって洗うものと洗わないものがあります。スーパーで売られているえのき、ぶなしめじ、エリンギ、まいたけなどは洗う必要はありません。もし気になるようであれば、ボウルに水を入れてそこにサッとつける、流水でサッと洗う、キッチンペーパーで汚れている部分を拭き取るなどの方法で行い、洗いすぎないように注意してください。

調理前に塩水にさっと浸す

さっと水洗いする洗い方以外にも、汚れを落とす洗い方があります。調理前にさっと塩水に浸すことです。ぶなしめじなどの栽培されたきのこにはほとんど汚れはありませんが、天然物のしめじなどについた流水でも落ちにくい汚れがあります。塩水ならば、風味を残したまま汚れを落とすことができます。

用意する塩水は海水と同じ程度である、濃度が3~3.5%の塩水を用意してください。前もってやってしまうとしめじにヌメりが出てしまうので、調理の直前におこないます。

原木栽培や天然のきのこなどの場合は、屋外で育つため、虫や汚れがつくことも多い。
調理の直前に塩水でさっと浸すことで、香りや旨み成分はある程度残して汚れを取り除くことができる。塩水の濃度は海水と同じくらいの3%~3.5%程度。水1リットルにつき大さじ2程度となる。

しめじの正しい保存方法

ここまでしめじを洗うことについて紹介してきましたが、ここからはしめじを正しく保存する方法を紹介します。

しめじの基本の保存方法

しめじの基本的な保存方法を紹介します。買ってきたしめじをすぐ使う場合は、売られているパッケージのまま保存しても大丈夫です。すぐに使わない場合は、買ってきたときのパックのままではいけません。

パックのまま保存すると、中で結露してしまいます。結露してしまうと、しめじに水分が触れてしまいます。しめじは水分に弱いので水分が触れると劣化が早まりますし、ぬめりが出てきてしまいます。ぬめりが出てしまうと傷んでしまい風味が落ちます。そのため、一週間以上保存する場合は、しめじの石づきの部分を取らずに保存します。

しめじをキッチンペーパーにつつみ、食品保存バッグに入れて冷蔵庫に入れます。こうすることによって結露の水分に触れずに保存することができます。

しめじを干す保存方法

一週間以上保存する場合は、しめじを干すという保存方法があります。この方法で保存をすると、常温でも一か月ほどの保存が可能です。

やり方は簡単で、洗わずに石づきを落とします。そのあと、しめじをばらばらにほぐして乾燥するまで天日干しにします。その後は乾燥材を入れた食品保存用のジッパー付きバッグなどに入れます。常温での保存の際には、直射日光に当てないように気を付ける必要があります。

しめじを冷凍保存する方法

さらにしめじは干して乾燥させる以外にも、冷凍しての保存が可能です。しかも他の野菜は冷凍すると美味しさが落ちるのに対して、しめじは冷凍すると美味しさが上がります。それは冷凍されたことで壊れた細胞から、料理の際にうまみ成分出てくるためです。

冷凍保存の方法も簡単です。まず石づきの部分を取り除き、バラバラにします。それをそのまま冷凍保存ができる食品用のポリ袋などに入れて冷凍庫に入れます。完全に固まる前に一度取り出して、ほぐしておくと調理の際に使う分だけ取り出せて便利です。

美味しいしめじの選び方

しめじの洗い方や保存方法を紹介してきましたが、まず大切なのは美味しいしめじを選ぶことです。ぶなしめじのように袋に入って売られているものは、袋の中が結露しておらずしめじの表面が乾燥しているものを選びます。

袋の中が結露している状態だと、その時点で結露の水分がしめじにもついてしまい、ぬめりが出て鮮度が落ちていたり、傷んでいる可能性があります。

次にぶなしめじの見た目ですが、かさの部分が開いていないものを選びます。かさの部分が開いているものは、時間が経過してしまっています。かさの大きさは美味しさに関係はありませんが、軸の部分は重要です。軸が太くしっかりしているものは、鮮度もよく美味しいしめじです。

時間が経過してしまっていると、軸に弾力がなくなっています。弾力がないものは時間が経過したものの可能性があり、水っぽくなっていて美味しくありません。このように、買ってからの保存方法や洗い方だけではなく、買う際に美味しく鮮度のよいものを選ぶことも重要です。

しめじは洗う必要がない食材

ここまで、しめじの洗い方から保存方法、選び方まで紹介してきました。しめじは基本的に洗う必要はありません。しかし、汚れが気になる場合の洗い方は、極力水に濡らさないことが大切です。美味しいしめじを選び、正しい洗い方を守れば美味しく食べることができます。

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