妊婦はチーズを食べてはいけない?注意点やNGな種類を徹底解説

妊婦はチーズを食べていいのかを解説していきます。妊娠中は食べていいものと食べてはいけないものがあり、人によっては食事制限が設けられてしまうなど、食べ物には注意が必要です。本記事では妊婦さんはチーズが食べられるのかを紹介していきます。

妊婦はチーズを食べてはいけない?注意点やNGな種類を徹底解説のイメージ

目次

  1. 1妊婦でもチーズが食べたい
  2. 2妊婦がチーズを食べるとき加熱されてないものはダメ?
  3. 3妊婦がチーズを食べるときの注意点
  4. 4妊娠中のチーズについての体験談
  5. 5妊婦がチーズを食べるときの注意点まとめ

妊婦でもチーズが食べたい

小腹が空いた時や朝食にもピッタリの商品ですが、妊娠中に食べる際には注意が必要です。また、妊娠してから食べ物や飲み物の好みが変わったという妊婦さんも多く、無性に食べたくなるケースが多いです。スーパーで販売されている小分けにされた商品は妊娠初期や、つわりで食欲がないときでも食べやすくて便利という人も多いです。

本記事では妊婦さんはチーズが食べられるのか、食べられるものや食べてはいけないものなどを紹介していきますので参考にしてください。

妊婦がチーズを食べるとき加熱されてないものはダメ?

まずは、妊婦さんはチーズを食べてはいいのかを見ていきましょう。スーパーにはさまざまな、種類があるので、商品ごとに確認していきましょう。また、妊婦さんは加熱したものは食べられるのでしょうか?

チーズの種類を確認しよう

妊婦さんが食べる際には、パッケージに表記されている種類に気をつけなければいけません。さまざまな種類が存在する中で、食べてもいいものと、食べてはいけないものを個別に覚えるのは大変です。

そこで、確認が必要となるのが、市販のパッケージ裏に表示されている種類です。妊婦さんが購入する際は、裏に表示されている原材料を参考にしてください。

ナチュラルチーズ

ナチュラルチーズと聞くと柔らかいものを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?ナチュラルとは加熱加工されていないものをいい、乳を固めて発酵熟成させたものです。また、ナチュラルという名前の通り、自然のままに乳酸菌も生きている商品となっており、そのまま置いておくと熟成します。

原料には牛や山羊の水牛などの乳などが使用されており、乳酸菌と酵素を加えて固めています。また、ナチュラルは原料の乳の種類や製造方法、乳酸菌やカビなどの微生物、生産地の風土などによって形も風味も大きく変わるのが特徴です。

原材料名や内容量の表示とともに種類別の表示があります。種類別が「ナチュラルチーズ」となっているものは非加熱のチーズのため、避けたほうが安心です。

プロセスチーズ

日本の代表的な種類はプロセスチーズとなっており、ブラックペッパー入りやナッツ入り、6Pやキャンディチーズなど、味も形もさまざまな種類が販売されています。プロセスはナチュラルを加熱して溶かし、乳化剤を加えて型に詰めて作ります。加熱しているため、乳酸菌は死滅しており、それ以上熟成することはありません。

食べるとプリッとした歯ごたえがあり、乳を加熱したコンデンスミルクのような風味が特徴です。プロセスは日持ちもしますし品質も安定しており、比較的安い値段で手に入るので冷蔵庫に常備されている人も多いです。

妊娠中に食べてもよいチーズ

ナチュラルやプロセスなど、さまざまな種類が存在しますが、その中でも妊婦さんでも食べられるチーズはどの種類なのでしょうか?

プロセスチーズ

加熱処理されているプロセスは、妊婦さんでも安心して食べることができます。いつでもどこでも食べられる小分けタイプも多く存在し、種類が豊富なので妊娠中の妊婦でも気軽に利用することができます。ただし、塩分やカロリー、ビタミンAが多く含まれているため注意が必要です。

加熱されたチーズ

食材の中にはリステリア菌という菌が入っています。しかし、リステリア菌は加熱すれば死滅させることができます。そのため、加熱した商品は妊婦さんでも安心して食べることができるといわれています。生の商品を購入した場合は、加熱して食べるようにしましょう。

妊娠中は避けた方がよいチーズ

次に妊婦さんが避けるべきチーズの種類は、どんなものがあるのでしょうか?食べることができない商品も、しっかりと覚えておき、正しい食事を摂るようにしましょう。

加熱殺菌されていないナチュラルチーズ

ナチュラルは、厚生労働省から気をつけた方が良い食事と注意喚起されています。妊娠中に避けた方がいい理由は、リステリア菌に感染する危険性があるからです。リステリア菌とは、大腸菌などと同じように食中毒を引き起こすものといわれています。通常リステリア菌はそれほど強い菌ではなく、感染しても重症化する可能性は少ないです。

しかし、妊婦さんは免疫力が低下しているため、健康な人なら問題ないリステリア菌であっても感染や重症化する恐れがあります。日本での感染は年間で約200人ほどと多くありませんが、万が一のことを考えて妊娠中は控えた方が良いでしょう。

リステリア菌食中毒になる危険性のあるチーズとして「ナチュラルチーズ」があります。厚生労働省からも食べるのを控えるように指導されているものです。ナチュラルチーズには、モッツァレラ、カマンベール、リコッタ、パルメザン、ゴーダ、ゴルゴンゾーラ、ブルーチーズ、チェダーなどがあります。

ナチュラルチーズを未加熱のまま用いた食事

カマンベールなどのように自然発酵させた非加熱のものは、製造の過程で加熱していないので、食事に取り入れない方が良いでしょう。妊娠中にNGとされている生ハムや魚や肉のパテ、スモークサーモンなどの非加熱の加工品は食中毒菌の1種であるリステリア菌がいる可能性があり、おすすめできません。

外国産のナチュラルチーズ

数多くのナチュラルの商品が存在しますが、輸入品のものは特に注意が必要です。実は、日本で製造されているものは加熱殺菌が義務付けられています。そして、リステリア菌は加熱により死滅することが分かっているので、日本で製造されたものであれば生で食べても感染する可能性は基本的にありません。

そのため、妊婦さんが購入する場合は輸入品を避けるようにしましょう。外国産のものを食べる時だけでなく、ベイクドケーキやティラミス、ムースなどを食べる際にも注意が必要です。使用されているものが国産品か輸入品かを常にチェックしてください。

市販のチーズ商品は大丈夫?

妊婦さんが注意しなければいけないのは、パッケージの裏に書いてある原材料です。妊娠中に買う時はパッケージ表記を見てプロセスかナチュラルかを確認するようにすると良いでしょう。

外食のチーズ入りメニューは大丈夫?

食中毒予防として妊婦さんは、ナチュラルを未加熱のまま、食べるのは控えた方が良いとされています。しかし、食材の中でもカルシウムが豊富なため、食事に積極的に取り入れたい食材でもあります。外食時にも多くのチーズ料理を提供しているお店もありますが、それらのメニューは食べても大丈夫なのでしょうか?

一般的に妊婦さんでも外食をすることが可能ですが、お店によってはメニューに注意する必要があります。妊娠中は生物やファストフードを避けた方がいいとされており、加熱されていないチーズも避けた方がいい食材の1つです。

そのため、メニューを取り扱っているお店では、しっかりと火を通した料理を注文するか、お店に相談して抜いてもらうようにしましょう。

海外の妊娠中のチーズ事情

海外の妊婦さんのチーズ事情が気になる人も多いのではないでしょうか?欧米では、ナチュラルなどの食べ物を介したリステリア菌による集団食中毒が実際に起こっています。日本では、食品衛生法によってリステリアに汚染されないような対策をとることが業者側に義務付けされています。

また、賞味期限内でも早めの消費が推奨されていたり、保管方法についても注意喚起がされています。そして、海外産の商品はすべてNGというわけではないですが、日本製のものは生産時に十分加熱されているので安心して食べることが可能です。しかし、海外産のものは加熱されていないものが多いので注意が必要です。

ナチュラルチーズでも特に輸入品を避けてください。ナチュラルチーズを食べるときだけでなく、レアチーズケーキやベイクドチーズケーキ、ティラミス、ムースなどを食べるときにも注意が必要です。

妊婦がチーズを食べるときの注意点

妊婦さんは妊娠中にさまざまな、食事制限が設けられています。次は、妊婦さんが食べる時に注意しなければいけない事を見ていきましょう。

妊婦がチーズを食べるときの注意点①リステリア菌

リステリア菌とはリステリア・モノサイトゲネスといい、河川水や動物の腸管内など環境中に広く分布する細菌の1種です。一般に広く知られている病気ではありませんが、危険な感染症です。そして、妊婦さんの体の免疫力は妊娠前よりも20倍も低下しているため、一段と注意が必要です。

一般的には、そこまで注意する感染症ではないのですが、妊婦さんの場合は感染したらすぐに治療するようにしましょう。また、リステリア菌は比較的熱に弱く、75℃以上の加熱で死滅するといわれています。そのため、海外製の加熱されていないものには、特に注意してから食べるようにしましょう。

リステリア菌に感染すると、リステリア症という疾病にかかってしまいます。リステリア症とは食中毒の1つであり、下痢や吐き気、発熱などの症状を引き起こし、重症化すると意識障害や髄膜炎を引き起こすこともあります。

妊婦がチーズを食べるときの注意点②原材料

妊婦さんが市販の商品を購入する時は原材料を必ず確認するようにしましょう。ナチュラルはリステリア菌などが存在している可能性もあります。そのため、プロセスと記載されているものを選ぶようにしましょう

妊婦がチーズを食べるときの注意点③食べすぎない

妊婦さんがプロセスの商品を食べる時は、塩分の過剰摂取に気をつけるようにしましょう。塩分が多く含まれており、摂り過ぎると妊娠高血圧症候群を引き起こす可能性があります

妊婦がチーズを食べるときの注意点④加工品

チーズには加工されている商品が多く存在します。さまざまな料理がありますが、妊婦さんは料理にどの種類が使われているのかを見極める必要があります。

粉チーズ

粉チーズは別名パルメザンといわれており、ナチュラルの1種のパルメザンを乾燥させて粉末状にしたものが主流です。ナチュラルの仲間なので妊婦さんは控えた方が安心です。ただし、プロセスを原料としているものもあるので、食事の際は必ず確認するようにしましょう。

チーズ料理

妊婦さんの中には無性にチーズ料理が食べたくなる時があり、ハンバーグやパン、トーストやリゾットなどの料理に使われていることが多いです。加熱しているのであれば、妊婦さんが食べても問題はありません。ハンバーグやパンなどの食事に、加熱していないものを添えている可能性もあるので注意しましょう。

また、フォンデュは加熱されていますが、白ワインなどのアルコールを使ったレシピもあるので注意しましょう。サラダやサンドイッチなどの加熱していない料理に関しては、原材料を確かめて判断しましょう。

おつまみ系のチーズ

おつまみや、おやつとしての商品も多く販売されており、形もさまざまで食べやすい大きさが多いです。そして、さけるタイプやキャンディ状になっているものは妊婦さんも気軽に食べることができる人気の商品です。しかし、妊婦さんが食べる際はパッケージの種類別表示を必ず確認するようにしましょう。

ただし、かまぼこや鱈などに使用されているものは加工されていることが多く、表示されていない場合があります。原材料などを確認しても分からない場合は、電子レンジなどで加熱してから食べると安全かもしれません。

チーズ入りのお菓子

お菓子を食べる際は、お菓子自体が加熱しているかどうかを気をつける必要があります。ケーキ屋のタルト、スフレでは、焼いたものを使用しているものもあれば、ナチュラルのものだけを添えている可能性もあります。カールやおかきなどの加工途中で加熱しているものは妊婦さんでも安心して食べることができます。

しかし、商品によっては加工工程が異なる場合があるため、不安であればメーカーに問い合わせてみるのも1つの手です。

妊娠中のチーズと子どもがアレルギーになる危険性

妊娠中の食事にチーズを食べると、子供がアレルギーになると心配される妊婦さんも少なくありません。しかし、妊娠中の食事と子供の食物アレルギーとの因果関係はまだ明確になっていません。妊婦さん自身や家族にアレルギーがある場合は、かかりつけの産婦人科医と必ず相談するようにしましょう。

厚生労働省から発表された情報では、妊婦さんが食物アレルギーの原因になる食べ物を控えた場合でも、子供のアレルギー発症率は低下しなかったという結果が出ています。食べられるものが少ない妊婦さんですが、自己判断で特定の食べ物を避けてしまうと、栄養バランスを崩してしまう可能性があるので注意しましょう。

妊娠中のチーズについての体験談

妊婦さんはナチュラルが食べられないので、ヨーグルトを使ってナチュラル風を作って食べています。妊娠中は便秘になりやすいので、ヨーグルトを食べると便秘解消になることもあり、さらにカロリーも低いので妊婦時におすすめの食べ方といえるでしょう。

妊婦さんは、加熱細菌をしていないナチュラルや生ハムや生肉は避けた方が良いでしょう。プロセスは食べられるのでストレスのない妊娠生活を送りましょう。

自分でおやつやケーキなどを作る際は水切りヨーグルトを使ってデザートを作る人も多いです。カロリーも低いので体重管理が必要な妊娠時に作ってみてはどうでしょうか?

どうしても食べたくなった場合は、加熱して食べるようにしましょう。安心して食べられるものはプロセスですが、どうしてもナチュラルが食べたくなった場合は加熱して食べるようにしましょう。根詰めるとストレスになってしまうので、楽しく食事をして妊娠生活を送るようにしましょう。

妊婦がチーズを食べるときの注意点まとめ

チーズにはさまざまな種類があり、妊婦時でも食事に取り入れて楽しむことができる食材です。食べてはいけないものもありますが、ちゃんと注意すれば食べることができます。ずっと避けてきた妊婦さんもこの機会に食べて楽しく妊娠生活を楽しみましょう。

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