人工甘味料は太る?カロリーゼロなのに太る理由!種類による違いも解説

人工甘味料が太るという情報について紹介します。人工甘味料はカロリーゼロなのに、なぜ太る理由になるのか調査しています。代表的な人工甘味料の種類を紹介しながら、危険性やダイエットに向かない理由も解説します。

人工甘味料は太る?カロリーゼロなのに太る理由!種類による違いも解説のイメージ

目次

  1. 1人工甘味料で太るのは本当?
  2. 2人工甘味料はカロリーゼロでも太る?
  3. 3人工甘味料で太る理由
  4. 4人工甘味料は太るどころかダイエットに効くことも?
  5. 5人工甘味料の種類
  6. 6人工甘味料は太らないよう注意が必要

人工甘味料で太るのは本当?

人工甘味料の還元パラチノース

近年は「カロリーゼロ」と表記された商品が増えています。しかし、カロリーゼロ商品でも太るという噂があります。その理由はカロリーゼロ商品には「人工甘味料」が使われているからです。人工甘味料は「アスパルテーム」や「アセスルファムカリウム」、「スクラロース」が代表的です。人工甘味料で太る、という情報について紹介します。

人工甘味料はカロリーゼロでも太る?

人工甘味料を使った食品のカロリー

人工甘味料を使った食品のカロリーは基本的に「ゼロ」になります。しかし、カロリーゼロだからといって太らないわけではありません。カロリーゼロの飲料や食品も、注意して食べなければ太る原因になります。人工甘味料は、血糖値が上がりやすく、インスリンも多く分泌される点が指摘されています。

太る原因は、カロリーゼロを利用した食生活の場合があります。現代社会はカロリーゼロが増えていますが、適切な利用法を守らないと、カロリーが高い食品よりも太るといえます。自分の食生活を振り返って、人工甘味料が使用されているものをチェックするとよいでしょう。

食品のカロリーは、100mlまたは100gあたり5キロカロリー未満は「カロリーゼロ」と表示できます。嘘を付いているわけではないですが、すべてのカロリーゼロ食品が完全にカロリーゼロではない点も注意です。500mlのペットボトルでは25カロリーなので微量ですが把握しておきましょう。

人工甘味料は危険?

太っている人、メタボな人、アレルギーがある人や高血糖な人はやめといたほうがいいと言えます。

人工甘味料は危険が含んだ物質と考えられているのです。問題点はメタボリック症候群やⅡ型糖尿病のリスクが上るという点になります。通常のカロリーがある飲み物よりも、人工甘味料の方が病気になるリスクがあるわけです。先程の血糖値やインスリンが多く分泌されることで、分泌器官のすい臓に負担がかかることが原因です。

危険性があると分かっていても、カロリーゼロは店頭で大量に販売されています。人工甘味料を摂取することで、血糖値が上昇するメカニズムははっきりと解明されておらず、今後も問題点が指摘される可能性があるのです。

人工甘味料についての論文

人工甘味料(スクラロース)を飲んだときのほうが、水を飲んだときより、血糖値のピークが高くなるという研究報告があります。しかも、インスリンの分泌のピークも約20%高くなりました。

2014年に雑誌「ネイチャー」において、人工甘味料についての論文が発表されました。論文の情報によると、人工甘味料が腸内細菌に作用して、バランスを乱す可能性が指摘されたのです。このバランスを乱すことによって、血糖値が上昇したというわけです。腸内細菌と糖尿病は深い関わりがあります。

人工甘味料も糖尿病に影響のある腸内細菌を作り出したと考えられるのです。人工甘味料はカロリーゼロで太らないメリットがあるものの、すい臓への負担や糖尿病の可能性があるとすれば問題です。この論文以外にも、人工甘味料に関する問題は指摘されており、安易に摂取しても良いとはいえないでしょう。

販売メーカーも安全性に留意しているようですが、自分の身体を守るために大量摂取は避けましょう。太るだけでなく、身体に悪影響を与える点が注意点です。

人工甘味料で太る理由

人工甘味料は中毒性がある?

カロリーが少ないからと気にせずたくさん飲んでしまった場合、脳の中の快楽中枢を刺激してしまい依存性がでてしまうといわれています。この甘さを体が欲するようになってしまうので、どんどん人工甘味料を摂取してしまう事に。

人工甘味料が太る理由に中毒性が挙げられます。人工甘味料の「サッカリン」はマウスを使った実験で、中毒性が高いことがわかっています。自分でも気づかないうちに、人工甘味料が含まれた商品を繰り返し利用する依存性があるのです。飲料メーカーも研究を行い、より飲みやすいカロリーゼロ飲料を製造しています。

人工甘味料の歴史は浅く、ほとんどが2000年以降に登場したものです。一番古いサッカリンでも約130年ほどの歴史しかありません。身体にどういった影響あるか、という研究はまだまだ始まったばかりといえるでしょう。1週間に1回、人工甘味料が含まれる500mlを飲むだけでも身体へのリスクがあるそうです。

タバコや麻薬と比較すると、食べ物や飲み物の依存性は気づかない存在です。ジュースを毎日飲んでいても、依存していると感じることは少ないでしょう。自分が好きだから飲んでいるのではなく、依存していると考えると見方も変わってくるかもしれません。

人工甘味料は味覚に影響がある?

砂糖と比較して、人工甘味料は数百倍の甘みがあります。ネオテームのように新しいものでは、約1万倍ほどの甘みを感じると考えられています。この強い甘みは人間の味覚に影響を与えるそうです。果物の自然の甘みを感じられない場合、味覚に影響があるといえるでしょう。

砂糖と比較すると、人工甘味料はどれぐらいの甘さがあるか分かりにくいという点が挙げられます。コーヒーに角砂糖をたくさん入れると太るとイメージ出来ても、人工甘味料では分からないでしょう。同じ量を入れても人工甘味料のほうが甘みや依存性が強いため、どんどん強い甘さに慣れてしまうのです。

カロリーゼロを利用するようになってから、通常の食品に甘みが足りないと感じたら要注意といえます。太る原因を抑えるつもりが、どんどん甘味料に依存している状況です。1週間、1ヶ月と量を抑えていくうちに、以前の味覚を取り戻すことができるでしょう。

人工甘味料はインスリンの働きを悪くする?

人工甘味料入りの飲料を1週間に500ミリリットル飲んだ人たちは、カロリーのある糖類使用の飲み物を同じ量飲んだ人たちより糖尿病のリスクが15%も高くなった。

インスリンは「肥満ホルモン」と呼ばれます。砂糖はインスリンに影響を与えて、肥満や糖尿病の原因になります。そのことを避けるために、人工甘味料を使ったカロリーゼロを利用しても、砂糖と同様にインスリンに影響を与えることがわかっています。つまり、砂糖も人工甘味料も肥満や糖尿病の原因になるのです。

インスリンに影響を与えるだけでなく、神経伝達物質にも悪影響があります。人工甘味料を含んだ食品に依存していると、鬱病や不眠につながる可能性があります。

日常的に人工甘味料を摂取していると、糖質が入ってきても体内で適切に処理されないのです。糖質制限ダイエットがブームになっていますが、糖質は身体を動かすエネルギー源といえます。糖質制限は倦怠感を感じる原因になります。同様の現象が、人工甘味料によっても引き起こされるのです。

人工甘味料は満腹中枢に影響する?

ダイエットにおいては、いかに満腹感を感じるかというのが重要になります。食事の量を減らしても、腹持ちの良い食べ物であればダイエットの成功につながります。しかし、人工甘味料は満腹中枢を刺激する「セロトニン」の分泌を阻止する働きがあります。食べても満腹感が得られないのは、太る原因になるでしょう。

人工甘味料のサッカリン、エリスリトール、アスパルテーム、スクラロース、アセスルファムカリウム、ネオテーム、アドバンテームが成分表示に含まれている場合、ダイエットに適しているとはいえないでしょう。カロリーだけで太ると判断するのは危険です。

全ての人に人工甘味料の害が出るわけではありません。日本人と外国人では体質が異なるため、影響も異なります。ただし、アレルギーや糖尿病、太る体質の人は注意しましょう。心配な場合は、医師と相談して適切な摂取量のアドバイスをもらうのがおすすめです。

人工甘味料は太るどころかダイエットに効くことも?

人工甘味料をダイエットにうまく活用するには?

山盛りの人工甘味料

人工甘味料はダイエットには適していない部分が多いです。しかし、その特徴を利用してダイエットにうまく活用できないのでしょうか?大事なことは人工甘味料を太らないと考えて飲むと、ダイエットに失敗するという点です。逆に人工甘味料のデメリットを理解して利用すれば、ダイエットに効く可能性があります。

ダイエットにおいてカロリーを制限することが重要です。その意味では人工甘味料はカロリーゼロといえるでしょう。人工甘味料を使用しているのは飲料だけでなく、様々な食品が存在します。ゼリーやガムなどもその一種です。ダイエット中の甘みが欲しいときに少量を摂取するなら、太る原因を防げます。

また、炭酸水のようにカロリーゼロで人工甘味料が少ないものは、炭酸でお腹が膨れやすいものになります。人工甘味料はお腹を緩くするため、下痢になりやすいというデメリットがありますが、便秘は限定的なダイエット法につながります。

人工甘味料の量を決める

人工甘味料とスプーン

人工甘味料のデメリットを把握し、メリットをうまく活用するのは量がポイントです。砂糖よりも低カロリーという点を活用しましょう。どんな食べ物や飲み物もいきなりやめることは困難です。普段から人工甘味料を使った製品を利用している場合は、少しずつ量を減らしましょう。

量を減らすことに慣れたらダイエットに取り組むのがおすすめです。満腹感の得られやすいナッツ類を利用しながら、甘みが欲しいときに少量を摂取しましょう。甘みが強いため、ダイエット中では少量でも満足感が得られます。ポカリスエットには3gのスティックシュガーが10本分入っていると考えると、少量で良いことがわかります。

糖質はしっかりと運動すれば消費しやすい栄養です。カロリーゼロにこだわりすぎるのではなく、運動して消費することを心がけましょう。果物などの自然由来の糖質を摂取して、エネルギーとして消費するのがおすすめです。また、プロテインにも人工甘味料が使用されているので注意しましょう。

人工甘味料の種類

代表的な人工甘味料の種類について知っておくことをおすすめします。代表的なものには「エリスリトール」や「ネオテーム」、「アドバンテーム」が挙げられます。その他にも「アスパルテーム」、「アセスルファムカリウム」、「スクラロース」、「サッカリン」があります。

自分が食べているものや飲んでいるものの原料を確認してみましょう。先程挙げた人工甘味料が含まれている可能性が高いです。これらが100%身体に悪影響を与えるわけではありません。かつて使用されていた人工甘味料の中で、人体に悪影響を与えると分かったものは使用禁止になっています。この点を含めて、代表的な人工甘味料を紹介します。

エリスリトール

「エリスリトール」は、味噌やワインなどの発酵食品や、果物やきのこに含まれる糖質を使用しています。砂糖の70%ほどの甘みがあり、人工甘味料の中ではさっぱりとした後味になっています。血糖値が上がりにくいのも特徴です。

エリスリトールは食品添加物の中でも安全性が高いとされており、多くの食品に利用されています。人工甘味料の中では、お腹が緩くなりにくいため、子供や妊婦にも安全だと考えられています。太る原因になりにくいため、人工甘味料の中ではエリスリトールがおすすめです。

ネオテーム

人工甘味料の「ネオテーム」は熱に強いという特徴があります。ネオテームは砂糖と比較して、甘さは約1万倍です。ネオテームは体内では吸収されないため、カロリーが原因で太ることは少ないといえるでしょう。しかし、ネオテームは安全性に関して問題があると考えられています。

ネオテームは発がん性の疑いがあります。もちろん、販売しているメーカーは安全性試験をクリアしています。しかし、大量摂取や子供、妊婦などは避けるほうが良いでしょう。ネオテームはヨーグルトやケーキ、飴やガムなどに使用されています。子供や妊婦が摂取する可能性が高いため、確認することをおすすめします。

アドバンテーム

「アドバンテーム」も人工甘味料の中で、甘みが強い成分です。砂糖の数万倍の甘さがあります。開発したのは味の素株式会社です。同じ人工甘味料の「アスパルテーム」よりも数百倍の甘さがあるため、メーカーは使用量を抑えられるメリットがあります。上手に利用すれば太る原因を防げるため、糖質制限に利用できるのです。

使用されている食品は、ノンアルコール飲料やシロップが代表的です。また、熱や発酵に耐性があるため、菓子類にも使用されています。ネオテームとは異なり、発がん性に関して問題はないようです。大量摂取しなければ問題はないようですが、太る原因を防ぐためにも少量が理想的といえます。

どの人工甘味料にも言えることですが、万能な調味料ではありません。中毒性は太る理由になります。身体への安全性も、安全性試験をクリアしているとはいえ完全ではありません。新しい人工甘味料が開発され、利用しやすくなり安全性も重視されているようです。代表的な人工甘味料を知っておくだけで、自己防衛につながります。

人工甘味料は太らないよう注意が必要

人工甘味料が太る理由について紹介しました。カロリーゼロであっても太る点に注意しましょう。ダイエットを考えるなら、少量を利用することで太る原因を防げます。糖質制限において甘みを得る目的に利用しましょう。大切なことは中毒性があり、依存する可能性です。

便利なものには必ずデメリットがあると考えましょう。カロリーゼロを利用していたのに太るのは、メリットを過信しすぎているからです。太る原因を改めて確認し、バランスの良い栄養と運動、質の高い睡眠を心がけましょう。

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