【人工甘味料】サッカリンは安全?危険?おすすめのサッカリンも紹介

サッカリンには危険性があるのかを検証!人工甘味料の一種であるサッカリンは安全に使用できるのか調べました。サッカリンナトリウムとの違いとサッカリンを使用した商品も分かります。おすすめのサッカリンも紹介しています。

【人工甘味料】サッカリンは安全?危険?おすすめのサッカリンも紹介のイメージ

目次

  1. 1サッカリンとは?
  2. 2サッカリンの危険性
  3. 3おすすめのサッカリン商品
  4. 4サッカリンの危険性については賛否両論

サッカリンとは?

人工甘味料の一つ

砂糖で型抜きされたスプーンとフォーク

サッカリンは自然界には存在しない甘味料で、人工的に合成して作られたものです。ショ糖に比べて200~700倍の甘さがありますが、高濃度では苦みを生じます。サッカリンなどの人工甘味料は、体内に吸収されず、代謝もされないので、実質ゼロカロリーです。

低カロリーや低糖質の飲料や食品が近年多く販売されています。そういった商品は砂糖の代わりに人工甘味料を使用していることが多くあります。人工甘味料は体内に吸収されないため、血糖値も上がりません。そのため、ダイエットや糖尿病予防に期待できます。

サッカリンの歴史は古く、最古の人工甘味料と呼ばれています。1800年代後半に発見され、すぐに商用化されます。第一次世界大戦で砂糖不足になり、急速に世に広まりました。1960~1970年代にはダイエットへの有効性が認識され、普及が進みました。

サッカリンは安全性の観点から、食品衛生法により使用基準が定められています。このような背景から、近年ではサッカリンの代わりに、スクラロースやアスパルテームが加工食品に使用されることが多くなっています。

サッカリンナトリウムとの違いは?

サッカリンナトリウムとは、サッカリンをナトリウム塩にしたもので、水に溶けやすい特徴があります。サッカリンは非水溶性のため、使用範囲が狭くなりますが、水溶性のサッカリンナトリウムは様々な用途に使用できます。

サッカリンが使用されている食品

サッカリンは非水溶性のため、チューインガムのみの使用ですが、水溶性のサッカリンナトリウムは様々な食品に使用されています。醤油などの調味料や清涼飲料水、漬物や練り製品などの加工食品、アイスクリームやジャムといった菓子類に使用されています。また、日用品にも使用されており、歯磨き粉や口紅などにも配合されています。

サッカリンなどの人口甘味料は、虫歯のリスクを抑えるとされています。そもそも、砂糖が虫歯の原因とされているのは、口腔内細菌が砂糖を消化して、歯垢の原因となる物質や、歯のエナメル質を溶かす酸を作るためです。これに対し、人工甘味料は口腔内細菌に利用されない性質を持ちます。

この虫歯にならないという特徴から、虫歯になりにくい機能を挙げたチューインガムや飴、歯磨き粉、口臭防止用のマウススプレーにも使用されています。

サッカリンを使った代表的な商品に「スイートンロー」があります。ピンクの小袋に入った卓上用ダイエット甘味料です。アメリカでは広く流通していて、多くのカフェやレストランのテーブルに置いてあります。日本でも一時期、喫茶店やファミリーレストランに置いてありました。

サッカリンの危険性

政府は安全性に問題が無いとしている

サッカリンは厚生労働省の食品安全委員会の評価を受けて、指定されている指定添加物です。つまり、日本政府は安全性に問題が無いとしています。ただし、安全性維持のために食品衛生法で、各食品への使用量が制限されています。アメリカと中国では、その他の国に比べてサッカリンが多く使用されています。

過去には発がん性があるとの結果も

サッカリンは1970年代、アメリカでの動物実験で膀胱がんが発生し、弱い発がん性があると考えられました。そのため、世界各国で使用禁止となりました。日本でも1973年4月に厚生省が使用を禁止する措置を取りました。

その後の調査で、動物実験で使用したサッカリンには不純物が含まれており、それが原因で発がんしたという説が有力になりました。それを受けて、同年12月に厚生省は使用禁止を解除しています。しかしその後、1980年代にカナダで行われた動物実験で膀胱がんが発生しました。

一方で、サルに24年間サッカリンを与える実験では、がんは発生しませんでした。結局、使用は禁止されず現在まで使い続けられています。見直しを受けた現在では、サッカリンは発癌性物質リストから削除されています。発がん性があるとして使用禁止された過去があるので、危険な成分というイメージが根強く残っています。

心配される副作用は?

サッカリンの摂取により心配される副作用は、緩下作用です。体内で消化されにくい人工甘味料は、多量に摂取すると、お腹が緩くなることがあります。人工甘味料は腸内で吸収されにくいため、腸内の浸透圧を上昇させます。その結果、人体の調整機能が働いて腸内の水分含有量が増え、浸透圧性下痢を引き起こすことがあります。

サッカリンは過去の動物実験で染色体異常誘発も示唆されており、副作用として不妊の危険性を指摘する声もあります。また、サッカリンを含む人工甘味料には依存性があるとされています。例えば、喉が渇いていなくてもジュースを飲みたくなるのは、この依存性によるものと、いわれています。結果として、肥満や糖尿病の原因となる可能性があります。

許容摂取量の目安は?

サッカリンの摂取許容量は体重1kgあたり5mgです。体重10kgの子どもなら50mg、体重60kgの人で300mgとなります。平成23年度の甘味料マーケットバスケット調査では、1日の平均摂取量は0.387mgと摂取許容量を大きく下回っており、安全性に問題がないことが確認されています。

甘味料マーケットバスケット調査とは、スーパー等で売られている食品の添加物量と、国民栄養調査に基づく食品の喫食量を基に、摂取量を算定する方式です。

おすすめのサッカリン商品

サッカリンナトリウム25g

栗本薬品工業株式会社が販売している瓶入りの商品です。サッカリンナトリウムの結晶25g入りで、アマゾンから1000円前後で購入できます。製造発売元は藤井薬品株式会社です。薬品を扱っている会社で安心感があり、瓶入りで保管しやすい点からおすすめです。価格もお手頃なため、試すには丁度よいでしょう。

砂糖の代わりに飲料に入れたり、料理に使用することで、砂糖の摂取量を減らすことができます。糖分の摂りすぎが気になる人や糖尿病で糖分の制限がある人も購入しています。

サッカリンナトリウム500g

栗本薬品工業株式会社が販売しているサッカリンが500g入った商品です。製造元は大和化成です。この商品は3000円前後で購入できるため、コスパがいいと人気です。アスパルテームやステビアなど他の甘味料から、こちらの商品に切り替えた購入者もいます。サッカリンは入れすぎると、苦みが生じるので、注意が必要です。

エルメスタ1200粒

スイス製のサッカリンナトリウムタブレットです。1粒でスプーン1杯分の砂糖と同じ甘さです。ケースが使いやすく、ワンプッシュで1粒づつ取り出せます。1200粒といっても1粒がとても小さいので、ポケットサイズのケースです。価格は1200円程度です。

価格も低く、携帯しやすいので、おすすめの商品です。海外からの発送になるため、余裕をもって注文した方がよいでしょう。楽天やアマゾンで購入可能です。

サッカリンナトリウム1kg

愛三化学工業が製造している1kgの袋入り商品です。価格は5000円前後で、楽天やアマゾンで購入できます。量が多いので、漬物作りを頻繁にする人や日常的にサッカリンを使用する人におすすめです。スーパーなどではサッカリンの取り扱いが少なく、置いてあっても少量で価格が高いことが多いので、まとめ買いにも便利な商品です。

サッカリンの危険性については賛否両論

サッカリンに危険性はないと、政府が認めていることが分かりました。日本の厚生労働省は世界でも基準が高いといわれています。しかし、動物事件の結果から発がん性ありとして使用禁止となった過去があり、世間では未だ危険なイメージが払拭されていません。

人工甘味料を摂取しているほど、糖尿病や肥満である人が多いという報告がされています。人工甘味料は甘味の後に血糖値が上昇しないので、エネルギーの恒常性が崩れやすくなります。結果として、脳が余計に甘いものを欲するようになります。この点が、糖尿病や肥満の原因ではないかと指摘されています。

他にも、「人工甘味料は刺激が強い物質ですから、味覚が鈍くなったりホルモンに影響するのでは?」という懸念も浮かんでいます。人工甘味料への中毒性を指摘する声もあります。

一方で、最近になってサッカリンには、抗がん作用があるという研究結果がアメリカで報告されています。発がん性があるとされた従来とは、真逆の驚くべき報告です。このように、サッカリンを含む人工甘味料は、まだ人体への影響が不明な点が多くあります。今後の研究結果に注目することが大事でしょう。

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