授乳中の乳製品は控えるべき?チーズや牛乳・豆乳は?赤ちゃんへの影響も!

授乳中の乳製品は控えるべきなのか?チーズや牛乳・豆乳はどうなのか?について解説します。授乳中のママは乳製品は食べない方が良いと、耳にしたことがあるかもしれません。乳製品を食べると、母乳や赤ちゃんにどのような影響を与えるのかも紹介します。

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目次

  1. 1授乳中の乳製品は母乳や赤ちゃんに悪影響?
  2. 2授乳中の乳製品による悪影響
  3. 3授乳中の乳製品の摂取量・注意点【豆乳/牛乳/チーズ】
  4. 4授乳中の乳製品で注意すべき食べ物
  5. 5授乳中の乳製品は乳腺炎の原因になる?
  6. 6授乳中におすすめの食事
  7. 7授乳中の乳製品に気を付けよう

授乳中の乳製品は母乳や赤ちゃんに悪影響?

授乳中のママは何かと食べるものに気を配っていることでしょう。授乳中は食べた方が良いもの、控えた方が良いものなど色々とあり過ぎて、不安になることがあるかもしれません。本記事ではチーズや牛乳などの乳製品にスポットを当てて、母乳にどのような影響を与えるのか?について調査しました。

授乳中に乳製品を食べる時は、どのような点に気を付けて摂取すればよいのか?、類似品の豆乳についはどうなのか?なども詳しく解説していきます。併せて授乳中におすすめの食事も紹介しますので、是非参考にして下さい。

授乳中の乳製品による悪影響

乳製品はカルシウムが豊富に含まれており栄養価が高いというメリットもありますが、過剰摂取によって起こるデメリットもあります。ここでは、どのようなデメリットがあるのかに注目して見ていきましょう。

母乳の質の低下

乳製品の摂取量が多いと母乳が高脂肪状態になり、母乳の質を下げてしまいます。その主な原因は乳製品に含まれている脂質で、母乳の栄養に悪い影響を与えてしまうそうです。

乳製品の中でもバターやチーズは特に脂質が多く含まれているので、量に注意しながら食べるようにして下さい。脂質を抑えた乳製品が販売されているので、授乳中はそれに切り替えてみるのもおすすめです!

Q: 母乳育児。乳製品を一切取っちゃダメって本当ですか?

 

A: 詰まりやすい人にとって、乳製品がよくないのは本当です。
体質にもよるかと思いますが私も何度か乳腺炎を経験してますけど生クリームや
牛乳、チーズなどを食べると確かにおっぱいは張りやすかったです。

母乳の過剰分泌

母乳があまり出なくて悩むママもいますが、母乳が出過ぎるのも胸が張れたり乳腺炎の原因になったりと問題です。個人差にもよりますが、授乳中に乳製品を摂りすぎると母乳の過剰分泌になりやすいと言われています。

赤ちゃんが飲みきれないくらい母乳が出ると、その後に自分で母乳を完全に絞り出さないといけません。母乳の分泌が多いと感じたら、しばらく乳製品は控えて様子を見て下さい。

赤ちゃんが下痢や便秘になる

赤ちゃんが下痢や便秘になるなど便に変化が見られたら、ママが乳製品を摂り過ぎている可能性があります。ママが乳製品を過剰摂取すると母乳の質が変化し、まだ胃腸の働きが未熟な赤ちゃんにも影響してしまうのです。

赤ちゃんが母乳に含まれる高脂質を分解しきれずに消化不良を起こすことがあります。その状態が続くと赤ちゃんが体調を崩してしまうので、意識して乳製品の摂取量を調整して下さい。

脂漏性湿疹の原因になる

赤ちゃんの頭皮や生え際、眉毛など皮脂腺の多い箇所にクリーム色の鱗のようなものができることがあります。これは脂漏性湿疹というもので、ママから貰ったホルモンの影響で皮脂の分泌が活発なために起こります。初めて見るママは不安かもしれませんが、3才くらい迄よく見られる湿疹です。

この脂漏性湿疹ができるのは乳製品の摂り過ぎが原因だと言われることがありますが、それだけが原因でなることはありません。あまり神経質になる必要はありませんが、赤ちゃんの湿疹の症状がひどければ乳製品を控える方が良いでしょう。

赤ちゃんがアレルギーになる可能性がある

アレルギーは遺伝とも大きく関わっていますが、妊娠中や授乳中のママの食事にも注意するように指導している産院も多いです。乳製品は代表的なアレルゲンの一つであり、遺伝などでアレルギーになる可能性が高い要因があれば、乳製品を控えるようにした方が良いとも言われています。

乳製品を食べ過ぎるとアレルギーを発症するという定義はありませんが、全く関係ないとも言えません。ママの母乳からアレルゲンが移行する可能性もあるので、充分に気を付けてあげることが大切です。

授乳中の乳製品の摂取量・注意点【豆乳/牛乳/チーズ】

昔からママが食べたものが母乳に影響すると言われていますが、直接そのまま母乳に影響する訳ではありません。食べ物が身体の中で消化・吸収されてから血液に流れて母乳になります。では、乳製品を食べる時にどういった点に気を付ければ良いのでしょうか?ここでは乳製品の摂取量の目安やポイントについて解説します。

授乳中の豆乳

豆乳はコレステロールがゼロでタンパク質や食物繊維、ミネラル、ビタミン、レシチン、サポニンなどさまざまな栄養素が含まれている飲み物です。出産や育児で疲労しているママにとって、豆乳は良い栄養源となるでしょう。

豆乳を飲むと母乳の質が良くなりサラサラになる等と耳にしたことがあるかもしれませんが、医学的根拠はないようです。しかし、豆乳に含まれるイソフラボンが乳腺の発達を促してくれる上に、ビタミンEが血液の流れを良くしてくれることで乳腺炎の予防効果もあります。しかも、豆乳はコレステロールがゼロというのも嬉しいポイントです。

但し、豆乳をはじめ納豆や豆腐に含まれる大豆イソフラボンを摂りすぎると、ホルモンが乱れることもあるので摂取量には注意して下さい。

摂取量目安

厚生労働省の食品安全委員会は、大豆イソフラボンの安全な摂取目安量を1日あたり70~75mgとしています。

豆腐や味噌など、豆乳以外の大豆製品にも大豆イソフラボンが含まれることを考えると、授乳中に飲む豆乳はコップ約1杯分(200g)にとどめておきましょう。

豆乳には100mlあたり平均で24.8mgの大豆イソフラボンが含まれており、母乳が増える効果があるので授乳中にもおすすめの飲み物です。豆乳は牛乳よりコレステロールが低く、便通も良くなるので産後ダイエットにもおすすめです。1日コップ1杯の適量を守りながら、豆乳を飲み続けると良い効果が表れるでしょう。

授乳中の牛乳

授乳中のママが牛乳を飲むと赤ちゃんが牛乳アレルギーになる可能性があると耳にしたことがあるかもしれませんが、これについては医学的根拠はありません。

牛乳はたんぱく質やカルシウムを豊富に含んでいるので、ママが栄養を補給するには最適な食品です。なので、基本的には牛乳は飲んでも大丈夫と言えます。しかし、身体に良いからと言って飲み過ぎてはいけません。牛乳は脂質の多い飲み物なので、過剰摂取すると乳腺炎になって母乳が詰まりやすい原因になる可能性もあります。

摂取量目安

授乳中に牛乳を飲む量の目安は、1日200mlとされています。牛乳の脂肪分を控えたいママは低脂肪牛乳や無脂肪牛乳を選ぶと良いでしょう。また、牛乳以外の乳製品を沢山食べた場合は牛乳を控えるなど上手に調整して下さい。

授乳中のチーズ

チーズは牛乳の栄養分が凝縮されており、少量で効率よく栄養を摂ることができます。カルシウム・タンパク質・ミネラル・ビタミンもたっぷり含まれているので授乳中は積極的に摂りたい食品です。チーズに不足しているビタミンCや食物繊維が豊富な果物や野菜を、一緒に食べると栄養バランスが良くなります。

チーズは脂質の多い食品なので食べる量には注意して下さい。全体の30%が脂肪分でできているゴーダチーズのような種類もあるので、チーズの特徴に合わせてどのチーズを食べるのか選びましょう。

摂取量目安

一般的なプロセスチーズのカロリーを基準にすると、1日に食べて良いチーズの量は60gが目安と考えられます。例えば6Pチーズの場合は1個が約18gなので1日に3個くらい、スライスチーズにおいても1日3枚くらいの量です。ピザやグラタンなどにたっぷりのっているチーズは、あっという間に60gを超える可能性があるので注意して食べましょう。

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授乳中の乳製品で注意すべき食べ物

乳製品とは牛または動物の乳を加工した食品のことです。例えば、チーズ・バター・ヨーグルト・クリーム・練乳・アイスクリーム・粉乳・乳酸菌飲料などがあります。 意識してみると、私達は毎日の食生活で沢山の乳製品を食べていることが分かります。ここでは授乳中に乳製品を食べる時に気を付ける点を種類別に解説します。

ケーキ・プリン

ケーキやプリンなど甘い乳製品はとても美味しいですが、高脂質の生クリームやバターが多量に使用されています。それだけでなく糖分の量も多いので、食べ過ぎると母乳の質が落ちたり乳腺炎の原因になるなど悪影響です。

とはいえ、我慢し過ぎるとストレスになるので育児を頑張っている自分へのご褒美として、たまに食べる程度にしましょう。また、デザートのカロリーや量などにも気を付けて食べるようにして下さい。

加糖タイプのヨーグルト

ヨーグルトは牛乳などを乳酸菌で発酵させてクリーム状にしたもので、カルシウムやたんぱく質が豊富に含まれています。授乳中は朝食や間食に食べるのが最適で、果物や野菜と一緒に摂取すると栄養のバランスも良くなるのでおすすめです。

ヨーグルトは乳製品の中でも発酵食品で安心して食べることができます。しかし、加糖ヨーグルトは糖分が多いものもあるので、なるべく糖分の低いヨーグルトを選んで下さい。また、冷たいヨーグルトは食べ過ぎると身体を冷やすので注意しましょう。

アイスクリーム

授乳中は母乳に栄養を取られるので、すぐにお腹がすいたり甘いものが無性に食べたくなったりします。授乳中にアイスクリームを食べて良いのか気になるところですが、授乳中に食べてもOKです。しかし、成人の1日の間食摂取カロリーの目安が200kcalなので、その範囲内で食べるようにして下さい

アイスクリームのほとんどが脂肪分なので過剰摂取は良くありません。また、アイスクリームの種類にはラムレーズン入りのようなアルコールを含んだものもあるので、食べる前に確認するようにしましょう。

授乳中の乳製品は乳腺炎の原因になる?

授乳中に乳製品を控えるようにと言われる理由は、乳腺炎にならないようにするためでもあります。昔から言われ続けているようですが、実際はどうなのでしょうか?ここでは乳腺炎について、もう少し掘り下げて一緒に見ていきましょう。

乳腺炎とは?

乳腺炎には大きく分けて2つのタイプがあります。1つ目は母乳が通る乳管が狭くなり、母乳が乳腺に詰まって炎症を起こすうっ滞性乳腺炎です。症状は乳房の腫れ・しこり・痛み・赤み・発熱などがあります。発症した場合すぐにケアをすると、症状が改善され再発を防止することができます。

2つ目は乳房が細菌に感染してしまい、乳房の一部が腫れて痛み・赤み・悪寒・発熱などを引き起こす急性化膿性乳腺炎です。こちらは、薬物治療が必要で症状が重ければ膿を出す外科的な治療をする場合もあります。

脂肪分が乳腺を詰まらせることはない

うっ滞性乳腺炎で乳腺を詰まらせるのは脂肪です。しかし、母乳が出にくかったり乳腺が詰まったりするのは、乳製品を食べたことが直接の原因ではない言われています。脂肪を摂取することを極端に控えると、授乳中のママの健康面に良くありません。野菜とのバランスを取ながら乳製品や肉類を食べて元気ハツラツなママでいましょう。

乳腺炎の原因

では、乳腺炎を引き起こす原因とは何なのでしょうか?乳腺炎になる主な原因は食事であると言われてきましたが、今ではそれは誤解であり医学的根拠もないと発表されています。もちろん食事に気を付けることは大切ですが、それ以外の乳腺炎の原因を知り、これらを見直すことの方が重要です。

・赤ちゃんが母乳を飲みとれず、乳房に母乳が溜まってしまう。
・下着や抱っこひもなどで乳房を締め付けたり、圧迫したりしている。
・授乳の姿勢が適切ではなく、赤ちゃんが母乳をしっかり飲めていない。
・疲れやストレスなどで、ママの抵抗力が落ちている。

乳房の圧迫

胸の締め付けが強く乳房を圧迫してしまうと、血行が悪くなり乳腺炎になり易くなります。妊娠前に使用していたワイヤー付きのブラジャーなどは避けて、木綿製の授乳ブラなどを装着するようにしましょう。また、寝る時は横向きになると下側になった乳房が圧迫されるので、仰向けで寝るのがおすすめです。

疲労・ストレス

慣れない育児で疲労やストレスが溜まることもありますが、その状態が続くと抵抗力が落ちて細菌などに感染しやすくなります。またストレスが溜まると暴飲暴食になりがちで甘いものが食べたくなるものです。好きな音楽を聴いて気分転換をしたり、たまには美味しいものを食べたりして疲労やストレスを溜めないように過ごしましょう。

赤ちゃんが母乳をちゃんと飲めていない

赤ちゃんが母乳を上手に飲みとれないと、乳房に母乳が溜まってしまい乳腺炎になり易いです。逆に、ママの母乳がドロドロしていたり美味しくなくなった時に、赤ちゃんが急に飲まなくなる場合もあります。この悪循環を繰り返していると乳腺炎になる確率が高くなります。

このような場合は、ママが食べたものが母乳の質や味に大きく関わっているので、日頃の食生活の見直しをしてみて下さい。

授乳中におすすめの食事

ママの母乳の質を良くして、乳腺炎を予防できるおすすめの食事を紹介します。日頃のちょっとした心がけで快適な授乳生活を送ることができるので、是非実践してみて下さい。

良質なタンパク質

授乳中は肉や魚、卵などのタンパク源は大切で欠かせない栄養分です。カロリーを気にしてヘルシーなものばかり食べていると栄養が偏ってしまいます。鶏ささみは肉の中でも脂身が少なく良質なタンパク質が摂れるので、栄養バランス的にも最適です。納豆や豆乳も低カロリーで良質なたんぱく質を摂ることができます。

こまめな水分補給

授乳中は一度に沢山飲むよりは、こまめな水分補給がおすすめです。身体が水分不足になると、母乳の分泌が悪くなったり便秘になりやすくなるので注意して下さい。母乳は血液からできているのですが、90%は水分です。成人の1日の水分摂取量の目安が2ℓなので、授乳中のママは1日3リットルが望ましいでしょう。

鉄分が豊富な食品

授乳中はママの体内にある多くの鉄分を使用して母乳に移行しています。授乳中のママは鉄分が不足になりがちなので、積極的に鉄分が多く含まれた食品を食べるようにして下さい。食事でなかなか摂取できない時は、授乳中のママ用の鉄分サプリメントも販売されているので利用するのも良いでしょう。

葉酸・ビタミン豊富な食品

葉酸はビタミンB12と共に赤血球を作るための必要不可欠な材料で、授乳中も欠かせない栄養素です。葉酸は納豆・モロヘイヤ・ブロッコリー・ほうれん草・アスパラガス・いちごなどに多く含まれています。水溶性で熱に弱いので、加熱すると成分の50%が失われる特性の栄養素です。

授乳中の乳製品に気を付けよう

授乳中の乳製品は控えるべきなのかどうか?赤ちゃんに与える影響について解説してきました。授乳中の食事が原因で母乳の質を低下させたり乳腺炎を起こすといった情報には、医学的な根拠がないので惑わされないで良いでしょう。しかし、乳製品の摂取量には充分注意する必要があります。

食事内容を気にし過ぎてストレスを溜めるよりは、様々な食材を適量にバランス良く摂るようにして、ママが心身ともに元気なことが一番です。

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