チーズは塩分が多くて注意が必要?チーズの種類別に塩分量を紹介
最近は様々な種類のチーズが手に入るようになりましたが、含まれる塩分はどれくらいなのでしょうか。店頭でよく見かけるチーズの種類別に比較し、塩分の少ないチーズを紹介します。塩分量を知って健康的にチーズを楽しみましょう!
チーズの塩分が気になる!
おいしくて健康にも良いといわれているチーズですが、どのくらいの塩分が含まれているか疑問に思ったことはありませんか?実は一言でチーズといっても、いろいろな種類があり、熟成期間によって、含まれている塩分量も異なります。
本記事では、種類別にチーズの塩分量を比較し、塩分の少ないチーズや体に与える影響について紹介します。
チーズの塩分量はどのくらい?
チーズに含まれる塩分量を、他の食材と比較し、多いか少ないかを調べました。チーズを食べることが、健康にどのような影響をあたえるかも合わせてご紹介します。
チーズの塩分は意外と少ない?
チーズは塩分量も多いのではないかと思われがちですが、実際にチーズに含まれる塩分は100gあたり平均2g程度です。減塩タイプの梅干しと比較すると、梅干しには100gあたり8gほど含まれています。チーズの塩分量は思ったより少ないのではないでしょうか?
熟成期間が長い方が塩分が多め?
チーズの種類は大きく分けて、ミルクを原料とするナチュラルチーズと、ナチュラルチーズを加工したプロセスチーズに分けられます。ナチュラルチーズは、酵素や微生物の働きによって、完成してからも若干風味が変化していく特徴があります。
ナチュラルチーズに含まれる塩分量を比較すると、熟成期間が長くなるほど塩分量が増える傾向があります。例えば熟成期間の短いモッツァレラに含まれる塩分は100gあたり0.2gに対し、熟成期間の長いブルーチーズは3.8gとなっています。
ピザやパスタに使われることの多いパルメザンチーズは、熟成期間が長く塩分量が多いので、かけすぎには注意が必要です。
チーズの塩分が体に与える影響
【明治などが発表】カマンベールチーズで認知症予防の可能性、世界初のヒト試験で示唆https://t.co/GvFAoRhNCv
— ライブドアニュース (@livedoornews) November 7, 2019
カマンベールチーズの摂取が、記憶・学習などの認知機能との関連が報告されているBDNF(脳由来神経栄養因子)を上昇させることを確認したという。 pic.twitter.com/K4FylNLH40
チーズは種類によって含まれる塩分が異なることがわかりましたが、健康にどのような影響があるのでしょうか。醤油と比較してみると、醤油は大さじ1杯で15gの塩分が含まれ、どのチーズを100g食べるよりも多くの塩分が含まれていることが分かります。
実際の日本の食卓では、チーズを100g食べることはめったにないので、チーズから摂取する塩分は少ないといえます。加えて、チーズは牛やヤギなどのミルクを凝縮して作られるので、カルシウムが豊富に含まれています。
カルシウムはそのままで吸収されづらい栄養素ですが、チーズの場合は良質のたんぱく質と結合しているので、通常よりもスムーズに摂ることができます。摂りすぎはよくありませんが、工夫してとりいれることで料理がより健康的でおいしいものになる素材だといえます。
チーズの塩分量を種類別に比較
店頭でよく見かけるチーズの種類に含まれる塩分量を、さらに細かく比較しました。塩分量が気になる場合には塩分量が少ないものを選ぶなど、購入する場合や料理に用いる際に参考にしてください。
ナチュラルチーズ
種類 | 100gあたり食塩相当量 |
クリームチーズ | 0.7g |
カマンベール | 2.0g |
ブルーチーズ | 3.8g |
上記はナチュラルチーズに分類されるチーズの塩分を比較した表です。どれも店頭で手に入りやすいチーズですが、このように食塩含有量が数倍も異なるので、意識して選ぶようにしましょう。
プロセスチーズ
プロセスチーズはQBBが硬さ、塩分が丁度良いです。 pic.twitter.com/89FtcIdr0Y
— 高知のヒーロンです (@HEERON) November 10, 2019
チーズの塩分は少ないものから多いものまでさまざまです。たとえばプロセスチーズでは、100g中食塩相当量は2.8g。1回に食べる量で考えると、チーズ1切れ(20g)は0.6gです。ナチュラルチーズは、製造過程で食塩を加えていますが、その目的は味つけと有害菌の繁殖をおさえ正常に発酵熟成させるためです。
種類 | 100gあたり食塩相当量 |
とろけるスライスチーズ | 1.8g(1枚あたり0.32g) |
スライスチーズ | 2.8g(1枚あたり0.5g) |
6Pチーズ | 2.8g(1枚当たり0.5g) |
プロセスチーズの塩分量は、原料となるナチュラルチーズの種類によって多少差がありますが、日常的によく見かける種類の塩分量について比較を行いました。
上記はプロセスチーズに含まれる塩分量を比較した表です。プロセスチーズは比較的安価で、朝食や軽食に使うことも多いですが、1日に食べる量を意識することで塩分のとりすぎを防ぐことができます。
モッツァレラなどの塩分量の少ないチーズを加工したプロセスチーズの場合には、上記よりも塩分量が少なくなります。同様に、とろけるタイプのスライスチーズは、通常のスライスチーズよりも熟成期間の短いナチュラルチーズを原料に用いることが多いため、含まれる塩分量が少ないです。
チーズの塩分まとめ
チーズは塩味を強く感じますが、塩分量を数値で比較すると工夫次第で食卓をより健康的にする食材だということがわかりました。風味やうま味が強いというチーズの特性を生かし、普段の料理に取り入れていきましょう。