からしの原材料や作り方は?同原料のマスタードと味が違う理由は?
からしの原材料や作り方を解説します。同原料のマスタードとからしが味が違う理由も説明します。からしを使ったお手軽レシピを紹介するとともに、手軽に作られるからしの作り方と原料を紹介しますので、実践してみましょう。
からしの原料や作り方を解説!
からしは肉まんやおでん、豚の角煮などの味を引き立てる調味料です。ピリッとした辛味を楽しむことができるでしょう。しかし、どのような原料から作られているか、知らない人も多いでしょう。おでんに欠かせない、からしの原料や簡単な作り方を解説します。
からしの原料
からしの見た目は、特徴的な黄色になっています。他の調味料と比較すると、原料を目にした人は、少ないでしょう。辛味のある調味料では、わさびや胡椒が有名です。見た目や味が似ているものに、洋からしのマスタードがあります。二つの違いを含めて、原料を紹介します。
からしの原材料は「カラシナ」
からしの原材料は「カラシナ」という植物の種子です。カラシナの産地は、中南米となっています。アブラナ科の植物で、菜の花の仲間です。葉にも少し辛味や香りがありますが、からしの原料は種子が使われています。3月から4月頃は青菜として食べられて、5月頃に黄色い花が咲いて、種がつきます。
カラシナは、花についた種の油を絞ります。その後に、細かく砕いて撹拌したら、乾燥させて粉状にしていきます。この状態は「粉からし」として、販売されています。水に加えて練って使う、調味料です。
和からしの原材料
和からしの原料は、「セイヨウカラシナ」の種を使用します。種は漢方薬で「芥子」という名前で使われています。歴史的に、中国やインドからセイヨウカラシナが伝わった、といわれています。見た目の特徴は濃い黄色で、粉状に加工されます。粉状になったものに水を加えると、アリル芥子油という揮発性の高い成分が、発生します。
この成分が、鼻にくる「ツン」としたニオイと辛味の原因です。チューブ入りタイプの場合は、キサンタンや酸化防止剤などの食品添加物が、含まれています。
洋からし(マスタード)の原材料
ホットドッグやナゲットのときに使用するのが、洋からし(マスタード)になります。原料は、「イエローマスタードシード」です。セイヨウカラシナと比べると、粒は大きく、薄い黄色になっています。原料を粉にして、水を加えると、ベンジル芥子油が発生します。アリル芥子油と違い、揮発性が弱いため、辛味やニオイも少ないのが特徴です。
からしの作り方
からしは様々な種類が市販されています。市販されている商品も美味しいですが、手作りも魅力的です。からしの作り方は難しくないので、出来立てを使うことをおすすめします。からしの簡単な作り方を紹介しましょう。
和からしの作り方
和からしは、セイヨウカラシナを石臼や乳鉢ですり潰して作ります。セイヨウカラシナがきめ細かい粉になった状態が、粉からしです。40℃くらいのお湯を少量ずつ加え、練っていくと、練りからしの完成です。セイヨウカラシナが手に入らない場合は、粉からしを購入してきて、同じ作り方で出来上がります。
洋からしの作り方
洋からしは、イエローマスタードシードを石臼や乳鉢ですり潰して作ります。40℃くらいのお湯を使うのですが、和からしとの違いは、このときに酢を混ぜることです。他にも砂糖やワインを加えるという方法も存在します。種をすり潰さずに粉状のままで仕上げると、つぶつぶ感のあるマスタードが出来上がります。
イエローマスタードシード以外にブラウンマスタードという種が、使用されることもあります。使う種や作り方によって、味や食感が異なるので、試してみましょう。
からしとマスタードの違い
からしとマスタードは、見た目だけでは違いが分かりにくいです。しかし、原料や製造方法の違いによって、味やニオイが異なります。からしとマスタードの違いを説明します。
原材料の違い
からしは原料が「セイヨウカラシナ」、マスタードは「イエローマスタードシード」です。原料を粉状にして、水を加えたときに、揮発性が異なることで、ニオイや辛味に違いが生まれます。
製造方法の違い
からしは原料を粉状にして「粉からし」、水分を加えて「練りからし」になります。マスタードは水分だけでなく、原料に酢や砂糖などを加えます。粉状にするときに完全にすり潰さない、という製造方法の違いがあります。
色の違い
マスタードがブツブツ、辛子がブツブツじゃない話に戻ると pic.twitter.com/qmOnxIYgws
— Clara Kreft 🤨 (@808Towns) January 27, 2014
からしとマスタードの色の違いを比較しましょう。見た目は真っ黄色よりも、茶色に近い見た目になっています。マスタードの場合は、黄色が強く、オレンジの色合いも増えています。からしは暗い色、マスタードは明るい色といえるでしょう。
味の違い
今朝もネギ辛子入り納豆食べました。
— みゅうたん (@xxskymindxx) January 5, 2012
They are the fermented soybeans containing Welsh onion mustard this morning also. pic.twitter.com/Z0C9XZEG
味の違いでは、からしは「ツン」とした辛味が強いです。マスタードは刺激が弱く、辛味がマイルドになっています。からしは苦手でも、マスタードなら大丈夫という人も多いのではないでしょうか?
和からしと相性の良い料理
熊本のコンビニには、辛子蓮根がある。昔は手作りしてたんだけどなぁ。 pic.twitter.com/ilKJVXQYNw
— はま (@hakata_no_onago) October 8, 2017
和からしと相性の良い料理を紹介します。和食と相性が良いので、おでんや納豆、豚の角煮におすすめです。レンコンや肉まんとの相性も良いでしょう。他にとんかつ、冷やし中華などに使うと、味にメリハリが生まれます。
マスタードと相性の良い料理
粒マスタードを作りたくて自生のからし菜の種を収穫(夏になる前に😅)やっとやる気になって仕込み始めました‼️今回はからし菜の種50gで🤞瓶にヒタヒタの酢を入れて3.4日待ち続け〜。10日後には美味しいソーセージを食べよう❣️#粒マスタード #からし菜 #手作り pic.twitter.com/eJxWtGea5G
— るっく (@5_hikari) November 11, 2017
マスタードは、ホットドッグや肉料理と相性が良いです。他にサラダとの相性が良いので、マスタードドレッシングにするのも、おすすめです。じゃがいもとマスタードも美味しいので、試してみましょう。
からしを使ったおすすめレシピ
からしを購入したけど使い切れないままになっている、という人もいるでしょう。この場合に、おすすめのレシピを紹介します。料理に辛味のアクセントが出るので、ワンランク上の料理に、仕上がります。
からし入り鶏むね肉の巻き揚げ
【材料】
- 鶏肉(むね)300g
- ねりからし(自作もおすすめ)大さじ1強
- 薄力粉大さじ1と1/2
- 卵1個
- パン粉大さじ4
- 塩胡椒適量
- サラダ油(揚げる用)適量
【作り方】
- 鶏肉は皮を取って、開きましょう。開いた鶏肉を包丁の背でたたいて、両面に塩と胡椒を擦ります。
- 鶏肉の手前にからしを絞って、くるくると巻きます。からしが多いと刺激的な味を楽しめます。
- 巻いた鶏肉に薄力粉、卵、パン粉の順番でつけます。フライパンに1cmほどサラダ油を入れ、弱火~中火の低温で、約7分ほど揚げ焼きにしましょう。低温でじっくりと揚げるのがポイントになります。
サクサクに揚がった衣と鶏肉の肉汁に、からしの香りがツンと効いた料理です。ゆっくりと揚げ焼きすることで、サクサクとした食感を楽しむことができます。肉汁が混ざって、ソースのようになるので、旨味が凝縮されています。
ピリっと甘辛豚ばら大根煮
【材料】
- 豚バラ肉250g
- 大根半切り
- 人参半切り
- しいたけ3個~4個
- 胡椒少々
- 水150ml
- サラダ油大さじ1
- めんつゆ大さじ2
- みりん大さじ1
- 練り和からし小さじ1
- 水溶き片栗粉大さじ1
【作り方】
- 大根と人参をいちょう切りします。豚バラ肉は角煮をイメージして5mmぐらいの厚さに切りましょう。しいたけは、十字に切り込みをいれます。
- フライパンをサラダ油で熱したら、大根と人参を軽く炒めましょう。そこに豚バラ肉を入れて、肉の色が変化するまで炒めていきます。
- 水としいたけを加えて、ふたをしましょう。煮込む時間は弱火~中火で5分ほどです。
- めんつゆ、みりん、ねり分からしを加えて、さらに弱火で5分煮込みましょう。
- 火を止めて、水溶き片栗粉を加えて、混ぜます。再び中火でとろみがつくまで加熱したら完成です。
豚の角煮のように、食べるときにからしをつけるのも良いですが、調理する段階で入れておく方法も、おすすめです。加熱されることで、味としての辛さよりも風味を足す役割が、ポイントになります。この料理は日本酒と合うので、試してみましょう。
たっぷりキャベツのからし和え
【材料】
- キャベツ1/4玉
- からし(チューブで可)1cm
- 竹輪2本
- 玉ねぎ半玉
- 人参1/4本
- みりん5g
- しょうゆ24g
- 野菜を食べやすいサイズにカットしましょう。時短のために、切った野菜を耐熱ボウルに入れてラップをします。電子レンジ600wで2分30秒ほど温めます。
- 温まった野菜に調味料を合わせます。竹輪は斜め切りか輪切りにして、食べやすいサイズにしましょう。
- 野菜の粗熱が取れたら、竹輪を加えて、調味料と野菜を絡めましょう。
料理のポイントは、フライパンを使わずに、耐熱ボウルを利用するところです。時短になりますし、洗い物も減らせます。料理を作るときの野菜は、冷蔵庫に余っているものを使いましょう。ボリュームを足したい場合は、もやしを加えるのが、おすすめです。
お手軽ハムとレタスのからしサンドイッチ
【材料】
- 食パン4枚
- からし(チューブ可)1cm
- マヨネーズ大さじ1
- ハム2~4枚
- レタス2~3枚
【作り方】
- 食パンをオーブントースターで、薄く焼き色がつく程度に、焼きましょう。
- からしとマヨネーズを混ぜ合わせます。
- 焼いた食パンにからしマヨネーズを、全体に塗ります。
- ハムとレタスを食パンのサイズに、合わせます。
- ハムとレタスを乗せたら、もう1枚の食パンを乗せて、サンドします。
- サンドした食パンを食べやすい大きさに、カットします。
朝食や昼食におすすめのサンドイッチです。マヨネーズを合わせることで、からしマヨネーズが出来上がるのが、ポイントになっています。ハムやレタス以外に、ゆで卵もおすすめです。
からしの違いを理解して上手に使い分けよう!
からしの原材料や作り方を紹介しました。見た目が似ているマスタードとは、原料が違うことが関係していました。辛味と香りを楽しめる調味料です。原料を参考に、料理に合わせて使い分けて調理しましょう。