2019年11月13日公開
2024年10月02日更新
ココアの糖質を解説!純ココアはダイエットに効果的?人気商品の糖質も紹介
純ココアとミルクココアの糖質を比較したうえで、お湯や牛乳などで割った際の糖質について調査しました。ココアによるダイエット効果も詳しく解説!人気商品ごとの糖質も紹介しています。ダイエット中の方は必見です。
ココアの糖質は太る?太らない?
甘くておいしいココアは、ダイエットに効果的な成分を多く含んでいます。飲み方や種類の選び方を少し工夫すれば、糖質を落とすこともできます。当記事では、純ココアとミルクココアの糖質を比較し、牛乳や豆乳などお湯以外で割った際の糖質もまとめました。
また、ココアに含まれる成分がダイエットに与える影響や、人気商品の糖質について詳しく紹介します。糖質を抑えるための飲み方もまとめました。ダイエット中でもココアを飲んで大丈夫なのか、と心配している方は、ぜひ参考にしてみてください。
純ココアとミルクココアの糖質を比較
一般的に売られているココアには2種類あります。添加物などが一切なくカカオ豆だけが含まれている「純ココア(ピュアココア)」と、牛乳などの乳製品や砂糖などを入れて飲みやすくした「調整ココア」です。調整ココアは砂糖や牛乳を入れた分だけ糖質が高くなっています。それでは、どれだけ糖質に違いが出るのかを、具体的な数字で比べてみましょう。
初めにココア単体、もしくはお湯で割ったときの比較です。コップ一杯(200ml)とし、ティースプーン一杯分の約5gの粉末を入れる設定で、話を進めていきます。
純ココアの糖質
純ココア100g中には約18.5gの糖質が含まれています。よって、ティースプーン一杯当たりの糖質に換算すると、約1gになります。
ミルクココアの糖質
ミルクココア100g中に約74.9gの糖質が含まれています。よって、ティースプーン一杯当たりの糖質に換算すると、約3.7gになります。ミルクココアのほうが純ココアに比べて、4倍近く糖質量が多く含まれています。
純ココアをお湯以外で割ったときの糖質
純ココアをお湯以外で割ったときの糖質量の違いを見ていきます。加える飲料としては牛乳、調整豆乳、無調整豆乳の3つを設定しました。調整豆乳と無調整豆乳の違いは、大豆以外に添加物が含まれているか、そうでないかの点です。
二つの違いについて、農林水産省の豆乳類の日本農林規格を参考にしてまとめました。無調整豆乳は大豆固形分が8%以上で、大豆以外に何も加えられていない豆乳です。一方、調整豆乳は大豆固形分が6%以上で、砂糖や糖類などの添加物を加えて、飲みやすくした豆乳です。
牛乳
牛乳に溶かした場合、糖質の総量は約10gになります。牛乳で割った場合のほうが、お湯で割った場合と比べて、10倍近く糖質量が多く含まれています。
調整豆乳
調整豆乳は無調整豆乳と比べて、砂糖などの添加物を含んでいるため、その分だけ糖質量が多くなります。調整豆乳に溶かした場合、糖質の総量は約7gになります。これは調整豆乳の種類によっても変わってきます。調整豆乳で割った場合のほうが、お湯で割った場合と比べて、7倍近く糖質量が多く含まれています。
無調整豆乳
無調整豆乳に溶かした場合、糖質の総量は約4gになります。無調整豆乳で割った場合のほうが、お湯で割った場合と比べて、4倍近く糖質量が多く含まれています。
ココアには嬉しいダイエット効果がある
ココアのダイエット効果を紹介します。ココアには、ダイエットに効果的な栄養素や成分が豊富に含まれています。主な効果を4つ挙げたので、一つずつ詳しく解説していきます。
効果①テオブロミンが脂肪分解を促進
ココアには、カフェインの一種であるテオブロミンが含まれています。テオブロミンは、精神の安定にとって重要なセロトニンの分泌を促してくれます。そのため、リラックス効果や食欲を抑える効果があります。また、血の巡りがよくなって代謝がよくなるため、脂肪を分解しやすくなります。ダイエットする人にとって、一石二鳥の効果が得られる栄養素です。
効果②食物繊維が豊富
リグニンという水に溶けにくい食物繊維が多く含まれています。リグニンには、ダイエットに対してだけでなく、健康にも良い効果があります。
リグニンが腸内の環境を整えてくれます。腸内にたまっている便が押し出され、便通がよくなります。便秘の解消につながるので、肌荒れにも効果が期待できます。また、糖質の吸収を遅らせる効果もあります。炭水化物が多い食べ物を食べたり、急いで食事をとったことによる血糖値の上昇を抑えます。病気になりにくい健康的な体の維持に役立つ栄養素です。
リグニンはコレステロールの排出も促します。脂肪がつきにくくなり肥満の防止にも役立つため、動脈硬化や脂質異常症などの生活習慣病の予防にもつながります。また、満腹感を得やすいため、食べすぎを防ぐのにも役立ちます。水分を吸収して、かさが増すので、満腹感が得やすくなり、食べすぎを防ぐことができます。
効果③ポリフェノールで代謝アップ
ココアには、カカオ・ポリフェノールが豊富に含まれています。カカオ・ポリフェノールはダイエットに効果がある上に、病気を防ぐ体づくりをサポートする効果があります。
一つ目は、血行を良くし代謝をあげられる効果です。血の巡りがよくなることで、冷え性や高血圧などの予防になります。二つ目は、活性酸素を抑えられる効果です。体が錆びにくくなり、動脈硬化やがんなどの大きな病気の予防になります。
効果④ミネラルで太りにくい体に
カルシウム・マグネシウム・亜鉛などのミネラルが、非常に豊富です。ミネラルは栄養素のうちのひとつで主に、体の調子を整えたり体を形作るもの、として働きます。また、食事で得たカロリーを効率よくエネルギーに変える働きをするので、代謝がよくなり、太りにくくなります。
ココアの人気商品の糖質を紹介
市販で売られている人気の商品に含まれる糖質量を紹介していきます。バンホーテン社と森永製菓は、粉末状の商品を販売している有名な企業です。これら2社の商品を比べました。どちらの会社も、2種類のココアを販売しているので、計4商品を紹介します。
商品①バンホーテン 「ピュアココア」
選び抜かれた高級のカカオ豆を100%使った商品です。世界で初めてココアパウダーの製造方法を発明したバンホーテン社により製造されています。発売以来から、世界中の人に親しまれています。他の商品と異なる点は、缶で売られている点です。
かさばらず自立しやすいため保管がしやすいうえに、再利用もしやすくなっています。糖質量は一回の使用量(5g)あたりに0.8g含まれています。
商品②バンホーテン 「ミルクココア」
同じく、バンホーテン社が販売している商品です。他の商品より、まろやかさや濃厚さを意識して作られています。同社のピュアココアの商品と比べると、ポップでシンプルな外観となっているのが特徴です。また、チャックが付いてるので保存しやすい工夫がされています。糖質量は一回の使用量(23g)あたりに15.8g含まれています。
商品③森永 「純ココア」
日本の大手お菓子メーカーである森永製菓による商品です。カカオ豆の製造や加工は国内で行われています。直方体の箱の中にはチャック付きの袋が入っており、保存する際は袋を箱の中にしまう仕様になっています。そのため、より湿気が入りにくく商品の鮮度を保つことができます。
糖質量に関しては、バンホーテン社の純ココアと、ほぼ変わりません。糖質量は一回の使用量(5g)あたりに0.8g含まれています。
商品④森永 「ミルクココア」
同じく、森永製菓による商品です。こちらは外観からは少し分かりにくいですが、チャックは付いています。バンホーテン社のミルクココアと比べると、少しだけ糖質が少なくなっています。糖質量は一回の使用量(20g)あたりに13.8g含まれています。
ピュアココアなら糖質を抑えられる!
ココアの種類や飲み方の違いによる糖質量の違いを比べてました。糖質を最も抑えることができる飲み方は、ピュアココアをお湯で割る飲み方です。糖質を制限できるため、ダイエット中には、理想の飲み方といえます。
さらにダイエット効果を高めるためには、食事前に飲むことをお勧めします。食事の前に1杯飲むことで、食物繊維の効果により満腹感が得られます。その結果、食欲を抑え食べ過ぎを防ぐことができます。ダイエットに効果的なココアは、種類や飲み方を工夫して、使用してください。