2019年03月25日公開
2024年09月09日更新
ココアバター(カカオバター)って何?効果効能と使い方5選
「ココアバター(カカオバター)」を知っているでしょうか?カカオ豆から抽出されるココアバターは、美容や健康にさまざまな効果が期待できる食用バターです。ここでは、ココアバターの特徴や歴史、おすすめの使い方などを詳しく調査しました。実はココアバターに含まれる成分には、意外な効果効能があると言われています。手に入らない場合の代用方法も紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
目次
ココアバター(カカオバター)は効能や使い方が様々!
美容にも健康にも良いと言われる「ココアバター(カカオバター)」を知っているでしょうか?カカオ豆を原料とするココアバターは、さまざまな使い方ができる便利な食用バターです。
ここでは、ココアバターの成分や特徴、おすすめの使い方などを詳しく調査しました。代用できる方法も紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
ココアバター(カカオバター)って何?
まず、ココアバター(カカオバター)の特徴や歴史について見ていきましょう。近ごろ注目を集めているココアバターとは、一体どんなものなのでしょうか?気になるココアバターの魅力に迫りました。
ココアバターとは?
ココアバターの原料になるのが、チョコレートで有名なカカオ豆です。カカオ豆には40~50%の脂肪分が含まれており、これを抽出することでココアバターが作られます。
またココアバターを搾って残ったものは、ココアとして販売されています。カカオ豆は捨てる部分がないほど万能な食材と言えるようです。
歴史
カカオは、古くからメキシコとその周辺地域で親しまれてきた植物です。それがスペインへ渡り、すりつぶしたカカオ豆を使った飲むチョコレートがヨーロッパ全体に広まっていきました。
しかし飲むチョコレートは作るのに手間がかかることもあり、次第に飲まれなくなります。それが19世紀前半にオランダ人のヴァン・ホーテンがカカオ豆からココアバターを抽出する技術を発明し、ココアパウダーを作り出したことで劇的な変化が生じました。今ではココアバターそのものも健康食材として注目を集めています。
特徴
チョコレートのイメージが強いココアバターですが、味に甘みはありません。精製されたココアバターは味自体がなく、ほんのりとした甘い香りが香るのが特徴です。
固形で販売されているココアバターですが、30~35度で溶けるので非常に使いやすいという特徴もあります。また酸化しにくく長期保存ができるので、使い勝手が良いというのもメリットです。
ココアバターの成分と効果効能【美容編】
ここからは、ココアバターに含まれる成分とその効果効能を紹介します。美容に良いといわれるココアバターには、どのような効果が望めるのでしょうか?
香り成分でリラックス効果
チョコレートのような甘い香りのするココアバターは、その香り成分にリラックス効果があると言われています。香りをかぐと脳が働き、記憶力や集中力を高める作用があることも研究でわかってきています。
チョコレートを食べるとストレスやイライラが和らぐと言いますが、それと同様の効果がココアバターにも期待できるようです。
オレイン酸やステアリン酸で皮膚軟化作用と保湿作用
ココアバターには、皮膚を柔らかくして潤いを保つオレイン酸やステアリン酸という成分が含まれています。オレイン酸は人間の皮膚にも存在する脂肪酸で、ココアバターが酸化しにくいのはこの脂肪酸の働きが関係しています。
シアバターの主成分でもあるオレイン酸とステアリン酸は、肌のなじみも良いため美容に高い効果が期待できます。
ビタミンEやビタミンKで女性に嬉しい効果
ビタミンEやビタミンKもココアバターに含まれています。特に美容面で注目したいのがビタミンEで、摂取することで血行を促進させ、クマやくすみを改善する美容効果が見込めます。肌荒れが気になるときにもココアバターはおすすめです。
ポリフェノールでアンチエイジング効果
出典: https://duol.jp
ココアバターの美容効果は、カカオポリフェノールの抗酸化作用にもあります。活性酸素を除去するカカオポリフェノールは、ビタミンEと同じく紫外線によるダメージから肌を守ってくれる働きがあります。ココアバターを取り入れると、シミやそばかすを防ぐアンチエイジング効果も期待できるでしょう。
ココアバターの成分と効果効能【健康編】
続いて、ココアバター(カカオバター)の健康に期待できる効果効能を見ていきましょう。ココアバターに含まれる成分には、驚きの健康効果があるようです。普段から健康に不安を抱えている方は必見です。
利尿作用
カカオ豆に含まれるテオブロミンという成分は、利尿作用の効果が見込めます。尿の出が悪いと感じている方は、ココアバターを日頃から摂取すると良いでしょう。
呼吸器系の改善
意外に感じるかもしれませんが、ココアバターの成分には呼吸器系の不調を改善させる健康効果も期待できます。呼吸器に不安を感じる人にとっては、ココアバターは強い味方になってくれるはずです。
ステアリン酸でコレステロール値を下げる
美容に良いと紹介したステアリン酸ですが、この成分には血中のコレステロール値を下げる働きもあります。ココアバターは油脂なので食べ過ぎには注意が必要ですが、適量を食用に取り入れ、健康効果を高めましょう。
ココアバターの使い方5選
次に、ココアバターの使い方を紹介します。体温で溶けるという特徴のあるココアバターは、体のケアにも使える便利なオイルです。ここでは、特におすすめの使い方を5選取り上げています。ぜひ、いろんな使い方を楽しんでください。
ヘアケアとして
ココアバターをヘアオイル代わりに髪へなじませると、艶やかな髪質を保つことができます。パーマやカラーで傷んだ髪の毛も、ココアバターの効果でまとまりのある綺麗な髪の毛が取り戻せるでしょう。使い方は、ココアバターを手に取って温め、お風呂上がりに塗るだけでOKです。
食用として
美容や健康に効果のあるココアバターは、お菓子作りに利用するのもおすすめです。チョコレートだけでなくブラウニーなどの焼き菓子に使っても美味しく仕上がります。またコーヒーに溶かし入れてバターコーヒーにしても良いでしょう。
ボディクリームに
保湿効果の高いココアバターは、ボディクリームとして使用する使い方もおすすめです。皮膚を柔らかくして角質を落としやすくする働きもあるので、ニキビなどの肌荒れを防ぐ目的で使うこともできます。
入浴後に乾燥が気になる部分に塗ると、水分の蒸発から守ってくれるでしょう。乾燥が気になる目元に塗れば、小ジワを目立たなくする効果も期待できます。またココアバターは、リップクリームにもよく使われています。
日焼け止めとして
ココアバターは、皮膚に塗って日焼け止めとして使うこともできます。日差しの強い日にココアバターをひと塗して出かけると、ビタミンEの効果で肌を紫外線から守ってくれるでしょう。
ビタミンEには抗酸化作用もあるので、日焼け止めだけでなく肌の老化を予防する働きも期待できます。ココアバターは肌なじみも良く、皮膚ガンにも効果があると言われているので、日常的に肌に塗ることをおすすめします。
火傷や傷跡にもおすすめ
皮膚に火傷などを負うと、あとあと気になってくるのが傷跡です。実は、ココアバターには傷跡を薄くする効果が期待できます。使い方は、ココアバターを毎日気になる部分に塗り込むだけです。
すぐに効果があらわれる訳ではありませんが、徐々に跡が薄くなっていくのを実感できるでしょう。虫刺されやニキビ跡、妊娠線にも同様の効果が期待できるようです。
ココアバターの代用品は?
美容や健康効果の高いココアバターですが、一般的なスーパーで販売されることは少なく、購入するとなると通販を利用することになります。そこで、手に入りにくいココアバターの代用品を紹介します。
お菓子作りはココナッツオイルで代用
お菓子作りにココアバターを使用する際は、ココナッツオイルで代用することができます。もしココナッツオイルも手に入らないのであれば、無塩バターを利用しましょう。ただし無塩バターを使うと日持ちしないうえに風味が変わってしまうので、できればココナッツオイルで代用するのがおすすめです。
代用の方法
ココナッツオイルで代用する方法を紹介します。まず液状のココナッツオイル大さじ6に、ココアパウダー大さじ4と黒砂糖(てんさい糖やきび砂糖でも可)大さじ8を入れてよく混ぜます。
クッキングシートを敷いて型を置き、生地を流し入れて冷蔵庫で冷やし固めたら完成です。本物のココアバターと比べると風味やコクは劣りますが、簡単に作れるのでぜひ挑戦してみてください。
ココアバターを様々な使い方で効能を得よう!
ココアバター(カカオバター)は、さまざまな効果効能が期待できる万能オイルです。通販以外ではなかなか手に入りにくいので、お菓子作りに使う場合はココナッツオイルで代用しても良いでしょう。
体温で溶けるという特徴を活かして、ヘアケアやボディケアにもぜひ取り入れてください。ココアバターをフル活用して、心も体も綺麗になりましょう。