こんにゃくの食べ過ぎで便秘・下痢や腸閉塞になる!?体への影響まとめ

こんにゃくの効果や食べ過ぎによる症状、こんにゃくを使ったレシピなどを紹介!こんにゃくは生活習慣病に効果的な食材ですが、食べ過ぎは太る原因や便秘・下痢、腹痛、重篤な場合は腸閉塞を起こすこともあるので注意が必要です。

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目次

  1. 1こんにゃくは食べ過ぎるとどうなる?
  2. 2こんにゃくの食べ過ぎで起こる症状と原因
  3. 3こんにゃくは食べ過ぎ防止や健康効果も
  4. 4こんにゃくのおすすめレシピ
  5. 5こんにゃくの食べ過ぎには注意

こんにゃくは食べ過ぎるとどうなる?

健康志向やダイエットの気運が高まる中、食べ応えがあり太る原因になりにくい低カロリーのこんにゃくに今注目が集まっています。こんにゃくは食物繊維が豊富なので腹持ちが良く、95%が水分なのでいくら食べてもカロリーを取り過ぎることがありません。

ただし、どんなに体に良い食材でも食べ過ぎると体に悪影響を及ぼします。こんにゃくでも食べ過ぎによる弊害があります。詳しく見ていきましょう。

一日の適切な摂取量は?

こんにゃくは置き換えダイエットに有効で、こんにゃくで作られたうどんや米粒が市販されるなどこんにゃくダイエットは今や定着しつつあります。病気にならず効果的なダイエットをするには、こんにゃくを食べ過ぎないようにしなければなりません。こんにゃくの1日の適正摂取量はおよそ250gといわれています。

1日200g~300gの摂取を目標とし、目安としては1日に市販されている板こんにゃく1枚がちょうどよい量でしょう。3食のうち1食をこんにゃくメインのおかずにしたり、おやつをこんにゃくゼリーにするなど、量を見ながら病気にならないダイエットを実行してください。

こんにゃくの食べ過ぎで起こる症状と原因

こんにゃくの食べ過ぎで起こる症状には、軽い下痢や腹痛だけでなく放置すれば死に至る可能性のある腸閉塞など重篤なものまであります。1日の適正摂取量を守ることはとても大事です。食べ過ぎでどのような病気になる可能性があるのか見てみましょう。

こんにゃく食べ過ぎの症状/原因①消化不良で腹痛や下痢

こんにゃくは消化しにくい食べ物なので、一度にたくさんの量を体内に取り入れると消化不良を起こし腹痛や下痢を発症する可能性があります。幼児や高齢者、体力が弱っている人は注意してください。

特に潰瘍性大腸炎や過敏性大腸炎の人、過去に胃腸の手術を行っている人は、消化能力が低下しているため通常の食事でも腹痛や下痢を起こしやすくなっています。医師に相談するかなるべく食べない方がよいようです。

こんにゃく食べ過ぎの症状/原因②ビタミンなどの吸収も阻害する

こんにゃくには食物繊維の一種であるグルコマンナンが豊富に含まれています。グルコマンナンは骨粗鬆症の予防や脂肪の吸収抑制、美肌効果など嬉しい作用があることがわかっています。その一方で取り過ぎると便秘が更にひどくなったり体に必要なビタミンの吸収が阻害されたりするので、食べ過ぎに注意が必要です。

こんにゃく食べ過ぎの症状/原因③便秘の人は腸閉塞の危険も

こんにゃくの食物繊維は腸内で吸収されることはありません。適量であれば腸を刺激しぜんどう運動が活発になるので便秘解消に良いといわれています。しかし元々ひどい便秘症であったり食べ過ぎの場合は、腸閉塞になる可能性があり注意が必要です。腸閉塞とは便が肛門に向かって移動できず腸内に詰まってしまう病気です。

そのまま放置すれば体中に菌がまわり、敗血症性ショック死を引き起こす危険性があります。腸閉塞の症状は一般的に嘔吐や腹痛、腹部膨満感などですが、異常を感じたら早めに病院で診察を受けてください。腸閉塞は早期治療で完治する病気です。

こんにゃく食べ過ぎの症状/原因④太ることもある?

味付けを甘辛くすると美味しいのでご飯がついつい多くなってしまうことがあります。こんにゃく自体は低カロリーの食品ですが、調味料のカロリーや主食が増えると太る原因となります。太ることを避ける食べ方は、こんにゃくで作られた米粒を代用するなど主食の代わりに食べる方法がおすすめです。

また次の日に体重測定がある場合は、以外と重量があるため前の日の夕食はこんにゃくを半分に抑えるとよいでしょう。

こんにゃくは食べ過ぎ防止や健康効果も

こんにゃくはカロリーが低く腹に溜まりやすい食品なので、上手に食事に取り入れると太る原因となる食べ過ぎを防止することができます。また便秘解消や糖尿病予防などさまざまな健康効果があることも知られています。主なものを紹介します。

噛み応えがあり満腹中枢を刺激する

味がよく染みたこんにゃくは、噛めば噛むほどおいしく適度な歯ごたえとプリプリとした食感があります。そのため必然と咀嚼の回数が増える料理といえるでしょう。咀嚼は食欲をコントロールしている満腹中枢を刺激するので、食事量が適量に達すると満足感を感じてきます。その結果食べ過ぎを防ぐ効果につながります。

糖尿病やコレステロール値の上昇を予防

こんにゃくは糖尿病の予防効果が高い食物といわれています。糖尿病は生活習慣病の一つでブドウ糖の過剰摂取で発症する病気です。こんにゃく自体にブドウ糖は含まれていません。しかも食べ過ぎを防止する効果が高いので、ブドウ糖の過剰摂取を抑えることができます。また食物繊維は小腸でブドウ糖の吸収を抑制する効果もあります。

こんにゃくのコレステロール予防効果が高いことは周知の通りです。脂肪の消化吸収には胆汁酸が必要ですが、胆汁酸はコレステロールから合成されています。こんにゃくは胆汁酸を吸着し外部へ排出するので、足りなくなった胆汁酸は体内のコレステロールを使って合成されます。結果として体内のコレステロール値が下がることにつながるのです。

意外とカルシウムが豊富で骨粗鬆症の予防に

現在日本は肥満が多く飽食時代といわれていますが、その一方で食物繊維とカルシウムは不足しがちといわれています。カルシウム不足は骨粗鬆症の原因となり歩行障害につながりやすくなります。老後生活に支障をきたす要介護や寝たきりにつながる要因ともなるので、日頃からカルシウムの摂取に心がけることは大事です。

こんにゃくは卵と同じくらいのカルシウムが含まれており、しかも消化されやすく体内に吸収されやすい特徴があるといわれています。

こんにゃくのおすすめレシピ

こんにゃくはおでんや豚汁、甘辛煮など比較的どのような料理でも相性のよい食材です。煮物や汁物など通常の家庭料理に加えるとさらに健康的な料理となります。この項目では簡単にできるおすすめレシピを紹介します。

糸こんにゃくと豚肉のきんぴら

  • 糸こんにゃく360g(4人分)
  • 豚肉300g
  • 砂糖大さじ2
  • 醤油大さじ3
  • ニンニク1かけ
  • しょうが1かけ
  • 赤唐辛子1/2本
  • ごま油、酒、片栗粉各小さじ1
 
  1. 豚肉を1cmの幅に切り酒をふってもみ込みます。その後ごま油と片栗粉を絡めます。
  2. 糸こんにゃくを沸騰したお湯でひとゆでし、水気を切って3cmのざく切りにしましょう。
  3. ニンニクとしょうがをみじん切りにし、赤唐辛子は種を取り除き輪切りにします。
  4. フライパンにごま油小さじ1を入れて熱し、1の豚肉を中火でいため色が変わったころに一度取り出します。
  5. 4のフライパンで糸こんにゃくを炒め、水分が飛んだのを確認したらニンニク、しょうが、赤唐辛子を加えて香りがしてくるまで炒めます。
  6. 5に砂糖を入れて炒め、次に醤油を入れて汁気がなくなるまで炒めます。
  7. 6に4の豚肉を戻しいれ汁気が完全になくなったら完成です。

コールスローしらたき

  • しらたき200g(2人分)
  • キャベツ200g
  • ハム4枚
  • 砂糖10g
  • マヨネーズ大さじ5
  • 塩小さじ1/3
  • 粒マスタード大さじ1.5
 
  1. しらたきに砂糖を加え2~3分ほどよくもみ込みます。
  2. 1のしらたきを軽く水洗いしペーパーなどで水気を拭き取ります。食べやすいお好みの長さに切りましょう。
  3. ハムは5mm幅に切りキャベツは千切りにします。
  4. 2と3をボウルに入れマヨネーズと粒マスタード、塩を加えてよく混ぜ合わせてください。器に盛って完成です。

そうめん風しらたき

  • しらたき200g(2人分)
  • 砂糖10g
  • めんつゆ適量
  • 薬味(ネギやしょうがなどお好みで)
 
  1. しらたきを食べやすい長さに切り、ポリエチレン袋に入れて砂糖を加え2~3分よくもみます。
  2. 1のしらたきを軽く水洗いして器に盛りましょう。
  3. 2にめんつゆ、お好みの薬味をそえて完成です。

こんにゃくの食べ過ぎには注意

こんにゃくは、食欲があり食べ過ぎたり太ることを気にしている人たちから重宝されている食材です。低カロリーなので太る原因となるものがありません。よく噛むので満腹中枢が働いて食べ過ぎを防止してくれます。しかし胃腸の中で消化しにくい食材であるため、食べ過ぎると下痢や腹痛を起こしやすいようです。

特に胃腸の消化吸収力が落ちている人は腹痛や下痢を起こす可能性は高いです。また食べ過ぎた場合やひどい便秘症の人は、重篤な腸閉塞になることもあるので要注意です。嘔吐や腹痛が続いたら早めに病院を受診してください。

こんにゃくは食べ過ぎでなければ、糖尿病やコレステロール上昇を抑えるなど生活習慣病の予防効果が高い食材です。バランスの良い食生活を心がけましょう。

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