はちみつの保存方法と保存期間【常温・冷蔵・冷凍】最適な保存場所は?

はちみつを賢く上手に保存する方法を紹介します。はちみつに最適な保存方法は、常温保存や冷蔵庫での冷蔵・冷凍保存のどの方法が良いのでしょうか?またはちみつを保存できる期間はどのくらいなのかも調査しました。

はちみつの保存方法と保存期間【常温・冷蔵・冷凍】最適な保存場所は?のイメージ

目次

  1. 1はちみつの保存を徹底解説
  2. 2はちみつの保存方法と保存期間
  3. 3はちみつを保存したらいつまで食べられる?
  4. 4はちみつの保存容器
  5. 5はちみつは保存がきく!その理由は?
  6. 6はちみつが保存中に固まる理由と対処法
  7. 7はちみつの保存に関する口コミ
  8. 8はちみつの保存方法まとめ

はちみつの保存を徹底解説

はちみつサーバーではちみつを持ち上げている

はちみつはそのままドリンクに入れて飲んでも優しい甘さが美味しく、お菓子作りや料理の隠し味にも使う機会の多い食品です。基本的に腐らないため、長期保存が可能な食品としても知られています。しかし適切な方法で保存されなければ、商品によっては時と共に風味が落ちたり腐ってしまう可能性もあります。

でははちみつを保存する際には、常温・冷蔵・冷凍のどの方法でどんな場所が良いのでしょうか?はちみつの適切な保存方法、保存場所をきちんと知って、はちみつをいつまでも美味しいまま使えるようにしておきたいものです。

はちみつの保存方法と保存期間

長期保存できるはちみつですが、開封したらどんな方法でどれくらい保存できるのでしょうか?常温、冷蔵庫、冷凍でそれぞれはちみつをどれくらい保存できるのか解説します。

常温保存

はちみつを常温保存する際には、直射日光が当たらなくて涼しい場所で保存します。湿気を吸収しやすいので、湿気の多い場所を避けて食器棚や戸棚などできるだけ湿気の少なく風通しの良い場所に置くようにしましょう。湿気取りなどを置いておくのも良いです。

はちみつは時間が経っても腐ることはありませんが、一般的に蜂蜜のパッケージには2~3年の賞味期限が明記されています。これは風味が少しずつ劣っていくためで、風味を気にしないのであれば賞味期限が過ぎても食べることができます。

冷蔵庫保存

はちみつを開封すると冷蔵庫に入れたほうがいいか悩むところですが、冷蔵庫に入れると糖分が結晶化してしまいます。はちみつは15度くらいになると結晶化をはじめ、そこから温度が下がるにつれて結晶化が進んでいきます。

冷蔵庫は2~6度の設定になっていることが多いため、はちみつを冷蔵庫に保存すると常温よりも結晶化しやすくなります。結晶化すると白く固まってしまって白いぶつぶつができるので、一見カビが生えたかのようにも見えます。品質には問題なく、45度前後のお湯に容器ごと湯せんすると元に戻すことができます。

冷凍保存

冷凍庫の温度は一般的にマイナス18度くらいなので、結晶化しやすいと言われる5~15度からは離れています。はちみつが凍る温度はマイナス20度からマイナス25度なので、冷蔵庫の冷凍室に入れても凍ることはありません。室温が15度くらいになる冬や真夏の暑さで品質が落ちる心配がある場合には、冷凍室に保存するのも良さそうです。

ただし冷凍保存すると、若干硬くなり水飴のようになります。スプーンですくい取るのに力が必要だったり、溶けにくくてパンなどに塗るのが難しかったりと使い勝手が悪いと感じるかもしれません。使用方法によって保存場所を変えるなどの工夫をするのがおすすめです。

はちみつの最適な保存場所は?

はちみつを冷蔵庫に入れると固まって白いぶつぶつができてしまい、腐ってはいないものの固まって取り出しにくくなります。また冷凍保存の場合では結晶化しないものの少し硬くなるので、使用方法によっては使い勝手が悪いということがわかりました。

以上のことからはちみつをいつでも使えるように保存できる場所は常温保存であり、直射日光の当たらなくて涼しく湿気の少ない場所に置くが適しているといえます。また季節によって冬には固まりやすく、夏には暑さで品質が落ちないか心配になることもあるので、温度を考えながらその時々で場所を移動させるのが良さそうです。

はちみつを保存したらいつまで食べられる?

基本的に常温保存が適しているはちみつですが、適切な場所で保存した場合いつまで美味しく食べられるのでしょうか?はちみつの賞味期限と消費期限について解説します。

はちみつの賞味期限

天然のはちみつは腐らない食品として知られています。はちみつ自体に強い殺菌作用があり、水分量が少なく糖度が80%もあるため細菌がほぼ繁殖できません。万が一細菌が侵入しても、糖分が細菌の水分を吸収して死滅させます。

しかし、はちみつは賞味期限を記載するよう義務付けされています。賞味期限とは美味しく食べられる期限であり、期限が過ぎても腐るわけではありません。さらに加工されたはちみつは、天然のはちみつのように長期保存はできないので賞味期限が必要というわけです。

はちみつの賞味期限は2~3年が目安とされています。きちんと適切な場所で保存されていれば腐ることはないでしょう。しかし口に付けたスプーンや指を入れると細菌が繁殖する原因となることがあります。常に清潔なスプーンを使用して細菌が入らないように気を付けましょう。

はちみつの消費期限

消費期限は、食品のフタを開封せずに適切な方法で保存した場合に安全に食べられる期限のことをいいます。基本的に生ものや総菜など傷みやすい食品に記載されていることが多く、数日以内の期限が明記されている場合がほとんどです。

はちみつは傷みにくく長期保存が可能な食品なので、賞味期限は記載されていますが消費期限が記載されていることはないといっていいでしょう。ただし未開封の状態でも、極端に高温や低温の場所に置いておくと結晶化してしまうことがあります。結晶化しても食べられますが、品質が劣るのでなるべく適切な場所で保存するのがおすすめです。

はちみつの保存容器

はちみつの保存方法や美味しく食べられる期間について解説してきましたが、でははちみつはどんな保存容器に入れるのが適しているのでしょうか?ガラス製、プラスチック製、陶器製のどの保存容器が向いているのか見ていきましょう。

ガラス製

ガラス製の保存容器は見た目が可愛くおしゃれなものが多く見られます。ガラス製は色や臭いを移す心配がありません。透明なので中身をしっかり確認することができて清潔感があります。

しかしガラス製の容器は光をそのまま通すため、遮光性にはあまり優れていません。また重みがあり落とすと割れてしまうというデメリットがあります。

プラスチック製

プラスチック製の保存容器は落としても割れないという特徴があります。また重くないので持ち運びにも便利で、容器によってはスプーンを使わず側面を押すだけではちみつが出てくるというタイプもあります。コストも低いので、一般的に出回っている商品はプラスチック製の容器を使用していることが多いです。

しかしプラスチック製の容器はプラスチックの臭いがはちみつに移ってしまうことがあるので、長期間の保存には向いていません。また遮光性にはあまり優れていないので、光の当たる場所には置かないよう注意が必要です。

陶器製

陶器製の保存容器は遮光性に優れているという特徴があります。これはガラス製とプラスチック製と比べて大きなメリットであり、はちみつを長期間保存するためには大事なポイントです。

陶器製の保存容器に入ったはちみつは外国などではよく使用されていますが、日本ではあまり陶器製の容器に入れて売られているのはあまり見かけないようです。陶器製の容器を使用したい場合は、陶器製の容器を新たに買って移し換えて保存するようにしましょう。

はちみつの最適な保存容器は?

はちみつを長期間保存するためには、遮光性に優れた陶器製の保存容器がおすすめです。品質の劣化は光を通して起きることが多く、陶器製ならキッチンに出して置いても光を通さないので問題ありません。プラスチック製の容器は便利ですが、長期間で見ると臭い移りが気になります。

別途購入するので多少値段が高くなりますが、可愛い陶器製の保存容器でキッチンに飾って並べておくのもおしゃれになります。また1度購入すれば繰り返し使えるので便利です。

はちみつは保存がきく!その理由は?

はちみつは冷蔵庫保存は向いていないものの、常温や冷凍で長期間保存しても腐らない食品であり、適切な場所で遮光性に優れた容器で保存することで長期間保存が可能な食品でした。しかしなぜ甘くてとろっとしたはちみつは常温でも腐らず保存できるのでしょうか?その理由を解説していきます。

保存がきく理由①:高糖度

はちみつとはミツバチが花の蜜を集めて巣の中に貯蔵したものをいいます。ミツバチは蜜を集めると体内酵素で分解し、水分を飛ばして濃縮させます。そのため糖度がとても高い物質です。約8割が糖分、残りは水分で構成されていてわずかにビタミンなどが含まれています。

純正のはちみつは糖度が高いので、バクテリアなどが繁殖することができません。また殺菌作用を持っていて侵入した細菌から水分を吸収して殺してしまうため、カビや細菌が繁殖することもできません。そのため腐ることがなく、長期間保存することが可能です。

保存がきく理由②:水分量が少ない

はちみつはとろっとした液体なので一見水分を多く含んでいるように見えますが、水分含有量は先ほど示した通り20%しかありません。さらに水分は糖と結合しているので、自由に動ける水分量はごくわずかです。

菌が繁殖するためには自由に動き回れる水分が必要であり、その水分量が極端に低いはちみつの中で菌が生存することはとても困難です。そのためカビが生えたり腐ったりすることがないといえます。

ただし加工されたはちみつは他の成分も使用されているので、永久的に長期保存できるわけではありません。賞味期限を目安に食べ切るほうが良さそうです。

はちみつが保存中に固まる理由と対処法

長期保存が可能なはちみつですが、開封して保存している間に固まってしまうことがあります。固まっても食べられないというわけではなく、きちんと対処して溶かしてあげれば大丈夫です。でははちみつが固まる理由と対処法をお教えします。

はちみつが保存中に固まる理由

冷蔵庫保存のところでも述べましたが、はちみつは5~15度の間に結晶化して固まっていきます。そのため冷蔵庫で保存したり寒い冬には固まってしまいがちです。しかし低温であればあるほど固まるということはなく、マイナス18度以下になると結晶化しなくなります。そのため冷凍保存が可能になるのです。

はちみつが固まるのはブドウ糖の性質が関係しています。ブドウ糖の割合が多いと結晶化しやすくなり、ブドウ糖より果糖が多く含まれているはちみつは結晶化しにくくなるようです。

はちみつが固まってしまっても、品質に問題はないので食べることができます。しかし固いままだとスプーンで取ったりパンに塗ったりしにくくなります。湯煎やレンジを使って溶かせば、元のとろっとしたはちみつに戻って食べることができます。

固まった時の対処①湯煎にかける

まず鍋に水を入れて、そこにフタを外したはちみつを保存容器ごと入れます。水面より容器が少し出るくらいの水量にします。鍋に火をかけて、お湯が50~60度くらいになったらそのままはちみつをスプーンなどでゆっくりとかき混ぜます。

高温になるとはちみつの成分が変わってしまうので、温度が上がり過ぎないよう気を付けましょう。スプーンでムラなく溶かすことができたら、お湯から出して自然に冷まします。結晶が残っていると再び結晶化しやすくなるので注意が必要です。また熱いお湯にいきなりガラスの保存容器を入れると割れる恐れがあります。

固まった時の対処②レンジでの戻し方

湯煎で溶かすほうが確実で綺麗に溶けますが、時間がないときや手早く溶かしたいときはレンジで戻す方法がおすすめです。使う量のはちみつを耐熱ガラスに入れてレンジで温めます。加熱しすぎないように、低いワット数で20秒くらいずつ様子を見ながら加熱しましょう。

はちみつの量やレンジの機種によって温度や溶け具合が左右されます。加熱しすぎるとざらざらとした舌触りが残ったり、サラサラに溶けてしまってビタミンが壊れてしまったりすることもあります。時々かき混ぜながら丁寧に戻すのがポイントです。

はちみつの保存に関する口コミ

はちみつの保存に関する口コミを見てみると、どう保存していいのかわからなくて冷蔵庫に保存したら固まってしまった、という口コミも見られます。はちみつは食品なので、開封して常温保存すると腐ってしまいそうな印象があるようです。

またはちみつに生姜などを入れて風邪に効果のあるゼリーを作って保存するなど、保存の効くはちみつを利用してある程度長く保存できるレシピもいくつか見られました。昔から保存食としても利用されてきたはちみつは、他の食品を加えて長期間保存できる食料としても活躍しているようです。

はちみつの保存方法まとめ

はちみつは基本的に常温保存が向いており、冷凍保存しておくこともできますが冷蔵庫に保存すると固まってしまいます。光が当たらなくて温度差が少なく、湿気も少ない場所に保存するのが良いでしょう。純度が高いはちみつほど賞味期限がなく、長期間美味しく楽しむことができます。もし固まってしまっても溶かせばまた元に戻ります。

このようにはちみつをちょっとした工夫で適切な保存方法で保管することで、いつまでも美味しく味わうことができるようになります。ぜひ今回紹介した方法を参考にして、はちみつを常温または冷凍保存して長く美味しくはちみつを楽しみましょう!

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