チョコレートで太るのが本当か嘘か解説!ダイエット効果・太らない食べ方は?

脂質や糖質が多く太ると思われているチョコレートですが、ダイエットに効果的な食べ方があります。チョコレートには太る原因となる物質と、健康効果が期待できる物質の両方が含まれています。美味しく食べても太らない方法をチェックしましょう。

チョコレートで太るのが本当か嘘か解説!ダイエット効果・太らない食べ方は?のイメージ

目次

  1. 1チョコレートってやっぱり太る?
  2. 2チョコレートで太る理由・太らない理由
  3. 3チョコレートで太る?~ダイエット効果~
  4. 4チョコレートで太る?~太らない食べ方~
  5. 5高カカオチョコレートは太る?注意点は?
  6. 6チョコレートで太るか太らないかは食べ方次第!

チョコレートってやっぱり太る?

甘いチョコレートは好きだけれど、太るからなるべく食べないようにしていませんか?苦みのあるカカオを使い、砂糖やミルクを加えて甘くして食べやすくしているのがチョコレートです。美味しくて食べすぎてしまったりカロリーが高いことから、チョコレートを食べると太るというイメージが定着しています。

そんなチョコレートですが、食べ方次第で太ることなく健康の味方にもなってくれることが分かってきました。太る原因には、食べる量や種類、食べ方に問題があります。美味しく食べて太るのではなく、健康に良くダイエットのサポートにもなる種類や食べ方をみていきましょう。

チョコレートで太る理由・太らない理由

太らない理由:チョコレートの脂質は蓄積されにくい

チョコレートを食べても太らない理由は、原料のカカオにあります。カカオ成分の大半は、脂質です。脂質は太るイメージに直結しますが、カカオに含まれる脂質には特徴があります。

ステアリン酸、オレイン酸、パルチミン酸の3種類がカカオに含まれ、一番多いのがステアリン酸です。ステアリン酸は脂質ですが、体内で吸収されにくい性質を持ちます。そのため、カカオ成分が多いチョコレートほどステアリン酸が多くなり、脂質が蓄積されにくくなります。カカオの脂質が太る原因ではないのです。

太る理由①高カロリー

チョコレートを食べると太る理由の1つは、カロリーです。国民生活センターが実施した調査では、普通のチョコレートで100g当たり560~570kcal、高カカオのチョコレートは600~650kcalありました。甘味が少なく苦いからといって、高カカオのチョコレートでもカロリーは高いのです。

カロリーが高くなり太る原因は、砂糖やバターなどを使っていることと、原料のカカオもカロリーが高いからです。チョコレートの種類にもよりますが、高カカオの板チョコ1片でも20~30kcal前後、ナッツ入りチョコ1粒は40~50kcalあります。太るのを気にして甘くないチョコを選んでも、カロリーは多いので気をつけましょう。

太る理由②糖質が多い

チョコレートのカカオ以外の原料は、砂糖、ミルク、バターなどです。これらはカロリーが高いだけでなく、糖質も多い食品です。甘さの強いミルクチョコレートは、カロリーの他に砂糖やミルクの量も多く、結果として糖質量も多くなっています。そのせいもありチョコレートは太る食べ物と思われているのです。

チョコケーキやチョコタルトなどの様に小麦粉を使うとカロリーはさらに高くなり、糖質もチョコレート単体よりも多くなります。太るのが嫌であれば、甘いチョコレートやチョコケーキなどは我慢しましょう。

チョコレートで太る?~ダイエット効果~

カカオポリフェノール

チョコレートの原料であるカカオは、紀元前の頃から滋養強壮や疲労回復につながるエネルギー源として食べられていました。そして近年になり、このカカオに含まれているポリフェノールが健康に優れた効果を齎すことが判明したのです。

カカオにはポリフェノールが豊富に含まれています。カカオポリフェノールは強い抗酸化作用を持ち、動脈硬化や高血圧、糖尿病などの太る原因でもある生活習慣病の予防と改善に役立つことが分かっています。それに加えて、血流を良くして美容面での効果も期待できます。

代謝の向上

代謝とは食事などで体に入ったカロリーを、活動するエネルギーに変えることです。代謝が低いと脂肪が蓄積して太る原因になります。代謝には運動や家事などで身体を動かした時の活動代謝と、人間が生きていくために必要な心臓や脳、筋肉を動かす基礎代謝があります。

「数年前から特に運動量は変わってないのに、最近になって太るようになったんだよな…」という話を耳にしたことがありませんか?こういったケースはよくある話で、これらの殆どは基礎代謝の低下による影響と見られています。基礎代謝をアップさせるためには、代謝に必要な物質を作り出す肝臓の働きが重要です。

また、カカオポリフェノールには弱った肝機能を高める効果があり、糖の吸収を抑える働きがあります。カカオポリフェノールを摂取することで、肝臓の正常な働きをサポートし、糖の蓄積を抑えることができるのです。

むくみ防止

カカオポリフェノールには、血液中のコレステロールが酸化するのを抑制し、血液をサラサラにする働きがあります。血流が良くなると体の冷えが改善し、むくみの原因の体内にある老廃物を排出しやすい体になります。

また、ふくらはぎ辺りのむくみが気になる人にもカカオポリフェノールは効果的です。カカオポリフェノールを適量摂ることで血流が良くなり、むくみの防止にもつながります。

体脂肪をつきにくくする

カカオポリフェノールには、脂肪を分解する働きを持つ酵素リパーゼの働きを促進する効果があります。リパーゼは食事から摂るカロリーをエネルギーに変換します。我々人間が太るのは、食事からのカロリーが多すぎてこのリパーゼが不足してしまい、エネルギーに変えられない分が脂肪として蓄積するからなのです。

お腹が空いている時に、リパーゼは肝臓などに蓄えられた糖分をエネルギーに変換します。つまり、空腹を感じるくらいの時にカカオポリフェノールを摂ると、リパーゼの働きを促して蓄積された脂肪を分解してくれるのです。

カカオプロテイン

カカオにはカカオプロテインという成分が含まれています。プロテインと言えば筋肉量をアップさせるために摂取している人も多いでしょう。このカカオプロテインには消化されにくい難消化性という特徴があります。

腸内環境を改善

カカオプロテインに含まれる難消化性のタンパク質は、小腸で消化吸収されずに大腸まで届きます。そして大腸に届くことで便のかさを増してくれるのです。太ることを気にして食事量を減らしていると、便の量が減って排便がスムーズにできなくなります。その結果として便秘になりやすいなどのデメリットが生じます。

便秘は太る原因にもなります。食事量を抑えつつカカオプロテインを適度に摂ることで、便の量を確保しながら腸内環境を整えることが可能となるのです。

デトックス効果

チョコレートには食物繊維も含まれていますが、この食物繊維には老廃物の排出を促す働きがあります。カカオプロテインによって増えた便に対し、食物繊維が腸内でのスムーズな移動を促して排出に繋げるデトックス効果が発生するのです。

便秘がちで太りやすいという人は、カカオプロテインを多く含む高カカオのチョコレートを適量食べてみてください。デトックス効果によって健康的な腸内環境を手に入れましょう!

テオブロミンのリラックス効果で過食防止

カカオにはカフェインの一種であるテオブロミンという成分が含まれています。このテオブロミンはカフェインと同じ効果を有しており、大脳を刺激して集中力や記憶力を高める働きがあります。チョコレートと同じカカオから作られるコーヒーやココアから、これらの効果を得ている人も多いでしょう。

テオブロミンで注目される効果は、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンの分泌を促す作用です。セロトニンが分泌されると緊張が和らぎ、興奮状態にある脳を鎮めてリラックス効果が得られます。太るのを気にするあまりにストレスでイライラする場合も、このテオブロミンが神経を鎮めてくれます。

イライラから過食になり、それが原因で太るというサイクルの場合にはチョコレートを少し食べてみましょう。気持ちが落ち着いて食べ過ぎを予防することができます。

チョコレートで太る?~太らない食べ方~

太らない食べ方①高カカオのものを選ぶ

チョコレートを食べても太らない様にするためには、口にするチョコレートの質が大切です。砂糖や生クリームをたっぷりと使った甘いチョコレートではなく、脂質や糖質を抑えたカカオ70%以上の高カカオチョコレートを選びましょう。これらは総じて苦く感じるかもしれませんが、太ることを予防できるチョコレートなのです。

苦いチョコレートが苦手な場合は、ベリー系のフルーツやアーモンドを加えたチョコを選んでください。ラズベリーやブルーベリーなどにはビタミンCも含まれているので、美肌へのサポートにもなります。アーモンドにはビタミンEと食物繊維が含まれており、太る原因となっている便秘の改善にも役立ちます。

太らない食べ方②複数回に小分けして食べる

チョコレートを食べて太るという人は、一度にたくさん食べ過ぎている可能性があります。食べるタイミングもありますが、一日に食べて良い量を一度にまとめて食べるよりも、複数回に小分して食べた方が太りにくくなります。

1日に食べる量が3粒なら食事前に1粒ずつか、午前のティータイムに1粒、午後のおやつに2粒と複数回に分けてください。複数回に分けることで、空腹の時間が減り1日の食事量を減らすことにもつながります。

太らない食べ方③食べるタイミング

チョコレートを食べるタイミングも重要です。食事の間が7~8時間以上空いてしまう場合、間食として食べるのがおすすめです。これにより次の食事をたくさん食べてしまうことを防ぐことができます。

ダイエット中であれば、食前もチョコレートを食べるタイミングとして最適です。高カカオのチョコレートを食事の20~30分ほど前に少しだけ食べておくと、空腹感を抑えて食事量を減らすことができます。カカオポリフェノールには血糖値の上昇を抑える効果があるので、食後の血糖値の急激な上昇も抑えられます。

太らない食べ方④一日に食べていい量

例え高カカオのチョコレートでも、食べ過ぎてしまうと太る原因になります。厚生労働省の指針によると、間食やアルコールなどの嗜好品は1日に200kcal程度が目安量です。板チョコなら1/3~1/2枚、ナッツ入りチョコは3~4粒くらいの量です。

100g当たり600kcalの高カカオチョコレートなら、30g程度が理想の量です。1つが5g前後なら、1日に食べるのは5~6個が適量でしょう。ただし、チョコレートの他にアイスやスナック菓子、アルコールなどを大量に摂取してしまうと、当然ながら太る原因となります。1日の食事や間食の量を考えてチョコレートの量を調整してください。

高カカオチョコレートは太る?注意点は?

利尿作用や興奮作用があるテオブロミンとカフェイン

チョコレートの原料となるカカオには、利尿や気管支拡張、興奮などの生理的な作用のあるテオブロミンとカフェインが含まれています。コーヒーに含まれる成分と同じで、健康な人が口にすればリラックス効果などを得られますが、これらの成分に過剰な反応を起こしてしまう人もいます。

特にぜんそくや気管支炎の治療で気管支拡張薬を服用している人は注意してください。高カカオのチョコレートには、テオブロミンとカフェインが普通のチョコレートよりも4倍も含む商品もあります。薬と同じ成分の過剰摂取によって、健康を害する恐れもあるので気を付けましょう。

アレルギーを起こす場合もある

チョコレートはニッケルを多く含む食品の一つです。数粒のチョコレートを毎日食べていても健康に問題はありませんが、過剰な摂取でニッケルアレルギーを起こす場合があります。特に、アクセサリーなどの金属アレルギーがある人は、手や首などに発疹などの症状が現れる可能性があります。

ニッケルが原因でチョコレートを食べると金属アレルギーを起こすとは限りません。ただし、金属アレルギーを持つ人は食べ過ぎない注意が必要です。

食べ過ぎると脂質の摂り過ぎに

体や脳を動かすエネルギー源となるのが脂質です。太るからといって脂質の摂取量を極端に減らすと、健康的な活動ができなくなります。成人の場合は1日に必要なエネルギーの20~30%を脂質から摂るのが良いとされています。1日2,000kcalが必要なら、脂質の目安量は50g程度です。

チョコレートで太るのを防ぐ場合は、食事に含まれる脂質も考えなければなりません。脂質はトーストに薄くバターを塗ると約5g、揚げ物1食分に約10gほど含まれています。太る心配がないからといって高カカオのチョコレートも食べていると、カカオの脂質が加わり摂取量が増えてしまいます。

市販のチョコレートのパッケージ裏には、エネルギー量と合わせて脂質や糖質量も表示されているものが多いです。太ることのないように脂質量もチェックした上で、高カカオチョコでも少量を食べるくらいにとどめておきましょう。

チョコレートで太るか太らないかは食べ方次第!

チョコレートは食べ方によって太る原因にもなりますが、健康に役立てることもできます。カカオ成分が70%以上のものを選び、1日に50g程度を食前など複数回に分けた食べ方なら過食を防げます。食べたい気持ちを我慢してストレスを溜めるくらいなら、適量のチョコレートを美味しく食べて楽しく過ごした方が数倍健康的です!

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