牛脂・ラードの賞味期限は何日?冷蔵・冷凍保存での違いは?

牛脂の賞味期限は書かれていない事が多く、保存に悩んでいる方も多いのではないでしょうか?この記事では、牛脂やラードの賞味期限について紹介します。常温、冷凍、冷蔵での保存方法や、腐るとどうなるか、カロリーや良い点、悪い点まで詳しく紹介します。

牛脂・ラードの賞味期限は何日?冷蔵・冷凍保存での違いは?のイメージ

目次

  1. 1牛脂とラードの賞味期限は何日くらい?
  2. 2牛脂とラードの賞味期限
  3. 3牛脂とラードの保存方法
  4. 4牛脂とラードは体に悪い?
  5. 5牛脂とラードの賞味期限の違いを覚えておこう

牛脂とラードの賞味期限は何日くらい?

牛脂やラードは使うとコクがアップするので料理に使用している方も多いでしょう。賞味期限が分かりにくい牛脂とラードですが、一体どれくらい日持ちする物なのでしょうか?この記事では、ラードと牛脂の気になる賞味期限や、保存方法などについて紹介します。

牛脂とラードの違いとは?

皆さんも知っての通り、牛脂は牛の脂、ラードは豚の脂の事を指します。ラードは外食メニューでよく使用されているので、家庭で使用していない場合でも意外と食べている機会が多い脂です。

牛脂はスーパーのお肉売り場に置いてあり、ステーキを焼く時に使用する方も多いでしょう。家庭での使用頻度がラードに比べ高めであると考えられます。しかし、牛脂とラードとの違いはそれだけではありません。両者の違いをもう少し詳しく見てみましょう。

原料や温度による違い

ラードは豚の背中にある脂から取ります。取った油は常温ですと液体でラードとは呼びません。この脂を固まらせたのをラードと言います。

それに対して、牛脂は背中の部分では無く、腎臓周囲に付く脂です。別名ケンネ脂とも言います。そして、この脂を溶かして液状にした物がヘットです。ラードは固形であるの対し、牛脂は脂が取れるという点が大きな違いです。また、溶ける温度もラードが33℃から46℃、牛脂は40℃から50℃と少し違いがあります。

料理での違い

また、ラードと牛脂は料理でも違いがあります。先ほど紹介した通り、ラードと牛脂は融点い少し差があります。ラードに比べて溶けにくい牛脂は、主に温かい肉料理に使用されます。また、ラードは料理以外にパンにも使用されます。ラードのパッケージに食パンなどパンが描かれているのはこのためです。

牛脂とラードの賞味期限

それでは、牛脂とラードの賞味期限について見ていきましょう。牛脂は状況によって賞味期限が変わってくるので、それぞれの賞味期限を詳しく紹介します。腐るとどうなるかについても紹介するので、見分け方の参考にしてみて下さい。

牛脂に賞味期限が表示されない理由

カレンダーの画像

お店の肉売り場に無料で置いてある牛脂ですが、賞味期限が書かれていない事が多いです。賞味期限が書かれていれば期間が空いても安心して調理に使用出来ますが、どうして牛脂には賞味期限が書かれていないのでしょうか?

実は、消費者庁のホームページに包装の表示可能面積が30平方センチ以下の場合には表示しなくても良いという表示があるのです。表示義務が無いから牛脂には賞味期限や消費期限が書かれていないという訳です。

牛脂の冷蔵・冷凍保存での賞味期限の違い

お店でもらう小さな牛脂には賞味期限が書かれていませんが、それは表示義務が無いからだということが分かりました。それなら、お店で販売している大容量の牛脂ならどうでしょうか?冷蔵、冷凍で賞味期限に差があるのかについても見てみましょう。

あるネットショップでは、牛脂は冷凍保存で製造日から30日、冷蔵保存なら5日と表示があった様です。多くの食品は冷蔵よりも冷凍の方が長持ちしますが、牛脂の場合でも同じの様です。長期保存をしたいなら、冷蔵庫ではなく冷凍庫で保存した方が良いでしょう。

牛脂の保存容器による賞味期限の違い

牛脂の賞味期限は、保存容器でも大きく異なってきます。プラスチック容器に入った商品は冷凍保存でも30日程でしたが、瓶入りの物なら3か月程、缶入りの物ならなんと半年持つものもあります。瓶や缶に入った牛脂は保存方法が指定されていませんが、どちらにしてもプラスチック容器の物よりも賞味期限が長いのは間違いなさそうです。

どうして缶や瓶に入った牛脂が長持ちするのかと言うと、酸化しにくいからです。油の劣化を引き起こすのは酸化ですが、缶や瓶に入ったものは比較的酸素が触れる機会が少ないので長期間品質を維持する事が出来た様です。

牛脂の製造方法による賞味期限の違い

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牛脂には実は2種類の製造方法がありますが、この違いによっても賞味期限は異なっていきます。製造方法は脂身をカットしてそのまま製品になっている場合と、精製されている場合の2種類があります。

正確なデータが出ているわけでは無いですが、一般的にそのまま使用されている物よりも精製されている牛脂の方が賞味期限は長いと言われています。しかし、あくまで長めというだけなので、賞味期限が分からない牛脂は早めに使い切ってしまった方が良いでしょう。

ラードの賞味期限

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牛脂に続いて、ラードの賞味期限も見ていきましょう。ラードの賞味期限は、だいたい1か月位が目安となります。牛脂と違ってラードには賞味期限が書かれているので、基本的にはその表示に従う様にしましょう。

ラードはマヨネーズの様にチューブタイプで販売されていることが多く、揚げ物を作るには量が少ないですし炒め物に使用するだけでは余りがちです。賞味期限をしっかり確認しておいて、安全な内に使い切るようにしましょう。

腐るとどうなる?

悩む女性

牛脂の賞味期限に気を付ける必要がありますが、期限が切れていなくても牛脂が腐るという場合もあります。牛脂が腐ると一体どうなってしまうのでしょうか?牛脂は腐ると異臭がしたり、べとべとした質感になるので恐らく使用したいとは思えない状態になっています。

腐る以外にも、カビが生えたり劣化が起きたりしているので少しでも異変を感じたら食べない方が良いです。カビが生えると真っ白な牛脂が黒ずんできて、腐る時と同じ様にとても食べたいとは思えない状態になっています。

油とは言っても牛脂はやはり元々は肉なので、いつかは腐るという事を頭に置いておきましょう。腐る前に早めに使い切ることが重要です。

牛脂とラードの保存方法

つづいてラードと牛脂の保存方法について紹介します。常温、冷蔵、冷凍に分けて正しい保存方法をチェックしてみましょう。

常温保存

牛脂やラードは常温保存できないようにも思えますが、実は常温でも保存が可能です。ただ、溶けだしてしまうので融点よりも温度が高くなってしまわないように注意する必要があるでしょう。

瓶タイプの牛脂なら、開封前の牛脂を常温保存出来る商品があります。直射日光を避けて、出来るだけ涼しい場所で保管しておくようにしましょう。ラードの場合も同じで、高温過ぎない場所に保管しておけば常温でも溶けずに保管しておく事が可能です。湿度にも弱いので、じめじめとした場所も出来るだけ避けて保管するようにしましょう。

常温で保存するにはメリットがあります。使いたい時に、すぐにラードや牛脂を取り出す事が出来るという点です。冷蔵庫に保存しておくと長期間保管できるというメリットもありますが、カチカチに固まってしまうのですぐに使えず暫く常温で戻しておく必要があります。

冷蔵保存

牛脂やラードの酸化や状態などを考えると、一番おすすめしたいメニューは冷蔵保存です。牛脂を冷蔵庫で保存して、1日~2日以内に使い切ってしまうのがおすすめです。長期間保存しておく事も出来ますが、牛脂のコクや旨味を料理に活かすには早めに使い切ってしまうのが良いでしょう。

また、最近販売されているラードは、酸化防止剤やビタミンEなどが添加されていることが多いです。これらによってそのままの状態よりも酸化しにくい状態ではありますが、少し工夫する事でより長持ちします。

使用後は、チューブからしっかり空気を抜いて冷蔵庫で保存しておきましょう。冷蔵庫で保存していれば、賞味期限を過ぎてしまっても数か月は持つだろうという意見もあります。ただ、実際に使用する時にはおかしな臭いがしないかなど状態をチェックしてから使用するようにしましょう。

冷凍保存

牛脂を冷凍するという保存方法は、実は賛否が分かれる方法です。先ほど紹介した通り、牛脂を冷凍しておくと賞味期限を延ばすことが可能です。長期間保存しておきたいという時にはおすすめの方法なのですが、牛脂の水分が抜けてしまうというデメリットもあります。

牛脂から水分が抜けてしまうと、一緒にコクや旨味も抜けてしまいます。牛脂を使う目的はこれらをプラスするためでもあるので、大きなデメリットであると言えるでしょう。更に、牛脂の水分が抜けた所には空気が入っています。

冷凍庫のドアを開け閉めした時にこの空気が酸化してしまうので劣化を早める事にもなります。冷凍庫に牛脂を入れておくと長期間保存する事は出来ますが、旨味やコクといった魅力はダウンしてしまうと考えましょう。

ラードの場合も、牛脂と同じく冷凍はあまりおすすめしません。ラードは冷凍すると硬くなってしまうからです。ただ、あまり日持ちしない牛脂とは違い、ラードは基本的に賞味期限が長めになっています。

家庭でそれ程大量のラードを購入する事もあまりないため、冷凍しなくても賞味期限内に使いきれると考えてよさそうです。

牛脂とラードは体に悪い?

牛脂とラードは、体に悪いという話を聞いた事があるかもしれません。これは本当なのでしょうか?カロリーなどもチェックしながら、牛脂、ラードそれぞれの体への影響を見てみましょう。

牛脂の体への影響

牛脂に限った話では無いですが、牛脂を食べる事は良い面と悪い面とがあります。一般的に魚の油は体に良くて肉の油は悪いと言われますが、鶏や獣類の肉を食べていない人は、血管がもろくなるという研究結果もあります。カロリーも高いので摂り過ぎは良く無いですが、適量を摂っていれば、身体に悪いどころか良い影響を与えてくれるでしょう。

また、肉の脂には一家不飽和脂肪酸という成分が含まれています。この成分には動脈硬化の原因となるLDLコレステロールを減らしてくれたり、動脈硬化を予防するHDLコレステロールを減らさないといった効能があります。

動脈硬化を防ぐ事が出来れば大動脈瘤や脳梗塞といった病気も防げるので、肉の脂にも良い面があるという事は知っておきましょう。

一方、悪い点もあります。牛脂は言ってしまえばただの脂の塊で、カロリーも高いです。食べ過ぎると肥満を起こす可能性が高いので注意しましょう。ただ、カロリーだけを見れば牛脂も食物油もそれ程大差はありません。さらに重要なのは、カロリーではなくコレステロールです。

コレステロールは摂取し過ぎると血がどろどろになり、血管が詰まりやすくなります。こうなると脳梗塞や心筋梗塞といった病気のリスクが高まるので、カロリーよりもコレステロールを気にした方が良いかもしれません。

ラードの体への影響

ラードも牛脂と同じく、良い面と悪い面とがあります。近年、トランス脂肪酸という言葉をよく耳にするようになりました。トランス脂肪酸は多量の摂取を続けると動脈硬化などによる虚血性心疾患のリスクが高まると言われています。

油を加工する際に発生する物ですが、ラードにはトランス脂肪酸が含まれていません。トランス脂肪酸が含まれている食品は多いので、少しでも摂取量を減らす事が出来るというのは嬉しい事です。

また、カロリーは100g当たり940kcal程です。食物油のカロリーは100gあたrい920kcalなので、牛脂同様食物油と大してカロリーは変わりません。白く固まっている様子を見るとどうしてもカロリーが高そうに見えますが、特別油の中でカロリーが高いという訳では無い様です。

ラードのデメリットは、食べ過ぎは弱った身体にあまり良くないという点です。例えば腸炎の方がラードを食べると腸の滑りが良くなり、下痢が治りにくくなったり症状が重くなったりする危険性があります。また、動脈硬化の方も血中の脂質を増やしてしまうため、おすすめ出来ません。

牛脂とラードの賞味期限の違いを覚えておこう

この記事では、牛脂とラードの賞味期限の違いについて紹介しました。牛脂は保存方法や容器によって賞味期限が大きく異なりますが、一般的にはラードの方が賞味期限は長いです。牛脂はカビが生えたり腐ると見た目も悪くなりますし、体にも良く無いのでこうなったら捨ててしまいましょう。

牛脂やラードは体に悪いと言われる事もありますが、摂り過ぎなければ体に良い効果もあります。賞味期限やメリット、デメリットを知って、カビが生えたり腐る前に上手にラードや牛脂を活用していきましょう。

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