2019年09月02日公開
2024年09月26日更新
ジェラートのカロリーと糖質!アイスクリームより低カロリー?
ジェラートとアイスクリームの違いなど、素朴な疑問について徹底調査しました。ジェラートの気になるカロリーや糖質、更には栄養面まで深掘りし、アイスクリームとのカロリー比較も行いました。違いをしっかり理解して美味しくいただきましょう。
ジェラートとアイスクリームの違い
現在、日本ではさまざまな種類のアイスが出回っています。定番のアイスクリームからジェラートまで、アイス好きな人は季節問わず身近にアイスがあるでしょう。そんなアイス党の人でもジェラートとアイスクリームの違いについて詳しく語れる人は少ないはずです。そこで、両者の違いを調査して気になるカロリーや糖質、栄養価を徹底比較します。
ジェラートとは?
両者の違いを考察する前に、ジェラートとはどういうものなのか?を知る必要があります。ジェラートとはイタリアを代表するデザートで、主な材料は果汁・果肉・牛乳・砂糖・卵白です。これらを攪拌して凍らせたものになりますが、最近では野菜類のジェラートも販売しておりヘルシー志向の方に人気です。
その他にも水を加えずに果汁だけで作った高級なジェラートが食べられるお店もあり、バリエーションも増えています。乳脂肪分は4~8%で、材料に対する空気の含有量は35%と低いのが特徴です。よって、口当たりは少しねっとりする感じなのが特徴です。
アイスクリームとの違い
続いてアイスクリームとは、牛乳に砂糖や卵を加え、冷やして攪拌し凍らせたものです。普段私たちがアイスクリームと呼んでいるものはアイスクリーム・アイスミルク・ラクトアイスの総称であるアイスクリーム類です。
また、乳脂肪分によって定義されているアイスクリーム類の中の、乳脂肪分8%以上のものがアイスクリームで、空気の含有量は60~100%になります。ジェラートに比べると空気の含有量が多く、シャリシャリしたものからねっとりしたものまで幅広く存在しているのが特徴です。
このように、2つを比較してみると自ずとその違いが見えてきます。その違いとは乳脂肪分の含有量と空気の含有量です。実際に両者を食べ比べた時の食感の違いをもう少し詳しく見てみると、アイスクリームは空気を多く含んでいるので、滑らかな舌触りでスッと溶けていく感じがします。
それは製品中に均一に散らばっている空気の粒が、冷たさを和らげて溶けやすくしているからです。かき氷を食べた時よりも、口の中のキーンとするような冷たさを感じないのはそのためです。一方のジェラートは、もったりとして密度が濃いのが特徴です。しかし、アイスクリームとは違う理由での滑らかさがあります。
それは、よく練られた素材の繊維やタンパク質のおかげです。乳脂肪分はアイスクリームより低くても、コクがあって素材のフルーツの味をしっかり楽しむことができます。ちなみに、本場イタリアでは凍った全てのデザートをジェラートと呼んでいます。
ジェラートのカロリーと糖質
ジェラートを始めとしたアイス類は、成分量を基準に分類が決められています。ジェラートは氷菓やラクトアイス、アイスミルクに分類されるのが殆どです。ここからは、分類ごとの平均的なカロリーや糖質を紹介していきます。
カロリーと糖質
乳固形分が3%未満の氷菓に分類されているジェラートのカロリーは100gあたり約127kcalで脂質は0gと言われています。その殆どが牛乳・生クリーム・卵を使用していないものが対象で、主なフレーバーに柑橘類やパイナップルなどがあります。フレーバーによっては100kcalを切るものもあり、最もカロリーが低いです。
乳固形分3%以上で氷菓よりも乳成分量が多いラクトアイスに分類されるジェラートのカロリーは100gあたり約224kcalで脂質は28gです。市販のラクトアイスに分類されている商品は油脂が添加されて高カロリーな商品も多いですが、自家製ジェラート店では油脂が添加していない場合が多く、脂質も低く200kcal以下のメニューもあります。
ジェラートにはラクトアイスより乳成分が多いアイスミルクに分類されているものもあります。こちらのカロリーは100gあたり約167kcalで脂質は20gですが、フレーバーの種類によっては200kcalを超えたり変動があります。アイスミルクに分類されているジェラートには乳固形分が10%以上含まれており、そのうち乳脂肪分が3%以上です。
主にミルクベースのジェラートはアイスミルクかラクトアイスに該当するため、カロリーに気を付けている人は量に気を付けるか氷菓のものを選ぶのが良いでしょう。
コーンのカロリー
アイスクリームをのせるコーンと言えば日世が有名で、コーンを日本で初めて自社生産に乗り出し、今や国内トップシェアを誇ります。コーンの代表格と言えばレギュラーコーンやワッフルーコーンで、日世では現在20種類ものコーンを作り続けています。
その中でもジェラート用に開発されたものは、三角形のトリアンゴロコーンや四角形のクアドラートコーンがあります。四角の形はジェラートの盛り付けをしやすくするための工夫です。コーンの一般的なカロリーは約50kcalで、ワッフルコーンのカロリーは約100kcalになります。
アイスクリーム・ソフトクリームとの比較
イチゴのアイスクリームの2分の1カップに含まれているカロリーは240kcalで脂肪分は15g、脂質は22gに対し、同じフレーバーでイチゴのジェラートを2分の1カップと同じ量で見てみると、カロリーは170kcalで脂肪分は7g、脂質は26gという結果になりました。
一方、イチゴのソフトクリームを2分の1カップと同じ量で見てみると、カロリーは190kcalで脂肪分は7.2g、脂質は26gでした。このように比較すると、カロリーと脂肪分は乳脂肪分が多いアイスクリームが圧倒的に高いのが分かります。ジェラートに続いてソフトクリームはカロリーが低めでしたが、脂質がアイスクリームより高い結果でした。
糖質量が意外にも高いジェラートは必ずしもカロリーが低いのでヘルシーとは言い切れないことが分かりました。糖質制限をしている方は、食べる量に気を付けて食べるようにして下さい。
ジェラートの栄養と効果
ジェラートは美味しいだけでなく、栄養価のとても高いデザートです。ここでは、どのような効果があるのかも合わせて紹介します。
ビタミン
ジェラートはビタミン類などが含まれた栄養価の良いアイスで、特に女性には嬉しい成分がたくさんあります。その中でもビタミンAはお肌へ良い効果をもたらしてくれることから、美肌やアンチエイジングが期待できます。他にも、粘膜や目の働きを助けたり、風邪などの病気から体を守るための抵抗力をつける働きをします。
また、健康維持に必要な要素となるビタミンB1やB2などを多く含んでおり、ビタミンB1には体内の糖質を分解してエネルギーに変える働きがあります。定期的に摂り入れることで疲労回復の効果が期待できます。また、B1が不足してしまうと疲労感や心の不安定さ、脚気などになる場合もあるので、積極的に摂りたい栄養素です。
ビタミンB2には健康な毛髪や爪を作るのに重要な成分で、美肌効果や脂肪燃焼にも効果があると言われています。このように女性にとって嬉しい効果があることから、美容ビタミンとも呼ばれます。他にもB2には視力を維持して目の疲れを軽くする働きもあり、逆に不足してしまうと口内炎や皮膚炎などを起こしやすくなります。
カルシウム
続いて、カルシウムも含まれています。カルシウムは丈夫な骨や歯を形成するのに大切な栄養素です。不足すると骨粗鬆症の原因にもなります。また、これ以外にもイライラやストレスの緩和など、精神安定にも効果をもたらしてくれるとされています。
ジェラートはアイスクリームより低カロリーでヘルシー
ジェラートとはどんなアイスなのか、カロリーや糖質も合わせて紹介してきましたが、アイスクリームと比較してみると低カロリーなデザートだと言うことが分かりました。糖質が意外にもアイスクリームよりも高いことから、食べ過ぎにないように気を付ければ、ビタミンやカルシウムなどの栄養価が高い安全なデザートだと言うことが分かりました。
皆さんもジェラートの特徴を知って、好きなフレーバーを見つけて食べてみてはいかがでしょうか?