イギリスパンとは?別名山型食パン?イギリスのパンの種類や歴史!

イギリスパンは名前の通りイギリス発祥のパンになり、見た目は日本の山型食パンに似ているため同じ物では?と思われる方も多い事でしょう。ですが日本の山型食パンとは異なる部分もあるため、イギリスパンを食べてみると違った味わいを楽しむ事が出来るとされています。今回はそんなイギリスパンについて詳しく紹介をしていきましょう。イギリス流の食べ方も合わせて試してみてはいかがでしょうか?その他のイギリス発祥のパンの種類も見逃せません。

イギリスパンとは?別名山型食パン?イギリスのパンの種類や歴史!のイメージ

目次

  1. 1イギリスパンとは?
  2. 2イギリスパンの本場の食べ方と保存方法
  3. 3イギリスのパンの種類
  4. 4イギリスパンをイギリス流で食べてみよう

イギリスパンとは?

イギリスパンと聞くとどのようなパンを想像するでしょうか?世界各国にはその国で発祥したとされるパンがいくつか存在しています。イギリスもその一つで、イギリスを発祥としたパンの一種になります。ですがこのイギリスパンという呼び方は日本のみとされており、イギリスではイギリスパンという呼び方はされていないと言います。

本場イギリスでは日本でイギリスパンと呼ばれているパンはホワイトブレッドという名前で親しまれています。また中には全粒粉を使用する物もあり、全粒粉を使用したものはブラウンブレッドという呼び名になります。今回はそんな日本ではイギリスパンと呼ばれているパンについて詳しく解説をしていきましょう。

イギリスパンの歴史

イギリスにピンが刺してある

イギリスパンの歴史には諸説あるとされています。一番濃厚な説としてコロンブスがアメリカ大陸を発見した際に、船上で大勢で食べていたという話があります。大航海を渡るにあたり、持ち運びの利便さに加え大勢で分けて食べる事が出来るものとして作られたのが、現在のイギリスパンなのではないかと言われているのです。

イギリスパンはカットをする事でシェアし易く、小麦粉を使用する事から満腹感を得られる為船上では定番の食事として提供されていたのでしょう。イギリスパン誕生の背景にはこのような歴史が隠れていたのです。

イギリスパンの見た目の特徴

イギリスパンの見た目は日本でいう食パンを想像させる形をしています。角食とは違い、ケースに蓋をする事無く作り上げる事で山型のパンが仕上がります。この山型になっている形がイギリスパンの定義となり、今も尚同じ形のパンがイギリスのみならず日本を含めた多くの国で食べられているのです。

しかしその山型の特徴を持つイギリスパンですが、キレイな山型が作られている訳では無いのも特徴です。少々小ぶりに焼き上げられているのも一つの見た目の特徴でしょう。

イギリスパンの味と食感

イギリスパンはカットすると、その断面に特徴があります。断面には大きめの気泡がいくつも入っており、味わいはあっさりしている印象を受ける事でしょう。砂糖やバターをふんだんに使用していない事から小麦粉の風味を口に入れると感じる事が出来る為、食パンと同じようにして食べ進める事が可能です。

スライスの厚さで食感が変わってくるので、自分好みの厚さを見つけるのも一つのポイントです。シンプルな味わいでクセを感じない特性を持っている事から、朝食にはもちろん様々な料理に合わせられるパンとして重宝します。

日本の山型食パンとは違う?

日本にもイギリスパンのような山型の食パンが存在していますが、少し違いがあるとされています。違うポイントとして、材料にあるでしょう。日本の山型の食パンはバターや砂糖を使用しており、香り高い風味と味わいが印象的ですがイギリスパンは少々あっさり目です。

またイギリスパンには気泡が大きいものから小さいものまで開いていますが、日本の山型食パンはキメが細かい仕上がりになり気泡が入っているものは製造ロスという概念を持っている事も違いと言えるでしょう。

イギリスパンの本場の食べ方と保存方法

せっかくイギリスパンを食べるのであれば、本場の食べ方をしたいと思う方も多い事でしょう。ここでは、イギリスで食べられているおすすめの食べ方を見ていきます。ぜひイギリスパンを手に入れたら、本場の食べ方を試してみてはいかがでしょうか?

食べ方①薄くスライスしてトーストする

本場イギリスではイギリスパンを7~8mmという薄さにスライスをして、トースターでカリカリになるまで焼き上げるのが主流です。イギリスパンは日本の食パンとは違い、気泡が大きく入っている事から薄くスライスする事で、焼き上がりの食べ応えが違ってきます。その反対に厚めにスライスするともちもちの食感を楽しむ事が出来るのも特徴です。

特性を生かした食べ方になり、カリカリの食感がクセになるという口コミも多く挙がっています。カリカリに焼き上げたパンにはたっぷりのバターやジャムを乗せて食べると言います。日本の食パンではなかなか作り上げる事の出来ない食感を、イギリスパンで楽しんでみてはいかがでしょうか?

食べ方②サンドイッチにする

もう一つの食べ方として、サンドイッチにする方法が挙げられます。海外のサンドイッチはお洒落な印象を受ける方も多い事でしょう。イギリス流のサンドイッチを作る際には具材に、定番のベーコンだけでは無く豆類なども入れて食感を楽しむのが本場の嗜み方です。

イギリスでは日本人が毎日お米を食べるように、パンを主食にするとされている事から朝食のイメージのあるパンを昼食や夕食にも出す家庭も多いようです。イギリスの家庭では常にイギリスパンがストックしてあり、いつでも食べる事ができるようにしている事が多いと言います。

保存方法

イギリスパンの保存方法は、すぐに食べるのであれば常温の保存でも良いでしょう。1斤で購入した場合には、食べきれずに余ってしまう事も少なくありません。そんな時におすすめの保存方法として、冷凍しておくのが良いとされています。冷蔵庫での保存はパンの劣化を早めるとされている為、行わない方が良いでしょう。

冷凍保存を行う場合には、イギリスパンを好みの厚さにスライスをして一枚一枚ラップで包み、その後密閉袋に入れて冷凍庫で保管しましょう。冷凍保存をしたイギリスパンを食べる際には、凍ったままトーストするだけで美味しく食べる事が出来ます。

イギリス流に薄くスライスする事で、トースト時にパン全体へ均一に熱が伝わる事から薄くスライスするのが推奨されています。

イギリスのパンの種類

イギリスパンがどのようなパンなのか分かったところで、ここからはイギリスで発祥された数々のパンの種類を見ていきましょう。イギリスにはイギリスパンのみならず、いくつものパンが誕生しています。日本でも今や当たり前に見かける事のできるパンもある為、中にはそのパンがイギリス発祥である事を知らないという方も居る事でしょう。

イングリッシュマフィン

バターを塗ったイングリッシュマフィン

イギリスの伝統的なパンとして知られているのが、イングリッシュマフィンです。イギリスで発祥したパンですが、現在ではアメリカで多く食べられている種類です。噛み応えがあり、日本でも有名なのがマクドナルドで提供されている朝マックにこのイングリッシュマフィンが取り入れられています。

丸い形が印象的で、半分にカットをした後に中に具材を挟んで食べるパンになります。中の具材によって様々な味わいを楽しむ事が出来る為、多くのアレンジ方法が挙げれています。自分好みの具材を挟み込んで、朝食で楽しんでみるのも良いでしょう。

スコーン

4つのスコーン

スコーンは日本でも馴染みが深いという方も多い事でしょう。スコーンは小麦粉ではなくベーキングパウダーを使用しているのが特徴です。

イギリスのスコットランドで古くから食べられているビスケットとして、今では様々な国で食べる事の出来るイギリス発祥のパンと言えるでしょう。ティータイムのお供として、ジャムなどを乗せて食べるのが主流の食べ方です。

ソーセージロール

イギリスのパン屋では主流になっているというソーセージロールは、日本で見かけるソーセージの入ったパンとは少々違いが見られます。イギリスのソーセージロールはパイ生地に、ソーセージへ使用される挽肉をそのまま差し込んでいるのが特徴です。

味わいや食感はミートパイに近いという声が挙がっています。イギリスのパン屋には必ず置いてあるパンの一つとして代表格にもなるのが、このソーセージロールです。

タイガーブレッド

見た目が印象的なタイガーブレッドは丸いパンを形成した後に、表面に米粉やチーズなどを使用する事によりトラ柄の模様を付けたパンの事を指します。近年では日本のパン屋でも見かける事が多くなったパンの一種にもなり、チーズが中に入っていたりなどのアレンジが加えられたパンを見かけた事がある方も多いのではないでしょうか?

イギリスでは小さいサイズから大きいサイズまで幅広く販売されており、ソーセージロールと同様にどこのパン屋でも見かける事のできるパンとして、ポピュラーな一品と言えるでしょう。

イギリスパンをイギリス流で食べてみよう

イギリスパンは日本の食パンに似ていながら、素材や焼き上がりの具合が異なるパンになります。イギリス流の食べ方でイギリスパンを堪能する事で、また新たなパンの魅力を見つけ出す事が出来るでしょう。

日本のパン屋でも手に入れる事が増えたイギリスパンで、朝食などを楽しんでみてはいかがでしょうか?その他のイギリス発祥のパンもぜひ見かけた際には手に取ってみて下さい。

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