2019年04月20日公開
2024年09月12日更新
パンの種類まとめ!フランス・ドイツなど世界の有名国のパンを詳しく解説
パンが好きな方は多いかと思いますが、世界でどのような種類のパンがあるのか知っていますか?普段食べているパンでも、意外とどこの国のパンなのかを知らないという場合も多いかと思います。今回の記事では、フランスやドイツ、イタリア、アメリカ、そして日本のパンの種類や特徴を紹介していきます。パンの種類に加えて選び方や楽しみ方についても紹介していきますので、是非チェックしてみて下さい。
目次
パンの種類は世界の有名国でどのくらいある?
パンはいろいろな種類があり、世界中でいろいろなパンの種類が楽しまれています。日本だけでもいろいろな種類のパンが発売されているのですが、世界中でフランスパンなどに代表されるように様々な種類のパンがあることは皆さんも知っているかと思います。
今回の記事では、フランスやドイツ、イタリアやアメリカなどの有名国で楽しむことができるパンの種類を詳しく紹介していきます。おなじみのパンの種類についても紹介していきますので、パン好きの方は是非チェックしてみて下さい。
パンの種類【フランス】
それでは、早速パンの種類を見ていきましょう。まずはフランスのパンの種類を10種類紹介していきます。
エピ
まず最初に紹介するフランスのパンの種類は、「エピ」です。「ベーコンエピ」などで耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか?エピというのは麦の穂という意味があり、細長い生地に切り込みを入れたら、互い違いに開いて焼いたら完成です。しっかりとした噛み応えが特徴でちぎって食べるのが一般的だそうです。
パン・トラディショネル
続いて紹介するフランスのパンの種類は、「パン・トラディショネル」です。あまり聞いたことが無いという方もいるかと思いますが普段見かけるフランスパンの事になっています。
原料は小麦粉、水、塩、パン酵母から作られるシンプルなパンの種類となっています。長さによってバゲットなど、いろいろな種類があるのも特徴となっています。
パン・オ・レザン
引き続きフランスのの種類を見ていきましょう。続いては、「パン・オ・レザン」を紹介します。このパンはレーズンが練りこまれたパンとなっており、少々好き嫌いが分かれるパンの種類になっているかもしれません。
ベースはクロワッサン生地で、カスタードとレーズンを巻き込んでロール状になったパンになっています。朝食として楽しまれているそうです。
クロワッサン
続いて紹介するフランスのパンの種類は「クロワッサン」です。フランスのイメージが強いクロワッサンなのですが、もともとはオーストリアのパンの種類だったそうです。
三日月型のパンとして知られていますが、これはトルコ軍を撃退した記念に、トルコの旗印の三日月形のパンを焼いたのが始まりなのだそうです。バターの風味が効いた人気のパンの種類となっています。
パン・ド・ロデヴ
続いてのフランスのパンの種類は「パン・ド・ロデヴ」です。聞いたことが無いという方も多いかと思いますが、フランスのロデヴという町が発祥となっており、ロデヴでは「パン・パイヤス」という名前で呼ばれているパンだそうです。外側はカリッと、中側はもちっとした食感が特徴で、日持ちもする種類のパンとなっています。
ブリオッシュ
続いてのフランスのパンの種類は、「ブリオッシュ」です。日本でもよく見かける、バターや卵、砂糖を使用したパンとなっています。バターの風味を楽しむことができるパンの種類となっていますので、パンなのですがお菓子に分類されていたこともあるそうです。また、ブリオッシュはクリスマスなどの日に食べるという習慣もあるそうです。
パン・オ・ショコラ
続いてのフランスのパンの種類は「パン・オ・ショコラ」です。その名の通り、チョコを使用したフランスのパンとなっており、クロワッサン生地のパンの中にチョコレートを包んで焼いたというパンになっています。
チョコを包んでいますので、フランスではおやつとして楽しまれているのはもちろん、朝食としても定番のパンの種類なのだそうです。
パン・ド・ミ
続いてのフランスのパンの種類は「パン・ド・ミ」です。こちらも、日本で見かける機会のある、フランスのパンの種類かと思います。パン・ド・ミというのは中身のパンという意味があるのだそうで、フランスパンの生地から作られるパンの種類となっています。
フランスパンの生地に砂糖、そして油脂が配合されており、硬すぎない適度な食感の食パンを楽しむことができます。焼くとサクサク食感を楽しめます。
クグロフ
続いてのフランスのパンの種類は「クグロフ」です。特徴的な形の、クグロフ型を使用して作られるパンとなっており、アーモンドやレーズンを入れて作られる種類のパンとなっています。
クグロフというのは「大司教の帽子」という意味があるそうで、その大司教の帽子をイメージして作られたパンとなっているようです。フランスやオーストリアでは、クリスマスに楽しまれています。
パン・ド・カンパーニュ
最後に紹介するフランスのパンの種類は、「パン・ド・カンパーニュ」というパンです。こちらはライ麦が生地に含まれており、ルヴァン種という酵母によって発酵されます。「パン・ド・カンパーニュ」というのはフランス語で田舎パンといういみがあり、田舎をイメージして作ったパンとも言われているようです。
パンは少し酸味があり、少し好き嫌いが分かれてしまうパンの種類となっているかもしれません。食感はしっとりとした食感です。
パンの種類【ドイツ】
続いては、ドイツで楽しまれているパンの種類についても紹介していきます。ドイツのパンも日本で食べられるパンが色々とありますので、早速見ていきましょう。
プレッツェル
まず最初に紹介するドイツのパンの種類は、「プレッツェル」です。多くの方が名前を聞いたことがあるパンではないでしょうか?パンなのですが、ビアホールでも楽しまれているほどドイツでは定番のパンの種類なのだそうです。
プレッツェルはラテン語となっており、「腕」という意味があるそうです。生地は弾力のある餅っとした食感を楽しむことが出来、ビールにも合う美味しさです。表面についた岩塩がプレッツェルとマッチします。
ロッゲンシュロートブロート
続いて紹介するドイツのパンの種類は、「ロッゲンシュロートブロート」というパンです。日本では、あまり名前の聞いたことのある人はいないかもしれません。
シュロートというのは「粗びきの穀物」という意味があるのだそうで、ライムギの全粒粉がメインとして使用されているパンとなっています。ですので、栄養価が高く食べ応えもあるヘルシーなパンとして楽しまれています。
ヴァイツェンミッシュブロート
続いて紹介するドイツのパンの種類は、「ヴァイツェンミッシュブロート」です。こちらのパンは小麦粉を90%以上使用して作られたパンとなっており、あまり日持ちがしないパンとなっていますのでもし購入した際には早めに食べてしまう方が良いでしょう。
シュトゥーテン
続いて紹介するドイツのパンの種類は、「シュトゥーテン」というパンです。こちらも小麦粉をメインとしているパンとなっており、柔らかな食感を楽しむことができるパンの種類になっています。原材料にはミルクやバターを使用していることが多いので、甘めの味わいを楽しむことが出来るようです。
シュトゥーテンにもいくつか種類があり、ドライフルーツを生地に混ぜてあるヴォッヘンエンデシュトゥーテンなどの種類がある様です。
ロッゲンブロード
続いてのドイツのパンの種類は「ロッゲンブロード」という名前のパンです。小麦粉を多く使用したパンを紹介してきたのですが、こちらのロッゲンブロードはライ麦粉を90%以上使用して作られたパンとなっています。ライ麦粉が多く含まれているため、酸味のある味わいが特徴のパンです。
また、小麦粉をメインにして作られているパンよりも食物繊維が豊富に含まれているという特徴があります。
ミッシュブロート
ドイツで楽しむことができるパンの種類はまだまだあります。続いて紹介する「ミッシュブロート」は、小麦粉とライ麦粉をハーフ&ハーフで使用したパンとなっています。
小麦粉を使用したしっとり感と、ライ麦粉を使用しているため酸味のある味わいも楽しむことができ、いいとこどりで楽しむことができるパンといえるのではないでしょうか。
白パン
続いてのドイツのパンは「白パン」です。ドイツのパンは、ブレッチェンという名前で呼ばれます。こちらのパンも小麦がメインで作られており、外側まで綺麗な白色をしています。
外側の皮は香ばしい物となっており、パンのおいしさをしっかりと楽しむことが出来る種類のパンとなっています。
メーアコンブロート
続いてのドイツのパンは「メーアコンブロート」です。数種類の穀粒粉を混ぜて作られたというパンとなっています。小麦やライムギ、オートミール、そばなどが使用されるのだそうで、何が使われているのか、そして分量はどれほどのものになっているのかはそれぞれの職人の方によるのだそうです。
メーアコンブロートが売られているのを見つけたら、お気に入りの味わいのメーアコンブロートのお店を見つけてみるのも楽しいかと思います。
ベルリーナ・ラントブロート
最後に紹介するドイツのパンは「ベルリーナ・ラントブロート」です。先ほども田舎風のパンが登場しましたが、ベルリーナ・ラントブロートはドイツの「ベルリン風の田舎パン」となっています。ライ麦粉が80%ほどを占めているのだそうで、酸味のある味わいが特徴です。
薄くスライスして楽しまれているのだそうで、サンドウイッチにして食べられることもあります。酸味が少し苦手だという場合には、バターを付けて食べると食べやすくなるようです。
パンの種類【イタリア】
続いては、イタリアで楽しまれているパンの種類を紹介していきます。イタリアのパンも効き馴染みのあるものや、あまり聞かない名前の種類のパンまでを紹介していますので、イタリアにはどんなパンがあるのか見ていきましょう。
フォカッチャ
まず最初に紹介するイタリアのパンは「フォカッチャ」です。こちらはもう日本でもメジャーなパンですし、イタリアのパンという事を知っている方も多いのではないでしょうか?フォカッチャはイタリア語で「火で焼いたもの」という意味があり、ピザの原型になったとも言われています。
イタリアのパンらしく、オリーブオイルの風味が効いているのが特徴のパンとなっています。
パニーニ
続いて紹介するイタリアのパンは「パニーニ」です。パニーニはイタリア語で「小さいパン」という意味があるのだそうで、小さめのパンにチーズやハムなどの具材を挟んで楽しむ料理となっています。
イタリア風のサンドイッチとなっているこちらのパニーニは、フォカッチャやホワイトブレッドが使用されており、表面についた焦げ目も特徴的なパンとなっています。
チャバッタ
続いて紹介するイタリアのパンは「チャバッタ」です。チャバッタというのは、イタリア語でスリッパという意味があるのだそうです。外側はパリッとした食感を楽しむことができるパンとなっており、内側は柔らかな食感になっています。
バターや油を使用していませんので食べやすく、ヘルシーに楽しむことができるパンとなっています。発光時間が長いパンとなっていますので、少し酸味のあるパンとなっているようです。
グリッシーニ
最後に紹介するイタリアのパンは「グリッシーニ」です。こちらのグリッシーニはイタリアンレストランの最初に提供されることもあるそうで、ワインとの相性もぴったりのパンになっています。
硬めの食感を楽しむことが出来、味わいはあっさりとしたものになっています。生地の中にはごまを入れて焼いたり、生ハムと一緒に楽しまれることもあるそうです。
パンの種類【アメリカ】
続いては、アメリカのパンの種類を紹介していきます。アメリカにはおやつ感覚で楽しめるパンも多く、おなじみのパンも多いので見ていきましょう。
バターロール
まず最初に紹介するアメリカのパンは、「バターロール」です。バターロールは日本のようなイメージもあるのですが、実はアメリカのパンの種類となっています。
名前の通り生地にはたっぷりのバターが入っており、バターの風味と柔らかな食感が特徴のパンとなっています。アメリカのパンですが、日本ではテーブルロールとしてよく見かけるのではないでしょうか?
ドーナツ
続いて紹介するアメリカのパンは「ドーナツ」です。ドーナツというとあまりパンのイメージが無いかもしれませんが、アメリカのパンの一種となります。
ドーナッツがリングの形になっているのは、生地をムラなくあげるようにするためなのだそうです。卵、砂糖などが加えられておりケーキ感覚で楽しむことができるアメリカのパンとなっています。
マフィン
続いて紹介するアメリカのパンは「マフィン」です。こちらもおやつとして楽しまれる場合が多いかと思います。小麦粉に、砂糖や卵などを入れてカップ状に焼いたパンとなっています。
チョコを入れて焼いたり、バナナを入れて焼いたりと簡単に色々な味を楽しむことができるので、自分で作って楽しむのにもおすすめです。
シナモンロール
続いて紹介するアメリカのパンは「シナモンロール」です。アメリカのパンなのですが、発祥はスウェーデンとなっているようです。食べたことがある方は分かると思うのですが、シナモンや砂糖の味わいを存分に味わうことが出来、ボリューム感もあるパンとなっています。
食感も外側のさっくり感や内側のしっとりした食感など色々な食感を楽しむことが出来、シナモンなどの味わいと併せて楽しむことができるものになっています。
べーグル
最後に紹介されるアメリカのパンは「べーグル」です。元々はユダヤ人の間で楽しまれていたパンなのだそうで、その後にアメリカに移った人々によって広められたのだそうです。
もちっとした独特の食感が特徴のパンで、作っている途中で一度茹でる工程が入るというのが特徴となっています。低カロリー、低脂肪で楽しむことができるパンでもあります。
パンの種類【日本】
続いて紹介するのは日本のパンです。普段お馴染みのパンから、あまり日本のイメージがないパンまで紹介していきますので、こちらも見ていきましょう。
メロンパン
まず最初に紹介する日本のパンは「メロンパン」です。コンビニなどでも購入できるお馴染みのパンは、メロン果汁を使用しているというわけでは無いのですがメロンパンという名前になっており、見た目から名づけられたとも言われています。
パンの上にのせられたクッキー生地がサクサク食感となっており、関西では「サンライズ」という名前でも呼ばれているそうです。
カレーパン
続いて紹介するパンは「カレーパン」です。意外に思われる方も多いかと思いますが、カレーパンも日本発祥のパンとなっています。カツレツとカレーライスをヒントに生まれたパンなのだそうで、カレーと揚げたパンとの組み合わせは食べ応えも抜群です。
あんパン
続いて紹介するパンは「あんパン」です。こちらのパンは皆さんもお馴染みの通り、木村屋というパン屋さんで生まれたパンとなっており、日本ではあまりパンが一般的でなかった頃に生み出されたそうです。
パンの中に和の食材である餡が詰め込まれたあんパンは、日本でパンが普及していくきっかけともなったパンといわれています。
クリームパン
続いて紹介する日本のパンの種類は「クリームパン」です。クリームパンは新宿中村屋で生まれたパンとなっており、シュークリームのおいしさに感動した創業者の方によって作られたパンなのだそうです。
柔らかなパンの食感となめらかなクリームの食感とを同時に楽しむことができる種類のパンとなっています。
ジャムパン
続いて紹介するのは「ジャムパン」です。こちらのジャムパンも、先ほど紹介したあんパンと同じく木村屋さんが元祖となっています。ジャムパンは創業者の方ではなく、3代目の方によって生み出されたパンとなっています。ビスケット生地にジャムを挟んで焼いたという行程からヒントを得たといわれています。
パンの種類【その他】
色々な国のパンを紹介しましたが、ここからはそのほかの国のパンを見ていきましょう。ほかの国にも、おなじみのパンの種類が揃っています。
ポンデケージョ
最初に紹介するパンは「ポンデケージョ」です。もちもち食感が特徴となっている、ミスタードーナツの「ポンデリング」のヒントになったといわれているパンです。
ケージョというのはチーズの事で、タピオカ澱粉とチーズを入れて作られるパンとなっています。
ピタパン
続いて紹介するのは「ピタパン」です。ピタパンというのは日本ではあまり日常的に食べるパンでは無いかもしれませんが、中近東でよく食べられているパンとなっています。
袋状になっていることから「ポケットパン」とも呼ばれており、中身にいろいろな具材を入れて楽しむことができます。
ピロシキ
続いて紹介するパンは、ロシアのパンです。ロシアではファストフードして楽しまれているパンとなっており、中身にはいろいろな具材が使用されまし、パンをオーブンで焼くこともあります。
しかし、日本ではひき肉や春雨などの具材が主流となっており、パンを油で揚げたものが多いようです。
ナン
続いて紹介するパンは「ナン」です。インドカレーとともに楽しむパンとしておなじみのナンは、少しずつちぎりながらカレーなどにつけて楽しみます。南部ですと米粉のパンなどが多いようで、ナンはインドの北部で主に楽しまれているパンのようです。
デニッシュペストリー
続いて紹介するのは「デニッシュペストリー」です。サクサク食感が特徴となっているパンで、バターも織り込まれているので、風味も豊かなパンとなっています。日本で最初のデニッシュペストリーは、タカキベーカリーのものが最初であったそうです。
パンの選び方と食べ方
色々な種類のパンがありますが、ここからはパンの選び方と食べ方についても見ていきましょう。世界各国に美味しパンはたくさんあるのですが、選び方に迷ってしまう方もいるかと思います。どのような点を参考にした選び方が良いか見てみましょう。
選び方
紹介してきたパンはいろいろありますが、日本で楽しむことができるパンも多いです。多くの種類があると選び方に迷ってしまいますが、やはり最初は好みの味わいで決める選び方がおすすめです。
甘い物が好きな方ならあんパンやメロンパンといった選び方がおすすめですし、しっかりとした食感が好みならハード系のパンを選ぶ、といった選び方がおすすめです。色々な選び方で好みのパンを見つけてみて下さい。
美味しい食べ方
選び方に続いては、美味しいパンの食べ方についても見ていきましょう。パンは焼きたてが一番美味しいと思いがちなのですが、実は少し経ったくらいが美味しいらしいのです。
バターをたっぷり使用したパンではバターがなじむまで少しおいた方が美味しくなるとされており、ハード系のパンでは置いておくことで食感の変化を楽しめるようです。この時間は、パンの選び方の参考にもなりそうです。
パンの種類は様々
今回の記事では、様々な種類がある世界のパンの種類について紹介してきました。パンといってもいろいろな種類があり、特徴も様々です。
いろいろな種類があると選び方に迷ってしまうところですが、好みを参考にした選び方や、食べるまでの時間を考慮した選び方など好みや場合に合わせて色々な選び方でパンを楽しんでみて下さい。