明太子に含まれる栄養素と効能とは?歴史やレシピ・注意点も解説
明太子にはどんな栄養があるのかご存じでしょうか。この記事では、明太子に含まれる栄養や、期待できる健康効果について解説しています。明太子を食べるとどんな効能があるのか気になる、明太子を使ったおすすめのレシピを知りたいという方は、この記事を読んでみてください。
目次
「明太子にはどんな栄養がある?」
「明太子を食べるときに注意することは?」
「明太子とたらこの違いが知りたい」
このように、明太子の栄養や食べ方について気になっているという方はいないでしょうか。おにぎりの具としても人気の明太子には、実は意外な栄養が含まれています。
この記事では、明太子に含まれている栄養と効能について詳しく解説しています。また、明太子を食べるときの注意点や、明太子を使ったレシピも一緒に紹介します。
この記事を読むことで、明太子がどんな風に体にいいのかを理解でき、食生活のなかで上手に取り入れられるようになるでしょう。明太子はさまざまな料理に合う食材なので、メニューも豊富です。
明太子の栄養について知りたい、明太子を使ったおいしいレシピにチャレンジしたいという方は、この記事をチェックしてみてください。
明太子の歴史
明太子は、スケトウダラの卵巣を辛子の入った調味料に漬け込んで作られています。明太子はもともと韓国の「明太(ミョンテ)」と呼ばれる食材が起源です。戦時中に朝鮮半島で暮らしていた日本人が終戦後に帰国した際に、韓国のミョンテが日本に伝わったと言われています。
朝鮮半島で明太子が作られるようになったのは17世紀、日本で明太子が普及したのは20世紀に入ってからでした。韓国から海を渡って伝わった明太子は、日本人の口に合うようにアレンジされて広まっていきました。
明太子が初めて日本で作られたのは福岡県の博多であると言われ、今でも明太子は博多の名産物です。現在では、日本家庭の食卓にもなじみのある、国民的食材へと成長しました。
明太子とたらこの違いとは?
明太子とたらこの違いを知らないという人は少なくないでしょう。市販の商品でも明太子パスタやたらこパスタなど、明太子とたらこで別の商品が存在しており、違いに疑問を持っている人も多いのではないでしょうか。
明太子とたらこの違いは、味付けにあります。スケトウダラの卵巣を塩漬けしたものは「たらこ」と言い、さらに、そこに味を付けるために辛子を使った調味液に漬けたものを「明太子」や「辛子明太子」といいます。
一般的な認識としては、塩漬けにした辛くないものが「たらこ」であり、唐辛子を使って辛い味付けをされたものが「明太子」という風に呼ばれています。
明太子の栄養素と効能
明太子は、子どもから大人まで幅広く親しまれている人気の食材です。コンビニ商品やスーパーのお総菜、スナック菓子など、さまざまな食品に明太子は使われています。
普段から何気なく食べている明太子ですが、その栄養についてはご存じでしょうか。塩分が多いというイメージが強く、栄養や健康効果までは知らないという人も多いでしょう。
続いては、明太子に含まれる栄養素と効能について、詳しく紹介します。明太子にどんな栄養があるのかを正しく知って、食生活に取り入れてみてください。
出典・参照: 明太子|カロリーslism
項目 | 明太子1本25gあたりの値 |
---|---|
カロリー | 32kcal |
ビタミンB12 | 0.8μg |
ビタミンE | 2.2mg |
亜鉛 | 3mg |
ビタミン
明太子には、実に多くのビタミンが含まれています。特に含有量の多いビタミンB12は、神経や血液細胞を健康に保つ働きを持つ栄養素です。
認知症の予防や、運動能力の低下を防ぐ効果が期待できます。誰もが積極的に摂取したい栄養素ではありますが、特に年配の方はしっかりと摂取しておきたい栄養素と言えるでしょう。
また、ビタミンEにはホルモンバランスの調整などの役割があり、更年期のホルモンバランスの乱れを整えてくれる効果が期待できます。さらに、血行を促進することで冷え性を改善したり肩こりを和らげたりなどの効果も期待できますので、嬉しい健康効果がたくさんあります。
出典・参照:ビタミンB12|厚生労働省
出典・参照:ビタミンE|厚生労働省
ミネラル
ミネラルには13種類の栄養素があり、まとめてミネラルと言われています。ミネラルには、亜鉛・カルシウム・カリウム・クロム・セレン・鉄・銅・ナトリウム・マグネシウム・モリブデン・リン・ヨウ素・マンガンがあります。
明太子には、亜鉛というミネラルが含まれています。亜鉛の健康効果は色々とあり、男性に嬉しい効果では、抜け毛予防や筋肉増強などが挙げられます。その他にも、生活習慣病の予防や、二日酔いを防ぐ効果が期待できるとされています。
亜鉛は日常で摂取しにくい栄養素ですが、明太子を食べることで亜鉛を摂取できるので、献立を工夫して取り入れてみてください。
出典・参照:ミネラル|厚生労働省
出典・参照:亜鉛|厚生労働省
不飽和脂肪酸
明太子には、DHA・EPAと呼ばれる不飽和脂肪酸が含まれています。DHAはドコサヘキサエン酸、EPAはエイコサペンタエン酸になります。DHAの効果は記憶力などに関わり、身体では作ることができない成分のため、食事でしか摂取することができません。
EPAには、血液をサラサラにする効果があります。EPAも身体では作ることができないので、食事などで摂取する必要があります。DHAとEPAは、悪玉コレステロールを減らして善玉コレステロールを増やす効果も期待できます。
DHAやEPAは青魚に多く含まれ、明太子などの海藻類にも多く含まれています。2つとも健康効果の高い栄養素なので、食事のなかで積極的に摂ると良いでしょう。
出典・参照:不飽和脂肪酸|厚生労働省
明太子を食べるときの注意点
明太子は、ビタミンやミネラルなどの栄養素を含んでいる健康的な食べ物と言えます。その一方で、塩分がとても高い食品とも言えるでしょう。
1日の食塩摂取量の目安は、成人男性が7.6g未満、成人女性は6.5mg未満とされています。明太子1本25gあたりに含まれる塩分は約1.4gなので、他のメニューと合わせると塩分を摂り過ぎてしまいます。
どのくらいの量を食べるのかということにもよりますが、明太子の食べ過ぎは塩分の過剰摂取になる可能性があります。健康を維持するためにも、1日の塩分摂取量を意識しながら、明太子を食べるようにしてください。
出典・参照: 明太子|カロリーslism
出典・参照: 栄養・食生活と高血圧|厚生労働省
明太子を使ったおすすめレシピ
明太子はそのまま食べても美味しいですが、さまざまな料理にもマッチするオールラウンドな食材です。おにぎりやスパゲティだけでなく、意外なメニューにも使えて風味を活かせます。また、火を通すことで香ばしさが加わって、いつもとは違った食感や味わいが楽しめるでしょう。
ここからは、明太子を使ったおすすめのレシピを紹介していきます。紹介するレシピを参考にして、明太子料理のレパートリーを広げてみてはいかがでしょうか。
お箸が止まらない!やみつき♡【おつまみじゃが明太バター】
じゃがいもに明太子めんつゆバター味を
絡めたやみつきおつまみです(^^)❣️ じゃがいもは事前にレンジで
加熱しておく事で焼き時間短縮に?? ̖́- フォークで不揃いに割る事で
断面がカリッとした仕上がりに
なるのでとっても美味しいです❣️
子どもも大好きなじゃがいもを、明太子で味付けした新しいおかずレシピです。外はカリっと、中はホクホクのじゃがいもに、ピリっと辛い明太子の風味がよく合います。少ない食材で満足感たっぷりの一品になるので、コスパがいいのも魅力的です。
じゃがいもはあらかじめレンジでチンしておくと、さらに時短になります。ご飯のおかずとしてだけでなく、お酒のおつまみにもなる絶品の明太子メニューです。
切って混ぜ込むだけ!大葉香る♪【和風明太子ごはん】
明太子と言えば、白いご飯にのせて食べるのが一番、という人も多いでしょう。実は、明太子はご飯に混ぜ込んでも美味しくなります。
明太子は塩味がしっかりついているので、調味料は少量で味がまとまります。盛り付けにはトースターで焼いた明太子をのせると、見栄えも味もアップするのでお試しください。
削り節と大葉の香りが食欲をそそる、新しい混ぜご飯レシピを試してみてはいかがでしょうか。お好みでバターを加えると、より一層コクのある一品に仕上がります。
明太子と長芋の餅グラタン
すりおろしたふわふわの山芋と、もちもちした食感のお餅が独特な食感を生み出す、新感覚のグラタンです。明太子の塩味としょうゆだけというシンプルな味付けながら、後を引く美味しさになっています。
明太子の辛さがチーズでまろやかになっているので、辛い味が苦手な人でも食べられるでしょう。また、ホワイトソースを使っていないので、カロリーや糖質が気になる人にもおすすめのレシピです。晩ご飯のおかずに、ぜひ作ってみてはいかがでしょうか。
明太子に含まれるプリン体とは?
明太子が痛風の原因になると聞いたことはないでしょうか。明太子などの魚の卵には、プリン体が多く含まれています。痛風の原因がプリン体というわけではありません。プリン体が体内で分解されると尿酸ができるため、この尿酸が痛風の原因になってしまうと言われています。
明太子のプリン体の量は、50gでおよそ60mgとなります。一般的に、1日のプリン体摂取量は400mg以下が望ましいと言われているため、明太子はプリン体がそれほど多いというわけではありません。
たくさん食べ過ぎると過剰摂取になってしまいますが、量に気をつけていればそこまで心配する必要はありません。
明太子の栄養素を理解して上手に摂取しよう
明太子の栄養や、食べるときの注意点について解説してきましたが、おわかりいただけたでしょうか。
明太子は塩分が多いという印象を持たれがちですが、日々の食生活に取り入れていきたい栄養素もたくさん含まれています。食べ過ぎに注意しながら、色々なメニューに取り入れることで、上手に栄養を摂取できるでしょう。
ピリっと辛い明太子は、さまざまなメニューに使えて、料理にアクセントを加えられます。白いご飯にのせるだけではなく、アイディア次第で料理のレパートリーを広げられる食材です。明太子の栄養を正しく理解して、おいしく健康的なレシピにチャレンジしてみてください。