2019年04月02日公開
2024年09月10日更新
ボロニアソーセージとは何?ウインナー/フランクフルトとの違いと食べ方8選
ボロニアソーセージとは何?について、ウインナーやフランクフルトとの違いも含めて詳しく探った上で、解説していきます。ボロニアソーセージは言うまでもなく、ソーセージの一種類です。ソーセージには産地による、呼び名の違う種類がいろいろあります。種類による特徴や味、食べ方などを紹介するとともに、ボロニアソーセージを使ったおすすめ料理の作り方やレシピも併せて紹介していきます。
目次
ボロニアソーセージを食べたことがある?
ボロニアソーセージを食べたことがる?と、問われたら一瞬戸惑いませんか。たぶん、どなたも食べたことがあるはずです。ただ、どれがボロニアソーセージなのか、他のソーセージとの特徴の違いが判らないだけかもしれません。ソーセージには、ボロニアの他ウインナーやフランクフルト、リオナなどの種類があります。
この記事では、ボロニアソーセージの味や特徴から食べ方、原料、作り方、カロリー栄養素まで、あるいは他のソーセージとの違いや、ボロニアソーセージを使用したおすすめ料理のレシピなどに至るまで、ボロニアソーセージのすべてにわたって、詳しく解説していきます。
ボロニアソーセージの特徴・味
ボロニアソーセージの特徴について、その原産国やボロニアソーセージの原料や作り方、あるいはボロニアソーセージのカロリーや栄養素、ボロニアソーセージの味に至るまで詳しく紹介します。
原産国
ボロニアソーセージの原産国は、イタリアです。イタリアの北部エミリア・ロマーニャ州の州都である、ボロニアで伝統的に造られてきたソーセージになります。「ボロニアソーセージ」は日本での呼び名であって、イタリアでは「モルタデッラ」と呼ばれています。
ソーセージにはボロニアに限らず、オーストリアの「ウインナーソーセージ」、ドイツの「フランクフルトソーセージ」、フランスはリヨンの「リオナソーセージ」などのように、製造されている地名を冠して呼ばれることが特徴です。
原料と作り方
ボロニアソーセージの原料は、精選された豚肉をきめの細かい挽き肉と、豚の喉の部位に当たる脂身を賽の目に切った物とでつくる作り方です。製造業者によっては、プスタチオや粒黒胡椒をそのまま原料に加えることもあります。
ボロニアソーセージの作り方は、原料に塩・コショウなどで味付けをしてからペースト状になるまで練乳化した後、牛の腸に詰め込むケーシング作業を経て、ボイルに掛ける作り方です。ボイルされたソーセージを急速に冷まして完成です。
カロリー・栄養
ボロニアソーセージのカロリーは、100g当たりで251kcalと、高めのカロリー数値になっています。三大栄養素としては、炭水化物が2.9gで、たんぱく質が12.5g、脂質が21.0gです。ボロニアソーセージの脂質量は、飛びぬけて多いことが特徴です。
ビタミンやミネラル成分は全般的に豊富ですが、ビタミンでは特にナイアシンが2.4mgと豊富に含まれています。ミネラルではナトリウムが830mgと、特に豊富です。ボロニアソーセージは、高カロリーで高脂質な食品と言えそうです。
味
他の食品と比較すると高脂質と言わざるを得ませんが、ボロニアソーセージを他のソーセージと比べた場合は、脂身も少なめで、食べた後味もスッキリ感が残ります。ボロニアソーセージの味は、柔らかい舌触りと風味豊かな優しい味が特徴です。
ボロニアソーセージは作り方で紹介したように、一度はボイルして加熱してありますから、そのまま食べても純粋に生ではありません。このために、肉のクセみたいなものは感じないことも特徴です。
ボロニアソーセージとウインナー・フランクフルトの違い
獣や魚の肉を加工して腸詰したものをソーセージと呼びます。ボロニアやウインナー、フランクフルトなどは、そのソーセージの種類になります。名前の由来は、すでに述べたようにソーセージが造られた産地によっています。ここでは、ボロニアとウインナーやフランクフルトなどのソーセージの違いについて紹介します。
味
牛・豚・鶏・魚などの挽き肉類を、牛や豚、羊などの腸に詰め込んで、燻製や乾燥または湯煮した作り方の保存食品をソーセージと言います。したがって、ボロニアとウインナーやフランクフルトなどとの味の違いは、個々の生産者の製造法によって、微妙に違ってきます。
ボロニアソーセージの味は、ウインナーやフランクフルトなどと比べるとマイルドな味と言えるかもしれません。ただ、はっきりしていることは「ウインナーソーセージ」が羊の腸に詰められていて、「フランクフルトソーセージ」は豚の腸に詰められているものを指しています。これに対し「ボロニアソーセージ」は牛の腸に詰められたものを言います。
見た目
ボロニアとウインナーやフランクフルトとの見た目の違いによる特徴と言うと、それぞれのソーセージが詰められた腸の違いに起因する、大きさ、太さの違いになります。ウインナーソーセージは、比較的小さい羊の腸に詰められていて、細い仕上がりが特徴です。
フランクフルトソーセージは、それよりも大きい豚の腸に詰められていて、中くらいの太さに仕上げられるのが特徴です。ボロニアソーセージは、牛の大きな腸ということで、一番太さのあるソーセージになっているのが特徴です。また、ボロニアソーセージは薄いピンク色も特徴です。
ただし、現在では世界的な傾向として、人工のケーシングに詰められるようになってきています。特に、日本ではJAS(日本農林規格)の分類で、直径20mm未満の人工ケーシングに詰めたものを「ウインナー」、直径20mm~36mm未満のものを「フランクフルト」、直径36mm以上のものを「ボロニア」と、しています。
原料
ボロニアソーセージとウインナーソーセージやフランクフルトソーセージとの、原料の違いについては、大きな違いというのはほとんどありません。調味料やピスタチオ・粒黒胡椒などを加えたりする、細かな違いはあるものの、牛・豚・鶏・魚などを主原料としていることは異なりません。前章で述べたように、作り方の中で詰める腸の違いがあるだけです。
作り方
ボロニアソーセージとウインナーソーセージやフランクフルトソーセージとの、作り方の違いについては、これまでにも述べたように、原料と同様に作り方にも大きな違いはありません。獣肉や魚肉を挽き肉にして、調味料を加え腸詰めを行います。燻製や乾燥もしくは湯煮などの方法で、加熱します。これを冷ましたら完成です。
ボロニアソーセージの食べ方
ボロニアソーセージの特徴や、他のソーセージとに違いも分かっていただけたと思います。そのボロニアソーセージの、生で食べたり加熱して食べたり、あるいは冷凍保存後の食べ方などについて紹介します。
そのまま生での食べ方
ボロニアソーセージの食べ方は、いろいろあります。生で食べる食べ方や加熱して食べる食べ方がありますが、ボロニアソーセージを楽しむためには、カットの仕方も大切です。薄くスライスしたり、賽の目に切ったりすることで、食感も向く料理も異なってきます。
生で食べるボロニアソーセージは、薄くスライスしてオードブルとしての食べ方が、一番の定番です。ワインにもよく合います。賽の目に切って、サラダに和えたりするのもおすすめです。
加熱の仕方
ボロニアソーセージを加熱する食べ方にもいろいろあります。大きな直径を活かして、厚めにカットしてステーキとして食べるのもおすすめです。また、小さめに角切りしてピザのトッピングとして、パスタの具として、焼いたボロニアソーセージをトーストでサンドして、あるいはチャーハンの具としてもおすすめできます。
冷凍保存後の調理方法
ボロニアソーセージが多すぎて余ってしまった時などは、冷凍保存をする食べ方をおすすめします。冷凍保存後のボロニアソーセージは、ポトフやスープに利用する食べ方ができます。しっかり煮込むことで、ボロニアソーセージに含まれている旨味成分が、スープなどに溶け出て、さらにコクを増すことになります。
ボロニアソーセージを使ったおすすめレシピ8選
ボロニアソーセージを使用したおすすめのレシピを8選して紹介します。ボロニアソーセージの薄いピンク色を活かした「ブーケサラダ」を始めとして、ボロニアソーセージの特徴を活かしたレシピばかりになります。
ボロニアソーセージのブーケサラダ
- ボロニアソーセージ適量
- ポテトサラダ適量
- トマトくし形切りとサラダ菜適量
- 広げたボロニアソーセージの中央にポテトサラダを大さじ2くらい載せて、クルリと巻いたら楊枝で止めて、器に盛ります。
- トマトとサラダ菜を添えて完成です。
ボロニアソーセージとポテサラを、ブーケに見立てたレシピ「ボロニアソーセージのブーケサラダ」です。弁当に詰めても、パーティのオードブルにも向くおすすめのレシピになります。
ボロニアソーセージと豆腐と豆のサラダ
- 豆腐150g
- ボロニアソーセージ2枚
- かいわれ適量
- 水煮サラダ用豆(豆4種入り)大さじ1
- ドレッシング(本きざみわさび小さじ1・オリーブオイル小さじ1・酢小さじ2・塩と胡椒小さじ1/2・レモン汁少々)
- 豆腐はサイコロ状に切り、ボロニアソーセージは半分にして1cm幅に切っておきます。
- ボウルにドレッシングを合わせて、豆腐とボロニアソーセージ、豆を加え和えておきます。
- 皿に2.の具を盛って、かいわれを飾ったら完成です。
ボロニアソーセージを生で食べるレシピ「ボロニアソーセージと豆腐と豆のサラダ」です。そのまま食べても美味しい、ボロニアソーセージを使ったサラダになります。
ボロニアソーセージのソテーマスタードソースがけ
- ボロニアソーセージ5mm厚4枚
- 粒マスタード小さじ1
- マヨネーズ小さじ2
- 牛乳小さじ2
- ボロニアソーセージはフライパンでこんがりと焼き上げます。
- 粒マスタード・マヨネーズ・牛乳をボウルで和えて、皿に盛ったボロニアソーセージに掛けます。サラダを脇に添えて完成です。
ボロニアソーセージと相性がピッタリのマスタードを使ったレシピ「ボロニアソーセージのソテーマスタードソースがけ」です。弁当にも、主菜にも、おつまみにもすべてに向くレシピになります。
ボロニアソーセージの味噌マヨポテト焼き
- ボロニアソーセージ5mm厚4枚
- フライドポテト50g
- 玉ねぎ1/4個
- ニンジン15g
- シメジ1/2パック
- 茹で卵1個
- パセリ少々
- ソース(マヨネーズ大さじ1.5・味噌大さじ1/2・卵黄1/2個・砂糖少々)
- 茹で卵は5mm幅の輪切り、玉ねぎは薄切り、シメジは小房に分ける。
- 耐熱容器ですべての野菜とソースを混ぜ合わせて、オーブンで5分焼きます。いったん取り出してよくかき混ぜたら、再度オーブンで5分焼きます。
- 2.の容器の上に、ボロニアソーセージと茹で卵を載せて、パセリを散らしたら完成です。
ボロニアソーセージを使った、野菜たっぷりのレシピ「ボロニアソーセージの味噌マヨポテト焼き」です。澪sの風味が活きたヘルシーな一品になります。
ボロニアソーセージとレタスのホットサンド
- 食パン2枚
- ボロニアソーセージ90g
- レタス3枚
- マヨネーズ大さじ1
- ハーブ野菜適量
- 食パンをトーストしておきます。
- パン・レタス・ボロニアソーセージ・マヨネーズ。レタス・パンの順番にサンドしたら、斜めにカットして皿に盛ります。ハーブ野菜を脇に飾って完成です。
ボロニアソーセージを使って作るレシピ「ボロニアソーセージとレタスのホットサンド」です。ハムとは違ったボロニアソーセージの旨味を味わえる、ホットサンドになります。
ボロニアソーセージのおにぎり
- ご飯茶碗1杯分
- ボロニアソーセージ厚切り2切れ
- 青じそ2枚
- 海苔適量
- 塩適量
- ボロニアソーセージは軽くソテーしておきます。
- ご飯に塩をまぶして、握ってから、青じそ・ボロニアソーセージの順に載せて海苔を巻いたら完成です。
ボロニアソーセージを使った、意外なレシピ「ボロニアソーセージのおにぎり」です。シンプルですが、意表を突いた一品いになります。
インゲンとボロニアソーセージで絶品炒め
- インゲン1袋
- ボロニアソーセージ薄切り10枚
- 白コショウ少々
- インゲンは5cm長さに切ります。ボロニアソーセージはざく切りにします。
- フライパンにオリーブオイルを熱して、インゲンとボロニアソーセージを炒めます。
- インゲンやボロニアソーセージに軽い焦げ目がついてきたら、器に盛って、白コショウを振ったら完成です。
ボロニアソーセージを使った、簡単かつオシャレなレシピ「インゲンとボロニアソーセージで絶品炒め」です。シンプルこの上ないレシピですが、白ワインに合います。
ボロニアソーセージでピザ風
- ボロニアソーセージスライス100g
- ほうれん草1/2束
- ブラックタイガー1尾
- 酒・塩少々
- とろけるチーズ1枚
- 海老は掃除をしてから酒を振りかけておきます。
- フライパンにクッキングシート載せて、ボロニアソーセージ・ほうれん草・海老の順に重ね塩を振ります。
- クッキングシートを閉じて、フライパンに火をつけて加熱します。
- 具に火が通ったら、とろけるチーズを載せて再度焼き上げて完成です。
ボロニアソーセージを使ったレシピ「ボロニアソーセージでピザ風」です。これも簡単この上ないレシピで、ピザ風の洒落た一品が楽しめます。
ボロニアソーセージを今夜のおかずに取り入れてみよう!
ボロニアソーセージの特徴、をさまざまな角度から紹介してきました。ボロニアとウインナーやフランクフルトとの違いや、ボロニアソーセージの食べ方からおすすめのレシピまで詳しく解説しました。この記事を参考にして、ボロニアソーセージを今夜のおかずに取り入れてみよう!ではありませんか。