2019年03月29日公開
2024年09月10日更新
コーンフラワーとコーンスターチは違う?代用や効能・レシピなど紹介
コーンフラワーという食材を知っているでしょうか?トウモロコシを原料にしたコーンフラワーは、コーンスターチのような見た目の穀粉です。ここではコーンフラワーの使い方やコーンスターチとの違い、ハーブとしてのコーンフラワーの効能を紹介しています。トルティーヤのレシピやコーンミールなどで代用できるかについても調査してみましたので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
目次
コーンフラワーとコーンスターチは同じではない?
トウモロコシを原料にした「コーンフラワー」を知っているでしょうか?コーンスターチやコーンミールなど「コーン」と名のつくものは数多くありますが、コーンフラワーはトルティーヤの材料として知られている食材です。
ここでは、コーンフラワーの使い方やレシピ、またハーブとしてのコーンフラワーの効能などを詳しく調査しています。コーンスターチとの違いや代用品についても紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
コーンフラワーとコーンスターチの違い
まずは、コーンフラワーとコーンスターチの違いから見ていきましょう。料理に使われることの多いコーンスターチですが、コーンフラワーとどのような違いがあるのでしょうか?
特徴や性質
コーンフラワーは、コーンスターチに比べて黄色味を帯びた見た目をしているのが特徴です。またコーンフラワーは水分を吸う性質があるため、伸びの良さを利用してトルティーヤなどに使われています。
トウモロコシの何処を使う?
コーンフラワーはトウモロコシの胚乳を挽いて粉にした、いわゆる穀粉です。一方コーンスターチは、トウモロコシを原料にしたでんぷんです。
コーンフラワーは小麦粉の代用、コーンスターチは片栗粉の代用として使われることが多く、実は私たちが知らないうちに口にしていることの多い食材でもあります。
使い方は?
コーンフラワーの使い方としては、トルティーヤ以外にパンやホットケーキ、スコーンなどが挙げられます。コーンスターチの使い方はコーンフラワーと違い、料理のとろみづけやケーキ、クッキーなどが有名です。
コーンフラワーは天ぷら粉やたこ焼き、お好み焼きにも含まれており、ドーナツやホットケーキといった市販の粉製品に使われることも多々あります。
コーンフラワーの代用になるものは?
次に、コーンフラワーの代用品について紹介します。コーンミールやコーングリッツについても触れているので、違いや使い方もあわせて見ていきましょう。
コーンスターチは?
まずは、トウモロコシのでんぷんから作られるコーンスターチから見ていきます。残念ながら、片栗粉が小麦粉の代用にならないのと同様に、コーンスターチをコーンフラワーの代用にすることは難しいようです。
コーンミールは?
コーンミールは、コーンフラワーと同じくトウモロコシの胚乳を挽いて作られる食材です。2つの違いは粒の大きさで、細かい粉状のコーンフラワーに対し、コーンミールは中挽きに加工されます。
コーンミールの使い方にはアメリカンマフィンやブレッド、ポレンタ(イタリアのお粥)があり、小さめの粒ながら食感や風味が良いことで人気があります。コーンミールを使うとトルティーヤを作ることも可能ですが、粒の大きさが違うことで食感の違いなどが出てきます。
コーングリッツ?
コーングリッツは、トウモロコシの胚乳を粗挽きした食材のことです。ポピュラーな使い方としては、コーンフレークの原料やイングリッシュマフィンのトッピングが有名です。
コーンフラワーとコーンミールに比べて粒が大きいため、コーンフラワーの代用として使うことは難しいと言えます。
コーンブラン?
コーンブランは、トウモロコシの芯についた硬い部分と果皮を挽いて粉末状にしたもののことです。あまり聞きなじみのない食材ですが、「トウモロコシふすま」という名でも知られています。
コーンフラワーやコーンスターチを作る過程で出る副産物で、食材として使用されるのではなく家畜の飼料として用いられます。またバイオマスエネルギーの資源としての研究も進められているようです。
コーンフラワー(ハーブ)の効能
続いて、ハーブとしてのコーンフラワーについて紹介します。ハーブのコーンフラワーは、美しい青色をした花のことを指します。ハーブのコーンフラワーには嬉しい効能がいくつかあるようです。ここからは、その効果効能を見ていきましょう。
ハーブのコーンフラワーとは?
目の覚めるような青色をしたコーンフラワーは、和名を「矢車菊(ヤグルマギク)」と言うキク科の植物です。ヨーロッパ原産の一年草で、ドイツやエストニア、フランス、マルタ共和国の国花にも指定されています。
その美しい色合いから、最高級のサファイアを「コーンフラワーブルー」と表現されることもあるようです。また、さまざまな効能があるとしてハーブティーに活用されています。
アントシアニンで目の疲労回復効果
まず、コーンフラワーの効能に挙げられるのが目の疲労回復です。コーンフラワーに含まれる「アントシアニン」はブルーベリーの色素成分としても知られており、眼精疲労や視力回復に効果が期待されています。
アントシアニンを摂取すると、夜間での視覚機能や糖尿病性網膜症の予防などにも効能があると言われています。またアントシアニンの抗酸化作用には、アンチエイジング効果も期待できるようです。
抗炎症作用で口臭の予防
コーンフラワーに含まれるアントシアニンには抗炎症作用があります。歯周病で炎症が起こっている場合、コーンフラワーのハーブティーを飲むことで炎症を抑え、口臭を予防する効能が期待できます。更に口内炎による炎症を予防するとして、マウスウォッシュにも使用されています。
薄毛への効果も期待できる?
意外に感じるかもしれませんが、コーンフラワーはヘアケア製品にも用いられています。コーンフラワーの成分が配合されたヘアトニックを使用すると、薄毛に効くという嬉しい効能が期待できるようです。
コーンフラワーのおすすめレシピ
最後に、トウモロコシを原料にしたコーンフラワーのレシピを紹介します。小麦粉としても使われるコーンフラワーは、トルティーヤをはじめ、パンやケーキなどさまざまな料理に使うことができます。ここでは、特におすすめのレシピを4選紹介します。
なかなか口にすることの少ないトルティーヤも、コーンフラワーさえあれば簡単に手作りすることが可能です。アレンジレシピもあるので、ぜひ挑戦してみてください。
トルティーヤ
- コーンフラワー100g
- 小麦粉100g
- オリーブ油大さじ1
- 塩ひとつまみ
- 水300cc
- ボウルに全ての材料を入れ、ダマにならないように混ぜ合わせます。
- オリーブオイルを熱したフライパンに生地を薄くひき、両面に焼き目がつくまで焼いたら2人分のレシピの完成です。
コーンブレッド
- Aコーンフラワー210g
- A強力粉130g
- A砂糖60g
- A塩小さじ1/2
- Aベーキングパウダー小さじ2
- B溶き卵1個分
- Bサラダ油100cc
- B牛乳240cc
- Aの材料をボウルに入れ、泡だて器でぐるぐる混ぜ合わせます。
- 別のボウルにBの材料を入れて混ぜ、1のボウルに加えます。混ぜすぎに注意して全体を合わせましょう。
- 20cm角の型に流し入れ、200℃のオーブンで30分焼いたらレシピの完成です。型から出して冷ましてからいただきましょう。
コーンフラワーのホットケーキ
- コーンフラワー100g
- A卵1個
- A牛乳(水や生クリームでも可)50cc
- A塩ひとつまみ
- Aさとうきび糖大さじ1
- Aベーキングパウダー小さじ1
- ヨーグルト180g
- ボウルにAの材料を入れて泡立て器で混ぜます。さとうきび糖と塩が溶けたらヨーグルトを加えて混ぜ合わせ、更にコーンフラワーを入れてさっくり合わせます。
- フライパン(18cm)に油(分量外)をひいて中弱火で熱し、1の生地を入れて両面を焼いたら3枚分のレシピの完成です。
塩サバのコーンフラワー揚げ
- 塩サバ半身
- コーンフラワー適量
- 揚げ油適量
- 塩サバは骨を抜き、一口大にカットします。ビニール袋に入れてコーンフラワーをまぶしましょう。
- 揚げ油を熱し、1のサバをカラッとするまで揚げたら1~2人分のレシピの完成です。
コーンフラワーで様々な料理を作ってみよう!
コーンフラワーは、パンやケーキなど数多くの料理に使える便利な穀粉です。小麦粉の代わりに使うこともできるため、お菓子作りの代用として使用するのもおすすめです。出来上がりもほぼ小麦粉と変わらない仕上がりになるので、普段からコーンフラワーを常備しておくのも一つの手です。
ハーブのコーンフラワーにも嬉しい効果効能がたくさんあります。疲れ目などに悩みのある方は、これを機会にハーブティーなどに取り入れてみてはいかがでしょうか?
トウモロコシのコーンフラワーもハーブのコーンフラワーも、異なる魅力がたっぷりつまっています。ぜひ、日々の生活に使いこなしてみてください。