2019年02月21日公開
2024年09月04日更新
コーングリッツのおすすめレシピ12選!栄養価や代用・危険性を解説
コーングリッツはコーンミールと似ていますが、細かく言うと違います。今回はコーングリッツとコーンミールの違いや栄養について紹介します。コーングリッツはパンやマフィンを作る際に使いますが、他のもので代用することもできるのでしょうか?コーングリッツはトウモロコシを原料としていますが、特徴はどのようなものがあるのでしょう。詳しく見ていくのでぜひ参考にしてみてください。
目次
コーングリッツの特徴
原料はトウモロコシ
コーングリッツの原料はトウモロコシです。ここで使われるトウモロコシは一般的に普段私たちが食べているスイートコーンやポップコーンなどではなく、デントコーンやフリントコーンといった品種を使っています。またこのトウモロコシは日本で作られているものより、アメリカやブラジルなどの海外から輸入をしたトウモロコシを使用していることが多いです。
胚乳の部分のみを粉砕したもの
コーングリッツはトウモロコシの種皮と胚芽を取り除いて、胚乳を粉砕したものです。トウモロコシは用途によって粒度を変えて粉砕しています。コーングリッツを食べるとたくさんの栄養を摂ることができます。コーングリッツにはビタミン類が多く含まれており、ビタミンB1やナイアシン、ビタミンB6といった栄養素があります。またマグネシウムやリン、カリウムなどの栄養素も含まれています。
コーンミールとの違いは?
コーングリッツとコーンミールは、同じトウモロコシを原料としており基本的には同じものなので、代用が可能です。コーングリッツとコーンミールの違いは、コーングリッツよりも細かく粉砕されているもののことを言います。合わせて紹介するとコーンミールよりもさらに細かく粉砕しているものは、コーンフラワーと言います。
つまりコーングリッツ、コーンミール、コーンフラワーは粒の大きさの違いによって名称が異なっているのです。粒の大きさの違いだけなので、それぞれを代用品として使用することは可能です。使用するものによって食感が変わってくるでしょう。
パンやマフィンなどに使われる
コーングリッツは、パンやマフィンなどに使われることが多いです。またイングリッシュマフィン、コンフレークの原料になったり、焼酎やビールの醸造用など幅広い用途があることも特徴です。このほかにもフライの衣にも使われたり、コーングリッツの用途は多様です。コーングリッツはコーンミールと違い、粗めに挽かれたものなので、パンやマフィンに入れると、つぶつぶ感を楽しむことができる点が特徴です。
また固形ではなく粉末状のため、パンやマフィンにしか使えないといったことがなく、用途が限定されないことも特徴です。
コーングリッツのおすすめレシピ【パン・マフィン編】
アメリカのママの味「コーンブレッド」
コーングリッツはパンやマフィンに使われることが多く、その中でもコーンブレッドは代表的なレシピとも言えます。材料を混ぜ合わせて焼くだけの簡単レシピです。ここではコーングリッツを材料に含んでいますが、コーングリッツがない場合はコーンミールでも代用可能です。コーンブレッドは、コーングリッツのつぶつぶ食感を楽しむことができるパンであることが特徴です。
今回のレシピはコーングリッツでつくるものを紹介していますが、コーンミールでも代用できるため、それぞれのコーンブレットを作り、食感の違いを楽しんでみるのもいいかもしれません。
- A薄力粉70g
- A強力粉70g
- Aベーキングパウダー5g
- A塩5g
- Aコーングリッツ100g
- 砂糖40g
- 卵2個
- 牛乳200cc
- Bバター40g
- Bサラダ油40cc
- Aの材料をすべてふるいにかけます。Bのバターをレンジに入れて溶かし、Bのサラダ油と混ぜ合わせておきます。この間にオーブンは180℃に予熱しておきましょう。
- 卵を卵黄と卵白に分けます。卵黄の方に砂糖を半分だけ混ぜておきます。
- 卵白の方に残り半分の砂糖を混ぜ、メレンゲを作ります。
- 2に牛乳と混ぜ合わせてあるBを少しずつ加えていきます。
- 4にふるいにかけておいた材料Aを少しずつ加えていき混ぜ合わせます。そのあとにメレンゲも泡を崩さないように気を付けながら加えていきます。
- オーブンシートをひいた型に生地を空気が入らないように流し込み、180℃のオーブンで30~40分程度焼きます。
- 竹ぐしをさしてみて何もつかなければ完成です。
ピリっと胡椒のイングリッシュマフィン
朝食やおやつにおすすめのイングリッシュマフィンのレシピです。黒コショウのピリッとした味が特徴で、食欲をそそる一品です。
- Aコーングリッツ40g
- A薄力粉160g
- A強力粉100g
- Aベーキングパウダー大さじ1
- 卵2個
- 砂糖40g
- ヨーグルト180~200g
- オリーブオイル50g
- A塩小さじ1/4
- A粗挽き黒胡椒小さじ1/4
- コーングリッツ適量(仕上げ用)
- ボウルに卵と砂糖を入れ、ハンドミキサーを使って少し粘り気が出てくるまで泡立てます。
- ヨーグルト、オリーブオイルの順番で加えて混ぜていきます。
- Aの材料を加えて混ぜます。
- カップに分けて入れていき、上にコーングリッツを適量振りかける。
- 170~180℃のオーブンで20分程度焼けば完成です。
コーングリッツのウインナーロールパン
コーングリッツが生地にも入っておりプチプチ食感を楽しめます。またウインナーが入っているので、食べ応え十分のロールパンのレシピです。ぜひお試しください。中に入れるウインナーをチョリソーなどのピリ辛のものに変えて、味の違いを楽しむのも良さそうです。
- 強力粉350g
- グラハム粉10g
- ライ麦粉10g
- コーングリッツ15g
- 打ち粉(コーングリッツ)適量
- 水180cc
- オリーブオイルまたはサラダ油15g
- 塩2g
- 砂糖(三温糖)10g
- スキムミルク10g
- ドライイースト3g
- ホームベーカリーに打ち粉用のコーングリッツ以外の材料をすべて入れ、一次発酵させます。
- 10分程度パンを休ませます。そのあとにコーングリッツで打ち粉をして生地を伸ばし、ウインナーを置きましょう。
- 生地に切れ目を入れ、ウインナーをしっかりと巻いていきます。
- 霧吹きをしてから40度で40分から60分程度オーブンで二次発酵させます。
- 二次発酵が終わったら、180℃で17分程度焼けば完成です。
ホットケーキミックスを使った簡単コーンマフィン
ホットケーキミックスを使っているので、簡単にマフィンが作ることができます。ふわふわマフィンを簡単に作りたい方は、ぜひこちらのレシピを参考にしてみてください。
- ホットケーキミックス200g
- コーングリッツ30g
- 卵2個
- サラダ油50g
- 牛乳120cc
- 塩こしょう少々
- コーングリッツ(ふりかけ用)
- ボウルにすべての材料を入れ、よく混ぜ合わせます。この時にオーブンは180℃に予熱をしておきます。
- 型に生地をすべて流し入れ、コーングリッツをふりかける。
- 180℃のオーブンで25~30分程度焼けば完成です。
コーングリッツのおすすめレシピ【料理編】
サーモンのヘルシームニエル
コーングリッツはパンやマフィンだけでなく、料理にも使うことができます。サーモンにコーングリッツをふりかけることで、カリッとした食感を楽しむことができるうえ、栄養もプラスされる点が特徴です。普段と少し違いを出したサーモンムニエルを作るなら、コーングリッツを使ってみてはいかがでしょうか?
- サーモン4切れ
- コーングリッツ大さじ2
- 塩コショウ適量
- 油大さじ1
- サーモンの皮の部分に切り込みを入れます。塩コショウを振りかけて30分程度休ませ、味が染み込むようにしましょう。
- 1のサーモンにコーングリッツをまぶします。
- 油を入れてからフライパンを少し温め、サーモンを皮を下にして入れ焼いていきます。中火で3分程度、裏返して2分、もう一度皮の方を1分程度焼けば完成です。
カリッと香ばしいチキンソテー
コーングリッツをまぶして焼き上げるチキンは、カリッと香ばしく食欲そそる一品になります。ぜひ今晩のおかずにチキンソテーを作ってみてはいかがでしょうか?
- 鶏もも肉2枚
- クレイジーソルト適量
- コーングリッツ適量
- オリーブオイル少々
- 鶏もも肉にフォークや竹串などを使って、皮目の部分に穴をあけます。
- 鶏もも肉の両面にクレイジーソルトをふりかけ、10分程度おきます。
- クレイジーソルトで味付けした鶏もも肉に、コーングリッツをふりかけます。
- オーブンの黒皿にオーブンシートをひいて、オリーブオイルを塗り鶏もも肉の皮目を上にして並べます。
- 230℃で25分程度焼けば完成です。
コーングリッツを使ったトルティーヤ
- 強力粉100g(なければ薄力粉でも可)
- コーングリッツ50g
- 塩小さじ1/4
- オリーブオイル大さじ1
- 水150cc程度
- サラダ油少々
- 強力粉とコーングリッツをボウルにいれ、泡だて器を使ってよく混ぜ合わせます。混ざったら塩とオリーブオイルを加えて、混ぜながら水を入れていきます。クレープほどのゆるさになったら、冷蔵庫に入れて30分程度寝かします。
- フライパンにサラダ油を入れて温めます。フライパンが温まったら弱火にして、生地を流し入れ薄く伸ばしながら焼いていきます。
- 表面が乾いて裏に焼き色がついたら、裏返して反対側も焼き色がつくまで焼きます。
- 生地が出来上がれば、お好みの具材を入れて巻けば、トルティーヤが完成です。
コーングリッツのコーンスープ
- コーングリッツ100g
- 牛乳500cc
- 生クリーム100cc
- 塩こしょう適量
- コーングリッツをお湯で戻しておきます。
- 鍋に1のお湯に戻したコーングリッツと牛乳を入れ温めます。
- 生クリームを入れて沸騰する前に火を止めて、塩こしょうで味をととのえれば完成です。
コーングリッツのおすすめレシピ【スイーツ編】
コーングリッツのザクザククッキー
コーングリッツはコーンミールと違い、食感を楽しめる点が特徴です。コーングリッツのザクザク食感で、ついつい食べ進めてしまう方もいるはず。香ばしいクッキーは、食べ応え十分のおやつになります。
- コーングリッツ120g
- 小麦粉80g
- 砂糖30g
- サラダ油またはオリーブオイル30g
- 塩小さじ1
- 胡椒小さじ1
- 豆乳または牛乳50ccくらい
- サラダ油と砂糖をよく混ぜ合わせます。
- コーングリッツを加えてさらに混ぜます。
- 小麦粉を加えていきます。
- 塩と胡椒を加えます。
- 全ての材料がよく混ざってきたら、豆乳もしくは牛乳を少しずつ加えてまとまりが出るようにします。
- 冷蔵庫に入れて30分程度休ませてから、160℃で予熱したオーブンで20~25分程度焼けば完成です。
さくさくレーズンスコーン
- 製菓用マーガリン(バター)50g
- Aコーングリッツ70g
- A薄力粉180g
- Aベーキングパウダー小さじ1
- B砂糖60g
- B塩1つまみ
- 卵1個
- 牛乳30cc
- レーズン(他ドライフルーツ)50g(お好みで)
- 打ち粉用強力粉、塗るための牛乳少量
- ボウルにAの材料をすべてふるいにかけてから入れる。そこにBの材料も加え、製菓用のマーガリンも入れ、ドレッジを使い細かく切りながら混ぜ合わせていきます。
- 両手を使ってポロポロの粉チーズ状になるくらいまで、さらによく混ぜ合わせていきます。
- 溶き卵と牛乳を加えて混ぜたあとにレーズンも入れます。生地を一つにまとめて30分程度休ませましょう。
- オーブンを170℃に温めます。生地を2cm程度に伸ばし型抜きをし、表面に牛乳を塗って15~20分焼けば完成です。
コーングリッツの焼きドーナッツ
- Aコーングリッツ50g
- A強力粉(薄力粉)100g
- Aベーキングパウダー4g
- B卵1個
- Bはちみつ30g
- Bプレーンヨーグルト85g
- Bオリーブオイル(サラダ油)15g
- ボウルにAの材料を入れ、泡だて器を使ってよく混ぜ合わせます。
- 1とは別のボウルを準備し、こちらにBの材料を入れよく混ぜ合わせます。
- 2に1を加え、ゴムベラを使って混ぜていきます。
- 絞りだし袋に生地をすべて入れ、熱したドーナッツメーカーを使って焼けば完成です。
ふんわりバナナキャロットケーキ
- 冷凍バナナ(みじん切り)1本
- にんじん(すりおろしたもの)中くらいのサイズ1本
- レーズン適量
- ヨーグルト500g
- A薄力粉150g
- A全粒薄力粉50g
- Aコーングリッツ30g
- Aベーキングパウダー大さじ1
- A重曹小さじ2くらい
- 塩少々
- ジンジャー少々
- クローブ少々
- シナモン少々
- Bオレンジジュース1/2カップ
- B豆乳1/2カップ
- Bサラダ油1/3カップ
- ヨーグルトの水切りをしっかりとしておく。お好みでレモン果汁を大さじ1程度入れておいてもOK。
- ボウルにAの材料をすべて入れます。
- 別のボウルを準備しBの材料をすべて入れ混ぜ合わせます。しっかりと混ざったら2に加えます。
- よく混ざったらバナナ、にんじん、レーズンを加えゴムベラを使ってよく混ぜていきます。
- シフォン型に生地の半分を流し込み、1のヨーグルトを均等にのせます。
- 残りの生地を5の上に流し込み、180℃のオーブンで50分、温度を少し下げて150℃で15分程度焼けば完成です。
コーングリッツの栄養価や代用できるものとは?
タンパク質やビタミンなど豊富な栄養素
コーングリッツは、タンパク質やビタミンなど豊富な栄養素が含まれている食品です。とくにビタミンの種類が多いことが特徴で、疲労回復に役立つビタミンB1、健康維持に役立つナイアシンやビタミンB6などが含まれています。また体つくりの基本となるたんぱく質も含まれており、コーングリッツを食事に取り込むと、バランスよく栄養を摂ることができる点も特徴です。
特にリンが豊富
コーングリッツに含まれる栄養素の中で、リンがとくに豊富となっています。リンはマグネシウムやカルシウムと一緒に骨や歯を形成するサポートをしたり、エネルギーを作り出す働きをする栄養素の1つです。
代用できるものは?
コーングリッツが自宅にない場合、コーンミールでも代用することができます。コーンミールとコーングリッツの違いは、コーングリッツよりも細かく粉砕されている点です。原料はトウモロコシで、どちらも同じものからできています。またコーンミールよりもさらに細かく粉砕されているものにコーンフラワーというものもあるので、どれでもコーングリッツの代用として利用することはできるでしょう。
コーングリッツ、コーンミール、コーンフラワーの違いは、粒の粗さです。つぶつぶ感を残したものを使いたいならコーングリッツを利用し、つぶつぶ感を残したくないならコーンミール、コーンフラワーなどを利用するといいでしょう。また上記のどれもない場合、コーンフレークも代用できます。コーンフレークはコーングリッツを使用して作られているので、コーンフレークを細かく砕けば代用品となるでしょう。
コーングリッツの危険性
日本で原料となるトウモロコシ
コーングリッツの原料となっているトウモロコシは、ほとんどがアメリカやブラジルから輸入したものとなっています。アメリカはトウモロコシの生産量、輸出量、消費量が世界で第一位となっています。反対に日本は、ほぼすべてを輸入に頼っている国です。アメリカで生産しているトウモロコシは、作付面積の大半で遺伝子組み換えのものを作っているとも言われています。
遺伝子組み換えは除草剤耐性をあげるためとも言われていますが、遺伝子組み換えをしたものも、成長過程で除草剤をまいて育ったものも、どちらも健康被害が確認できたという研究例もあります。
遺伝子組み換えの問題点
遺伝子組み換えをした食品の問題点は、健康被害を及ぼす可能性です。遺伝子は自然に変化していきますが、それとは違い遺伝子組み換えは人間の手によって強制的に行われていることが特徴です。強制的に行われている遺伝子を組み換えられた食品を食べることによって、ガンや白血病、アレルギーなどの健康被害を及ぼす可能性があります。
安全なコーングリッツを選ぼう
市場に出回っているコーングリッツの種類は、たくさんあるでしょう。大半のものが輸入されたトウモロコシを原料として作られています。遺伝子組み換えされているものが必ずしも悪いわけではありませんが、健康被害が及ぶ可能性もあります。そのためコーングリッツを購入する際は、遺伝子組み換えされていないものを選んだり、もしくは国産のものがあればそちらを選ぶようにするのもいいかもしれません。
コーングリッツのおすすめレシピでトウモロコシの旨味を堪能しよう!
コーングリッツはパンやマフィン、お菓子などいろいろな料理に使うことができる大変便利なものです。たくさんの栄養素も含まれていることから、ぜひ食生活に取り入れてほしい食品の1つです。ただ遺伝子組み換えによる健康被害も懸念されるため、注意して選ぶ必要もありそうです。今回紹介したレシピも参考に、ぜひトウモロコシのうま味を堪能してください。