銀シャリの意味とは?ご飯を「シャリ」と呼ぶ由来や語源

銀シャリという言葉はよく耳にしますが、語源を知っていますか?シャリは寿司屋で使われる言葉ですが、語源は仏教に由来しています。銀シャリは大正時代から昭和初期時代にかけてまだ白米が高級贅沢品であった時代に生まれた言葉です。シャリや銀シャリの語源や由来、意味について紹介します。また美味しい銀シャリは自宅でも簡単に作れます。銀シャリの炊き方にはポイントがあります。米の選び方や計量方法の注意点、水の分量や炊き方などを紹介します。

銀シャリの意味とは?ご飯を「シャリ」と呼ぶ由来や語源のイメージ

目次

  1. 1銀シャリとはどんな意味?家で作る時のポイントは?
  2. 2銀シャリの意味
  3. 3シャリの語源
  4. 4シャリが使われ始めた時期
  5. 5銀シャリを家で作るポイント【米の選び方・保存方法】
  6. 6銀シャリを家で作るポイント【米の計量】
  7. 7銀シャリの炊き方と注意点
  8. 8銀シャリを家庭でも炊いて艶々のご飯を食べよう!

銀シャリとはどんな意味?家で作る時のポイントは?

白い炊き立てのご飯の事を銀シャリと呼ばれているのは知っていますか?寿司屋では寿司飯の事をシャリと呼んでいます。一般的な白米の事は銀シャリと呼ばれています。おいしいご飯の代名詞としてもつかわれる銀シャリの言葉の意味や由来、語源について紹介します。

銀色に輝く銀シャリを自宅の炊飯器で美味しくする炊き方や注意点なども紹介します。米の選び方や計量方法、炊き方などを細かく説明します。

銀シャリの意味

銀シャリの言葉が生まれたのは大正から昭和の初期にかけての食糧難の時代です。まだ白米が高級贅沢品であった当時に白米を褒めたたえる言葉として生まれました。銀色に輝く美しい米として感謝の意でつけられたのが由来です。

炊き立てご飯の艶が銀色に見えた

ご飯の事を寿司屋でも使われるようにシャリと呼んでいます。そして白米が炊き上がったときに銀色に輝いているように見えたことからシャリに銀がついて銀シャリと呼ばれるようになりました。

かつて日本では、白米は贅沢品で食糧難の時代から主食は玄米でした。白米が普及してもまだ高額な白米だけを食べることはできず玄米ご飯が一般的でした、玄米を炊くと黒っぽくなります。一方で白米だけを炊き上げると雪のように真っ白です。この贅沢な白米だけを炊き上げたのを銀シャリと呼んで褒めていたのです。

美味しいご飯が銀シャリ?

白米を炊いた時に銀色に輝いている様子から名付けられているため、白米だけを炊いたものはすべて銀シャリと呼べます。そもそも銀シャリという言葉が生まれたのは食糧難であった大正時代から昭和初期の時代です。

誰でも簡単に食べることのできない贅沢な白米に感謝の意を込めて銀シャリと呼んでいたため、銀シャリは美味しいご飯であることを意味しています。もちろん現代では白米が当たり前の時代になりましたが、当時の名残から銀シャリと呼ばれています。

寿司業界の隠語

寿司業界では寿司飯の事をシャリと呼んでいるのは誰でも知っています。まだシャリが一般的な言葉でなかったころから寿司業界では隠語としてシャリを使っていました。隠語の意味はその業界だけで通用する言葉でスタッフ同士の会話の内容を一般の人に知られないようにするための言葉です。

シャリは、もともとは隠語でありましたが広く一般的に知れ渡り、寿司業界の人だけに限らず、一般の人も使用するようになった言葉の一つです。寿司業界の隠語には他にも「あがり」「あにき」「おとうと」「ガリ」「おてしょう」「ギョク」などがあります。

シャリの語源

シャリは仏教に深いつながりがあります。シャリと呼ぶようになったのはサンスクリット語が由来です。シャラーリという遺体や遺骨を意味する仏教の用語からシャリという言葉につながっています。他にもお釈迦様の骨である仏舎利から生まれたという仏教関連の由来説もあります。

サンスクリット語

米の事をシャリと呼んでいますが、シャリは日本語ではありません。由来はサンスクリット語です。サンスクリット語はインドや南アジアおよび東南アジアにおいて用いられた古代語です。シャリはサンスクリット語の仏教用語であるシャリーラを音写したもので遺体や遺骨を意味しています。

火葬した後の粒状の遺骨が白米よく似ているという理由からシャリといつしか呼ばれるようになりました。

仏舎利と形が似ていた

もう一つの言い伝えが、仏舎利です。仏教用語で「ぶっしゃり」と呼びますが、お釈迦様の遺骨を意味しています。舎利はサンスクリットでシャラーリの音写です。お釈迦様の遺骨が白米に似ていたことからシャリと呼ばれるようになった仏教が由来の説もあります。

シャリが使われ始めた時期

シャリという言葉が使用され始めたのは江戸時代のころです。僧侶が使うようになったのがきっかけで広く一般衆へ広まったのが語源です。当時は寿司飯ではなく、白米をシャリと呼んでいました。

きっかけは僧侶

シャリという言葉が使われ始めたのは江戸時代にさかのぼります。シャリという言葉が広まったきっかけは僧侶です。僧侶は仏舎利を見て米粒のようであるとご飯の事をシャリと呼んでいたことが由来です。僧侶が隠語として使うようになり、それが広く一般的に広まったのです。

ご飯もシャリと呼んでいた

現在ではシャリといえば、寿司屋で使用する寿司飯をイメージすることが多いのですが、当時は純粋な白米もシャリと呼んでいました。もともとは白米が銀色のように美しい輝きを放っていることから銀シャリと呼んでいたものが、寿司屋で使われるようになり、いつしか寿司飯だけに使用されるようになったのです。

銀シャリを家で作るポイント【米の選び方・保存方法】

美味しい銀シャリは家庭でも簡単に作ることができます。美味しい銀シャリには米選びが一番大事です。そして米を適切に保存することでいつまでも美味しい銀シャリを作ることができます。

お米の選び方

日本各地にはいろいろなお米があります。米の選び方は自分に合った米を選ぶのが美味しい銀シャリを作るためのポイントです。炊き上がったときに白米は様々な特色を持っています。粘りの強いごはんが好きな方、かためのごはんが好きな方など人それぞれです。好みに合った米の選び方が美味しい銀シャリを作るポイントです。

お米の保存方法

お米は5kgや10kg単位で購入するのが一般的です。米を炊くまでの保存方法にも注意が必要です。米にとって一番よくない保存方法は空気に触れることです。空気に触れないように保存するのが最適な保存方法です。空気に触れると米は酸化して品質が劣化します。

また米の保存には温度管理も重要です。夏の高温多湿の環境は米にとって最悪な環境です。最適な保存方法はペットボトルに入れて冷蔵庫で保存する方法です。

銀シャリを家で作るポイント【米の計量】

美味しい銀シャリを作るためには米の分量を正確に計量する必要があります。米1合の重さは150gです。米のサイズや計量カップの状態によっては正しく1合の重さになっていないケースがあります。

米1合の重さ

米の計量は美味しい銀シャリを炊くためには重要なポイントです。米は1合単位で計量するのが一般的です。1合は容量ですので重さに換算する必要があります。米1合の重さは150gです。しかし米の粒の大きさによって1合の重さは微妙に変化します。大粒の米であれば150g以下に、小粒の米であれば150g以上になります。

米1合の重さが変われば、水分量も変化します。1合の計量をした際に重さも一緒にはかり、150gになるように計測するのが正しい方法です。

家の計量カップを確認

正しく150gにするためには家にある計量カップを確認する必要があります。注意点は計量カップはきれいにしたものを使用することです。何度も使っている計量カップには米ぬかがついているため余分な重さを計量してしまいます。

また米びつを使っている場合も米びつに米ぬかがついて正しい計量がなされないことに注意が必要です。米びつの1合も信用できないものであると考えるべきなのです。無洗米を使用する場合にも米ぬかがついていない分重くなってしまうため、調整が必要です。

銀シャリの炊き方と注意点

美味しい銀シャリの炊き方と注意点を紹介します。米の洗い方から水加減まで美味しい銀シャリを炊くためにはいくつかのポイントがあります。

ヌカの匂いが付かないよう洗う

美味しい銀シャリを作るためには丁寧に米を洗う必要があります。米を洗うときには水はできる限り早く捨てることです。米は水を吸う特性があるため、米ぬかの匂いがついてしまうためです。水切りを素早くすることでヌカ臭い銀シャリにならずに済みます。

米粒が割れないよう洗う

割れた米は食感に影響します。米を洗うと時には素早くが鉄則ですが、丁寧に洗うことも忘れてはなりません。米粒を傷つけないように丁寧に洗うようにします。米を選ぶ際にも割れている米が混在していない選び方が大事です。

水加減

水加減も米を炊くうえでとても重要です。水加減の分量は炊飯器のメモリに合わせるのが一般的ですが、美味しい銀シャリを炊くためには少し多めの水を入れるのがポイントです。3合分の米を炊く場合には、3.2メモリまで水を入れます

またご飯を炊く前に水につけておく時間も大事です。ガス釜を使用する場合には火力が強いため30分から1時間程度電気釜を使用する場合には1時間から2時間程度がベストです。冬場は夏場より長めにつけておきます。

炊きあがったら注意すること

ご飯が炊きあがったらまず蒸らすことが大事です。さらに蒸らし終わったあとは余計な水分を飛ばすためになるべく早めにご飯をほぐします。そしてできるだけ早い段階で食べることをおすすめします。保温しても6時間が限界です。

炊き上がったご飯を保存したい場合には、熱いうちにラップでくるんで冷凍するのがおすすめです。風味を損なわずに保存できます。

銀シャリを家庭でも炊いて艶々のご飯を食べよう!

銀シャリは、白米に感謝の意を込めて呼ばれている名称です。仏教の遺骨からシャリという言葉になっていることには驚きですが、シャリの語源を知ることで益々ご飯のありがたみを実感できます。

銀シャリは自宅でも作ることができます。米の選び方や計量方法、そして水の量や炊き方に至るまで注意点はたくさんありますが、美味しい銀シャリを炊き上げることができます。艶々の銀シャリの炊き方をマスターしてみませんか?

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