2019年03月20日公開
2024年09月09日更新
メロンパンの由来にメロンは関係ない?地域ごとの違いやサンライズとは?
メロンパンといえば甘くて美味しい子供も大人も大好きな人気パンです。ビスケット生地がカリッとして中の生地はふわふわ、チョコチップ味のものやクリーム入りなどバリエーションも豊富です。そんなメロンパン、なぜメロンパンと名付けられたか由来を知っていますか?今回はメロンパンの発祥や歴史を、東日本と西日本との違いとともに紹介していきます。一部地域ではメロンパンをサンライズと呼ぶとの情報もあります。メロンパンという名前に秘められた由来の謎を解き明かしていきましょう!
目次
メロンパンの名前の由来を知っている?
メロンパンといえば甘くて美味しい、老若男女に愛されている菓子パンです。その人気の高さから、専門店まであるパン界の人気者です。
ところで、なぜメロンパンという名前なのかその由来を知っていますか?どのパン屋に行っても必ずあるメロンパンの歴史は以外に古く、発祥や名前の由来はあまり知られていません。一部地域ではメロンパンを「サンライズ」と呼ぶとの情報もあります。
今回はみんなの人気者、甘くて美味しいメロンパンの秘密に迫っていきます。その名前の由来、東日本・西日本の違いを調べていきましょう。
メロンパンの由来
私たちの身近にありながら、以外に詳しく知らないメロンパンの由来や歴史。そういえば、なぜメロンパンという名前?メロンに似ているような似ていないような?材料にメロンを使っているからメロンパン?などなど。由来について疑問に思うことはたくさんあります。
甘くてふわふわでいい香り、みんな大好きなメロンパンの由来を紐解いていきましょう!
マスクメロンの網目模様に似ている
メロンパンの名前の由来で、最も有力で有名な説が「マスクメロンの網目模様に似ているのが由来」というものです。確かに言われて見ると、メロンパンの上にかぶさったビスケット生地につけた格子模様がメロンのように見えます。
ビスケット生地に格子模様をつけた様子がメロンに似ているという説と、たまたまひび割れたビスケット生地がメロンに似ていた、という説があります。たまたまなのか格子模様をつけたのが先かはわかりませんが、見た目が似ているからメロンパンというわけです。
マクワウリの形に似ている
その一方で同じメロンでも形がちょっと違うのが「マクワウリに似ているのが由来」という説です。マクワウリとは楕円形でラグビーボールのような形をしたメロンの仲間です。見た目はうりですが、食べると甘くメロンに近い野菜です。
昔はメロンはあまり流通しておらず、マクワウリは夏の定番食材でした。なぜマクワウリがメロンパンの由来かというと、楕円形のメロンパンがマクワウリ=メロンに似ていたからといわれています。
昔、メロンパンは一部地域で楕円形のラグビーボールの形をしたものが販売されていました。洋食で使われる型を使って焼いたことから楕円形のメロンパンになったといわれています。西日本では今でも楕円形のものをメロンパンと呼びます。
メレンゲが使われている
次の由来が「メレンゲパンが訛ってメロンパンになったのが由来」という説です。メロンパンに使われるビスケット生地にメレンゲが使われることから、メロンパンは「メレンゲパン」と呼ばれていたそうです。
それがいつしか訛って「メロンパン」といわれるようになった、というのです。「メレンゲ」と「メロン」似ているような似ていないような、少し疑問が残りますが伝えられている由来のひとつです。
メロンの人気に便乗して
最後の由来が「メロンの人気に便乗して名付けたのが由来」という説です。メロンといえば昔は高級なものでした。今のように気軽に手に入るものではありません。
そんな憧れの果物メロンにあやかってつけたのが由来、という説です。そういえばメロンパンはビスケット生地にわざわざ格子模様をつけます。それは見た目もメロンに似せるためなのかもしれません。
メロンパンは東日本と西日本で違いがある?
実はメロンパンの形は東日本と西日本で違いがあるのです。「メロンパンといえば丸でしょ」という人、「いやいや楕円形こそメロンパンだ」という人もいます。地域の違いやメロンパンの発祥について詳しく見ていきましょう。
形
メロンパンには楕円形と丸型の2種類あります。皆さんの地域ではどちらが主流でしょうか?東日本ではまん丸い形こそがメロンパンで、それ以外の形を見たことがない人も多いでしょう。
その一方で西日本では、ラグビーボールのような形をしたものをメロンパンと呼ぶ地域があるそうです。楕円形がメロンパンで丸いものは「サンライズ」と呼んだり、丸も楕円形も両方メロンパンと呼ぶ地域もあるようで、西日本でも違いがあります。
周りの生地
東日本のメロンパンは丸型で周りにサクサクのビスケット生地が乗っています。その一方、西日本の昔ながらの楕円形のメロンパンはビスケット生地が乗っていません。
ビスケット生地が乗っていないメロンパンというと東日本の人は驚きますが、西日本の人にとって昔からあるのは楕円形のビスケット生地が乗っていないものです。
味
東日本のメロンパンといえば、ふんわり生地の上にビスケットが乗って甘くてバターの風味が美味しいパンです。砂糖たっぷりでその糖分が生地に独特の食感を生み出しています。
一方、西日本のメロンパンはビスケット生地が乗っていません。その代わり中に白餡が入っているのが特徴です。白餡がメロンパンと合うのか不思議に思いますが、和菓子のような上品な甘さだといいます。
このように西と東では見た目だけでなく、味にも大きな違いがあるのです。東日本、西日本で食べ比べしてみると楽しめそうです。
歴史
丸型の東日本のメロンパンの歴史は1930年神戸のベーカリーが考案したのが発祥という説があります。しかしそれ以前の明治末期、大正末期にはすでにビスケット生地を乗せた丸型のパンがあったともいわれていますが定かではありません。1905年、東京のパン屋が発祥、1910年、帝国ホテルのパン職人が考案という説もあります。
西日本の楕円形のメロンパンは1960年頃、神戸のパン職人が洋食用のライスの型で成形し作ったのが発祥と言われています。
歴史や発祥には諸説ありますが、楕円形は約60年の歴史が、丸型は100年ほどの歴史があることになります。
サンライズという名前のメロンパンがある
西日本の一部では丸い形のメロンパンは「サンライズ」と呼ばれています。初めて聞いた、という方も馴染みがあるよ、という方も「サンライズ」の特徴を詳しく見ていきましょう。
特徴
先ほど説明した通り西日本では楕円形のものがメロンパンであり、丸いものはサンライズです。軍艦旗の旭日旗に似せるため、表面の生地に放射状に模様をつけているという特徴があります。しかし、時代が変わり、今では普通の網目模様のものでもサンライズということもあります。
形
サンライズの形は丸型と決まっています。それは日の出を模しているからです。昔は放射状に模様をつけるのがサンライズでしたが、今は店ごとに違いがあります。模様は違っても「丸い形」という特徴はずっと変わっていません。
発祥地
サンライズは神戸に本店があるベーカリー「金生堂・広島呉店」が発祥と言われています。金生堂は大阪や名古屋、広島呉市にも店舗がありました。
広島呉の店舗は神戸店の店主の伯父が切り盛りしていました。サンライズを考案したのはこの伯父だといいます。当時の呉市は軍艦の製造業が盛んでした。そのことから旭日旗を模したサンライズを思いついたのかもしれません。
当時は関西のパン職人が金生堂にサンライズの作り方を学びにきたといいます。その結果、西日本ではサンライズが広がっていったのです。
メロンパンのビスケット生地について
メロンパンの発祥やネーミングの由来を知ったところで、次は美味しさの秘密、ビスケット生地について見ていきましょう。
材料
- 薄力粉220g
- 砂糖120g
- 無塩バター65g
- 玉子M1個
- お好みで香料
- お好みでグラニュー糖
作り方
- 薄力粉をふるって、バターは常温でとかしておきます。
- ボウルにバターと砂糖を入れ、白っぽくなるまですり混ぜます。
- 溶き卵を3回ほどに分けて入れ、お好みで香料を加えます。
- ふるった薄力粉を入れ、さっくり混ぜたら作業台に写し、4つか6つに折ってまとめます。
- 冷蔵庫で2時間冷やし固めたらビスケット生地の完成です。
市販品もある
実はビスケット生地だけの販売があることを知っていますか?楽天などの通販で冷凍されたビスケット生地を購入できるのです。だいたい1000円ほどで24個のビスケット生地を購入できます。
手作りのパンに使用するのはもちろん、市販のロールパンに載せるなどアレンジもできます。焼きたてパンの味は絶品です。市販品は手作りは大変、という方にも便利です。
おすすめのメロンパンと口コミ
ここからはおすすめのメロンパンの口コミを紹介していきます。有名なものから昔からあるものまで、口コミを参考にしてみてください。
焼き立てメロンパン久栄
#久栄 #月島 #メロンパン
— はちのこ🐝 (@9R23iZ6r9NJOg8H) July 3, 2018
焼きたてメロンパン🍈
さくさくフワフワでした😋😋 pic.twitter.com/0Fkiokww8K
明けましておめでとうございます😆
— YJR(スーパーヘンタイヨッジロ) (@yojiro_h) January 1, 2018
昨日はコミケの帰りにみんなで月島のもんじゃを食べに行きました!
どれも美味しくて六種類も食べてしまいましたが、一番のオススメは月島久栄の焼きたてメロンパンです❗
美味しすぎてメロンパンの写真を撮り忘れました (*´ω`*) pic.twitter.com/KWibIwWJry
月島駅からほど近い「久栄」はさまざまなメディアにも取り上げられている人気店です。週末ともなれば行列必至の有名店で、焼きたてメロンパンは幸せの味そのもの。
外はサクサク、中はふわふわでいつでも焼きたての美味しさが味わえます。口コミでも、「ここが一番!」「香料を使っていないから自然な香りで美味しい」といった声が聞かれました。
サンライズ
メロンパンちゃうで
— やまゆき (@yamayukiday) March 11, 2019
サンライズやで pic.twitter.com/Wb8BxmJ5G4
サンライズがメロンパンとして出てきた時「なんでや!」と思いました😆
— JON (@JON250MC25) March 17, 2019
西日本で一部の地域ではいまだに根強い人気のサンライズですが、味の口コミというよりはその呼び名に対するツイートが多くありました。
西日本の方にとっては丸いものはサンライズ以外の何者でもなく、楕円形のものがメロンパンなのです。丸いサンライズをメロンパンと呼ぶことに違和感を覚える人が多数でした。また、関東にきて呼び名の違いにショックを受ける人もいました。
幸鹿堂のメロンパン
#うちのスタジアムグルメ自慢
— カタ@WWE日本公演2日目予定 (@clmantwwe) December 13, 2018
幸鹿堂のメロンパン。中はクリーム入り。カシマスタジアムのスタグル巡りをした際の〆のデザートにはこれで決まり pic.twitter.com/t7k6LY4rNW
【究極のメロンパン】
— PANPAK(パンパク) (@panpak_jp) January 29, 2018
日本1のメロン産地・茨城県にある「幸鹿堂」で作られる究極のメロンパン✨
水は一切使用せず、メロンからでたメロン果汁の水分のみを使っているというパンの実力とは…⁉https://t.co/xBT4KxQWPi#パン #メロンパン #メロン #茨城
茨城県にある製菓店「幸鹿堂」のメロンパンは水を使わず、メロン果汁を贅沢に配合したこだわりのパンです。果汁・果肉ともにたっぷり使ったメロンパンはメロンをカットするところから全て手作りという徹底ぶりです。
中には甘いカスタードクリームがたっぷり入っています。デザートのようなメロンパンは通販で購入もできます。
口コミでは「生地はとてもしっとり」「中のクリームが甘み控えめで美味しかった」「今まで食べたメロンパンで一番かもしれない」といった声がありました。
5個で1080円で購入できるので気になる方はぜひ、通販で購入してみてはいかがでしょうか?
メロンパンの由来は諸説あった!
メロンパンはパン屋でもコンビニでも必ず置いてある馴染み深いものです。しかし、その歴史や発祥、由来については知らない人も多いことでしょう。当たり前のように存在していたパンが、こんなに歴史が深いものだとは驚きでした。
由来や発祥については諸説あり、今となってはどれが正しいかわかりませんが、昔から愛されていたパンであることに間違いはありません。ふわふわの生地と表面のサクサクビスケットの相性は抜群で、食べる人を幸せにしてくれるパンです。
今はチョコチップ入りや、メロン入り、他のフレーバーのものまであり、バリエーション豊かなメロンパンが楽しめます。メロンパンは今も昔もたくさんの人を幸せにしてくれる、そんな存在です。