なまこの栄養と効能4選!栄養豊富だが食べ過ぎに注意?

なまこは栄養成分が豊富な魚です。アミノ酸、コンドロイチン、タウリン、抗酸化作用の効能があります。日本近海にはたくさんのなまこが生息していますが、食用とされるのはマナマコだけで、その種類は青なまこ、赤なまこ、黒なまこの三種類です。どのなまこにも栄養成分が豊富です。効果はありますが、食べ過ぎには要注意です。そんななまこの栄養成分について紹介します。また、なまこの下処理の仕方や切り方、美味しいなまこ料理のレシピや食べ方も紹介します。

なまこの栄養と効能4選!栄養豊富だが食べ過ぎに注意?のイメージ

目次

  1. 1なまこの栄養や効能について知りたい!
  2. 2なまこの特徴と種類
  3. 3なまこの栄養成分と効果効能
  4. 4なまこは食べ過ぎに注意
  5. 5なまこの下処理方法
  6. 6なまこの食べ方レシピ
  7. 7なまこは食べ過ぎに注意して栄養を摂取しよう!

なまこの栄養や効能について知りたい!

ヌルヌルとしたなまこはあまり気持ちの良いものではありませんが、豊富な栄養成分を含んでいる魚です。数百種類存在するなまこの中でも食用として食べることができるのは限られた種類だけになります。その中でも赤なまこ、青なまこ、黒なまこは有名な存在です。

日本全国どこでも捕獲できるため、なまこは手に入りやすいのですが、あまり食卓にあがることが少ない珍しい食材です。なまこの「このあわた」は日本の三大珍味として重宝されています。そんななまこの栄養成分や効果、効能について紹介します。なまこの美味しい食べ方も紹介します。

なまこの特徴と種類

なまこは漢字で書くと海鼠と書きます。まるで海の中を回遊するネズミのような動きをすることから海鼠と書かれます。独特な姿のなまこは日本のどこでも捕獲できます。食用として有名なのは赤なまこ、青なまこ、黒なまこの三種類です。

なまこの特徴

なまこは棘皮動物門のグループに属しています。体が細長く口が水平に向いている特徴を持っています。体は柔らかく触り心地はブヨブヨしています。また全身がヌメヌメしているのも特徴です。海底をゆっくりと這って生活し、海底付近の有機物を餌としています。

なまこはその種類が千種類以上いると言われています。日本付近では200種類程度に絞られます。その中で食用になるのはマナマコと呼ばれる種類の一種類だけです。マナマコは赤なまこ、青なまこ、黒なまこの三種類に分類されています。

日本近海にはニセクロナマコと呼ばれるなまこも生息しています。もちろん食用ではありません。毒を持って黒なまこに似ています。毒は体内にあるため触るだけでは影響はありませんが、むやみに捕獲するのは危険な一面もあります。

青なまこ

食用とされるなまこには青なまこ、赤なまこ、黒なまこの三種類があります。青なまこ砂地に生息するなまこです。食用のなまこの中でも一番リーズナブルな価格です。青なまこは冬が旬で11月から2月くらいがなまこ漁が一番盛んになる時期です。

赤なまこ

青なまこが砂地に生息するのに対して赤なまこ岩礁に生息しています。腹部全体が赤っぽくなっていることから赤なまこと呼ばれています。赤色の繊毛上の突起がたくさんついています。背面部だけでは青まなこと区別がつきにくいのが特徴です。赤なまこの価格は青まなこよりも高めです。

黒なまこ

黒いダイヤとも呼ばれる黒なまこは一見青まなこと間違えてしまうほど似ていますが、黒なまこは表面が黒光りしてとても美しい色をしています。食用のなまこの中では一番高く高級品とされています。日本でも黒なまこを捕獲できますが、そのほとんどは中国へ輸出されています。

なまこの栄養成分と効果効能

なまこは見た目はとてもグロテスクですが、健康や美容に効果のある豊富な栄養成分を持っている魚です。その効果や効能は高くなまこから採取した栄養成分でサプリメントを販売しているケースもあります。アミノ酸やコンドロイチン、タウリンなどの栄養成分が豊富です。

アミノ酸が豊富で記憶力アップ

なまこの栄養成分で最も注目されているのがアミノ酸です。人の体内で自動的に生成できない8つのアミノ酸成分がなまこには含まれています。そのためアミノ酸を抽出しサプリメントにもされています。なまこ100gあたりに含まれるアミノ酸はなんと4200mgです。

なまこの持つアミノ酸は脳の疲れをとる効果があります。記憶力の向上などの効能があります。またホルモンバランスを整えてくれる働きも持っています。

コンドロイチンで血液サラサラ

コンドロイチンは年齢を重ねると気になる血液のどろどろ状態を改善してくれる効果を持っています。血液がサラサラな状態を維持し、血栓ができにくくし、脳梗塞や心筋梗塞などの病気を予防する効能があります。

タウリンは脳の成形を促進

タウリンは栄養ドリンクの主成分として販売されている栄養成分です。血液中のコレステロールや中性脂肪を減らす働きを持っています。高血圧の予防にも効果があります。また、肝臓の活性化やインスリン分泌を促し、糖尿病の予防にも効果があります。

タウリンは子供にも高い効能があります。脳の形成を促進する働き網膜の発達を促します。年齢を重ねると衰える脳や視力低下の予防にも効果的です。認知症予防にも高い効果を持っています。

抗酸化作用で老化防止に

頬に手と当てて喜ぶ女性

なまこの栄養成分には抗酸化作用もあります。体が老化する原因は酸化です。体内に余分に発生した活性酸素が体の内部から錆びさせるのが老化現象です。この活性酸素を体外に排出する抗酸化作用が高いのも特徴です。老化防止アンチエイジングに効果があり、女性におすすめです。

なまこは食べ過ぎに注意

栄養成分が豊富ななまこはたくさん摂取したいものです。しかし食べ過ぎには注意が必要です。なまこを食べ過ぎると下痢になったり、稀に食あたりを起こすケースもあります。

下痢になる可能性

万能な栄養成分を含むなまこですが、そのほとんどが水分で形成されているなまこは食べ過ぎると下痢になる可能性があります。また稀に食あたりに悩ませられることもあります。特になまこの内臓部分には微生物などがたくさん存在している可能性があるためです。

内臓はよく洗い湯引きをする

なまこの内臓にはなまこが餌として食べた微生物などがそのまま残っている可能性が高くなっています。海水が残っている状態であれば、生きている可能性もあります。

なまこの内臓は淡水で水洗いをすることをおすすめします。加えて湯引きをし、内臓に残っている微生物を死滅させてから調理することが大事なポイントです。

なまこの下処理方法

なまこはしっかりと下処理することが必要です。下処理は塩もみで水洗いすることでヌメリを取ります。独特な下処理方法ですが、意外と簡単にできます。

なまこの水洗い方法

なまこの下処理は水洗いから始めます。塩もみすることでヌメリを取ることができます。ボールになまこを入れて、塩少々をふり手でもんでヌメリを取ります。ヌメリが取れたらしっかりと水洗いします。

次に両端を少し切り腹を開きます。中身のワタをスプーンで取り出し、もう一度水洗いします。これでなまこの下処理はこれで終わりです。

なまこの切り方

なまこの切り方は縦にカットしてからスライスするのが一般的です。大きめのサイズであれば、縦に三等分します。通常のサイズは縦に二等分します。小さいほうが食べやすいため、通常のサイズで三等分しても構いません。

次にスライスします。スライス幅はお好みですが、薄くスライスしたほうが食べやすいため、2~3ミリ幅がベストです。なまこはブヨブヨして切りにくいため、まな板に安定する状態で置くようにします。

このわたの作り方

三大珍味であるこのわたの作り方です。手間暇かかる細かい作業がありますが、自分でこのわたを作ることも可能です。まず新鮮ななまこを入手し、内臓から腸の部分を丁寧に取り出します。

なまこの腸にはたくさんの砂が詰まっています。下処理としてこの砂を丁寧に洗い流す必要があります。薄い塩水に腸を入れ優しく指を使って洗います。きれいになると透明な腸だけが残ります。

水気を切って塩を振ります。水気が出るためザルにあけボウルを敷いて冷蔵庫で寝かせます。一日一回かき混ぜて冷蔵庫で寝かすことを3日繰り返せばこのわたの完成です。

柔らかくするなら「茶ぶり」

なまこはそのままの状態だと固いのですが、丁寧な下処理をすることで柔らかくできます。最も簡単に柔らかくする方法は茶ぶりです。温かい緑茶に切ったなまこを入れるだけの調理法です。緑茶の種類は問いません。

なまこの食べ方レシピ

なまこの食べ方で一番ポピュラーなのは、なまこ酢です。お正月料理の定番の食べ方でもあります。一般的ななまこ酢からアレンジしたなまこ酢まで様々な活用方法があります。また中華料理で欠かせない食材でもあり、中華煮などの食べ方もあります。

なまこ酢

  • なまこ1匹
  • ポン酢適量
  • ゆず皮5g
  • 大根おろし少々
 
  1. なまこを塩もみと水洗いで下処理をして縦に三等分し、3ミリ幅にスライスします。
  2. なまこを器に入れ、水気を絞った大根おろしとゆず皮をそえて、ポン酢をかければ完成です。

なまこの一般的な食べ方がなまこ酢です。とても簡単なレシピですが、ポイントは下処理をしっかりと行うことです。なまこそのものの味が勝負になるため、塩もみと水洗いでしっかりとした処理すると美味しく仕上がります。

なまこの中華煮

  • 乾燥ナマコ2匹
  • 干ししいたけ6個
  • 水煮たけのこ1個
  • 水煮うずらの卵10個
  • チンゲン菜2個
  • ごま油大さじ3杯
  • チューブにんにく大さじ1杯
  • チューブショウガ大さじ1杯
  • 塩少々
  • コショウ少々
  • 干ししいたけの戻し汁400cc
  • 中華スープの素大さじ2杯
  • オイスターソース大さじ2杯
  • 酒大さじ2杯
  • しょう油大さじ2杯
 
  1. なまこを塩もみ、水洗いして下処理します。
  2. 鍋に水と塩、なまこを入れて20分ほど茹でます。
  3. なまこの水分を取り食品乾燥機で完全に乾燥させます。
  4. ボウルに水を入れて3時間程度なまこを戻します。
  5. 鍋に水と塩と戻したなまこを入れて30分ほど煮立たせます。そのまま1日放置します。
  6. なまこを食べやすい大きさにカットします。
  7. 干ししいたけを水で戻します。1時間程度水につけます。
  8. フライパンにごま油、にんにく、ショウガとなまこを入れ軽く炒めます。
  9. うずらの卵、タケノコ、干ししいたけを炒め、塩、コショウで味付けします。
  10. 干ししいたけの戻し汁、中華スープの素、オイスターソース、酒、しょう油、砂糖を加えて10分ほど煮込みます。
  11. 水溶き片栗粉を回しかけ、かき混ぜひと煮立ちさせます。
  12. さらにチンゲン菜を入れて5分煮れば完成です。

高級中華料理にもなっている中華煮です。手間暇はかかるレシピですが、海鮮の旨みが絶品です。決め手はオイスターソースです。中華煮を香ばしく仕上げます。ポイントはなまこの下処理を怠らないことと、なまこを煮る時には水から煮立たせることです。

なまこは食べ過ぎに注意して栄養を摂取しよう!

なまこはグロテスクな見た目をしていますが、とても栄養成分が豊富な魚です。なまこは健康や美容にとても良い効能を持っているためぜひ食べたいものです。しかし食べ過ぎには要注意です。少量のなまこでも豊富な栄養成分が含まれているため、健康維持や美容には効果があります。

なまこの捌き方も簡単です。食べ方もなまこ酢や中華煮などアレンジが可能です。美味しいなまこを食べて健康な生活をしてみませんか?

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