2019年03月09日公開
2024年09月07日更新
カタラーナとクレームブリュレの違いは原材料?プリンとの違いや味は?
カタラーナとクレームブリュレの違いを知っていますか?どちらもヨーロッパ発祥の、カスタードを使った美味しいスイーツですが、全く同じというわけではありません。また、カスタードを使った人気スイーツのプリンもなんとなく似ています。今回は、カタラーナ、クレームブリュレ、プリンの違いを徹底調査します。カスタードの原材料、味わい、食感、カロリーの違いなどを調べてみました。あわせて、それぞれのレシピや名前の意味も紹介します。
目次
カタラーナとクレームブリュレとプリンはどう違う?
プリンは昔からある、甘く柔らかな食感が人気のスイーツです。近頃、カタラーナ、クレームブリュレという、プリンと同じカスタードを使ったスイーツをよくみます。プリンとは違い、表面が炙ってあるためカッチリとした食感の香ばしいカラメルが特徴です。今回は、カタラーナとクレームブリュレとプリンの違いを調べてみました。
カタラーナとクレームブリュレとプリンの違い
似ているようで、ちょっとずつ違いがある、甘くて美味しいスイーツの、カタラーナとクレームブリュレとプリンの違いについて説明します。
原材料
カタラーナ、クレームブリュレ、プリンは、すべてカスタードがベースになっています。作り方も違いますが、まず、原材料の違いから説明します。
カタラーナの原材料は、卵黄、牛乳、生クリーム、砂糖、小麦粉、オレンジの皮、シナモンなどを使って作られます。食べる直前、冷たいカスタードの表面に、砂糖やグラニュー糖を振りかけ、バーナーなどで炙り焼き色をつけます。
クレームブリュレの原材料は、卵黄、牛乳、生クリーム、砂糖、クリーム、香料などで作られており、カタラーナとは違い、通常は小麦粉などの粉類は使いません。カスタードの上面に、砂糖をグリルやバーナーで焦がした、硬いカラメルの層があります。
みなさんがよく知っているプリンの原材料は、卵と砂糖、牛乳を使って作ります。カタラーナやクレームブリュレとは違い、卵は卵黄だけを使うのではなく、黄身と白身どちらも混ぜて使います。また、プリンには甘味としてカラメルソースが使われることが一般的で、砂糖と水が原材料です。
クリームの使用
カタラーナとクレームブリュレとプリンのクリームの使用の違いについて説明します。クリームを原材料に使っているのは、クレームブリュレとカタラーナです。プリンはクリームは使いません。
クレームブリュレは名前の通り、卵黄のほかクリームと牛乳の両方を使っを作られるスイーツで、レシピに必ず入っています。カタラーナの場合は違い、卵黄とクリームと牛乳を使う場合と、卵黄と牛乳のみで作るレシもあり、クリームは必ず使う原材料というわけではありません。
加熱の有無
カタラーナとクレームブリュレとプリンの加熱の有無の違いについて説明します。カタラーナ、クレームブリュレ、プリン、いずれも基本はオーブンなどで加熱して作られます。
カタラーナの場合、オーブンなどで加熱しカスタードを蒸し焼きにします。さらに、食べる直前に砂糖やグラニュー糖などをカスタードの表面に振りかけ、焼き上げるためバーナーなどで炙り加熱します。
クレームブリュレもオーブンなどで加熱し、カスタードを蒸し焼きにします。こちらも、カスタードの表面に砂糖やグラニュー糖を振りかけ、バーナーなどで焼き上げます。クレームブリュレは、ココットなどの耐熱容器にいれ加熱され、その耐熱容器のまま食べるのが違いです。
プリンのカスタードも、基本は加熱して作られます。しかし、カタラーナやクレームブリュレとは違い、砂糖やグラニュー糖を振りかけることがなく、加熱して表面を炙る工程はありません。
冷やし方
カタラーナとクレームブリュレとプリンの冷やし方の違いについて説明します。カタラーナ、クレームブリュレ、プリンのいずれも、冷やして食べるスイーツですので、基本は冷やします。
クレームブリュレとプリンの場合、加熱し粗熱をとったら冷蔵庫でよく冷やしてからいただきます。しかし、カタラーナには違いがあり、加熱しないで作る場合があります。
カタラーナを加熱しないで作る場合は、カスタードを混ぜできたあとに、冷凍庫で冷凍凝固する作り方もあります。冷凍庫でしっかり固められたものを取り出し、解凍しながら砂糖やグラニュー糖を振りかけ表面を炙り、提供されるものもあります。
カラメルかカラメルソースか
カタラーナとクレームブリュレとプリンの違い、カラメルかカラメルソースかについて説明します。カタラーナとクレームブリュレは、カスタードの表面に砂糖やグラニュー糖を振りかけ、それを炙り香ばしいカラメルを作ります。
プリンは表面を炙るのではなく、カラメルソースをかけるか、先に容器に入れてから作ります。プリンはカスタードとは別にカラメルソースを作る工程があります。
味と食感
カタラーナとクレームブリュレとプリンの味と食感の違いについて説明します。どれもカスタードを使っていますので、味と食感にあまり違いはありません。味については、ほとんど同じで、カタラーナがオレンジピールなどを加えると、原材料により、味が違ってきます。
プリンは、表面がカスタードでので、柔らかく弾力がありプルンとした食感です。クレームブリュレは、表面が炙られているのでカッチリた食感で、中のカスタードはプルンとした食感です。カタラーナも表面がカッチリとした食感をしており、中のカスタードは原材料に小麦粉が入っているため、しっかりとした食感です。
カロリー
カタラーナとクレームブリュレとプリンのカロリーの違いについて説明します。この3つのスイーツの原材料は、ほとんどカロリーは変わりません。卵、牛乳、砂糖、クリームなどで、卵と砂糖、牛乳のみを使うプリンがカロリーが少し低めで、カタラーナもクリームを使わない場合は、クリームを使ったものよりカロリーが低いです。
クリームを必ず使うクレームブリュレが、この中ではカロリーが一番高いと思われます。ですが、カタラーナもクリームを使ったものは、クレームブリュレと同じカロリーだと思います。ただし、砂糖やグラニュー糖を多く使うと必然的にカロリーは高くなります。
カタラーナとクレームブリュレはプリンに似たスイーツ
カタラーナとクレームブリュレはプリンに似たスイーツです。ここでは、カタラーナの正式名称と意味、クレームブリュレの意味、プリンの正式名称などを紹介します。
「カタラーナ」の正式名称と意味
カタラーナの正式名称は、スペイン語で「クレマカタラーナ」です。スペインのカタルーニャ地方が語源といわれているスイーツで、通常、3月19日の聖ヨセフの日に食べられています。発祥は正確な記録がなく、スペインやイタリアが有力とされています。
カタラーナの意味は、カタルーニャ風クリームといういい伝えがあります。また、よく似ているクレームブリュレの原型がカタラーナという説もあります。
「クレームブリュレ」の意味
クレームブリュレの意味を紹介します。フランス語で「焦がしたクリーム」という意味があります。以前は、クリームブリュレと呼ばれていましたが、フランス語の発音に、「クレームブリュレ」のほうが近いことからクレームブリュレと呼ばれるようになりました。
「プリン」の正式名称
プリンの正式名称を紹介します。プリンの正式名称は「カスタードプディング」で、イギリスが発祥とされています。牛乳と砂糖を混ぜたものがカスタード、蒸し料理の総称がプディングです。プリンという呼称は、プディングの日本語的な呼び方で、それが一般的になった言葉です。
カタラーナとクレームブリュレとプリンのレシピ
カタラーナとクレームブリュレとプリンのレシピを簡単に説明します。カタラーナは17cmアルミ型の大きさのレシピ、クレームブリュレはココット6個分のレシピ、プリンはプリンカップ4個から5個分のレシピを紹介します。
カタラーナのレシピ
- 卵黄・3個
- 生クリーム・200ml
- 砂糖・大さじ4杯
- グラニュー糖・大さじ3杯
- 卵黄と砂糖をよく混る
- 鍋に生クリームを入れ、弱火にかけ、沸騰直前で火をとめる
- 生クリームに卵黄と砂糖を混ぜたものを少しずつ入れ、よく混ぜる
- 耐熱の型に流し込む
- 天板にお湯を張り、余熱した150度のオーブンに入れて40分ほど湯煎焼きする
- オーブンから取り出し、粗熱をとり冷蔵庫で冷やす
- しっかり冷やしたら、グラニュー糖を振りかけ、バーナーで焼き色をつける
- 好みの大きさにカットしてできあがりです
クレームブリュレのレシピ
- 牛乳・60g
- 生クリーム・240g
- 卵黄・3個
- グラニュー糖・60g
- 仕上げのグラニュー糖・適量
- 鍋に、卵黄にグラニュー糖入れよく混ぜ合わせる
- それに、生クリーム、牛乳を加えよく混ぜ、鍋を火にかけ軽く沸騰させる
- ココット型に流し入れ、160度のオーブンで15分から20分焼く
- オーブンの中で粗熱をとり、冷めたら冷蔵庫で冷やす
- 冷めたら仕上げ用のグラニュー糖を振りかけ、バーナーで表面を炙ればできあがりです
プリンのレシピ
- カラメルソース
- 砂糖・40g
- 水・大さじ1杯
- 熱湯・大さじ2杯
- カスタード
- 卵・100g
- 牛乳・200cc
- 砂糖・50g
- カラメルソースを作る
- 鍋に砂糖と水を入れ、強火にかけ、色づき始めたら火を弱める
- 茶色になったら火を止めて熱湯を加え、熱いうちにカップに入れる
- カスタードを作る
- 卵をボウルに入れ、泡立てないように、混ぜ溶き卵にする
- 卵液をこし器でこし、滑らかなカスタード生地にする
- 弱火で15分ほど蒸してできあがりです
カタラーナとクレームブリュレとプリンは似てる!
いかがでしたか?カタラーナとクレームブリュレとプリンの違いについて紹介しました。似ているようで、少しずつ違いがあることがわかったと思います。どれもカスタードを使った甘くて美味しいスイーツで、冷やして食べるとさらに美味しくいただけます。原材料や作り方も簡単ですので、レシピを参考にスイーツ作りにチャレンジしてみてください。