ふのりに含まれる栄養成分を解説|下処理方法やおすすめレシピも紹介

ふのりを美味しく食べられていますか。本記事ではふのりの下処理方法やレシピについて紹介しています。産地や栄養素についても取り扱っているので、ふのりに関する様々な情報を得ることが出来るでしょう。ふのりに興味のある方は是非この記事を読んでみて下さい。

ふのりに含まれる栄養成分を解説|下処理方法やおすすめレシピも紹介のイメージ

目次

  1. 1ふのりの特徴
  2. 1ふのりの栄養成分
  3. 1ふのりの下処理方法
  4. 1ふのりのおすすめレシピ
  5. 1栄養たっぷりなふのりを美味しく食べよう

「ふのりって何?」
「ふのりに含まれる栄養素は?」
「ふのりのレシピを知りたい」
海苔は知っていても、ふのりについては詳しく知らないという方は多いのではないでしょうか。


この記事では、ふのりの特徴や含まれる栄養素、レシピについて紹介しています。なお、レシピはふのりの代表的な調理法である味噌汁以外のものをチョイスしているので、味噌汁以外のレシピを知りたかったという方におすすめです。


この記事を読むことで、ふのりとそれに含まれる栄養素について知ることが出来ます。さらにレシピを活用することでふのりを美味しく食べることも出来るでしょう。


ふのりやそのレシピについて知りたい方は是非この記事をチェックしてみてください。

ふのりの特徴

皆さんはふのりをご存じでしょうか。ふのりは海苔の1種ですが、海苔巻きなどで使う海苔は知っていてもふのりは知らないという方もいらっしゃるでしょう。


ここでは、ふのりの特徴や産地、旬を紹介していきます。この見出しを読むことで、今までふのりを知らなかったという方でもわかりやすく学ぶことが出来るでしょう。

ふのりはどういう食材?

ふのりは漢字で「布海苔」と書きます。一般的に海苔といわれるものはおにぎりや海苔巻きに使用することで知られています。一方ふのりは食用ではありますが、昔は織物の糊付けとして使われていました。


ふのりは浅瀬の水中でときには少し水面に見える岩などに張り付くようにして生息しています。採取されたふのりは天日乾燥されて市場に出荷されますが、ごくわずかのふのりは生のまま出回ることもあります。

ふのりの産地と旬

ふのりは国内の太平洋側沿岸各地で生息しており、2月から4月に旬を迎えます。私たちがよく食べている海藻に比べるとふのりは採れる量が少ないのでスーパーなどで目にすることは少ないです。


ふのりの育つ環境は寒暖差があり、水質も良好な場所です。優れたふのりの産地としては長崎県、対馬など九州地方などがあげられます。また三重県、東北や北海道の沿岸もふのりの産地として知られています。

ふのりの栄養成分

ふのりのカロリーは100gあたり148kcal、ふのり1袋は約30gなので約44kcal程です。ビタミンKや、マグネシウムといったミネラルが豊富に含まれています。


ビタミンKは血液凝固や丈夫な骨づくりに効果があるとされている栄養素です。これが不足してしまうと、ケガをした際に出血が止まりにくくなる可能性があります。


ミネラルなど、ふのりに含まれている他の栄養素についてはこれから詳しく説明していきます。


出典・参照: ふのり|カロリーSlism
出典・参照:ビタミンK|公益財団法人長寿科学振興財団

ビタミンB群

ふのりにはビタミンB1、ビタミンB2といったビタミンB群が含まれています。ビタミンB群は私たち人間が活動する為のエネルギー源となってくれる栄養素です。


その他にも、ビタミンB1は脳や神経の働きに関与していたり、ビタミンB2は皮膚や粘膜の代謝を促進する効果があるとされています。


ビタミンB群が不足してしまうと、集中力低下や記憶力減退、口角炎・口内炎など皮膚や粘膜に炎症が起こるといった症状が発生する可能性があるので、ビタミンB群の欠乏は避けたいところです。


出典・参照: ふのり|カロリーSlism
出典・参照:ビタミンB群|一般社団法人オーソモレキュラー栄養医学研究所

ビタミンE

ビタミンEは抗酸化作用という効果がある栄養素になります。抗酸化作用とは、大気汚染や紫外線といった事象から細胞の損傷を防ぐ効果のことです。ビタミンEは一部の食物やサプリメントから摂取しますが、ふのりからも摂取することが出来ます。


出典・参照: ふのり|カロリーSlism
出典・参照: ビタミンE|厚生労働省

葉酸

葉酸とはビタミンBの1種で、体内の細胞分裂に必要な栄養素です。その他にも、赤ちゃんの早産のリスクを低下させ、先天性心疾患を防ぐ効果があるとされています。ビタミンB群を含むふのりから摂取出来ます。


葉酸の摂取が不充分な場合、口角炎や口内炎といった炎症、肌や爪の変色、注意力散漫、早産のリスクが高くなる可能性があります。


出典・参照:ふのり|カロリーSlism
出典・参照:葉酸塩|厚生労働省

パントテン酸

パントテン酸はビタミンB等とは違って聞きなれない栄養素の為、馴染みのない方もいらっしゃるかもしれません。


パントテン酸はビタミンの1種で、エネルギーを生みだすための手助け、善玉コレステロールを増やす、ホルモンの産生に関与するなど様々な効果があります。


パントテン酸には「至る所に存在する酸」という意味があり、その名の通りふのりを含む様々な食品に含まれています。通常の食事をしていれば不足することは無いでしょう。


出典・参照:ふのり|カロリーSlism
出典・参照:パントテン酸|公益財団法人長寿科学振興財団

ミネラル

ミネラルとは生体を構成する4元素である酸素、炭素、水素、窒素以外のものの総称です。マグネシウムやカルシウム、ナトリウムといった栄養素がミネラルにあたります。


ふのりにはミネラルのうち、マグネシウムナトリウムが豊富に含まれています。


マグネシウムは骨を形成する働きや体内の様々な代謝を助ける効果があります。マグネシウムが不足すると骨の形成に影響が出たり、不整脈や高血圧といった症状が見られる可能性があります。


ナトリウムは細胞の外の体液の量を正常に保つ効果がある栄養素です。不足することで影響はありませんが、摂取しすぎるとむくみや口の渇きが見られる可能性があります。


出典・参照:ミネラル|厚生労働省
出典・参照:マグネシウム|厚生労働省
出典・参照:ナトリウム|厚生労働省
出典・参照:ふのり|カロリーSlism

βカロテン

βカロテンは強い抗酸化作用を持つ栄養素で、老化防止やがん予防に効果があるとされています。また、βカロテンは体内でビタミンAに変化するので、皮膚や粘膜の健康維持や光刺激反応にも貢献しているのです。


にんじんやほうれん草といった緑黄色野菜によく含まれている印象が強いのですが、ふのりを含むわかめやひじきといった海藻類からも摂取することが出来ます。


出典・参照:カロテノイド|厚生労働省

ふのりの下処理方法

ふのりは栄養豊富ということがわかりました。栄養素を見てふのりを食べてみたいという方もいらっしゃるかもしれません。ここでは生のふのりを買った後の下処理について紹介します。


生のふのりには貝や小石などが付着している可能性があるので、ボウルにいれて振り洗いをしてください。しっかり洗っておかないと、小石をガリッと噛んで不快な思いをしてしまうかもしれません。


洗い終わったふのりは沸騰したお湯に入れて2分程湯通ししてください。水気を切ったら下処理終了です。

ふのりのおすすめレシピ

ふのりの下処理について知ることが出来たので、ここからは本格的なレシピを紹介していきます。


サラダ、主食、主菜、ふりかけとジャンルが偏らず簡単に調理できるものを紹介しているので、ふのりを初めて調理するという方でも挑戦しやすいのではないでしょうか。


ふのりを食べたいという方は是非このレシピで食べてみて下さい。

ふのりときゅうりのさっぱりサラダ

ふのりときゅうりのさっぱりサラダ
玉ねぎときゅうりのシャキシャキ感、磯の風味を感じるふのりが、甘酢に良く合うさっぱりサラダです。作りおきにも!!

栄養豊富なふのりで磯の香を楽しみつつ、玉ねぎときゅうりのシャキシャキ感も感じることが出来るサラダです。


きゅうりに塩を振った後に手で揉みこむことで早くしんなりさせることが出来、時間を短縮することが可能です。冷蔵庫で保存すると3~4日日持ちするので作り置きすることもできます。

ふのりの健康和風ピザ

ふのりの健康和風ピザ
市販のピザ生地を使うので、あっという間に出来上がり!!明太子ソースがアクセントとなり、ふのりと良くあいます。

意外ですがふのりを使って美味しいピザを作ることも出来るのです。


ピザというと手間がかかるというイメージがありますが、ここでは市販のピザ生地を使うので材料を上にのせてトースターで焼くだけで出来上がります。


生のふのりを使う場合は下処理をする際に水気をしっかりと切っておくことがポイントです

なすとふのりの甘辛炒め

なすとふのりの甘辛炒め【作りおき】
とろっとした甘辛いなすと、ふのりの食感が楽しいご飯がすすむ、健康おかずです。

ふのりを使った本格的なおかずを紹介します。ふのり以外の材料に豚バラ肉、なすを使い、ごま油で炒めているのでご飯が進む1品です。


なすをごま油でコーティングしてから焼くことで、なすにごま油の風味をつけるができ、使用するごま油も少量で済みます。

焼き鮭とふのりのふりかけ

焼き鮭とふのりのふりかけ【作りおき】
ご飯に良くあう食材を組み合わせ、ピーマンがアクセントとなり、混ぜご飯にしておにぎりもオススメです。

ふのりはふりかけにしても美味しく食べることが出来ます。


材料に焼き鮭、ちりめんじゃこといったご飯に合う食材を沢山混ぜ合わせており、ご飯が進むふりかけです。ピーマンが入っていますが、みじん切りにしている上にごま油で風味をつけているのでピーマン嫌いの方でも食べることが出来るかもしれません。


ふりかけだけでなく、混ぜご飯としても楽しめます。

栄養たっぷりなふのりを美味しく食べよう

いかがでしたか、ふのりの特徴と含まれる栄養素について紹介しました。ふのりには抗酸化作用を持つ栄養素がたくさん含まれているので、老化防止やがん予防に期待できます。


ふのりを使ったレシピについても主食からサラダまで幅広くあるので、色々な形でふのりを楽しむことが出来るでしょう。美味しくふのりを食べて健康的に過ごしましょう。


出典・参照:ふのり|カロリーSlism
出典・参照: ビタミンE|厚生労働省
出典・参照:カロテノイド|厚生労働省

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