米のとぎ汁は捨てちゃダメ!美容や掃除など賢い活用術7選!
米をといだ後のとぎ汁はどうしていますか?捨ててしまっている方が多いと思いますが、お米のとぎ汁には洗顔やパック、化粧水と言った美容に使える他にも、掃除や洗い物など私たちの生活の中の様々な場面で活躍してくれるいろいろな成分が含まれています。お米のとぎ汁の賢い活用術を美容偏と掃除やその他編に分けて紹介するので是非参考にしてみて下さい。今日からお米のとぎ汁をフル活用しましょう。
米のとぎ汁を見直してみよう
私たち日本人の主食で食卓に欠かせないお米ですが、お米のとぎ汁はどうしていますか?ほとんどの方が捨ててしまっているのではないでしょうか?お米のとぎ汁には美容や掃除、洗い物など生活の中で様々な活用術がありますが、まずはお米のとぎ汁に含まれている成分や環境にどんな影響があるのかなどを見直していきましょう。
1合の米のとぎ汁におおさじ1杯分のヌカ
お米をといだときに出てくる白色の汁がヌカで、1合のお米のとぎ汁からおおさじ1杯程度のヌカが含まれています。米ヌカとは、穀物を精米したときに剥がされて出る果皮や種皮、胚芽などの部分のことです。ぬか漬けに使うイメージが多いと思いますが、米ヌカには、脂肪やたんぱく質などが多く含まれていて他にも食物繊維やビタミン、ミネラルなどのあらゆる優れた栄養素が含まれています。
含まれている成分は?
優れた栄養素がたくさん含まれている米ぬかですが、どのような成分が含まれているのか紹介します。先ほども少し紹介しましたが、便秘改善や整腸作用に役立つ食物繊維、抗がん作用や抗腫瘍作用などがん予防に効果があるとされているフィチン酸、脂肪肝や動脈硬化の予防、高脂血症の改善に有効で効果があるとされるイノシトール、紫外線吸収や酸化防止効果など美容や健康に役立つ成分が含まれています。
他にも、シミの元となるメラニン色素の生成を抑える効果など米ぬかの特有なポリフェノールの一種のフェルラ酸、コレステロールの吸収を抑える作用や紫外線防止の為に化粧品などに使われていたりとこちらも米ぬか特有のγ-オリザノール、さらに生活習慣病の予防やコレステロールの吸収を抑え、血液中の悪玉コレステロールを減少させる効果のある植物ステロールなどたくさんの成分を含んでいます。
河川の汚染の原因に?
お米のとぎ汁を何気なく流しているかと思いますが、それは水質汚染の原因の1つとなっていることを知っていましたか?米ヌカは、様々な栄養素がたくさん含まれていて私たちの生活においてとても優れたものですが、とぎ汁に含まれる窒素やリンは、現在の処理方法では十分に処理できずほとんどが除去できないようです。
お米のとぎ汁だけでなく、調味料や油、味噌汁などの汁物といった生活排水も川や海なども水汚染の原因となります。下水道が整備されていない場所では、生活排水がそのまま流れ出るのでお米のとぎ汁をそのまま流すと水質汚濁の直接の原因となるようです。また台所から出る生活排水が大半を占めていると言われているので活用できるものはちょっとした工夫をし生活の中で活用するようにしましょう。次にその活用法を紹介していきます。
米のとぎ汁の活用法【美容編】
まずは、とぎ汁を美容に活用する方法を紹介していきます。女性にとって美容はとても大切なことで、誰もが綺麗でいたいという願望もあると思います。自分を美しく保つ為には沢山のお金がかかるのも事実です。そこでお米のとぎ汁を上手く活用することで台所排水も減らせて更にお金をかけずに綺麗にもなれる活用法を紹介します。パックや化粧水、洗顔や洗髪にも使えてしまうので、是非参考にして試してみて下さい。
フェイスパック
1つ目にとぎ汁はフェイスパックとして活用することができます。お米のとぎ汁には、ビタミンやミネラル、セラミドと言ったお肌に嬉しい美容成分が多く含まれています。ビタミンB1、ビタミンC、ビタミンEなどのビタミンの働きには、肌を健康に保つ効果や活性酸素をできにくくする効果があるのでくすみ解消や美白効果が期待でき、米ぬか特有成分のγ-オリザノールには紫外線を防ぐ作用があり、肌を紫外線から守ってくれます。
フェイスパックのやり方ですが、まずはお米をさっと洗い、最初のすすぎ水は捨てます。その後2分から3分程度揉み洗いをします。この時に力を入れすぎないようにしましょう。お米3合に1カップを目安に水を入れて、よくかき混ぜます。白く濁ったトロッとしているとぎ汁が出てきたら深さのあるお皿やコップに移し替えラップをして冷蔵庫で一晩ほど冷やしておきます。
下の方に沈殿物が溜まっていれば上の水を捨てて、クリーム状の沈殿物だけを取り出し顔に塗ってパックしていきましょう。3分から5分程度パックしたらぬるま湯で洗い流します。ただし、体質に合わずアレルギー反応を起こす方も中にはいますので、パッチテストをするなどして様子を見て使用するようにしましょう。
化粧水替わりに
2つ目にお米のとぎ汁は化粧水の替わりとしても活用できます。化粧水として使うときのとぎ汁の作り方も簡単で上記で紹介したように、お米をさっと洗い、最初のすすぎ水は捨てます。力を入れすぎないようにして2分から3分揉み洗いをます。研いだお米に水を入れお米と水を良くかき混ぜたら完成です。3合1カップを目安にしましょう。とぎ汁を手に取りそのまま顔パッティングして化粧水として使います。
お米のとぎ汁には先ほど紹介したビタミンやミネラル、γ-オリザノールと言った美容成分以外にも油分も含まれているので適度の潤いを保つこともでき、保湿効果も期待できるようです。セラミドやオレイン酸という成分にもお肌のバリア機能を保つ働きがあります。またビタミンEと油分の相乗効果でやわらかなしっとりとした肌となる手助けをしてくれます。化粧水としてもとても優れています。
洗顔や洗髪に
3つ目にお米のとぎ汁は洗顔や洗髪としても活用できます。お米のとぎ汁での洗顔はとてもおすすめです。お米のとぎ汁の白いのには天然の界面活性剤が含まれているので顔の汚れが落とせしっとりとしたツルツルの肌になります。お米のとぎ汁には細かい粒子が含まれていてピーリング効果があり、古い角質だけを取り除いてくれ毛穴の汚れがすっきりとします。また肌のくすみが取れシミの予防や改善が期待できます。
洗顔のやり方ですが、クレンジングをした後とぎ汁をお湯で1,5倍程度に薄めてよく混ぜます。顔全体をパシャパシャと優しく洗い最後にすすぎます。また髪の健康にも効果的で艶が増し、サラサラな髪にしてくれる効果があり、パサつきや乾燥による傷みなどのトラブルを防いでくれます。洗髪のやり方はまず髪の汚れを洗い流し軽く水気絞ったら、頭皮や髪にとぎ汁をつけてマッサージしながら優しく洗います。
洗い流したらいつも通りシャンプー・トリートメントをします。余分な皮脂を吸着させながら保湿効果もあるので頭皮のケアができるようです。とぎ汁に含まれるイノシトールには、髪をダメージから守る予防美髪効果があることが明らかになったそうです。
米のとぎ汁の活用法【掃除やその他編】
次にとぎ汁を掃除などその他に活用する方法を紹介していきます。フェイスパックや化粧水など女性に欠かせない美容への活用法を紹介してきましたが、掃除や洗い物など普段生活しているときにもとても役に立つお米のとぎ汁です。とぎ汁の力を使って賢く生活の中で活用していきましょう。
フローリングの艶出しに
まず1つ目にお米のとぎ汁はフローリングの艶出しに活用することができます。とぎ汁を霧吹きに入れてそのまま床に吹きかけ雑巾できれいに拭き取ります。お米のとぎ汁にはワックス効果にもなる油分が含まれていてピカピカになります。また艶出し効果があったりコーティングをしてくれる効果もあり傷つきにくく保護する役割も果たしてくれます。フローリングだけでなく家具やお風呂、トイレなど様々な掃除の場面で活躍してくれます。
野菜の下茹でに
2つ目にお米のとぎ汁は野菜の下茹でとしても活用できます。野菜の下茹でに活用している方も多いのではないでしょうか?お米のとぎ汁に含まれるカルシウムの成分が、独特なえぐみや苦み取り除くことができ素材の持つ甘味や旨みが逃げずに普通の水で茹でた場合よりも美味しくなるそうです。また、柔らかくなったり味がしみ込みやすくもなりより美味しい料理を作ることができるのではないでしょうか?
洗い物に
3つ目にお米のとぎ汁は洗い物にも活用できます。料理した後の洗い物や毎日の食器の洗い物と油汚れがひどい場合や汚れが落ちにくい場合には、お米のとぎ汁を使いつけ置きしておいてからスポンジを使い洗うと汚れが落としやすくなります。とぎ汁に含まれる界面活性剤の成分によって油汚れが分解され洗浄効果があります。とぎ汁を使ってつけ置きし汚れを落としやすくしておけば、いつもより水道代や洗剤の節約にもなりおすすめです。
植物の水やりに
4つ目にお米のとぎ汁は植物の水やりにも活用できます。お米のとぎ汁に含まれている、ビタミンや脂質、ミネラルなどの栄養が豊富に含まれているので植物に最適で元気にする効果があると言われています。とぎ汁の上澄みだけを使用するのが良いそうです。ただし、お米のとぎ汁に含まれる栄養素によって虫が発生したりカビが生えやすくなったりするので、月に1回から2回程度にして与えすぎには注意しましょう。
米のとぎ汁の洗顔方法
先ほど美容に関する活用法で洗顔にも活用できると紹介しましたが、ここでは洗顔方法をもう少し詳しく解説していきます。とぎ汁を洗顔に使用する前に、どのように使うのかなどの使用方法や洗顔のやり方、とぎ汁で洗顔するときの注意点なども確認しておきましょう。
とぎ汁を洗顔用にするには?
最初にお米のとぎ汁を洗顔用にする方法を紹介していきます。まず、たっぷりの水を使ってお米をさっと洗い水をきります。次に、2分から3分程度お米をかき混ぜながら指先でしっかりと揉み洗いします。そして、3合に1カップを根安にして水をいれかき混ぜたら完成です。別の容器に移し替えましょう。最初はさっと洗うようにして2回目のとぎ汁を洗顔に使うことがポイントです。
洗顔の仕方
次に洗顔の仕方を紹介していきます。まずは、とぎ汁を1,5倍量のぬるま湯で薄めて人肌程度の温度にしておきます。とぎ汁の洗顔はスキンケアの1つとしての活用なのでメイクをしている場合はクレンジング、洗顔をしておきましょう。その後に、とぎ汁を両手でたっぷりすくいパシャパシャと顔全体を洗っていきます。2回から3回程度行います。次にとぎ汁をすくい顔全体になじませるようにして軽くマッサージをしていきます。
マッサージするときのポイントは、顎から頬、頬から額と顔の下から上にマッサージするように意識しましょう。また両手の人差し指、中指、薬指で優しくなでるように行います。最後に水かぬるま湯で顔をすすいでとぎ汁を洗い落とします。朝、起きた後と夜、寝る前の1日2回するのが良いです。
洗顔する際の注意点
とぎ汁で洗顔する際の注意点ですが、とぎ汁は生もので半日程度しか持ちません。なので冷蔵庫で保管し早めに使い切るようにしましょう。また美容効果が期待でき無添加で安全なものですが、人によってはアレルギーを起こしたり肌トラブルの原因になったりもしますので、肌に合わない場合は使用するのはやめましょう。使用する前に皮膚の柔らかい部分に少量塗り、パッチテストをし様子を見て使うことをおすすめします。
お米のとぎ汁には細かい粒子が含まれていてピーリング効果もあり、お肌をこすると傷つけてしまうので優しく洗うようにしましょう。とぎ汁での洗顔をする際は、今紹介したことなど注意点に気をつけながら洗顔しツルツルのお肌を目指しましょう。
米のとぎ汁は捨てずにフル活用しよう!
お米のとぎ汁の活用術を紹介してきましたがどうでしたか?女性に嬉しい美容効果、生活の中での活躍もたくさんしてくれるとぎ汁です。使用方法や注意点をしっかりと確認して上手に使えば美容の手助けをしてくれる他、洗い物など水道代の節約にも生かせます。捨ててはもったいないとぎ汁を、今日から生活の中に取り入れ様々なことにフル活用してみてはどうでしょうか?