2019年01月30日公開
2024年09月01日更新
ぬか漬けに合うおすすめの野菜は?定番から変わり種食材まで!
ぬか漬けといえばきゅうりや大根などをイメージする方も多いかもしれません。しかし実は、ぬか漬けに合う野菜はいつも食べている定番の野菜から、ちょっと変わった変わり種の食材までたくさんあるのです。今回はそんなぬか漬けに使える野菜の条件やおすすめの容器、美味しい漬け方や時間、ぬか漬けに合う定番野菜10選と変わり種食材10選、さらにぬか漬けをもっと美味しく楽しめる食べ方、最適な保存方法や冷蔵保存の仕方など、詳しく紹介していきます。
目次
ぬか漬けにおすすめの野菜を見ていこう!
ぬか漬けに使える野菜の条件
基本的にぬか漬けに向いていない野菜はなく、どんな野菜でもぬか床をしっかり作ってあれば美味しく食べることができます。ぬか漬けに向いている野菜はたくさんありますが、まず新鮮で虫に食われていないものを選びましょう。漬物なので、きゅうりなどの歯ごたえがシャキシャキとしっかりとしている根菜や、キャベツなどの葉茎菜は漬けた後も歯ごたえのよい食感を楽しめます。また浸かりやすいなすなどの野菜も向いています。
ぬか漬けに使うおすすめの容器
ぬか漬けに使う容器は何でもOKですが、毎日かき混ぜるので手を入れやすく口が広い容器、そして密閉できる容器がおすすめです。フタがないと雑菌が入りやすく、カビが生えたり、虫がわいたりすることもあります。またぬかの独特な臭いもするので、プラスチックやホーローなどの密封容器を使用しましょう。
ぬか漬けの美味しい漬け方・時間は?
ぬか漬けの美味しい漬け方には、いくつかのポイントがあります。まずぬか床を作る段階で、余っている野菜も一緒に漬けるとより美味しいぬか床に仕上がります。漬け方は、きゅうりや人参、大根などの野菜は塩もみをし、ごぼうやじゃがいもなど固めの野菜は下茹でして冷めてから漬け込みます。
ぬか漬けを漬ける時間は、基本的にきゅうりや大根など硬い野菜は夏なら12時間以上、冬なら24時間以上漬けます。なすや白菜などのやわらかい野菜は、夏なら6時間以上、冬なら12時間以上漬けておきます。ぬか床の状態にもよるので、浸かり具合を見てお好みで調整しましょう。
またぬか床を適した状態に保つことも、ぬか漬けの美味しい漬け方には必要になります。20~25度の適温を守り、1日1回以上かき混ぜて菌の繁殖を防いだり、水分が多かったら水気を拭き取ったりなど、いつもぬか床を美味しく漬けられる状態に保っておくとよいです。
ぬか漬けに合う野菜10選【定番編】
漬けた後も歯ごたえが楽しめるきゅうり
きゅうりはぬか漬けの定番野菜で、水分を多く含んで適度な硬さと歯ごたえが楽しめるので、多くの人に好んで食べられています。そのまま漬けても美味しいですが、ピーラーで皮を部分的にそいで漬けるとより美味しくなります。漬け方はへたとしっぽを切り落として塩もみをし、夏なら5~6時間くらい、半分に切って漬けると2~3時間でぬか漬けを楽しめます。冬は1日ほど漬けておきましょう。
浅漬けからのぬか漬けで水っぽさを軽減できる白菜
ぬか漬けの定番野菜・白菜は、クセがなくみずみずしくてシャキシャキとした食感が楽しめます。食べやすい大きさに切って、夏なら6時間ほど、冬は1日くらいを目安に漬けます。白菜は水分を多く含んでいるので、そのままぬか漬けにするとぬか床が水っぽくなってしまいます。塩と昆布、赤唐辛子で浅漬けにしてからぬか漬けにすると、ぬか床が水っぽくなるのを軽減できるのでおすすめです。
大根の辛みがぬか漬けで美味しくなる大根
秋冬の定番野菜・大根は、パリっとした歯ごたえを楽しむことができ、大根の辛味に酸味と塩気が加わって刺激的でより美味しく味わうことができます。1日程天日干ししてから漬けると水分が抜けるので、塩を振らずに漬けられます。皮をむかずにそのまま漬けてもいいですが、むいて漬けると白く綺麗なぬか漬けになります。むいた皮も塩を振って漬け込んで食べることができます。夏は半日から、冬は1日半ほどを目安に漬けます。
味が染みて程よく柔らかいなす
夏から秋の定番野菜・なすは、ぬか漬けにすると味が染みやすく、歯ごたえを残しつつやわらかい食感を楽しむことができます。塩もみして紫色の汁を出し、夏は7時間ほど、冬は1日ほど漬けます。大きめだと皮が硬くなりやすいので、小ぶりのなすがぬか漬けに向いています。冷蔵庫で冷やしたなすではなく常温のものを使用するのが良く、漬けているうちに茶色くなりやすいので、紫色にしたい場合は少し短めに取り出しましょう。
実と葉を一緒に漬けて2種類の味を楽しむかぶ
かぶは春と秋に旬を迎える定番野菜で、実と葉の両方を漬けることができます。実はコリコリとした食感で、シャキシャキとした葉と甘みや酸味、塩気が丁度良く混ざり合って美味しいぬか漬けになります。塩もみをして、夏は半日から、冬は1日以上を目安に漬けます。皮をむくと漬ける時間が短くなります。
シャキシャキと歯ごたえの良いごぼう
ごぼうは冬の定番野菜ですが、春先に出回る新ごぼうもぬか漬けにすると、程よい固さで歯ごたえがあって食べやすくなります。一口サイズに切ってやわらかくなりすぎないように茹でて冷ましてから、夏は半日から、冬は1~2日を目安に漬けます。細いごぼうなら塩もみしただけで漬けられます。きれいな白にしたい場合は、酢を少しだけお湯に入れて茹でましょう。
ぬかを包むように葉で漬け込むキャベツ
キャベツは春と冬の定番野菜ですが、ぬか漬けにするなら葉がしっかりした冬のキャベツが合い、シャキシャキとした食感を楽しめます。小さめなら半分か1/4に切って漬けるか、一枚ずつはがしてぬかを包み込むように漬けます。夏は7時間ほど、冬は半日から1日程度が目安です。
特有の甘みと歯ごたえがたまらない人参
人参は秋冬の定番野菜で、人参の甘みとコリコリとした食感が美味しいぬか漬けになります。スティック状にカットしたら塩もみをして、夏は半日ほど、冬は1~2日で食べることができます。皮には栄養が含まれているので、お好みで皮をむかずに漬けても美味しいです。
甘みが出て独特の香りが和らぐセロリ
セロリは年間を通して流通している定番野菜で、スティック状に切り1日ほど漬けると甘みが出てセロリ特有の香りが少し和らいで食べやすくなります。生のセロリが苦手な方も食べやすくなるのでおすすめです。葉をぬか漬けするなら、塩もみしてあくと水分を抜いてから入れましょう。
ごま油と七味をかけて絶品のチンゲン菜
チンゲン菜は晩秋に最も美味しくなるといわれている定番野菜で、塩もみをして水分を出してからぬか床に漬けます。夏は6時間ほど、冬は半日くらいで食べることができます。そのままでも美味しいですが、お好みでごま油や七味唐辛子をかけるとより美味しくなります。
ぬか漬けに合う野菜10選【変わり種編】
ぬか漬けにすると濃厚さが増すアボカド
アボカドは、ぬか漬けにすると意外に美味しい変わり種の代表的な食材です。良く熟したアボカドが適しているので、7~8月頃のアボカドが向いています。縦半分に切って種を取ったら、切り口を下にして1~2日ほど漬けます。ぬか床をよく吸って、チーズのような濃厚さが増す美味しさです。
発酵を重ねて栄養価が倍増するチーズ
ぬか漬けの変わり種・チーズはもともと発酵食品ですが、さらに発酵させると栄養価も高まり、チーズの味に酸味などがプラスされて一味違った味わい深い美味しさになります。そのままぬか床につけて1~2日ほど漬け込みます。
燻さなくても燻製風味を味わえるゆで卵
ぬか漬けの変わり種・卵はそのまま食べてもおいしいですが、ぬか漬けにすると全体に程よく付いた塩気とぬかの香りが染みて味わい深くなり、燻製のようになりますがクセがなく美味しくなります。皮をむいてぬか床に埋め、1日ほど漬け込みます。
濃厚なチーズのような味になる豆腐
ぬか漬けの変わり種・豆腐は、水分が多いのでしっかり水切りをして、好きな大きさに切ってからガーゼで包んでぬか床に入れます。1~3日ほど付けておくと、塩気と酸味が効いてチーズのような味になります。オリーブオイルを垂らして黒こしょうを軽くのせると美味しく、おつまみにもおすすめです。
塩気の効いた深い旨みを引き出す鶏のささみ
ぬか漬けの変わり種・鶏のささみは、淡白な味でぬか漬けとの相性がよく、熱湯で湯引きして冷まして水気を取ってから、1~2日ほど漬け込みます。魚焼きグリルで焼くと旨みが出てより美味しくなり、全体に塩気が効いて深い旨みを引き出します。
ぬか床の水分を吸収して旨みを与える干し椎茸
ぬか漬けの変わり種・干し椎茸は、ぬか床の水分を吸ってくれる上に旨みをぬか床に与えてくれるので、他の野菜などと一緒に入れておくのがおすすめです。漬け込んだら2~10日ほどで食べられますが、旨み成分が十分にぬか床に吸収されてから取り出すのがいいでしょう。
栄養が豊富で程よく甘いスイカの皮
ぬか漬けの変わり種・スイカの皮は7月ごろが旬で、赤い果実部分と固い緑の皮の間にある白い部分を漬けます。1日~1日半ほど漬け込み、程よい甘みと酸味がありシャキシャキとした食感が楽しめます。皮には栄養が豊富で、コレステロールを減少させたり、冷え性やむくみなどを解消する効果も発揮します。
焼くと塩気や旨みが増してクセになる魚
ぬか漬けの変わり種・魚は、いわしや鮭、サバなど脂の乗った魚がぬか漬けとの相性が良いです。生魚なので他の食材を一緒に入れるのは避けて、半日から1日ほど漬け込みます。漬けたら焼いて食べると、魚に塩気が加わって旨みが引き出され、そのまま美味しく頂けます。
臭みもなくおつまみに最適なこんにゃく
ぬか漬けの変わり種・こんにゃくは、下茹でをしてから熱をきちんと冷まして漬け込み、1~3日ほどで食べられます。しっかりの味の染みたこんにゃくは臭みもなくて美味しく、おつまみにもおすすめです。
ネバネバはそのままで旨みが増す納豆
納豆をぬか漬けに入れられるのか疑問に思う方も多いかもしれませんが、意外にも美味しくなる変わり種食材です。納豆をガーゼで包んで1日ほどで頂けます。ネバネバはそのままに、ぬかの程よい塩気と酸味が加わってそのまま美味しく食べることができます。
ぬか漬けの美味しい食べ方と保存方法
人参胡瓜大根のぬか漬けチャーハン
ぬか漬けを使った美味しい食べ方の一つとして、チャーハンにするレシピを紹介します。肉などを入れなくても旨みたっぷりで、シャキッとした食感がアクセントの美味しいぬか漬けの食べ方です。
- きゅうり1/2本
- 人参1/5本
- 大根1/10本
- ご飯200g
- 卵1個
- ごま油大さじ2
- 塩コショウ適量
- しょうゆ、和風だしの素少々
- ぬか漬けをサイコロ状に切り余分な水分を取ります。
- フライパンにごま油を熱し、ぬか漬けをさっと炒めたらほぐした卵を加え、半熟になったらご飯を入れます。
- 木べらなどで切り混ぜ、調味料を入れて味を調えます。
- 丸い器に入れて成形して盛り付けると綺麗な盛り付けになります。
かくやのこうこ(ぬか漬けのしょうが和え)
ぬか漬けをそのまま食べるのに飽きたら、しょうがなどを加えてアレンジした食べ方がおすすめです。ご飯にかけたり、お茶漬けや納豆と和えたりしても美味しい食べ方です。
- かぶ・きゅうり・みょうがのぬか漬け各1個
- たくあん5切れ
- しょうが、みょうが、ごま、かつお節など適量
- ぬか漬けを全て細かい細切りにします。
- しょうがやみょうがを千切りにして、ごまなどと一緒にぬか漬けに和えたら完成です。
ぬか漬けおろし丼
ぬか漬けと大根おろしを混ぜる食べ方は、さっぱりとしてするするとご飯が食べられるので、胃もたれや夏バテなどで食欲がないときにおすすめです。
- 大根おろし80g
- ぬか漬け40g
- ご飯茶碗1膳分
- ぬか漬けをみじん切りにして、大根おろしと混ぜ合わせます。
- ご飯の上にのせて、お好みでしょうゆをかけたら出来上がりです。
野菜についたぬかの取り除き方
漬け終わった野菜についているぬかは、水でしっかり洗い流します。ただし魚を漬けていた場合は、洗うと水っぽくなってしまうのでまた板の上に置いて丁寧に取り除きます。ぬかの栄養素は漬けていた間に野菜にしみ込んでいるので、水で洗っても栄養が洗い流されてしまうことがありません。
ぬかから出した野菜は冷蔵保存?
葉野菜などは絞った方がよいですが、他の食材はお好みで絞ります。付け具合によって塩気を押さえたいときは絞った方が良いですし、しょっぱい味が好きな方は、絞らない方が美味しく食べられます。ぬか床から出した野菜は傷みやすいので、できるだけすぐ食べ切るようにします。食べ切れない分の保存方法は密封して冷蔵庫で保存しましょう。
冷蔵庫での保存方法は、タッパーなどの密封容器で保存するのが基本ですが、皿にのせてラップをする保存方法でも可能です。冷蔵庫で保存方法をきちんと守って保存しても、保存期間を過ぎると古漬けのようになります。塩気も増すので、小さく刻んでお茶漬けにしたり、唐辛子と混ぜるなど食べ方を工夫するとよいです。
消費期限の目安
野菜をぬか床から出したら、冷蔵庫で保存すれば2~3日は美味しく食べられます。ぬかの臭いが冷蔵庫に映らないよう、密封容器に入れるかラップをきちんとかけておきます。冷蔵庫での保存でも古くなると酸味が増してくることがあるので、しょうがの千切りを上から混ぜておくのもよいです。
ぬか漬けを自宅で作ってアレンジしてみよう!
いかがでしたか?ぬか漬けに合う野菜や容器、おすすめの定番野菜から変わり種の食材、美味しい漬け方、保存方法や冷蔵方法、アレンジした食べ方などを詳しく紹介してきました。ぬか漬けは野菜や食材に合わせた漬け方や保存方法を知っていれば、自宅でも簡単に美味しいぬか漬けを作ることができます。こちらを参考にして、家でもぬか漬けを作っておすすめの食べ方でアレンジして、美味しいぬか漬けを堪能しましょう!