2019年01月25日公開
2024年09月01日更新
あたりめとするめ・さきいかの違いは?カロリーや糖質・栄養価も調査!
あたりめするめ、さきいかには違いがあるのでしょうか?あたりめの名前の由来や使用するイカの種類、カロリーや含まれている栄養素など詳しく紹介します。また、あたりめを子どもに食べさせる際に与えて良い年齢や与えるときの注意点、あたりめの切り方についても紹介します。顎の発達にも良いとされているあたりめなので小さなうちから与えたいですが、喉を詰まらせてしまう危険性などもあるので、注意点を知り上手く食べるようにしましょう。
目次
あたりめとするめ・さきいかの違いから解説!
あたりめ、するめ、さきいかの違いや名前の由来などを詳しく紹介します。名前の由来を知ることで、あたりめとするめ、さきいかの違いも分かりやすくなります。
名前の由来は?
あたりめの名前の由来とはどんな由来なのでしょうか?あたりめは、するめの「する」を嫌って言い換えられた言葉になります。「する」には、無くなるや損をするなどの意味もあり縁起が悪いとされています。するめは、日持ちの良い食品で幸せが長く続く願いが込められ、結納などを行う時にも縁起物として使われるので、縁起が悪い言葉を避けてするの部分を「当たり」に変えてあたりめと呼ぶようなったことが由来となります。
するめとの違い
あたりめとするめの違いとは何でしょうか?実は違いはありません。二つとも同じものを意味しています。名前の由来から呼び名に違いがあるだけで全く同じものになります。イカの胴を切り開き、内臓などのいらない部分を取り除いて干した食品がするめでもありあたりめでもあります。縁起物のため名前を言い換えた食品になります。
さきいかとの違い
あたりめとさきいかにはどんな違いがあるのでしょうか?あたりめはそのまま食べるものになり、さきいかは裂いてあるという違いがあります。その他にもあたりめはいかをそのまま炙って乾燥させていますが、さきいかは味を付けてから炙っています。味を付けてから炙り、炙ってからも再度味を付けることでさきいかにしっかり味が付きます。
あたりめに使われるイカはどんな種類?
あたりめを作る際に使われるイカはどんな種類があるのでしょうか?使われているイカの種類やイカの種類によって名称が違うことなどを詳しく紹介します。
イカの種類
あたりめに使われるイカの種類を紹介します。あたりめに使われるイカは、スルメイカやヤリイカ、ケンサキイカなどが使われることが多いですが、最近では一部の地域ではヤリイカやケンサキイカが高級品となってしまい、コウイカやアオリイカなどを使われることもあります。中にはホタルイカを使って作られる場合もありますが、ホタルイカは小さく下処理が難しいのでそのまま炙ってから乾燥させて作ります。
イカの種類による名前の違い
あたりめは使っているイカの種類によって呼び名に違いがあります。では、どんな名前の違いがあるのでしょうか?シリヤケイカやコウイカを使ったものは甲付するめと呼ばれていて、ミズイカやアオリイカを使ったものは袋するめやおたふくするめと呼ばれています。見分けを付けるのが難しいですが、使っている物で呼び名が変わるのもあたりめの特徴です。
あたりめのカロリーや糖質
ついつい美味しくてたくさん食べてしまいそうになる、あたりめのカロリーや糖質はどれぐらいなのか気になります。あたりめに含まれるカロリーや糖質について詳しく紹介します。
カロリー
あたりめのカロリーは100gあたり315kcalになります。100gのカロリーを聞いてしまうと高く感じますが、実際100gの量を一度に食べることはないので、1回あたり食べる量が平均20g程度なので、20gあたりのカロリーは約63kcalほどになります。あたりめの1回食べる量のカロリーを見ると低カロリーの食材になります。ただ低カロリーだからと言って食べすぎてしまうと塩分を多く含んでいるので、食べすぎないように注意しましょう。
糖質
あたりめの糖質量とはどれぐらいなのでしょうか?あたりめはイカの内臓を取り除いて干したものになり基本的な糖質やカロリーはイカと同じになります。乾燥させているので重さに対する糖質やカロリーは変わってきますが、水分が減った分1gに対する糖質やカロリーが増えます。あたりめの糖質量は100gあたり0.4g程度になります。もともとのスルメイカは100gあたり0.2gになりので、2倍の量になります。
2倍の量とは言え、100gあたり0.4gの糖質と言うことで、低糖質の商品でもあります。あたりめを一度に100gも摂取することは少ないと思います。噛めば噛むほど噛み応えがあり少量でも満腹感を味わうことができる食品でもあります。
あたりめの栄養について
あたりめに含まれる栄養とはどのような物が含まれているのでしょうか?あたりめに含まれている栄養素や食べて過ぎてしまうとどうなってしまうのか、また、海産物なので気になる塩分量についても詳しく紹介します。
含まれる栄養素
あたりめには、いろいろな栄養素が含まれています。どんな栄養素が含まれているのでしょうか?あたりめにはナトリウム、カリウム、マグネシウム、亜鉛などの海のミネラル成分とミネラル成分以外にもビタミンE、ビタミンB群、ナイアシンなどのビタミン類も豊富に含まれています。その他に、良質なたんぱく質を多く含み100gあたり69.2gもたんぱく質を含んでいます。
塩分が高い
あたりめは塩分量が高い食品になっています。100gあたり3gから4g程度の塩分を含んでいます。人間が1日に必要な塩分量は6gから7g程度になるので、100gのあたりめを食べてしまうと1日に必要な塩分の半分以上を摂取してしまうことになるので注意点として食べすぎに気を付けましょう。また、塩分を摂りすぎてしまい喉が渇いた時には塩分の入っていない飲み物、水やお茶を飲むようにしましょう。
食べ過ぎると?
食べすぎに塩分量も注意点としてあげられますが、その他にも注意点として食べすぎてしまうことで消化に良くない食べ物なので、あたりめが長い間腸にとどまってしまいます。胃を休めたい時や胃腸が弱っているときに食べすぎてしまうことで、下痢や腹痛を起こしてしまうこともあります。
逆に長くお腹に留まることで腹持ちが良い物あたりめの特徴でもあります。あたりめは乾物類なので、お腹の中の水分を吸い膨らむ性質を持っています。でも、やはり食べすぎてしまうことで時間が経つにつれてお腹が膨らんでしまい苦しくなってしまうこともあるので、食べすぎには注意しましょう。
あたりめで丈夫な顎が育つ?
あたりめは固い食品ですが、よく顎が育つと言われています。では、なぜ顎が育つのか、顎が育つのであれば小さいうちから与えたいと考えている人もいると思いますが、与えて良い年齢は何歳からなのか?与えるときの注意点、あたりめの切り方などを詳しく紹介します。
なぜ顎が育つ?
あたりめが顎の発達に効果的なのは、あたりめが固いため噛む回数が増えるからです。しっかり噛むことで噛む回数が増えます。顎を鍛えるのに必要なのは固さではなく噛む回数が重要です。あたりめの他にも噛む回数が多い食品としてガムもあげられますが、ガムには糖分が多く虫歯の原因にもなり、その他にもキシリトールを多く摂りすぎてしまうとお腹を壊してしまう作用もあるので、あたりめが顎の成長におすすめの食品になります。
与えていい年齢は?
あたりめは固いので与えて良い年齢が気になります。あたりめを食べるとき、かみ砕いて飲み込むのではなく、時間をかけて噛むことが大切なので、歯が生え揃い始めた年齢の2歳前後で与えても大丈夫です。よく、保育園などのおやつにもあたりめを出すところもあり、だいたい年齢が1歳半から2歳前後のクラスでも食べています。小さい子に与えるときは切り方にも注意しましょう。
与える時の注意点
あたりめをこどもに与えるときの注意点として一つ目が塩分量が高いことがあげられます。年齢が小さい子には減塩の物や量を控えたりするようにしましょう。二つ目の注意点として、柔らかく加工したあたりめも販売されていますが、噛む力が備わっていない子に与えるのは、喉を詰まらせてしまう危険性があるので、飲み込まないことを前提にあえて固い商品を与えるようにしましょう。
与える際の切り方は?
いかまるごとのあたりめの場合は切り方の注意点として小さめに切るのではなく、子どもが持ちやすいようにスティック状に少し大きめに切るような切り方にしましょう。細かく切ってしまうと、かえって喉の奥に詰まらせてしまう危険性があります。切り方一つで変わってくるので気を付けましょう。
あたりめを食べて丈夫な顎を育てよう!
あたりめとするめ、さきいかの違いや名前の由来、栄養素、顎を育てることや与えるときの注意点など詳しく紹介しました。あたりめと食べることで、丈夫な顎に育つので子どものおやつにはあたりめはおすすめの食品になります。ただ、食べすぎてしまったり、与える年齢によっては喉を詰まらせてしまうこともあるのであたりめの切り方などにも注意しながら、与え方を理解したうえで美味しくあたりめを食べるようにしましょう。