フィナンシェとマドレーヌの違いとは?味や作り方・材料や見た目を比較!

フィナンシェとマドレーヌは、ティータイムや手土産にぴったりのバターケーキに分類されているお菓子です。でも、このフィナンシェとマドレーヌの違いって一体何でしょうか?見た目の違い?材料や作り方に違いはあるの?マフィンとはどう違うの?そんな疑問を持っている人も多くいるはず。ここでは、そんな人達のために、フィナンシェとマドレーヌの違いを徹底解説します。それぞれの名前の由来や味、気になるカロリー、そして、卵とバターをはじめ少ない材料でできるので、簡単レシピも一緒にまとめました。

フィナンシェとマドレーヌの違いとは?味や作り方・材料や見た目を比較!のイメージ

目次

  1. 1フィナンシェとマドレーヌの違いが知りたい!
  2. 2フィナンシェとマドレーヌの違い:作り方や材料
  3. 3フィナンシェとマドレーヌの違い:味わいについて
  4. 4フィナンシェとマドレーヌの違い:見た目について
  5. 5フィナンシェとマドレーヌに似たお菓子「マフィン」
  6. 6フィナンシェとマドレーヌを作ってみよう!
  7. 7フィナンシェとマドレーヌの違いを知って味わおう!

フィナンシェとマドレーヌの違いが知りたい!

キッチンで喜ぶ女性

フィナンシェやマドレーヌは、ティータイムや手土産にも適している焼き菓子です。見た目の違いはありますが、味などどことなく似ていると感じたことはありませんか?フィナンシェとマドレーヌの材料や作り方は?それぞれのカロリーや名前の由来は?この記事ではフィナンシェとマドレーヌの違いについて徹底解説致します!

ではさっそく、フィナンシェとマドレーヌの違いについて解説していきます。それぞれの名前の由来と、どうやって誕生したのか、また、女性にとってはちょっと気になるカロリーについても紹介します。

フィナンシェの名前の由来

まず、フィナンシェの名前の由来ですが、フィナンシェとはフランス語で「お金持ち」「金融家」という意味があります。お菓子のフィナンシェが誕生したのは、パリの菓子職人が、近くにあった証券取引所に通う金融家のために作ったことからと言われています。背広を汚すことなく、手軽に食べられるお菓子を!と考案したことがきっかけ。そして見た目も可愛いフィナンシェは、日本でもいつの間にか人気の焼き菓子となっています。

マドレーヌの名前の由来

マドレーヌの名前の由来は諸説ありますが、その中で最も有力と言われている説を紹介します。それは18世紀、ポーランド王スタニスラス・レクチンスキーの宮廷に仕えていたお手伝いの女の子名前に由来しています。ある日、王が催したパーティーで、デザート担当のシェフがケンカをして帰ってしまいました。大事なパーティーにデザートがなくては困る!と慌てた王は、そこにいたお手伝いの女の子にお菓子を作らせたのです。

女の子が作ったきれいな黄金色の焼き菓子、それを大変気に入った王は、このお菓子に彼女の名前「マドレーヌ」をつけました。そして、王がこの「マドレーヌ」をフランスヴェルサイユ宮殿に住む娘に送ったことで、フランスでも評判になったのです。可愛らしい見た目と優しい味、作り方が簡単なこともあり、日本でも大人気のおやつとなっています。

それぞれのカロリーの違いを見てみよう

体重計にのる豚

それぞれの名前の由来は分かっていただけたと思いますが、ここでは、フィナンシェ、マドレーヌのカロリーの違いについて解説していきます。まず、フィナンシェのカロリーですが、一個130kcal~180kcal程、そしてマドレーヌのカロリーは、120kcal~160kcal程と、この2つにほとんどカロリーの違いはありません。カロリーもほとんど同じで、よく似ているフィナンシェとマドレーヌ、この2つの違いは何なのかみていきましょう。

フィナンシェとマドレーヌの違い:作り方や材料

エプロン姿で首をかしげる女性

カロリーもほとんど違いのないフィナンシェとマドレーヌ。ここからは、作り方と材料の違いについて解説します。どちらも少ない材料で、簡単に作れるのが嬉しいポイント!記事の最後には作り方も紹介しますが、まずは、材料や作り方の大きな違いからみていきましょう!

フィナンシェの材料

バターと小麦粉

フィナンシェの材料は、小麦粉、アーモンドプードル、卵白、砂糖、そして焦がしバターが基本です。小麦粉と同じ量、または少し多めのアーモンドプードルを入れて作るのがフィナンシェの特徴、マドレーヌとの違いと言えます。また、焦がしバターを入れることで、バターの香りが引き立つ仕上がりになるのです。フィナンシェは、アーモンドプードルとバターの香ばしい香りがとっても魅力的なお菓子なのです。

マドレーヌの材料

マドレーヌの材料

マドレーヌの材料は、小麦粉、全卵、砂糖、溶かしバターが基本となっています。生地にアーモンドプードルをたっぷり入れたフィナンシェとは違い、マドレーヌの粉は小麦粉のみで作ります。また、全卵で作ることで、口溶けがよく、ふんわりとした食感に仕上がるのです。

卵とバターの使い方に違いがある

ボウルに入った卵

フィナンシェとマドレーヌの材料は紹介した通りですが、ここでは特に卵とバターの使い方の違いについて解説します。まず卵の違いですが、フィナンシェは卵白のみを使用、マドレーヌは全卵を用います。卵黄を使うことでマドレーヌはフィナンシェと違い、ふんわりとした食感になっています。

バターの違いは、溶かしバターを使っているマドレーヌに対して、フィナンシェは一手間かけて焦がしバターを入れます。焦がしバターが入ることで、フィナンシェはマドレーヌよりもバターの香りが引き立つお菓子となっています。

フィナンシェもマドレーヌもバターケーキに分類

牛とバター

フィナンシェとマドレーヌ、材料もよく似ているこの2つのお菓子、実はどちらも「バターケーキ」に分類されます。バターケーキとは、バターを主原料の1つとして作っているケーキ(普通のケーキよりもバターの割合が高いケーキ)のことで、フィナンシェやマドレーヌの他に、パウンドケーキもバターケーキに分類されます。

バターケーキの主な材料は、小麦粉、砂糖、卵、バター、ベーキングパウダーで、それぞれの材料の配合によって、フィナンシェ、マドレーヌ、パウンドケーキとなっていくのです。確かに、このバターケーキに分類される焼き菓子を思い浮かべると、どれもバターの香ばしさや風味が味わえる優しい焼き菓子という印象ではありませんか?
 

フィナンシェとマドレーヌの違い:味わいについて

どちらもバターケーキの1つで、材料もよく似ているフィナンシェとマドレーヌ。ところで、味わいの違いはどうなのでしょうか?さっそく、2つの味の違いをみていきましょう。

フィナンシェはサクサクでしっとり

バターケーキに分類されるフィナンシェは、外はサクサクで中はしっとりしているのが特徴です。このサクッとした感じは、アーモンドプードルが入っていること、また、薄力粉が少な目であることからくる食感です。アーモンドプードルと焦がしバターの香ばしさやコクが口いっぱいに広がるおいしさが魅力です。

マドレーヌはふんわり口どけが良い

バターケーキに分類されるマドレーヌ、その味わいは、どんなものでしょうか?まず、マドレーヌの一番の特徴は、ふんわりとしていて、口どけがいいことです。バターの風味が甘く、しっとりとしています。また、レモン果汁を加えて作ることもあるので、レモンの爽やかな風味が感じられるものもあります。

フィナンシェとマドレーヌの違い:見た目について

ここまで、バターケーキに分類されているフィナンシェとマドレーヌについて、名前の由来やカロリー、味の違いをみてきました。では、ここからは、この2つの見た目の違いに着目して紹介していきたいと思います。

フィナンシェは金塊の形が一般的

フィナンシェ

フィナンシェといえば、一般的にはこの長方形、「金塊」「金の延べ棒」のような見た目をしています。フィナンシェの名前の由来のところでも紹介したように、お金持ち、金融家という意味を持つこのお菓子にこの形は、とてもぴったりではないでしょうか?

マドレーヌは貝の形が一般的

マドレーヌの型とマドレーヌ

マドレーヌの形というと、貝殻の形をイメージする人も多いのではないでしょうか?この形は、マドレーヌが誕生した初期の頃、ホタテ貝を使って型をとっていたことに由来するとも言われています。最近では、この貝殻の形以外にも、カップケーキのような見た目のものも多く出回っています。
 

フィナンシェとマドレーヌに似たお菓子「マフィン」

フィナンシェとマドレーヌの見た目の違いについて紹介してきましたが、「マフィン」とも何だか似ている気がしませんか?フィナンシェとマドレーヌは「マフィン」とはどのような違いがあるのでしょうか?ここからは、そんな疑問について解説していきます。

イギリスのマフィンは丸い形

イギリスで「マフィン」といえば、丸い形をしたこちら。エッグベネディクトなどに使われ、日本でも馴染みのある「イングリッシュマフィン」です。元々は、イギリスでおやつとして食べられていたパンが、アメリカでも食べられるようになり、今ではアメリカのファストフード店の朝食として定番になっています。単独で食べるより、何かをはさんで食べることが多く、スイーツとしてよりは食事として食べるのが主なマフィンです。

アメリカのマフィンは丸底のカップ型

アメリカのマフィンと言えば、このコロンとした見た目がかわいいこちら。シンプルなものから、チョコチップやバナナ、ブルーベリーなど色々なものを入れた焼き菓子です。一般的に「マフィン」と言うと、イングリッシュマフィンよりもこちらのマフィンをイメージする人が多いのではないでしょうか?カロリーが気になりますが、おやつにも喜ばれる焼き菓子の定番の1つです。

マフィンの材料

牧場の牛と牛乳

アメリカのマフィンとフィナンシェやマドレーヌ、よく似ていませんか?特に、アルミカップに入ったマドレーヌとマフィンだと、見た目もそっくり!違いは何?そう思い人も多いはずです。実は、マフィンとマドレーヌやフィナンシェには材料に1つ大きな違いがあるのです。それは、マフィンには「牛乳」が加わるということ。

食感は、しっとし感があるマドレーヌと違い、マフィンはボソボソとした感じ、ずっしりと食べ応えがあるのが特徴です。また、バターケーキに分類されるフィナンシェとマドレーヌとは違い、マフィンはバターに限らず、サラダ油など植物油を使って作っているものも多くあります。

フィナンシェとマドレーヌを作ってみよう!

ケーキを作るときの道具

フィナンシェとマドレーヌの違い、それぞれの特徴は分かっていただけたと思います。では、ここからは、フィナンシェとマドレーヌの作り方、簡単レシピを紹介していきます。どちらも冷蔵庫で休ませる時間はありますが、卵とバター、薄力粉など少ない材料で作れるおやつにもぴったりのお菓子です。ぜひ、一度作ってみてください。

香り高く上品「紅茶のフィナンシェ」

  • 卵白2個
  • グラニュー糖50g
  • バターまたはマーガリン60g
  • 薄力粉20g
  • アーモンドプードル40g
  • ベーキングパウダー1g
  • 紅茶アールグレイ(ティーパック)1個2g
  • アーモンドスライス少量

  1. まず、バターを鍋に入れて火にかけ、大きい泡が消え、小さいな泡がふわっと上がるころに色が変わります。それを茶こしでこすと、焦がしバターの完成です。
  2. 薄力粉、ベーキングパウダーを合わせてふるいにかけておきます。
  3. つぎに卵白にグラニュー糖を混ぜますが、この時なるべく泡立てないように気をつけます。そこに紅茶葉を入れていきます。
  4. アーモンドプードルを入れて混ぜ、ふるいながら粉を入れてざっくり混ぜます。
  5. そこに焦がしバター(マーガリン)を混ぜ、絞りに入れて冷蔵庫で一晩休ませます。
  6. 型に絞り出し、生地の上にアーモンドスライスを飾り、170度に予熱したオーブンで14分焼きます。
  7. 焼き上がったら型からはずして、粗熱が取れたら完成です。

焼きたてはカリッとしていて美味しいフィナンシェ。もし、しっとりとしたものが好みであれば、焼き上がって型からはずし、粗熱が取れたらビニールに入れて一日おくと、翌日にはしっとりタイプのフィナンシェになります。バターでもマーガリンでもできる作り方なので、お好みでどうぞ。プレゼントにも最適な上品でおしゃれなフィナンシェです。

絶品!簡単チョコフィナンシェ

つぎに紹介するのは、絶品で簡単な「チョコフィナンシェ」です。焦がしバターを作るのは一手間かかりますが、あとは混ぜるだけ!とってもシンプルな作り方です。ココアパウダーを入れて作るので、子どもにも喜ばれるおやつになることでしょう。

  • バター65g
  • 卵白2個
  • 砂糖70g
  • アーモンドプードル50g
  • 薄力粉20g
  • ココアパウダー10g

  1. まず、焦がしバターを作ります。鍋にバターを入れ、ぶくぶくしてくると焦げないように動かし、茶色になったら粗熱を取り、完成です。
  2. つづいて、卵白と砂糖を入れ、泡立てないように混ぜ合わせます。
  3. そこにアーモンドプードルと薄力粉、ココアパウダーを加えて混ぜます。
  4. 焦がしバターと3を混ぜ合わせ、型に入れて170度のオーブンで15分程焼きます。(型に入れる時は八分目ぐらいまで。)
  5. 冷えたら型から取り出して完成です。

色んな形で美しく簡単アレンジ「混ぜるだけマドレーヌ」

つぎに紹介するのは、作り方がとっても簡単な「混ぜるだけマドレーヌ」です。冷蔵庫で寝かせる時間は少しありますが、本当に混ぜるだけ!という簡単レシピなので、子どもと一緒に作るおやつにもぴったりです。また、アルミカップに入れたり、色んな形にアレンジして楽しむのもおすすめです。

  • 薄力粉200g
  • 粉砂糖200g
  • ベーキングパウダー小さじ1/2
  • 塩ひとつまみ
  • 卵4個
  • バニラオイル6滴
  • バター(食塩不使用)200g

  1. 薄力粉とベーキングパウダーをボウルに入れ、泡立て器で混ぜます。(ふるいにかけるのと同じ効果があります。)
  2. 1に粉砂糖と溶き卵、バニラオイルを加え、泡立て器で混ぜ合わせます。(粉っぽさがなくなるまで)
  3. バターをレンジで温めて溶かし、2~3回程にわけて2に加えて混ぜていきます。
  4. 冷蔵庫で30分ねかせ、バターをぬっておいた型に8分目ぐらいまで入れます。(生地が膨らむのでいっぱいいれると溢れます。)
  5. 200度に予熱したオーブンを、180度にセットしなおし、17分焼いて出来上がりです。

ホットケーキミックスで簡単マドレーヌ

つぎに紹介するのは、「ホットケーキミックスで作れる簡単マドレーヌ」です。ここではシンプルなものを紹介しましたが、抹茶パウダーやココアパウダーを入れてアレンジするのもおすすめです。

  • ホットケーキミックス150g
  • マーガリンまたはバター100g
  • グラニュー糖100g
  • 卵2個
  • バニラエッセンス5滴

  1. 小さく切ったバターを器にいれて、ふんわりとラップをかけてレンジで溶かします。(600wで1分~1分半程)
  2. 溶かしたバターにグラニュー糖を加えてよく混ぜていきます。
  3. 2に溶き卵を少しずつ加えて混ぜ、そこにホットケーキミックスを加えて、切るように混ぜます。
  4. 最後にバニラエッセンスを入れて型に流し入れ、数cm上から何度か落として空気を抜き、180度に予熱したオーブンで15分程焼き上げます。
  5. 粗熱が取れたら完成です。

フィナンシェとマドレーヌの違いを知って味わおう!

よく似ているけど、たくさんの違いがあるフィナンシェとマドレーヌ!あなたはフィナンシェ派?マドレーヌ派?バターたっぷりの優しい甘さが、疲れた体と心を癒してくれるはずです。ティータイムや贈り物に選んでみてはいかがですか?

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