スライスチーズのカロリーや糖質・栄養は?ダイエット中の食べ方も紹介!
スライスチーズのカロリーや糖質について、気になったことはありませんか?牛乳を原材料とし、チーズトーストやグラタンなどいろいろな食べ方に使えるスライスチーズは、実はダイエットレシピにも使える食材です。今回はスライスチーズのカロリーや糖質量、たんぱく質など、栄養面での基礎知識をまとめてみました。また、ダイエット中のスライスチーズの食べ方についても紹介しています。
目次
スライスチーズのカロリーは高い?
スライスチーズのカロリーは果たして高いのでしょうか?そして、ダイエット中のスライスチーズの食べ方やおすすめスライスチーズレシピには、どんなものがあるのでしょうか?スライスチーズのカロリーやレシピについて解説する前に、まずはスライスチーズの原材料と種類について基本的な知識をチェックしてみましょう。
スライスチーズの原材料
スライスチーズの原材料が何か知っていますか?スライスチーズの原材料は、元をたどれば他のチーズと同じ牛乳です。チーズは基本的に、原材料である牛乳から直接作られるナチュラルチーズと、複数のナチュラルチーズを原材料に加工して作られるプロセスチーズに分かれます。スライスチーズはプロセスチーズ(加工チーズ)の一種であり、日本においてはゴーダチーズやチェダーチーズなどを原材料に作られていることが多いです。
スライスチーズの種類
市販されているスライスチーズの種類は、とけるタイプのスライスチーズと、普通のスライスチーズに大きく分かれています。どちらのスライスチーズもたんぱく質を多く含む乳製品ですが、原材料にしているナチュラルチーズの種類に違いがあります。
とろけるスライスチーズは、モッツァレラチーズを原材料にし加工しており熱を加えると溶けて伸びる特徴があります。一方、溶けないタイプの普通のスライスチーズは原材料にゴーダチーズやチェダーチーズなどを使い、乳化剤を配合して加工しています。
スライスチーズのカロリーと糖質
たんぱく質を多く含むスライスチーズは意外にもダイエットに向いている食品です。でも、スライスチーズはカロリーや糖質が高いのでは?と思っている人も多いのではないでしょうか?本項ではスライスチーズのカロリーと糖質について解説しています。
スライスチーズのカロリー
スライスチーズには高カロリーのイメージがありますが、実際のカロリーはどれくらいあるのでしょうか?市販されているスライスチーズのカロリーは1枚あたり約61kcalとされています。白米100gあたりのカロリーが356kcalですので、スライスチーズのカロリーは1枚なら比較的控えめと感じられるのではないでしょうか?
しかし、市販のスライスチーズは7枚入りのものが多いので、1パック7枚をすべて食べてしまうと427kcalとなかなかの高カロリーです。ダイエット中でカロリーを気にする人は食べる枚数には気をつけたり、カロリーオフタイプのものを選ぶほうがいいかもしれません。
スライスチーズの糖質
ダイエットをしている人が気になるのはカロリーだけではありません。糖質量もまたカロリーと同様にダイエット中は気にしておきたい数字です。スライスチーズの糖質はどれくらいあるのでしょうか?スライスチーズ1枚あたりの糖質量は0.2gです。スライスチーズは食品のなかでは低糖質であることが分かります。低糖質でたんぱく質が豊富なスライスチーズはダイエットに向いている食品です。
他のチーズのカロリーと糖質
スライスチーズは糖質制限にも最適な食材です。それではここで、スライスチーズのカロリーだけではなく、他のナチュラルチーズの100gあたりのカロリーと糖質についてもチェックしてみましょう。モッツァレラチーズのカロリーは250kcal、クリームチーズは350kcal、マスカルポーネチーズは434kcal、チェダーチーズは420kcal、ゴーダチーズは380kcal、カッテージチーズは100kcalと言われています。
次に糖質ですが、モッツァレラチーズの糖質は1.2g、クリームチーズの糖質は2.5g、マスカルポーネチーズは4.5g、チェダーチーズは1.5g、ゴーダチーズは1.5g、カッテージチーズは2gです。このように見ていくと、スライスチーズは一般的なナチュラルチーズと比べるとカロリー、糖質共に控えめであることが分かります。
スライスチーズの栄養素と効果効能
ナチュラルチーズを原材料にしたスライスチーズはどんな栄養素を有しているか知っていますか?スライスチーズはたんぱく質に富み、少量を食べるならカロリーが控えめでダイエット向きの食品とも言われています。気になる栄養素とそれぞれの効果効能について調べてみました。スライスチーズを食べて健康と美容に生かしましょう!
たんぱく質
スライスチーズの栄養素として一番に注目したいのがたんぱく質です。スライスチーズだけでなくチーズは一般的に高タンパクの食品として知られています。たんぱく質は体内でアミノ酸に分解され、筋肉や骨格、血液、臓器、ホルモンなど体を構成する細胞の主成分として活躍する大切な栄養素です。人間の体は水分とたんぱく質でできていると言っても過言ではありません。
ビタミンB群
チーズに含まれている栄養素のうち、ビタミンB群に注目してみましょう。ビタミンB群は水溶性ビタミンのため、たくさん摂取しても尿中に排泄されるため、毎日摂取する必要がある栄養素です。エネルギー代謝を手伝う役割を担っており、糖質や脂質、タンパク質の代謝には欠かせません。 また、ビタミンB群は脳や神経の働きを正常に保ったり、抗酸化作用からアンチエイジング効果が期待できる栄養素でもあります。
カルシウム
スライスチーズの原材料は牛乳ですから、もちろんカルシウムもまた栄養に多く含まれています。スライスチーズ1枚当たりのカルシウムはおよそ112g入っていると言われていますから、数ある食品のなかでもスライスチーズのカルシウムは豊富と言えるでしょう。カルシウムは健康な骨と歯を作り、細胞の分裂と分化、筋肉収縮、神経興奮の抑制や、血液凝固作用の促進などにも関与しています。
脂質
スライスチーズの栄養には脂質も含まれています。スライスチーズ1枚当たりの脂質はおよそ4.8gです。脂質と聞くと、ダイエットの敵のように思われがちですが、チーズに含まれている脂質は細かい球状をしており、比較的燃焼しやすい脂質と言われています。また、つややかな髪や肌を作るには欠かせない美容面でも役に立つ栄養素です。
スライスチーズはダイエットに効果的!
たんぱく質を始め栄養素を多く含むスライスチーズは、食べ方を工夫すればダイエット向きの食品です。本項ではたんぱく質やビタミンなどスライスチーズの栄養素が、ダイエット中にどのような効果を生むのかについて解説しています。スライスチーズの栄養素を生かして効果的なダイエットを目指しましょう。
たんぱく質が代謝を高める
スライスチーズには動物性由来のたんぱく質を多く含んでいます。たんぱく質はダイエットをしている人がぜひとも摂取しておきたい栄養素です。たんぱく質の効果により体内で筋肉が作られ、体の基礎代謝がアップします。基礎代謝が高まると、1日あたりの消費カロリーが増えるため痩せやすくなるというしくみです。
ビタミンB群が糖質の代謝を助ける
スライスチーズに含まれているビタミンB群は、ダイエットにも大変役立つ栄養素です。ダイエット中の人は糖質制限をしていて、食事に含まれる糖質を気にしている人も多いかと思います。ビタミンB群はこの糖質の代謝を助けることで知られています。特にビタミンB2は脂肪を燃焼させる効果があり、疲労回復にも役立ちます。スライスチーズは高カロリーだからと敬遠していた人には、ぜひ注目してほしい事実です。
カルシウムがイライラ防止に
ダイエット中にイライラしてしまいがちな人はいませんか?もしかするとその原因は栄養不足、特にカルシウム不足にあるのかもしれません。血液中のカルシウム量をうまく調整できなくなると、脳が混乱してしまいイライラしてしまうことが分かっています。日本人は平均的にカルシウム不足が言われていますので、積極的に摂りたい栄養素です。チーズには少量で多くのカルシウムが含まれているためぜひ活用しましょう。
スライスチーズを食べる時の注意点
高タンパクなスライスチーズは、カロリーも少量を食べれば控えめで、ダイエット向きの食品です。ですが、その食べ方やレシピには注意しておくべきポイントがいくつかあります。ダイエット中に許容できるスライスチーズのカロリーや糖質量はどれくらいなのでしょうか?本項ではダイエット中にスライスチーズを食べる時の注意点をまとめてみました。
1日1枚まで
ダイエットをしている人はスライスチーズの食べ方を、1日1枚までと決めてみてはいかがでしょうか?1枚あたりのスライスチーズのカロリーは控えめですから、ダイエットしていても大きな影響はないでしょう。しかし、例えばスライスチーズ7枚入り1パックを全部食べてしまうとカロリーは400kcalを超えてしまいますから十分注意が必要です。
糖質の過剰摂取
スライスチーズの食べ方として、多くの人が思い浮かべるのがチーズトーストのレシピではないでしょうか?朝食にチーズトーストを食べると炭水化物だけでなく、タンパク質もとれ、栄養面でもおすすめですが、糖質制限をしている人は気をつける必要があります。スライスチーズ自体は低糖質ですが、合わせて食べるものには要注意です。糖質の過剰摂取でダイエット失敗!なんてことにならないようにしましょう。
塩分の過剰摂取
カロリーと糖質のほかに、スライスチーズを食べる際に気をつけたほうがいいのは塩分の過剰摂取です。スライスチーズは案外塩分量が高いものです。スライスチーズ1枚あたりの塩分量は0.5gです。ケチャップや塩コショウといっしょにスライスチーズでピザトースト風に食べるレシピや、ベーコンなど塩分量が多いものと食べる食べ方には塩分の過剰摂取とならないように量を調整する必要がありそうです。
スライスチーズ以外の栄養も摂る
スライスチーズの食べ方として他に気をつけた方が良いのは、全体的にバランスの良いレシピや献立を考えるという点です。朝食はパンにスライスチーズをのせて、後はコーヒーか紅茶だけ、なんて献立になっていませんか?適宜野菜など他の栄養素が摂れるように工夫してみましょう。スライスチーズのみ食べていれば痩せるということは決してないので、バランスの良い食事を心がけましょう。
スライスチーズのおすすめレシピ
本項ではスライスチーズのおすすめの食べ方、美味しいレシピについて紹介しています。高タンパクで栄養価の高いスライスチーズですが、カロリー計算に注意しながら食べ方を考えてみましょう!
スライスチーズグラタン
豆腐を使ったスライスチーズグラタンのレシピを紹介しましょう。スライスチーズの食べ方の中でも、おもてなしにぴったりの華やかなレシピです。グラタンというと高カロリーなイメージですが、こちらのレシピではお肉やマカロニのかわりに豆腐を使っているため、カロリーや糖質もその分オフでき、ヘルシーに食べられます。下記の材料は2人前です。
- 絹ごし豆腐(150g)
- ベーコンスライス(2枚)
- かぶ(大1個)
- ブロッコリー(20g)
- 塩コショウ(少々)
- バター(適量)
- ピザ用スライスチーズ(適量)
- マヨネーズ(大さじ1)
- トマトケチャップ(大さじ2)
- 生クリーム(大さじ1)
- 豆腐はキッチンペーパーで水気をとっておき、ブロッコリーとかぶは固ゆでしておく
- ベーコンを1cm幅に切ってグラタン皿にバターを塗る
- マヨネーズ、ケチャップ、生クリームを混ぜてソースを作る
- グラタン皿に具材を入れて塩コショウし、ソースをかけてチーズをのせる
- トースターで焦げ目ができるまで焼いたら完成
野菜とチーズのトマトスープ
続いてのスライスチーズのおすすめレシピは、ごろごろ野菜とチーズのトマトスープです。この食べ方なら、野菜の栄養をたっぷりと摂ることができます。使うスライスチーズにはぜひとろけるタイプのものを選んでみましょう。トマトスープは他のスープに比べカロリーも控えめなのもうれしいポイントです。下記は3~4人前の材料です。
- オリーブオイル(大さじ1)
- にんにく(2片)
- 玉ねぎ(100g)
- ウィンナー(4~6本)
- 人参(80g)
- じゃがいも(180g)
- しめじ(100g)
- 水(200cc)
- 酒(大さじ1)
- トマト缶(400g)
- 砂糖(大さじ2)
- 中濃ソース(大さじ1)
- ブロッコリー冷凍(少量)
- とろけるスライスチーズ(90g)
- 牛乳(200cc)
- 玉ねぎ、にんにくは薄切り、人参は輪切り、ウィンナーは切込みを入れる
- じゃがいもはひと口大に切って水にさらしてアクをぬく
- しめじは石づきをとって小房に分ける
- 鍋に油とにんにくを入れて中火にかけ香りを出し、玉ねぎを炒める
- 玉ねぎがしんなりしたら他の具材を加え油を全体にまわす
- 水、酒を加えて沸騰したらアクをとり、砂糖と中濃ソース、トマト缶を加える
- 中火で10分煮たら牛乳、ブロッコリーを加えてひと煮たちさせる
- 仕上げにチーズをのせてふたをし、チーズが溶けたら完成
スライスチーズのカロリーを計算してダイエットしよう!
スライスチーズはたんぱく質やビタミンB群など豊富な栄養を有する食品です。一方、カロリーも高いのでスライスチーズをダイエット中に食べる時は、食べ方に注意したほうが良さそうです。本記事ではスライスチーズのカロリーや糖質について基本的な知識の他に、おすすめの食べ方やレシピについて紹介しました。スライスチーズのカロリーを計算してダイエットを成功させましょう!