フェイジョアの育て方を解説!選び方から食べ方・保存方法まで紹介!
フェイジョアという食材を知っていますか?あまり聞きなじみのない食材ですが、フェイジョアとはグァバなどと同じフトモモ科の常緑樹になる果実です。今回の記事ではそんなフェイジョアの特徴や産地、旬、味や栄養分について紹介していきます。また、フェイジョアの選び方や食べ方、フェイジョアを買った際の保存方法も掲載しています。さらに、家でのフェイジョアの育て方についても紹介しているので、フェイジョアについて知りたい時の参考にしてください。
フェイジョアとは一体何?
フェイジョアといわれて、どんなものなのかパッと思い浮かばない人も多いのではないでしょうか?まずは、フェイジョアについて詳しく紹介していきます。フェイジョアの特徴や産地、フェイジョアの味や栄養分を知っておきましょう。
フェイジョアの特徴
最初に紹介するのは、フェイジョアの特徴です。フェイジョアはグァバなどと同じようにフトモモ科の常緑樹になる果実となっています。フェイジョアの特徴は木で熟すと自然落下するのですが、落下直後は実が硬くあまり美味しくありません。そのため、キウイと同じように収穫後は追熟させてから食べる果物となります。
フェイジョアの果実の大きさは卵よりも少し小さいくらいで、たまご型から長楕円型をしており、表面は緑色で中の果実は乳白色からオレンジ色です。果実の真ん中にはゼリー部があり、フェイジョアの断面は花のように見えるため、見た目も非常にきれいな果物となっています。
フェイジョアの産地
フェイジョアは南米が原産地とされており、産地のニュージーランドやオーストラリアなどでは庭木や公園樹としても人気で、ポピュラーな果物としても食されています。同じフトモモ科の植物のグァバなどは熱帯気候を好みますが、フェイジョアは比較的低温化でも栽培することができ、国内でも寒冷地なければ路地栽培が可能ですが、国内での産地が少ないことから国産のフェイジョアは非常に希少な果物となっています。
フェイジョアの旬
フェイジョアの実は10月下旬ごろから11下旬にかけて、収穫されていきます。フェイジョアは10日から2週間程度追熟させてからが食べごろを迎えます。そのため、フェイジョアが一番美味しく食べられる旬の時期は11月から12月中旬あたりとなります。
フェイジョアの味
次はフェイジョアの味の特徴について紹介していきます。フェイジョアの味の特徴としては、未熟なものは酸味がやや強く、果肉は梨と同じような石細胞を含むザラザラとした舌ざわりがあります。追熟したフェイジョアの味の特徴は、食べごろのバナナやパイナップルなどのような独特の香りが立ち、果肉が柔らかく、甘みが強い果実となります。
フェイジョアの栄養
最後にフェイジョアの栄養分について紹介していきます。実は、フェイジョアには食物繊維やビタミン、ポリフェノールなどの栄養が多く含まれています。栄養分の中でもビタミン類には、メラニン色素の生成を防ぐなど美容にもいいとされています。フェイジョアの栄養分の食物繊維には便秘解消の効果も期待されるため、栄養分から見ても、フェイジョアは健康におすすめの果実といえるでしょう。
フェイジョアの育て方
国内でフェイジョアはあまり市場に出回っていませんが、実は家でも育てることが可能です。続いてはフェイジョアの育て方について詳しく紹介していきます。苗の選び方から育て方、収穫の時期なども載せているので、フェイジョアを家で育てたい時に参考にしてください。
苗の選び方と植え付け
フェイジョアの苗はネットの通信販売サイトでも購入することが可能です。苗の大きさには様々な高さがあり、育てるスペースに合わせてフェイジョアの苗を購入しましょう。フェイジョアの定植適期の季節は春ごろの3~4月となっています。また、フェイジョアは日光を好むので、庭植や鉢植えともに日当たりがいい場所を選びましょう。
用土と肥料・水やり
植物の育て方の中でも大切になる肥料や水やりの方法ですが、肥料は庭植の場合3月と10月に、鉢植えの場合は3月、7月、10月に有機質肥料か即効性化成肥料を施すようにしましょう。水やりをする際のポイントは鉢土の表面が白く乾いたら、鉢底の穴から少し流れ出るくらいたっぷりと水を与えましょう。
鉢植えをする場合に必要となる用土は、水はけ、水もちのいいことが重要となります。この条件さえ満たすことができれば、フェイジョアを育てる時の用土はあまり選びません。一般的な市販の用土を用いる場合は、赤玉土小粒7~8、腐葉土3~2の配合土を使うようにしましょう。
仕立て方と選定・植え替え
フェイジョアの育て方の中でも迷ってしまう人が多い植え替えの時期ですが、鉢植えの植え替えは根詰まり、通気をよくするために行われます。鉢の大きさ、生育具合にもよりますが、通常2年に1回は必要と覚えておきましょう。フェイジョアを育てる時の主な作業としては、3月上旬から4中旬に剪定を行う必要があります。剪定は強い切り詰め剪定よりも、間引き剪定を主体に行います。
大きな果実は下垂気味の弱い枝につきます。そのため、誘引によってそのような枝を多く作ることがフェイジョアを育てる際のポイントです。フェイジョアは株元から芽が多く伸びやすく、株立ちしやすくなっていますが、幹を1本に仕立て、上部でいくつか分枝させていきます。結果習性は柿や柑橘類と同様、前年枝の枝先付近の花芽がつき、その花芽から果実へとなっていきます。
人工授粉
フェイジョアを育てる中で人工授粉の作業も重要となっています。フェイジョアの育て方としては、異品種を並べて植えておくことで、ある程度の果実をつけることが可能です。しかし、結実が良くないことも多いため、人工授粉をおすすめします。人工授粉とは人間が植物の花粉を運び受粉させることを指します。人工授粉を行う際は、開いたばかりのごく若い花に、受粉させるようにしましょう。
収穫
最後にフェイジョアの収穫時期を紹介していきます。フェイジョアは追熟が必要な果実となっています。フェイジョアは熟すと枝から自然落下するため、落下した果実から香りが出てくれば食べごろの証拠です。また、収穫したフェイジョアを長期保存したい場合は、落下する直前に収穫して冷蔵庫に入れておきましょう。食べたい時に冷蔵庫から取り出し、香りが出るまで追熟させてから食べるようにしましょう。
フェイジョアの選び方と保存方法
選び方
ファイジョアの特徴や育て方を紹介してきましたが、次は美味しいフェイジョアの選び方を紹介していきます。フェイジョアを購入する際は、1個2個と販売されることよりも、袋に入ったものが販売されていることが多いです。その場合の選び方はできるだけ表面に傷がないものを選ぶようにしましょう。
また、フェイジョアを押して少し凹む感じで、香りが立っていれば食べごろのサインとなります。そのため、すぐに食べたい場合は少し柔らかく香りが立っているフェイジョアを選びましょう。逆に日持ちさせたい場合は、固めのものを選ぶようにしましょう。
保存方法
続いてはフェイジョアの保存方法について紹介していきます。フェイジョアは食べごろになるまで追熟させる必要がある果実です。そのため、熟させるためには新聞紙などでくるんで温室に保存しておきます。香りが出るまで保存したら、冷蔵庫へと移して早く食べるようにしましょう。
また、フェイジョアの保存方法として、冷凍保存には向いていないので注意しましょう。フェイジョアを長期にわたって保存したい場合はジャムなどに加工して保存しておくようにしましょう。
フェイジョアの食べ方
シンプルに生で楽しむ
最後にフェイジョアのおすすめの食べ方について紹介していきます。もっとも簡単でフェイジョアの味を味わえる食べ方は生で食べることです。熟したフェイジョアをデザートとして食べる場合は、皮を剥いて輪切りにして盛り付けることで見た目的にも非常に華やかです。ナイフなどで半分に切ってスプーンですくってそのまま食べるのも非常に美味しいです。
ヨーグルトと合わせて食べる
フェイジョアはさっぱりとした酸味があるため、ヨーグルトと合わせても美味しく食べることが可能です。ヨーグルトと一緒に食べる場合は、フェイジョアを細かく刻んでヨーグルトとよく混ぜて食べるようにしましょう。
ジャムにして食べる
フェイジョアはイチゴなどと同様、ジャムにして食べることもできます。作り方も非常に簡単でフェイジョアの果肉に砂糖を加えて煮るだけで作ることが可能です。家庭でも簡単に作ることができるため、産地でもあるニュージーランドなどでは人気の食べ方となっています。
シャーベットやスムージーにする
大人から子供にも人気の食べ方としては、シャーベットやスムージーにするのもおすすめです。フェイジョアの果肉をミキサーにかけ、シロップを加えて凍らせてシャーベットにしたり、ヨーグルトなどと共にミキサーにかけてスムージーにすることで朝食のジュースにもぴったりです。
フェイジョアを育ててみよう!
フェイジョアの特徴や原産地、育て方や保存方法、食べ方などを紹介してきましたが、どうだったでしょうか?フェイジョアという果物をあまり知らないという人も多いのですが、実は健康や美肌にもいい食材で自分でも育てることができます。食べ方も色々あるので、ぜひフェイジョアを日常の食生活に取り入れてみてはどうでしょうか?