ばんぺいゆ(晩白柚)の食べ方を紹介!選び方や保存方法も!
ばんぺいゆ(晩白柚)という果実を見たことはあるでしょうか?ここでは、ばんぺいゆの選び方や食べ方、保存方法などを詳しく紹介します。ばんぺいゆ(晩白柚)は、果肉をそのまま食べるだけでなくサワーにしたり皮をジャムにするなど、いろんな食べ方が楽しめるようです。ばんぺいゆを丸ごと楽しめるレシピもあるので、美味しいばんぺいゆが手に入ったらぜひ料理にも挑戦してみてください。
目次
ばんぺいゆ(晩白柚)の食べ方が気になる!
ばんぺいゆ(晩白柚)という柑橘系のフルーツを知っているでしょうか?ここでは、ばんぺいゆの食べ方や選び方などを詳しく紹介します。巨大なばんぺいゆは、テーブルに置いて香りや大きさ、色などを鑑賞することもできるようです。美味しいばんぺいゆを手に入れたら、味も見た目も思う存分楽しみましょう。
ばんぺいゆ(晩白柚)とはどんな食べ物?
ばんぺいゆの特徴や味
ばんぺいゆ(晩白柚)は、ミカン科の果実でザボンの一種にあたります。柑橘系のフルーツの中では世界最大の大きさを誇り、その直径は20~25cmにもなるようです。重さは1.5~2.5kgほどで、大きいものだと3kgを超えるサイズのものもあります。皮が非常に分厚く、表皮の内側には綿のような部分があります。元のばんぺいゆに比べると中の果肉は小さく、おだやかな酸味が特徴です。
糖度は12度程度でイヤな苦みはなく、さっぱりとした味わいが楽しめます。果肉が小さいといえども皮つきのグレープフルーツほどはあり、果肉の房が大きいため1切れでも十分な食べ応えがあります。
ばんぺいゆの旬や産地
ばんぺいゆ(晩白柚)の主な産地は熊本県八代市で、9割を超える収穫量を占めています。その他は鹿児島、大分と続き、九州地方に産地が集中しているようです。ばんぺいゆの収穫は12月ごろから始まり、食べごろになるのが1月から3月です。遅いものだと4月ごろまで市場に出回っており、果実のサワーや皮を使ったジャムなど多くの食べ方で親しまれています。
ばんぺいゆ(晩白柚)の切り方と食べ方
切り方①ヘタの上部を切り落とす
ここからは、ばんぺいゆ(晩白柚)の食べ方を紹介していきます。ばんぺいゆは皮が厚いため、オレンジの皮のように手で剥くことができません。分厚い皮はナイフを使って剥きやすくします。最初に上部を2cmほど切り落とします。
切り方②縦に切り込みを入れる
続いて、果肉に添わせるイメージで縦方向へ8等分ほどの切り込みを入れます。このときに果肉までナイフを入れないように気をつけましょう。後は切り込みに沿って手を入れ、皮を剥いていくだけでOKです。
切り方③皮と薄皮をむく
皮を剥いたら房に分けましょう。果肉がしっかりしているので、皮を剥いていても手が汚れません。ばんぺいゆは果肉の薄皮にも厚みがあるため、夏ミカンのように薄皮を剥いて食べます。1房が手のひらほどの大きさにもなるばんぺいゆは、そのまま皿に盛るだけでもインパクト抜群のデザートになります。
ばんぺいゆの実と皮の食べ方
ばんぺいゆ(晩白柚)の実は、まずそのまま食べてダイレクトな味わいを楽しみましょう。果実がしっかりしているので、ほぐしてサラダや料理に使うのもおすすめです。皮の白い部分は砂糖漬けにするのがよいでしょう。オレンジピールのようにチョコレートでコーティングすると、可愛いお菓子にもなります。
皮にある白い綿の部分もシロップで煮るなどすると美味しく食べられます。皮には苦味があるため、料理する前に苦味を抜く下処理が必要です。黄色い皮の部分はマーマレードにしたり、香りを活かしてお風呂に入れるのもおすすめです。
ばんぺいゆはサワーにしても絶品
柑橘系のばんぺいゆは、サワーにすると見ためもおしゃれに楽しめます。サワーは、焼酎、炭酸にばんぺいゆの果汁を入れるだけで簡単に作れます。サワーに果肉を入れる場合、そのまま入れるよりも適度にほぐしたものを使う方が仕上がりが良くなります。ばんぺいゆの皮をグラスに飾れば、パーティーにも喜ばれるようなサワーが作れるでしょう。
ばんぺいゆ(晩白柚)の選び方と保存方法
ばんぺいゆの選び方
美味しいばんぺいゆ(晩白柚)には、ポイントとなる選び方があります。重要な選び方が、表面が滑らかで明るい色をしているものを選ぶということです。また、手に持ったときにずっしりと重みを感じるものを選ぶことも大切です。
重みのあるばんぺいゆは、果肉が大きく果汁がたっぷり詰まっています。気をつけたいのは、表面の粒が大きくブツブツしたものを避けるということです。なお、ヘタが茶色くなり触るとやわらかい感触があれば食べごろです。
ばんぺいゆの保存方法
特大サイズのばんぺいゆ(晩白柚)は、その保存方法が気になるところです。実は、ばんぺいゆは非常に日持ちの良いフルーツです。そのままの状態で飾っていても1~2週間は持つと言われています。また新聞紙などにくるんで冷暗所に置くと、40日以上保存が可能です。
逆に注意したい保存方法として、冷蔵庫保存が挙げられます。ばんぺいゆは暖かい場所で作られる果物のため、温度の低い所に置くと低温障害を起こす恐れがあります。保存方法にはくれぐれも気をつけて、果実も皮も最後まで美味しくいただきましょう。
ばんぺいゆ(晩白柚)のおすすめ簡単レシピ
おしゃれな絶品おやつ「ばんぺいゆ砂糖漬け」
ばんぺいゆ(晩白柚)の皮をアレンジした砂糖漬けレシピを紹介します。茹でこぼしてしっかり苦みを取った晩白柚は、ほろ苦さがクセになるような味わいが楽しめます。2日ほどかけて乾燥させると、お店で売られているような仕上がりにすることも可能です。汁気がある半生タイプや乾燥させたカリカリタイプなど、好みに合わせて乾燥度合いを決められるのも手作りのメリットといえるでしょう。ばんぺいゆ2個分のレシピは下記の通りです。
- ばんぺいゆ(晩白柚)2個
- 酢大さじ4
- 水400cc
- 砂糖400g
- グラニュー糖適量
- ばんぺいゆはピーラーを使い黄色い皮を全て取り除きます。ナイフで剥きやすい大きさに切り目を入れて白い皮も剥きます。皮は一旦暖かい部屋に置いて乾かしましょう。
- 鍋に湯を沸かし、酢を大さじ2杯入れて皮を茹でます。湯を捨ててもう1度同じ作業を繰り返します。3回目で皮がやわらかくなるまで弱火で10分ほど煮ます。
- 2の鍋の湯を捨てて水にさらし、冷めたらしっかり水気をしぼります。鍋に水、砂糖を入れて沸騰させ、皮を入れて水分を吸わせます。その後、押さえながら水分を飛ばしていきます。
- 3の皮にグラニュー糖をまぶし、網などに並べます。半日ほどそのまま置き、好みの大きさにカットしてから更にグラニュー糖をまぶします。好みの状態まで乾燥させたらレシピの完成です。
朝食にたっぷり使える「ばんぺいゆの皮ジャム」
ばんぺいゆ(晩白柚)の皮と果肉を丸ごと使ったジャムレシピを紹介します。アクと汚れを取り除くことで、酸味と苦味が隠し味になった美味しいジャムを作ることができます。特にマーマレードが好きな方におすすめで、バターを塗ったトーストにたっぷりジャムをつけて食べると格別の美味しさが堪能できるでしょう。レシピをアレンジして甘さを加減すると、自分好みのばんぺいゆジャムが作れます。550g分のレシピは下記の通りです。
- ばんぺいゆ(晩白柚)の皮300g
- ばんぺいゆ(晩白柚)の果肉300g
- 砂糖150g
- 水大さじ2
- ばんぺいゆは、上部を切り落とし切り込みを入れて皮を剥きます。ふわふわした綿のような内側の部分は取り除き、適当な大きさに切り分けます。果肉は薄皮を剥いて種を取ります。
- 鍋にたっぷりの湯を用意し、皮を入れて茹でこぼします。再度水から弱火で20分ほど茹で、やわらかくします。ザルに上げて汁気を切ってから薄く切りましょう。
- 鍋に果肉、2の皮、砂糖、水を入れ、水分がある程度飛ぶまで弱火で15~20分ほど煮ます。途中で焦げないように混ぜましょう。冷まして容器に移したらレシピの完成です。
野菜や魚介と合わせて「晩白柚の海鮮サラダ仕立て」
ばんぺいゆと魚介を使った、彩り鮮やかなサラダのレシピです。魚介を塩麹に浸けておくのがポイントで、前日から漬け込むと更に美味しく仕上がります。ホタテや甘エビ以外にマグロなどでも作ることができます。醤油麹がない場合は、醤油に少量の顆粒だしを加えて代用することが可能です。バランスよく盛りつけたらパーティーにも喜ばれるサラダになるでしょう。4人分のレシピは下記の通りです。
- ホタテ6個
- 甘エビ12尾
- 塩麹大さじ2
- ミニトマト適量
- アボカド1個
- ばんぺいゆ(晩白柚)の果肉適量
- Aオリーブ油大さじ1
- Aレモンのしぼり汁大さじ1
- A粒マスタード小さじ1
- A醤油麹小さじ2
- Aハチミツ小さじ1
- A玉ねぎ少々
- A黒胡椒少々
- ホタテと甘エビは、それぞれ塩麹大さじ1ずつに漬け込み3時間以上置きます。ミニトマトは小さく切り、アボカドは1.5~2cm角に切ります。ばんぺいゆの果肉は、適当な大きさにほぐします。玉ねぎはみじん切りにしておきましょう。
- ボウルにAを混ぜ合わせ、玉ねぎを入れてドレッシングを作ります。ホタテは1つを3等分に切りましょう。
- 皿に甘えび、帆立、野菜、ばんぺいゆを盛り付け、ドレッシングをかけたらレシピの完成です。
ばんぺいゆ(晩白柚)は食べ応えたっぷり美味しい!
さっぱりした味わいのばんぺいゆ(晩白柚)は、サワーにしたりジャムにしたりとアレンジのきくフルーツです。1房が大きく食べ応えもあるため、1個あれば十分満足できるでしょう。選び方に気をつけ美味しいばんぺいゆを手に入れたら、ぜひいろんな食べ方を楽しんでください。