2018年12月29日公開
2024年08月26日更新
さやいんげんの下ごしらえ・茹で方!栄養や種類・レシピも紹介!
鮮やかな緑がきれいなさやいんげん。茹でたり和え物などさまざまなレシピに使う方も多いと思いますが、さやいんげんの種類や正しい下ごしらえや茹で方を知っていますか?今回は正しい茹で方に加え、レンジを使った簡単な下ごしらえの方法や冷凍保存方法、生で食べられるのかどうかなど気になる情報を徹底リサーチしました。栄養や品種旬の時期についても紹介していますので、ぜひチェックしてみて下さい。
さやいんげんの下ごしらえはとても簡単!
さやいんげんは、ごま和えや蒸し物、お浸しなどさまざまな料理に使える万能食材です。料理の彩りとしても便利なのですが、旬の時期や品種の種類、栄養価や、正しい下ごしらえ方法、茹で方などは知られていません。今回はさやいんげんについて知っておきたい情報をリサーチしました。レンジを使った簡単な下ごしらえ方法やレシピも紹介していきますので、さやいんげんについて詳しくなりましょう!
下ごしらえ①筋があれば取り除く
昔のさやいんげんの品種は固い筋があったため、下ごしらえの段階で筋取りという作業が必要でしたが、品種改良が進み筋が気にならないものが今はほとんどです。それでも筋が気になる方は、さやいんげんの両端を折ってみて筋がないかどうかを確かめるとよいでしょう。筋があった場合は、両端を折った時に筋がつながってくるので自然に引っ張って筋を取り除きます。
下ごしらえ②ヘタの部分を切り落とす
次に下ごしらえとして付け根のヘタの部分を包丁で切り落とします。反対側のひょろっとしたひげの部分は、つけたままでOKです。
さやいんげんの上手な茹で方
茹で方①塩茹でする
さやいんげんの下ごしらえが終わった後に必要な茹で方です。茹で方は塩ゆでが基本で、水に対して2%の塩を加え沸騰したらさやいんげんを投入します。茹で方で覚えておくと便利な目安は水が1Lに対して塩が大さじ1です。
茹で方②茹で時間の目安
さやいんげんの茹で方でどのくらいの時間茹でたらよいのか、ということですが、さやいんげんの太さや厚み、用途によって異なってきます。例えばサラダなどで食べる場合は沸騰したお湯に入れてから3分程度、細い品種のさやいんげんの場合は2分程度が目安です。さやいんげんの種類のひとつであるモロッコいんげんは厚みがある場合が多いため、3分~4分、薄い品種のモロッコいんげんは2分程度を目安に茹でて下さい。
茹で方③すぐに冷やしてザルにあげる
茹で上がったら、氷水を入れたボウルに入れて色止めをしてください。茹でた後ざるなどにあげたままにしておくと予熱で火が通り過ぎてしまいますし、色が落ちやすく鮮やかな緑色を引き出すことができません。茹で上げたばかりのさやいんげんを氷水に一気に入れて冷やすことで色が鮮やかなままキープすることができます。
氷水に入れたさやいんげんは冷めたらすぐにざるに上げましょう。氷水に入れっぱなしにしてしまうと、さやいんげんの栄養分が流出してしまったり、本来旨みを引き出すために使った塩の効果で水分を吸いすぎてしまい、さやいんげんが水っぽくなってしまいます。茹で方は一見難しいようですがポイントさえ押さえれば簡単なので、何度か行って慣れるとよいでしょう。
冷凍する場合は固めに茹でる
さやいんげんは種類や品種にもよりますが生のままだと傷みが早いため冷蔵庫で4~5日間ほどの保存しかできません。スーパーや産直のお店で生のさやいんげんをたくさん購入した場合、おすすめなのがさやいんげんの冷凍保存です。生だと4~5間しか保存できないさやいんげんが、冷凍保存をすると1か月ほど保存が可能になります。
さやいんげんの冷凍保存の方法は、茹で時間を上記で紹介し時間よりそれぞれ1分ほど短めに設定し、固めに茹で上げてください。固めに茹でたさやいんげんは、粗熱を取った後ラップに包み、冷凍保存袋に入れて冷凍してください。冷凍する前に茹でてから使いやすい大きさに切っておくとお味噌汁に入れたり、チャーハンに入れるなどしてそのまま使うことができて便利です。
冷凍したさやいんげんを使う時は解凍してから和え物にしたり、炒め物にしたりなどいろんなレシピで使うことができます。正しい茹で方で下ごしらえまで済ませておくと、ちょっと彩りがほしいと思った時にさっと使えるので、多めに買って冷凍庫にストックしておくのがおすすめです。
電子レンジを使ってもOK
さやいんげんの茹で方は塩茹でが基本とお伝えしましたが、お湯を沸かすのも面倒という方もいると思います。そんな方におすすめしたいとっておきの方法が電子レンジを使った下ごしらえです。電子レンジだと下ごしらえが簡単等以外に、暑い日にも火を使わなくて済みますし、ガス代の節約にもつながるなどメリットがたくさんあります。
レンジを使った下ごしらえ方法ですが、筋取りとヘタを切り落としたら丁寧に水洗いします。レンジに対応している耐熱皿にさやいんげんを並べ、ふんわりとラップをして600Wのレンジで2分間加熱します。一度取り出して固さを確認し、まだ固いようならレンジで30秒ずつ様子を見ながら加熱して行きます。さやいんげんの種類や品種、太さにもよりますが500Wのレンジでは2分30秒程度から始めるとよいでしょう。
さやいんげんは生で食べられる?
さやいんげんは豆類の中で柔らかそうなので、生で食べられるのか気になります。下ごしらえが面倒な時生で食べたくなりますが、さやいんげんを生で食べるのは危険です。さやいんげんには実はレクチンという物質が含まれていて、生のまま食べたり加熱不足で食べると数時間後にはひどい吐き気や嘔吐、下痢、腹痛などの症状が出る場合があります。
さやいんげんは決して生では食べず、正しい茹で方と茹で時間で茹でてから食べるようにしましょう。さやいんげんに含まれるレクチンは中毒症状を引き起こすということをよく認識したうえで調理するようにしてください。
さやいんげんの栄養と品種
さやいんげんの旬はいつ?
さやいんげんはスーパーなどでも一年中売り場に並べられているため、旬がいつなのかあまり知られていません。そのため旬を感じにくいかもしれませんが、さやいんげんの旬は6月~9月で分類すると夏野菜になります。4月頃からハウスなどで栽培されたさやいんげんが並び始め、夏に近づくにつれ旬のさやいんげんが豊富に並び、価格も安くなっていきます。
旬の時期のさやいんげんは、旬でない時期に比べ緑色がより鮮やかでや歯ごたえも適度でおいしくなりますし、栄養価もぐんと高くなります。旬の時期は収穫量も増えるため、求めやすい価格になるため食卓にも取り入れやすくなります。旬の時期ならではのおいしいさやいんげんをぜひ味わってください。
さやいんげんの種類について
南米が原産のさやいんげんは、江戸時代に日本に持ち込んだ隠元禅師の名前からさやいんげんという名前が付けれました。関西地方ではさやいんげんが年に3回も収穫できることから、三度豆と呼ばれることもありますが、さやいんげんと同じ種類を指します。さやいんげんの種類についてはつるがあるつる性のものと、つるがないつるなしに分けられます。
さやいんげんにはたくさんの種類があるので、一般的に食べられているさやいんげんの種類を紹介します。さやいんげんの種類として国内で最も多く栽培されているどじょういんげんや、サーベルいんげん、平ざやいんげん、モロッコいんげんなどがあります。海外の種類では紫色や黄色の種類もあります。スーパーなどで見かけたらいろんな種類のさやいんげんにチャレンジしてみてください。
さやいんげんに含まれる栄養素
さやいんげんには豊富な栄養素が含まれています。例えばナトリウムを排泄するカリウムは、むくみの解消に役立ちますし、緑黄色野菜の代表的な栄養価βカロテンはレタスの3倍以上も含まれているので、ガン予防にも役立つと言われています。また、栄養素βカロテンは体内でビタミンAという栄養素に変換され、髪の健康維持や視力維持にも役立つと言われています。栄養豊富なさやいんげんは積極的を摂取しましょう!
さやいんげんのしゃきしゃき美味しいレシピ
シンプルにソースと食べる「さやいんげんのレンジ蒸し」
さやいんげんのおいしいレシピを紹介します。最初に紹介するレシピは、シンプルにさやいんげんのおいしさを楽しめるレシピです。忙しい日にもさっと作れるレシピなので、ぜひ作ってみて下さい。
- さやいんげん20本は下ごしらえし、斜めに2~3等分にします。
- カレー粉小さじ1、レモン汁少々、マヨネーズ大さじ2、砂糖少々を混ぜソースを作ります。
- さやいんげんをレンジで加熱した後、ソースと和えたら完成です。
ヘルシーなご馳走副菜「いんげんと鶏ささみの和え物」
次に紹介するレシピは、和え物です。ささみが入っているのでボリュームも出ておかずにもなります。お弁当にもピッタリのレシピなので、覚えておくと便利です。
- ささみ4本は日本酒大さじ1をかけてレンジで適度に加熱します。
- いりごま大さじ2、マヨネーズ大さじ4、カレー粉小さじ1、醤油小さじ1を混ぜて衣を作ります。
- さやいんげんはレンジで塩ゆでした後3~4cmに切ります。
- 和え衣に裂いたささみとさやいんげんを入れてよく混ぜたら完成です。
さやいんげんは食感楽しく茹でて料理にとりいれよう!
さやいんげんの下ごしらえや栄養などを詳しく紹介してきましたがいかがでしたか?生で食べると中毒症状が起きることなどはあまり知られていないため、驚かれたかもしれません。スーパーで見かけたらぜひ手に取って、おいしく正しく料理に取り入れましょう!