ゆで卵の保存方法と保存期間は?常温・冷蔵・冷凍別に紹介!

みんなが大好きな、サラダやラーメンのトッピング、サンドイッチやおでんに入っている白い丸い形のゆで卵は、最近では完全な栄養食として知られています。そんなゆで卵の消費量は以前より多くなってきているのではないでしょうか?さて、皆さんはゆで卵の保存期間は知っていますか?意外な事に常温、冷蔵、冷凍、または塩水や味付け、解凍方法によって賞味期限が違ってくるようなんです。今回は、美味しくゆで卵を食べ続けるために、保存出来る期間とその方法を伝授しましょう。これでいつでも美味しいゆで卵が食べられます!

ゆで卵の保存方法と保存期間は?常温・冷蔵・冷凍別に紹介!のイメージ

目次

  1. 1ゆで卵の保存方法と保存できる期間が知りたい!
  2. 2ゆで卵の常温での保存方法と保存期間
  3. 3ゆで卵の冷蔵での保存方法と保存期間
  4. 4ゆで卵の冷凍での保存方法と保存期間
  5. 5ゆで卵は工夫次第で保存期間を長くできる!

ゆで卵の保存方法と保存できる期間が知りたい!

冷蔵庫の扉を開けて必ず入っている食材の中に、「卵」が入っている家庭は、世界中で9割を超えるのではないでしょうか?それぐらい、卵はほぼ全ての家庭で日常的に使われている生鮮食品です。日本だけでなく、世界中の人々が日々の食生活に欠かせないと考えている卵ですが、一般人の中で、「正しいゆで卵の保存方法」を正しく覚えている人が、果たして何人いる事でしょうか?

 

卵の専門家なら詳しく知っているかもしれませんが、少なくとも、一般人の大半は知らない人達の方が多い事でしょう。なぜなら、学校でも、会社でも、そんな事を丁寧に教えてくれる人達が、限られているからです。今回は、美味しくゆで卵を食べ続けるためにも、是非皆さんに一度は読んでほしい、ゆで卵の保存方法とその期間を詳しく見ていきましょう!

 

ゆで卵は殻をむかないほうが賞味期限が長い

半分だけ殻を剥いたゆで卵

さて、生卵とゆで卵、どちらの方が賞味期限が短いと思いますか?実は、ゆで卵の方が賞味期限が短いんです。他の食品だったら、「生」よりも「加熱」や「加工」されている方が長く保ちそうですよね?ところが、ゆで卵の場合は少し事情が違って、加熱自体が問題になってくるのです。

 

それは、加熱する事で無くなってしまう雑菌分解酵素「リゾチーム」があるからです。リゾチームは、色んな動物の細胞の組織に存在している感染防御の役割を果たしているようで、鶏の場合にはヒヨコが大きくなるために必要な養分を守るために、特に白身に多く含まれているんだそうです。そのため、生卵には自身で雑菌を防ぐ事が出来る術が予め備えられていて、それが腐敗への道を遠ざけていたんです。

 

加熱してこのリゾチームが無くなってしまうと、雑菌を分解する事が出来なくなってしまうのです。その上、殻にヒビが入ってしまうと、更に賞味期限を縮めてしまう事に!ゆで卵を作る時には、出来るだけその日のうちに食べきれる量だけを作る事こそ、正しいゆで卵の消費方法と考える方が良いでしょう。

 

ゆで卵は冷蔵保存が基本と覚えよう!

一度茹でてしまうと殺菌機能が働かなくなってしまうために、賞味期限が著しく短くなってしまうゆで卵。ゆでた条件や殻の有無で保存方法や賞味期限が変わってくるのですが、一般的な保存方法として適切なのは冷蔵保存になります。

 

殻がまだ付いている状態のゆで卵は、1週間と保たずに腐ってしまいますが、2〜3日程は保ちます。もし、外出時のお弁当などに入れるのなら、出来るだけ殻は剥かないようにしましょう。殻を剥いてしまうと、雑菌が繁殖しやすい環境を作り出している事になるので、おすすめ出来ません。出来るだけヒビが入らないようにゆでて、殻を剥かずに持っていきましょう。

 

なるべく早く食べきることを心がけて

それでも殻にヒビが入ってしまったなら、ひび割れてしまった殻をそのままにして持っていきましょう。少しでも殻が残っていれば、例え少しでも長く賞味期限を伸ばす事が出来ます。殻を残さ図に剥いてしまった場合は、賞味期限が更に短くなってしまい、12〜24以内には食べてしまわないと腐ってしまいます。そこまでいってしまったら、もう食べてしまいましょう。

 

ゆで卵の常温での保存方法と保存期間

殻は向かずに涼しい場所へ

もし、ゆで卵を常温のまま保存したいなら、殻を剥かずに涼しい場所に置いておくのが妥当でしょう。雑菌が繁殖しやすいような環境下にゆで卵を置かない事で、対処するしかありません。陽の当たらない場所を選んで保存すると、長めに保存が出来ます。ただ、あくまでも「長め」になるだけなので、注意が必要です。

 

また、ゆで卵の固まり具合によっても、保存出来る期間が違ってきます。固ゆで卵の方が、半熟卵よりは比較的長めに保存がききますが、あくまでも「長め」という事を、常に念頭に置いておいて下さい。

 

ゆで卵の冬場の常温保存の期間は?

気温が低い冬場の方が比較的保存しやすいかもしれません。しかし、暖房やエアコンなどで部屋の中の温度が高くなっている事が多いと思いますので、やはりそれ程日持ちするとは思えません。固ゆで卵の場合、室温の25℃以上の環境下で3~7日程保存出来ると専門家から報告されています。比較的寒い地域、極寒の北海道や涼しい青森あたりだと、気温が10℃より低いでしょうから、1ヶ月以上保つかもしれません。

 

他の地域では、例え冬でも10℃以上を保たないと寒いので、固ゆで卵は1週間保たない可能性が高いです。3~4日の間に消費してしまう事をおすすめします。冬場は気温自体が低い事もあって、長く保存出来るかもしれません。科学的な観点から見てみると、固ゆで卵の場合、保存環境の気温が5℃なら2~3ヶ月、10℃なら3週間と言われています。

 

ゆで卵の夏場の常温保存には注意!

夏場の暑い季節には、ゆで卵の常温保存は不可能です。腐敗の進み具合が一番早いのは、やはりこの季節でしょう。室内で陽の当たらない涼しい場所があれば、保存は可能かもしれませんが、12時間と保たないので早く食べてしまいましょう!特に、殻を剥いてしまっていたなら、まず保存出来ませんので覚えておきましょう。

 

半熟卵はさらに日持ち期間が短いので注意!

基本的に、半熟卵は日持ちするものではありません。もし冬場に作ったのなら、一日ぐらいなら食べられる状態を保てるかもしれませんが、すぐに食べないのなら半熟卵を保存する事自体をおすすめ出来ません。保存の効く状態にしたいのなら、固ゆでにしてしまいましょう。

 

ゆで卵の冷蔵での保存方法と保存期間

ゆで卵は冷蔵だと保存期間はどれぐらい?

冷蔵庫で保存するのなら、常温で保存するよりはまだ長めに保存する事が出来るでしょう。いくら涼しい場所で保存すると言っても、1週間は保たないので冷蔵庫に入れっぱなしにしないようにしましょう。精々保って2~3日というところでしょうか。殻を剥いてしまっているのなら、もっと短い期間しか保存出来ません。翌日、もしくは2日後までには消費してしまいましょう。

 

ゆで卵は味付けして冷蔵保存すると長持ち!

冷蔵で長く賞味期限を引き伸びしたいなら、味付けして保存するという方法があります。煮卵やおでんなどの煮物料理にしてしまえば、3~4日程度は賞味期限を伸ばす事が出来ます。ましてや、煮物は日が経つにつれて味付けが濃くなっていきます。美味しくなっていく上に、保存も長くなるのでこの方法は有効に活用出来るでしょう。

 

ゆで卵を塩水につけると保存期間が長くなる!

ゆで卵を塩水に漬け込んで「塩たまご」というものを作ると、かなり長い間保存出来るようになるそうです。その長さ、なんと3ヶ月も保つと言われています。確かに漬け込んだり、濃い味付けに加工してしまうと、長期保存が出来るようになる例は数多くあります。例えば、佃煮や漬物が良い例として挙げられるでしょう。今回も似たような方法で塩味の染みたゆで卵を作る事が出来るので、作り方を教えましょう。材料は以下のとおりです。

 

  • 卵5~6個
  • 水500ミリリットル
  • 塩150g(水量の30%)
  • 料理酒大さじ1杯
 

  1. まずは卵を漬けておくための塩水を作りましょう。水、塩、料理酒を鍋に入れて沸騰させます。塩が溶けきるまで火を通して下さい。塩が全て溶け切ったら、火から下ろして常温になるまで冷ましましょう。
  2. 卵は水洗いをしておきます。水気をしっかりと拭き取るようにしましょう。
  3. 600ミリリットル程度の広い口の保存瓶に、水気をしっかり拭き取った卵を割らないように慎重に入れていきます。入れ終わったら、その上から常温に冷ました塩水を入れていきます。卵が浮いてきますので、小皿や重しになるものを上から置いて、しっかりと塩水に浸るようにしましょう。塩水に卵全体が浸るようなら、瓶ではなく平たい容器でも大丈夫です。
 

これで準備完了です。出来るだけ、塩水に浸かっている卵同士の隙間は空けておくようにしましょう。殻にひびが入ったりしてしまうと、しっかり塩水に浸かり過ぎて塩辛くなってしまいますので、注意が必要です。後はしっかりと塩水が浸透するまで3週間〜1ヶ月かかるので、気長に塩たまごが出来るのを待ちましょう。

 

塩水にゆで卵を浸けて塩たまごに加工する食べ方は、老舗の養鶏会社が推奨しているものです。卵の専門家が勧める食べ方ですので、味も保存方法もバッチリですね!しかも常温で保存しておけるとの事なので、冷蔵庫の場所を取りたくないなら、常温で涼しい場所に置いておくようにしましょう。もちろん、殻を剥かないまま置いておきましょう。やはり常温では心配な方は、冷蔵庫で保存しましょう。

 

ゆで卵の冷凍での保存方法と保存期間

ゆで卵は冷凍だと保存期間はどれぐらい?

あまり知られていないですが、実はゆで卵は冷凍保存も出来ます。本当に意外なのですが、冷凍保存する方が長く賞味期限を保つ事が出来ます。しかし、ゆで卵をそのまま保存出来なくはないのですが、解凍後に美味しく食べられるかと言いますと、あまり美味しくはないようです。冷凍保存期間としましては、最長で1ヶ月ほど保ちます。

 

ただ、家庭用の冷凍庫は開閉の頻度が高いので、あまり一定の温度を保てていない現状があります。その場合、あまり長い期間ゆで卵を冷凍庫に入れておくと、冷凍焼けを起こす事があります。冷凍焼けになってしまったゆで卵は、本来のゆで卵の味を保てずまずくなってしまいます。こうなる前に、消費しきるように心がけましょう。

 

ゆで卵は冷凍すると食感や味が落ちてしまう

保存出来なくはないのですが、ゆで卵をそのままの形で冷凍保存した後に解凍したゆで卵は、果たして美味しく食べられるかと言いますと、皆さんの予想通りあまり美味しくはないようです。ゆで卵のまま保存してしまうと、解凍後は白身がボロボロになってしまい、美味しくないようです。

 

美味しい味付きの煮卵にしてから保存する場合も、やはり美味しい状態を保つことはできないようです。白身の部分がスポンジのようになりボソボソした食感になってしまいます。せっかく美味しく作る事が出来た煮卵が台無しになってしまいますので、この保存方法もあまりおすすめは出来ません。

 

ゆで卵を冷凍するときはマヨネーズで味付けして美味しく!

ですが、冷凍保存する上で、ある加工をゆで卵に施す事で、飛躍的に賞味期限が伸びます。しかも美味しい状態を保ったまま、なんと約1ヶ月も保存する事が出来ます。その方法とは、ゆで卵を潰してマヨネーズと和えてしまう事です。所謂サンドイッチに挟む定番のエッグフィリングにする事が、ゆで卵の保存方法としては賞味期限が一番長い期間置いておけます。意外でしたでしょうか?

 

味付けに一工夫を加えると、解凍後にも美味しく食べられます。シンプルなマヨネーズフィリングも良いですが、タルタルソースやわさび風味にしてみる等、アレンジの仕方次第で色んな味のエッグフィリングを冷凍しておけば、選択肢も広がりますし、何より食事が楽しくなりますよ!おすすめのエッグフィリングのレシピを一つ紹介しましょう!基本のエッグフィリングの作り方を知っておけば、アレンジは自由自在です!

 

  • ゆで卵(固茹での方がおすすめ)1個
  • マヨネーズ大さじ1杯
  • 塩胡椒適量
 

  1. 深めの容器あるいはボウルに、殻を剥いたゆで卵を入れて潰していきます。マッシャーを使っても良いですし、マッシャーがなかったらフォークの裏側を使っても良いです。
  2. マヨネーズ、塩胡椒を入れて混ぜ合わせます。基本的な作り方は、これだけです。
  3. 他の味付けをしたいなら、この段階で加えてしまいましょう。粒マスタードやケチャップ、わさびやカレー粉など、お好みに合わせて加えてみましょう。
 

定番のタマゴサンドに入っているエッグフィリングは、自由に味付けを変えられるので、アレンジを加えやすい料理です。覚えておいて損はないでしょう。他にも、タルタルソースに加工してみる等、味付けを色々と変える事が出来るので、案外使い勝手が良いかもしれません。様々な味付けにアレンジ出来る基本のタルタルソースのレシピも紹介しましょう。

 

  • ゆで卵2個
  • 玉ねぎ4分の1個
  • ピクルス適量
  • マヨネーズ大さじ4〜5杯
  • 塩胡椒適量
 

  1. ゆで卵、玉ねぎ、ピクルスは全てみじん切りにしましょう。
  2. みじん切りにした材料をボウルに入れて、マヨネーズ、塩胡椒を加えて混ぜ合わせます。
  3. お好みで粉チーズやパセリ、からしなど、自己流のアレンジを加えてみても良いでしょう。
 

エッグフィリングだけでなく、実はタルタルソースも味付けにアレンジが加えやすいレシピとなっています。ゆで卵自体が、様々なアレンジを加えやすい食材ですので、本当にアレンジを少し変えるだけで、色んな味が楽しめます。その上、このような加工を施す事で、冷凍保存が可能になるので常備しておくのも良いでしょう。

 

冷凍したゆで卵の解凍方法

冷凍したゆで卵を解凍するには、自然解凍が一番適しています。凍ったままの状態のものを冷蔵庫の中にしばらく入れておく解凍方法でも、解凍後に美味しく食べられます。電子レンジで加熱して解凍する方法もありますが、加熱しすぎると美味しくなくなってしまいます。電子レンジは調整するのが難しいので、やはり冷蔵解凍もしくは自然解凍が一番適しているでしょう。

 

ゆで卵は工夫次第で保存期間を長くできる!

食材に熱を加えたり、塩水に浸けたり、味付けを施したりなどの加工を施して保存期間を伸ばすものが多い中、ゆで卵は逆に保存が効かなくなってしまうという、少し厄介な代物です。しかし、保存方法を工夫する事で、保存期間を延ばす事が出来ますので、今回の情報はなかなか今後の役に立つのではないでしょうか?もちろん、作ってしまった分はその日のうちに消費してしまうのが最も良い方法であるのは、変わらない事実です。

 

それでも、どうしても消費出来なかった場合、あるいはとっておきたい理由がある場合は、今回紹介した保存方法をやってみると良いでしょう。意外にも、保存方法は色々とありますので、その状況に適した方法を選んで実践してみて下さい。これでゆで卵が消費出来ずに、無駄に捨ててしまうような事態も避けられるようになるでしょう。是非、一度お試してみましょう!

 

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