レモンピールの効能や作り方は?人気アレンジレシピもご紹介!
レモンピールを知っていますか?レモンの皮のみを使い砂糖を加えて作るお菓子で、そのまま食べても美味しく色々な料理にも使えることで注目されています。また、意外に知られていないのがレモンの皮に含まれる栄養素です。レモンの皮には様々な栄養素が豊富に含まれていて、特に女性に嬉しい働きをしてくれるものも多いのです。レモンピールの簡単で美味しい作り方や、効能、人気のアレンジレシピを紹介します。ぜひレモンピールを手作りしてみましょう!
目次
レモンピールの作り方やアレンジレシピなどを大紹介
レモンは、そのさわやかな香りと心地よい酸味で、お菓子や料理に活用している人も多いでしょう。レモンの輪切りを料理やドリンクに添えたり、レモン汁でドレッシングを作るなどお菓子やデザートだけでなく、揚げ物やサラダなどの料理に大活躍の食材で、ビタミンCなど女性に嬉しい効能も持っています。普段は捨ててしまいがちなレモンの皮で作るレモンピールについて紹介していきます。
レモンピールは、レモンの皮の栄養を余すところなく使え、そのまま食べても良く、料理にも活用できるという便利な保存食品でもあります。レモンやレモンの皮の栄養素や効能に注目しながら、レモンピールの簡単で美味しい作り方や、人気のアレンジレシピを紹介します。
レモンピールについて知っておこう
レモンピールとは?
レモンピールは、一般的にはお菓子やドライフルーツとして、レモンの皮を砂糖やグラニュー糖などで煮て、乾燥させたもののことを言います。また、レモンの皮そのものをレモンピールという場合もあります。古くはイギリスやフランスで風邪の引き始めにレモンの皮を乾燥させたものをお湯や紅茶に入れ、「レモンピールティー」として飲む習慣がありました。
レモンピールには、解毒や抗菌効果、食欲増進作用や、血管を強くする効果があると言われています。また、打ち身や静脈瘤改善といった効能も期待でき、さわやかなレモンの香りとその効能で、ポプリや入浴剤としても活用されてきました。
レモンの皮に含まれる栄養を無駄なく摂取できる
レモンには、ビタミンCをはじめとして様々な栄養素が含まれていますが、実は皮に栄養は多いのです。また、乾燥させて作るので食べるのは少量でも、そのような栄養をたっぷりと摂取することができます。「これまで果実や果汁しか使っていなかった」という方も、レモンピールならお菓子として食べるだけでレモンの栄養やおいしさを無駄なく摂取することができます。
皮を食べるレモンピールを作る際に気を付けたいのが、皮に残留している農薬などの化学物質です。特に輸入のレモンには、長期間の輸送中のかびを防ぐ目的で、防かび剤が使われている場合が多いのです。使用前に皮を塩でこすって、ぬるま湯で良く洗い流すと、これらの成分は流れ落ちると言われています。
また、レモンピールを手作りする際、柔らかく苦みの少ないレモンピールにするには、茹でこぼす工程を入れる作り方があります。この工程でこういった化学物質も同時に取り除けるでしょう。心配な方は、できるだけ国産の無農薬で栽培されたレモンを選び手作りすると良いです。
そのまま食べてもお菓子などに使っても美味しい!
レモンピールは、レモンの酸っぱさをほとんど感じることなく、香りや食感を楽しめます。そのままお菓子として食べても美味しいのはもちろん、クッキーやケーキなど他のお菓子の材料として使っても、レモンのさわやかな風味を簡単に加えることができて美味しくなります。レモンピールを手作りすれば、甘いものが得意ではない方も、レモンのさわやかな香りとちょっぴり感じる苦みを楽しめる甘さに調節することもできます。
レモン風味の食品やドリンクは、あらゆるところで目にしますので、老若男女問わず好きな味なのではないでしょうか?お菓子作りが好きなかたは、レモンピールでバリエーションをぐっと豊かにすることができ、おもてなしにも喜ばれそうです。
購入すると意外に高いレモンピール
通販サイトを調べてみると、国産レモンを使用し、そのままお菓子として食べられるタイプのレモンピールは、100gで1,000円前後の価格が主流となっており、意外と高い値段がついています。製菓用や大容量のものは、もう少しお買い得価格のものも出ているようです。
試しに購入して、お気に入りの味を見つけてみるのも楽しいかもしれません。ですが、国産のレモンでもスーパーなどで1個100円前後で入手できますので、購入するよりも安価に作ることができるでしょう。冷蔵庫で保存もききまので、好みの分量と好みの甘さになるよう家庭で作ってみてはいかがでしょうか?
レモンピールの嬉しい効能をチェックしてみよう!
レモンの栄養素と聞いて真っ先に思い浮かべるのがビタミンCではないでしょうか?レモンの皮を食べるレモンピールにも、ビタミンCが豊富に含まれています。ビタミンCをはじめとして、意外と知られていないレモンの皮の栄養素とその効能について紹介します。
免疫力がアップする
レモンの果肉には、可食部100gあたり約50mgのビタミンCが含まれており、果物の中でトップクラスの含有量ですが、あまり知られていないのが、皮の栄養です。皮の部分にも100gあたり約50mgのビタミンCが含まれているので、レモンピールを食べることによりビタミンCを豊富にとることができます。
秋から冬にかけて気になるのが風邪やインフルエンザなどの感染症です。ビタミンCは体内の免疫力を高める働きがあるため、ビタミンCを豊富に含むレモンピールには、風邪やインフルエンザなどの感染症を予防する効能が期待できます。また、レモンの皮にはビタミンPとも呼ばれる「バイオフラボノイド」も含まれています。これは体内から毒素を排出し、免疫力を高める働きが期待できます。
もちろん、レモンピールを積極的にとったからといって、万全というわけではありません。気温や湿度が下がり、ウィルスの活動が活発になるこの季節は、こういった感染症を防ぐために、外出する際にはマスクを着用し、帰宅後は手洗い・うがいを徹底することなども忘れずに行いましょう。
女性に嬉しい美肌効果
ビタミンCには、美肌効果があることもよく知られています。メラニン色素を抑制し、シミ・ソバカスを防いだり、コラーゲンの生成をサポートする、強い抗酸化作用でニキビや吹き出物などを予防する等の働きがあり、このことからビタミンC入りの化粧品も数多く市販されています。
美肌作りに欠かせないビタミンCですが、紫外線ダメージ、飲酒(アルコールの代謝)、喫煙、生活のストレスなどの影響を受け、体内でどんどん消耗されています。ビタミンCは体内に溜めておくことができず様々な要因で体から排出されやすいので、毎日きちんと摂取することを心掛ける必要があります。その他にもビタミンCには、体内での鉄分の吸収効率をあげる働きもあり、貧血になりやすい女性にはうれしい効能があります。
また、意外と知られていないレモンピールの栄養素は、カルシウムです。牛乳が100gあたり110mgのカルシウムを含むのに対し、レモンピールは134mgも含まれています。カルシウムには、肌のたるみや乾燥の予防などの効能があり、美肌効果が期待できます。骨を強くする働きがあり日本人に不足しがちと言われるカルシウムは、レモンピールで手軽に摂取できますので、子どもからお年寄りまで積極的に摂りたい食品と言えるでしょう。
抗酸化作用に優れている
私たちが呼吸によって取り入れた酸素は一部が変化し、活性酸素となります。活性酸素は細胞を酸化させる作用が、普通の酸素に比べて強いという特徴があります。もともと活性酸素は体内に侵入したウイルスや病原菌から体を守る働きがありますが、過剰に発生すると自分自身の細胞を傷づけてしまうのです。これにより老化や動脈硬化、生活習慣病につながると考えられています。
レモンの皮には、エリオシトリンというポリフェノールの一種が多く含まれており、これは抗酸化作用に優れています。また、ビタミンCはビタミンEとともに働くことで抗酸化作用がさらに高まるという相乗効果もあります。レモンにはビタミンEも含まれているため、レモンピールを食べることで抗酸化作用を期待できます。
食物繊維が豊富
皮を食べるレモンピールだからこそ期待できるのが、食物繊維の効能です。腸の働きをととのえ便通をよくするという働きがあることは、知っている方も多いでしょう。これはレモン果汁では期待できない効果です。レモンピールを食べることで体の中の老廃物の排出が促され、栄養素の吸収を緩やかにしてくれるので、美肌やダイエット効果も期待できます。
一日に必要な食物繊維の摂取量は成人女性で18gと言われています。レモン1個を皮ごと食べれば4.9mgの食物繊維を摂取することができます。レモンの皮を使ったレモンピールは、女性の強い味方と言えるでしょう。
疲労回復に効果的なクエン酸がたっぷり
レモンやレモンの皮にはクエン酸も豊富に含まれています。柑橘類全般に含まれているクエン酸は、有機酸の一種で酸っぱい味のもとになっています。クエン酸は、疲労物質である乳酸を分解する働きがあり、普段から積極的にとっていると疲れにくい体になるでしょう。またクエン酸には炭水化物などの代謝を促す働きもあり、老廃物の排出や体力増進の効果も期待できます。
多くの医学的研究で、レモン果汁やクエン酸を摂取すると、肉体的疲労・デスクワークによる疲労や、普段の生活の中での疲労感を抑える効能がある事が報告されています。さらに、レモンの香りにもデスクワークの疲労感を軽減する効果があることが報告されました。
寒い冬はカラダが冷えやすいことから、血液の巡りが悪くなったり免疫力が下がったりして、ちょっとした環境の変化でも体調を崩しやすい季節です。冬の疲れはレモンピールで上手に取り除きましょう!
レモンピールの基本的な作り方レシピ
では、レモンピールの作り方を紹介します。レモンピールは家庭で簡単に作ることができますので、ぜひ手作りしてみてください。レモンピール作りに使うレモンは、防かび剤や農薬などの化学物質を使用していないものを選ぶことが重要です。特に海外から輸入したものは、防かび剤が使用されていることが多いため、なるべく国産の無農薬栽培のものを選びましょう。
レモンの皮は何度も茹でこぼすと苦みが取れる!
レモンティーなどに入れたレモンに、時間がたつと苦みを感じたことはありませんか?たくさんの効能のあるレモンピール、作ってみたいけれど苦いのでは?と心配になる方もいるでしょう。そんな時には果肉と分け、細切りした皮を2~3回茹でこぼすというひと手間を加えると、苦みが少なく柔らかい美味しいレモンピールに仕上がります。レモンピールの基本的な作り方と、時短レシピを紹介します。
レモンピールの基本的な作り方
作り方はとてもシンプルで、材料はレモンと砂糖またはグラニュー糖だけです。砂糖の量はお好みですが、甘めに作っておくとより日持ちがします。作ったレモンピールは、煮沸消毒した容器に入れ、冷蔵庫で保存するようにします。
- レモン
- レモンの皮の1/2~同じ重さの上白糖またはグラニュー糖
- まずレモンを1/4の櫛形に切り、包丁レモンの果実と皮を分けます。実はしぼってレモン汁をとれるだけとっておきます。種は除きます。
- 鍋にたっぷりの水と1のレモンの皮を入れて火にかけ、沸騰したら優しくかきまぜ、ざるにあげて水をきります。
- レモンの皮の白い部分をスプーンや包丁の背で取り除きます。残っていると、苦みが増すため、きちんと取り除きましょう。
- レモンの皮を細切りにします。
- もう一度水と一緒に鍋に入れて同じように沸騰させ湯切りするという工程を2回繰り返し、粗熱をとります。このように手間をかけることで、苦みがとれ皮が柔らかくなるのです。
- 水が良く切れたら、皮の重さを量ります。
- 皮と砂糖とを一緒に混ぜて冷蔵庫で一晩漬け込みます。砂糖が溶けると水分が出てきますので、一晩かけてじっくり甘みを皮に染み込ませることができます。
- 翌日、7と果汁を鍋に入れ、焦げて黒くならないようよくかき混ぜながら煮詰めていきます。皮が透き通ってきたのを目安に、火を止めます。
- 煮沸消毒しておいた保存瓶に入れ、冷蔵庫で保存します。
早く仕上げたい時は時短レシピがオススメ
一晩漬け込む時間がないという人や、とにかく早く仕上げたいという方におすすめなのが、時短レシピでの作り方です。材料は基本のレシピと同じですが、果汁を使わない作り方です。ですから、果汁は他のお菓子や料理に使い、皮だけ余ってしまったときにおすすめの作り方でもあります。仕上げに乾燥させるのがポイントで、甘めの仕上がりになります。
- 基本のレシピと同じように、レモンの皮を水から沸騰させゆでこぼす工程を3回行い、粗熱を取ります。
- 皮の重さを量り、そこからお好みの量の砂糖を用意し、その半分を1.の皮全体にまぶします。
- 2を鍋に入れ、中火で煮詰めます。少しずつ皮から水分が出てくるため、水を入れる必要はありません。焦げないようかき混ぜながら、皮が透き通るまで火にかけます。
- 3をクッキングシートに広げ、残しておいた半分の量の砂糖をまぶし、フォークなどで全体をよく混ぜ合わせます。
- 扇風機の風を当てるなどして、2~3時間ほどかけて乾燥させます。
- 煮沸消毒しておいた保存容器に入れて冷蔵庫で保存します。
レモンピールのおすすめ人気アレンジレシピ
お菓子としてそのまま食べてもおいしいレモンピールですが、他のお菓子や料理に使うことでレシピの幅が広がります。人気のおすすめアレンジレシピを紹介します。
レモンピールのさわやかさが美味!「レモンピールチョコ」
レモンピールチョコは、電子レンジで溶かしたチョコレートに、レモンピールを絡めて乾かすだけのお手軽レシピです。レモンピールは砂糖の甘みが強いため、ビターチョコレートを使うのがおすすめです。他のドライフルーツと組み合わせるとレシピも広がります。チョコレートの甘味が苦手な方も、レモンピールのさわやかな風味と一緒なら美味しく食べられるかもしれません。
レモンピールチョコに使うのは、ホワイトチョコレートでも美味しいです。メーカーによりチョコレートの風味が違うので、何種類か作って食べ比べすると楽しく味わえそうです。
レモンピールパウンドケーキ
一般的なパウンドケーキの生地作りの手順の中で、焼く前に刻んだレモンピールを加えることで、レモンピールのパウンドケーキになります。パウンドケーキのしっとりふわふわな食感と優しい甘さの中で、レモンピールの爽やかな風味と食感がよいアクセントになります。みんなが大好きなレモン風味のパウンドケーキはおもてなしにもぴったりです。
「パウンドケーキのように本格的なお菓子作りはハードルが高い」、という方にはもっとお手軽にホットケーキの生地に刻んだレモンピールを加えて焼けば、いつもとは違うさわやかなレモン風味のホットケーキを楽しめます。
レモンピールのドリンク
寒い冬には、レモンピールを入れたホットドリンクはいかがでしょう?お湯に好みの量のレモンピールを入れ、かき混ぜるだけです。体が温まり、レモンピールの効能でひき始めの風邪など治ってしまいそうです。もちろんいつもの紅茶に、レモンの輪切りの代わりに入れてもいいですね。最後はレモンピールをしっかり食べましょう。
夏の暑いときには炭酸水にレモンピールを加えれば、レモンスカッシュのようになります。お酒の好きな方はいつものレモンサワーを作るとき、レモンピールを加えてみてはいかがでしょうか?甘味も加わり、まろやかな風味になります。
レモンピールのドレッシング
レモンピールを料理に使うアレンジレシピを紹介します。フレンチドレッシングに、レモンピールを刻んで加えると、レモンピールドレッシングになります。ほのかな甘みが入り酸っぱくなりすぎないので、お子さんも野菜をたくさん食べてくれるかもしれません。レモンピールの食感や甘さも楽しめます。酸っぱめがお好きな方は、果汁も加えると良いでしょう。
また、鶏肉の唐揚げなどのタレとして活用することもできます。レモンピールを細かく刻み、ポン酢とまぜたものをかけるだけの簡単レシピです。油っこい揚げ物をさっぱりといただくことができます。また、このタレに肉を漬け込んでから衣をつけて揚げる作り方もおすすめです。肉が柔らかくなりまろやかな風味の揚げ物に仕上がります。
レモンピールを炒め物に
炒め物にレモンピールを少し加えると、さわやかな風味になりいつもと違ったメニューにアレンジできます。フランス料理で肉料理にマーマレードで作ったソースをかけるなど、肉と柑橘類は相性が良いです。また白身魚のホイル焼きにレモンの輪切りをのせるなど、魚介類とレモンの相性も抜群です。レモンピールは甘味もあるので、料理によりコクもでるでしょう。いつものメニューの作り方に、レモンピールをプラスしてみてください。
今ではレモン風味のドレッシングやソースなどの調味料が各メーカーから市販もされています。ですが、何本も冷蔵庫にたまってしまい、期限内に使いきれなかった経験をしたことがある方もいるのではないでしょうか?
手作りレモンピールがあれば、基本の調味料やドレッシングに気軽に加えてアレンジし、お好みのレモン風味に仕上げることができます。同時に使う砂糖の量を調節して、レモンピールを使ったレシピを活用してみてください。
レモンピールの作り方を参考にして作ってみよう
さわやかな風味のレモンは、さまざまな料理やお菓子に取り入れやすい人気の食材ですが、これまでレモンの皮は食べられないと思って、捨てていた方も多いかもしれません。でも、レモンの皮にはレモンの実よりも豊富な栄養が含まれており、特に女性に嬉しい様々な効能があります。
小さく刻んでもしっかり風味を味わうことのできるレモンピールは、作りおきしておけばお菓子としてそのまま食べても美味しく、様々な料理に加えることもできる便利な食品になります。ぜひ、旬の時期の安心なレモンを手に入れて、家庭でレモンピールを作ってみてください。また紹介したアレンジレシピを参考に、作りやすい作り方や好みに合わせて、ぜひ様々に活用してみてください。