ココナッツオイルが体に悪いといわれる理由は?効果や摂取のポイントも

ココナッツオイルが体に悪いといわれる理由を解説します。飽和脂肪酸のとりすぎやアレルギーによる症状など、ココナッツオイルが体に悪い影響を及ぼすケースを詳しく説明!ココナッツオイルの特徴や体に良い効果、摂取するときのポイントなども紹介します。

ココナッツオイルが体に悪いといわれる理由は?効果や摂取のポイントものイメージ

目次

  1. 1ココナッツオイルが体に悪いのは本当?
  2. 2ココナッツオイルとは?
  3. 3ココナッツオイルが体に悪いといわれる理由
  4. 4ココナッツオイルを正しく摂取したときの効果
  5. 5ココナッツオイルを摂取するときのポイント
  6. 6ココナッツオイルは体に悪い理由に注意して正しく摂取しよう

ココナッツオイルが体に悪いのは本当?

割れたココナッツと瓶に入ったココナッツオイル

ココナッツオイルは女性に人気のある食材で、ダイエットや美容目的で使われることもあります。しかし、体に悪いといわれることもあり、使うことをためらう人もいるでしょう。

本記事では、ココナッツオイルがなぜ体に悪いといわれるのか、その理由について解説します。ココナッツオイルの特徴や効果も紹介しているため、併せてチェックしておきましょう。

ココナッツオイルとは?

ココナッツオイルの特徴

瓶に入った固形のココナッツオイルとスプーン

ココナッツオイルは、その名の通りココナッツを原料としたオイルです。ココナッツの種の中には、胚乳と呼ばれる白い物質があります。この胚乳を圧搾したり分離させたりして、中からオイルだけを取り出して作られます。

ココナッツオイルは、温度によって性状が変化するのが大きな特徴です。25℃以上だとサラサラの液体になりますが、20〜25℃くらいになると半練り状になります。20℃を下回ると固まりはじめ、低温の状態では完全な固形に変化します。

また、熱に強く、酸化しにくいところも特徴のひとつです。時間が経ってもベタつかないため、揚げ物などの油料理に使うのがおすすめです。ただ、煙が発生する温度が低いため、加熱しすぎには気をつけましょう。

ココナッツオイルはココヤシからつくられる油で、種子の中の胚乳から抽出・精製してつくります。主な産地はフィリピン・スリランカ・インドネシア・タイ・インドなど。ココナッツオイルの用途はさまざまで、食用油のほか、シャンプー・ボディーソープ・洗顔料・化粧品・ハンドクリームなどにも配合されています。

ココナッツオイルの栄養成分

瓶に入ったココナッツオイル

ココナッツオイルに多く含まれている主な成分は、脂質と脂肪酸です。不飽和脂肪酸と飽和脂肪酸の両方を併せ待ちますが、特に飽和脂肪酸が多く含まれています。

ココナッツオイルの飽和脂肪酸は、ほぼ50%がラウリン酸で占められています。ラウリン酸には抗酸化作用があり、シミやシワの発生を抑えたり、生活習慣病の予防に効果的です。

また、わずかな量ですが、ビタミンEも含まれています。特に、低温圧搾方法で抽出されたココナッツオイルには、ビタミンEが多いという特徴があります。

ココナッツオイルが体に悪いといわれる理由

理由①カロリーが高い

スプーンから流れ落ちるココナッツオイル

ココナッツオイルは油であるため、どうしてもカロリーは高くなります。そのカロリーの高さから、体に悪いといわれることもあります。

ココナッツオイルのカロリーは、大さじ1杯で111kcalです。これだけでも、1日の摂取カロリーの5%を占めてしまいます。特に、ダイエット目的で利用する場合は、使う量に注意が必要です。

理由②飽和脂肪酸が多い

瓶に入った固形のココナッツオイル

飽和脂肪酸は体に悪いといわれることが多く、使用を避ける人も少なくありません。そのため、飽和脂肪酸の含有量が多いココナッツオイルも、体に悪いといわれてしまうのです

飽和脂肪酸は体内で固まりやすいため、とりすぎると脂肪として体内に蓄積してしまいます。その結果、高血圧や動脈硬化、脂質代謝異常などの症状が出てしまうこともあります。

しかし、飽和脂肪酸は、それ自体が有害だというわけではありません。適量を摂取していれば問題はないため、量に気をつけながら使用しましょう。

理由③トランス脂肪酸が含まれている可能性がある

スプーンに乗った固形のココナッツオイル

ココナッツオイルには、もともとトランス脂肪酸は含まれていません。しかし、製造過程で水素を添加している商品は、トランス脂肪酸が含まれているものもあります。

トランス脂肪酸は発がん性があるといわれており、一般的にも体に悪い成分だと知られています。ただ、純粋に「ココナッツオイル」として販売されている商品は、トランス脂肪酸が入っている可能性はほぼありません。

トランス脂肪酸が入っている可能性がある商品は、「ヤシ硬化油」を使っているラクトアイスです。トランス脂肪酸を気にする場合は、ラクトアイスの食べすぎに気をつけましょう。

理由④アレルギー発症の可能性がある

肩をかく女性

ココナッツは、人によってアレルギー反応が出ることがあります。主な症状は湿疹やかゆみ、赤い斑点や下痢などです。アレルギー反応が強く出てしまうと、アナフィラキシーショックなどの重い症状が出ることもあります。

初めてココナッツオイルを口にするときは、まずは少量から試してみると良いでしょう。何かしらの症状が出た場合は、すぐに病院を受診するようにしてください。

ココナッツオイルを正しく摂取したときの効果

効果①脂肪が蓄積しにくい

中性脂肪と書かれた健康診断書

ココナッツオイルの脂質は、60%以上が中鎖脂肪酸でできています。中鎖脂肪酸はエネルギーに変わるスピードが早く、脂肪になりにくいという性質があります

また、ビタミンやミネラル、カルシウムの吸収を高める働きもあり、ダイエットだけでなく美容にも効果的です。

効果②認知症の予防

器に入ったココナッツオイルをすくうスプーン

ココナッツオイルは、アルツハイマーなどの認知症予防に効果があるといわれれいます。人の脳は認知症になると、ブドウ糖をうまく活用できなくなります。ブドウ糖がうまく取り込めなくなると脳の機能は低下し、認知症も進んでしまうのです。

しかし、脳ではブドウ糖が不足すると、肝臓で作られる「ケトン体」が利用されるようになります。ココナッツオイルの中鎖脂肪酸は、体内でケトン体に変換します。そのため、ココナッツオイルを定期的にとり続けることで、認知症の予防に役立つのです。

効果③内臓脂肪の減少

鏡を見ながらお腹周りに手を当てる女性

ココナッツオイルに含まれる中鎖脂肪酸は、食後の代謝量が高いという特徴があります。代謝量が高ければ高いほど、安静にしていてもエネルギーが消費されます。エネルギーの消費量が多いと脂肪がたまりにくくなり、内臓脂肪の減少につながるのです

ココナッツオイルを摂取するときのポイント

ポイント①1日の適量を守る

スプーンに乗った固形のココナッツオイル

飽和脂肪酸の1日の摂取目安量は、健康な成人で13gです。ココナッツオイルを摂取するときは、1日13gをオーバーしないようにしましょう。ココナッツオイルは、大さじ1杯でだいたい11gです。そのため、1日に大さじ1杯を目安に使うのがおすすめです。

ポイント②食用と化粧品用を使い分ける

瓶に入った固形のココナッツオイルとスプーン

ココナッツオイルには、食用と化粧品用の2種類があります。原材料が同じでも、用途が違うと品質検査の基準が異なります

そのため、違う用途で使ってしまうと、使用児の安全性が保証されなくなってしまうのです。食品と化粧品のどちらで売られているか、しっかり確認してから購入しましょう。

ポイント③安全性の高いオイルを選ぶ

器に入ったココナッツオイルをすくうスプーン

ココナッツオイルを美容や健康に役立てたいのであれば、安全性は非常に重要です。安全性の高い商品を選びたいときは、その国の認定や認証を受けているか確認しましょう。日本であれば、農林水産省が安全性を認めた「有機JAS認定」が有名です。

日本以外では、アメリカの「USDA認証」や、ヨーロッパの「EUオーガニック認証」などがあります。これらの認定や認証を受けているか、購入前にチェックしておきましょう。

ココナッツオイルは体に悪い理由に注意して正しく摂取しよう

割れたココナッツと瓶に入った固形のココナッツオイル

ココナッツオイルはカロリーや飽和脂肪酸が多いため、体に悪いといわれることがあります。しかし、適量を守れば体に良い効果もあり、ダイエットや美容にも役立ちます。また、安全性を確認し、用途に合った商品を選ぶことも大事なポイントです。

ココナッツオイルは料理に使うだけでなく、飲み物に入れてそのまま飲むこともできます。摂取するときのポイントを守りながら、上手に毎日の生活に取り入れましょう。

Thumbココナッツオイルの副作用!摂りすぎは危険?効果効能や使いみちも | お食事ウェブマガジン「グルメノート」
Thumbココナッツオイルは高カロリー?ダイエット中は摂り過ぎに注意 | お食事ウェブマガジン「グルメノート」
Thumbココナッツオイルのレシピ集!ドレッシングにお菓子や料理・おかずにも | お食事ウェブマガジン「グルメノート」

関連するまとめ

新着一覧

最近公開されたまとめ