お茶がゼロカロリーな理由は？糖質制限・ダイエット中におすすめのお茶は？

緑茶、ウーロン茶、無糖の紅茶、ジャスミンティーなどさまざまなお茶飲料が市販されていますが、中にはカロリーがゼロというお茶も珍しくありません。ペットボトル入りのお茶の成分表示を見ると、カロリーはゼロと表示がされています。ダイエット向けのお茶もあり、糖質制限や太ることを気にする人には、お茶は進んで口にしたい飲料です。

緑茶に限らず、麦茶やルイボスティーなどさまざまなお茶があります。その中から、糖質制限や太ることを防いでくれるお茶と、その効果をチェックしていきましょう。

お茶の種類は豊富にありますが、すべてがカロリーゼロではありません。緑茶の場合100cc当たり3～4kcalで、麦茶や紅茶には100cc当たり2kcal程度とカロリーがあります。また、100cc当たり0kcalのウーロン茶やほうじ茶もあります。お茶全般はカロリーがゼロ、またはそれに近いわずかなカロリーです。

上記の通りお茶は種類によって微量ですがカロリーがあります。それをゼロカロリーとして表示しているのは、100cc当たりのカロリーが5kcal以下の場合は、カロリーをゼロと表示して良い決まりとなっています。そのため、無糖のお茶はほとんどがゼロカロリーという様に言われているのです。

お茶は飲むことによって健康面での効果を得る事ができます。その1つが血糖値を下げる効能です。緑茶に含まれるカテキンを毎日摂取して、適度な運動をすることで血糖値が減少することが分かりました。カテキンだけ摂った場合と適度な運動だけでは、血糖値が大きく下がることはありません。両方が作用して血糖値が下がります。

緑茶にはカフェインも含まれていますが、このカフェインには身体のエネルギー消費を促進させる働きがあり、激しい運動でなくてもエネルギー消費を上げてくれる効果が期待できます。上記の理由から、お茶は血糖値を低下させるのにより効果的な飲料であるという事が分かります。

お茶を毎日飲む事でデトックス効果を得る事ができます。体の中に溜まった老廃物や毒素などを排出する行為として、排便や排尿、汗をかくといった生理現象があります。デトックスするためには水分が必要です。ただの水を飲むよりも、食物繊維や脂肪の燃焼を促す成分を含んでいるお茶を飲む方がより効果的です。

むくみやすい、汗をかきにくい、ストレスで太るといった自覚症状がある人は、お茶を飲むように心がけてみてください。食事と一緒にお茶を飲むだけでなく、仕事や家事の合間にもお茶を飲み、1日にコップ6～8杯のお茶を飲むようにします。そうすることでトイレに行く回数が増え、腸内の老廃物も排出されやすくなり太りにくくなります。

ルイボスティーの原料のルイボスは、マメ科の植物です。朝晩の気温差が30度以上にもなる南アフリカの山脈でのみ育つ、希少な植物の葉から作られるお茶です。アフリカの人たちにとっては、不老長寿のお茶として親しまれています。発酵させた赤い色のルイボスティーが一般的ですが、発酵させない緑茶のようなルイボスティーもあります。

日本でも手に入りやすい赤いルイボスティーは、むくみと便秘解消の効果があるので、ダイエットにおすすめです。カフェインが含まれておらず、妊娠中でも飲めます。妊娠すると赤ちゃんに必要な栄養を確保するために、栄養分や水分を溜めこみ太る傾向がみられます。その場合にもルイボスティーを飲むことで新陳代謝を促し、太り過ぎを防げます。

緑茶はチャノキの葉を発酵させずに蒸して製茶します。茶葉の育て方や収穫時期、蒸し方、製茶の違いで煎茶、玉露、抹茶などになります。お茶の種類は異なりますが、原料の葉と発酵させていない点はどれも同じです。

緑茶に含まれるカテキン成分には、食事中に飲むことで血糖値の上昇を抑える効果があります。食事に含まれるでんぷん質は、唾液などに含まれる酵素によってブドウ糖に分解されます。この酵素の働きを抑えるのがカテキンです。糖質量が気になる食事なら、カテキンを多く含む渋い緑茶と合わせることで糖質量を抑えられます。

緑茶であっても、1日に10杯以上も飲むと太る可能性があります。お茶には体を冷やす成分が含まれるので、飲みすぎると基礎代謝を低下させてしまい、カロリー消費が減ってしまいます。ただ多量の摂取に気を付ければ良いだけで、毎食時や間食と合わせて飲むくらいであれば緑茶で太ることを気にする必要はありません。

ごぼう茶は、ごぼうを薄く切り天日干しにして炒ったものを煮出したお茶です。ごぼうに含まれている食物繊維や鉄分、亜鉛などの栄養成分を含むノンカフェインのお茶です。

ごぼうに含まれる食物繊維は、腸内環境を改善してくれます。腸の中にある余分な脂肪分や糖質を吸着して排出してくれるので、糖質制限をしている人にもおすすめです。炒った香りやごぼうの泥くさい味わいが苦手という人もいますが、ごぼうチップスのようなほんのりとした甘みを感じられるごぼう茶もあります。

プーアール茶は、中国で誕生した2,000年以上の歴史を持つお茶です。茶葉を発酵させて長期熟成させたこのお茶には独特の香りと味わいがあります。

発酵の工程を経ているプーアール茶には、酵素が含まれています。この酵素の働きにより、食べたものの脂肪分を溶かしやすくし、消化吸収を良くする働きがあります。食事中や食後に飲むことで、消化を促進して便秘を防ぐ効果もあります。ダイエット中や太るのを気にする人にもおすすめなお茶です。

ただし、たくさんの量を飲むと酵素が働きすぎて消化不良をおこす場合もあります。なので、くれぐれも飲み過ぎには気を付けてください。

たんぽぽ茶は、あく抜きしたタンポポの根を天日干しにして、乾燥させてから焙煎したものです。焙煎した香りがコーヒーに似ていることから、たんぽぽコーヒーとも言われます。

たんぽぽ茶にはカリウムが豊富に含まれています。カリウムには利尿作用があり、むくみの解消に役立ちます。食物繊維も含まれているので、便秘の改善にも働きます。ダイエットだけでなく、血糖値の上昇を抑制するイヌリンも含んでいるので、糖質制限をしている人にもおすすめです。

黒豆茶は、煮豆にすることの多い黒豆を長時間煮出したお茶です。黒豆は大豆の一種で、黒い皮に特徴があります。

この黒い色素には、ポリフェノールがたっぷりと含まれ、強い抗酸化作用があります。黒豆茶を飲み続けると、ポリフェノールの働きで中性脂肪の値を改善し、肥満を予防してくれます。食事前に飲むことで、血糖値の上昇が抑制されるので、糖質制限をしている人にもおすすめです。

麦茶は夏に飲まれるお茶の定番とも言えるでしょう。麦を焙煎した香ばしい香りと、麦に含まれるミネラルを含んだお茶です。ダイエット中は栄養不足になりがちですが、カロリーがほぼゼロで、ミネラルを豊富に含む麦茶は、ダイエットにぴったりです。

麦茶を1日何回かに分け、1.5L程度を飲むとダイエット効果が得られます。体内の老廃物を排出し、血液の流れをよくするので、新陳代謝がよくなります。麦茶にはギャバが含まれているので、中性脂肪やコレステロールを下げる効果もあります。また、食事の前に飲むとカロリーの吸収を緩やかにする働きもあります。

ジャスミンティーは、ジャスミンの豊潤な香りを茶葉につけたお茶です。香りが良いお茶で、アロマテラピーの効果もあります。独特の香りが媚薬のように働くので、以前はリラックス効果を得る目的として飲まれる事も多かったそうです。

中華料理店では食後にジャスミンティーが出されることがあります。これは脂っこい食事の口直しとして口の中をさっぱりとさせて、胃腸に働きかけて消化を促す働きを利用するためです。また、ホルモンバランスを整える作用があるので、ダイエット中のイライラを解消してくれます。

生理前後などになると周期的に太るという女性は、ジャスミンティーを飲むのがおすすめです。太りにくくなる上にイライラも抑えてくれる効果が期待できます。カフェインもなくアロマ効果があるので、寝る前に飲むのもおすすめです。

お茶の種類は豊富で、糖質制限やダイエット向きなお茶も数種類あります。味が好みではないからと砂糖などを加えてしまうとカロリーが増え、それを飲み続けると太る原因になります。そうならないためにも、これらゼロカロリーなお茶をダイエットに活かしてください。