あさりは潮干狩りの後の塩抜きが大事!簡単な方法や時短のコツを紹介!
あさりの「塩抜き」をしていますか?潮干狩りで持ち帰ったあさりは、そのまま調理すると塩気が強く感じることもあります。あさりは下処理が必要となり、砂抜きはもちろんのこと「塩抜き」も重要なポイントです。そこで、あさりの塩抜きを簡単にできる方法を紹介します。
目次
潮干狩りで大人気のあさりとは?
年々漁獲量が減ってきているあさりですが、日本国内のみならずアジアやアメリカ・ヨーロッパの一部でも見られるようになりました。干潟に生息し活動範囲が狭いため、住み着いた場所からあまり動かない二枚貝の一種です。食材の方では馴染み親しく、知名度は高いです。
生態ではあさりにも呼吸することができ、心臓や腸などがあります。人間の体の仕組みと似ていて口から食べ物を通して、胃で消化し腸で糞にして排出していきます。あさりは海水の中でエラ呼吸で息をしているので、海の外に長く出すと酸欠状態に陥ります。海水なしだと口や活動を止め、すぐに弱くなるわけではありません。
あさりを塩抜きする理由とは?
潮干狩りで持ち帰ったあさりは海水を吸い込んでいるままなので、塩抜きをせずに調理すると塩気が強く出て、美味しく食べれないことがあります。砂抜きだけの処理で終わらせる方もいるようですが、砂抜きをするときには海水を使用するので、美味しく食べるためには塩抜きも大事です。スーパーのあさりでは、塩抜き済みという商品もあるので処理しなくてもいいあさりがあります。
塩抜きは砂抜きと違うので、間違えないようにしましょう。砂抜きとはあさりのカラの中にある砂を抜くことで、食べたときにガリッというのが無くなります。この作業も必要ですが塩抜きとは別の作業となります。ほとんどの方は砂抜きは、必ず行っていると思います。
塩抜きでうま味成分up
処理時間に余裕があるなら、貝特有のうま味成分「コハク酸」を増やす方法があります。砂抜きを終わらせたあとに、3時間ぐらいかけて塩抜きをすることで、このうま味成分がupすることに繋がり、さらに美味しく食べることができます。あさりは海水なしでも生きることができ、身を守ろうとして「グリコーゲン」を使用することで、「コハク酸」が生成されます。
あさりを持ち帰るときにも注意しよう
潮干狩りで取ったあさりを持ち帰るときにもポイントがあり、海水を入れずに持ち帰る・海水を入れて持ち帰る方法があります。また、潮干狩り場の海水を容器に入れて持ち帰るとあさりの下処理も便利です。あさりは高温にも弱いので外気温度が高いときには注意してください。どちらの方法も、水で汚れなどを洗い流して持って帰りましょう。
海水なしのポイント
あさりは水なしでも生き抜く力があり、貝が開かないように注意するとあさりを弱らせずに持ち帰ることができます。貝が開きにくい温度が15℃以下ぐらいが適温になります。クーラーボックスや発泡スチロールなどを利用し、ペットボトルを凍らせて布で包み、直に貝が触れるのを防ぐようにしましょう。
長時間の運搬はあまりオススメしません。運ぶ距離が近いときには新聞紙を海水に浸し、あさりを包み込むようにして持ち帰ることもできます。
海水ありのポイント
持ち帰る時間によりますが、少しの砂抜きをできるのがメリットで、運ぶときの揺れには注意してください。揺れが激しいと急に貝が閉じて身を挟むことがあります。運搬が長くなるにつれて海水温度が上昇しやすくなり、あさりが弱っていくので海水温に注意しながら持ち帰るようにしましょう。
あさりを塩抜きするタイミングは?
潮干狩りで持ち帰ったあさりの「砂抜き」をした後に行う処理となるので、引き続き行えば「塩抜き」ができます。多くのあさりを持ち帰ったときには、あさりを冷凍する方もいます。あさりを冷凍すると、塩抜き処理はできなくなります。なので、活きの良いときに塩抜き処理をすることが重要となります。
あさりの塩抜きを簡単にする方法
用意する物として、あさりを並べて置けるザルやパレットなどとあさりに被せる新聞紙や布を準備します。砂抜き後のあさりをザルやパレットの上に重ならないように並べ、新聞紙や布を被せて最低1時間ぐらい放置すると塩抜きが完成します。あとは真水でよく洗ってから調理します。外気温度が高いときには、室内とか風呂場などで行うとあさりが弱りにくくなります。
塩抜き前の注意点
砂抜き後にあさりを確認する必要があり、死んでいると思えるあさりは外しておかないと他のあさりに匂いや雑菌が付着する可能性があります。あさりを重ならないように並べておくことも重要で、身動きが取れないあさりが死んでしまう場合もあります。あさりの動きを活発にする為に、少し暗い場所で処理を行うと塩をよく吐き出します。
塩抜きをするときの注意点
外気温度によりますが、冷蔵庫の中で塩抜きをする場合にあさりの活動が止まり、塩を吐き出すのを止めてしまう可能性もあります。塩抜きをするときの適温としては15~20℃ぐらいを目安として考えることが大切です。夏場は気温が高くなるので、気をつけて処理をしないと全滅する場合もあるので、温度には注意して塩抜きをしましょう。
あさりの塩抜きは環境温度を注意することで、簡単にできる作業となります。この塩抜きを知らない方や行っていない方は、ひと手間加えるだけで塩気が抜けます。ですが、潮干狩りの場所によっては、海水の塩分濃度に違いがあるので塩気を感じないこともあります。
あさりの塩抜きを時短でする方法とは?
野菜や果物は
— koma (@koma825) March 10, 2018
ほぼ50℃洗いをしてるけど
🍅は超オススメ。 pic.twitter.com/tp6bUD3EtK
時短であさりの塩抜きをすることもできる方法があり、15分前後で塩抜きが完成することができます。この方法は野菜などを50℃で浸けて新鮮さを生き返らせるヒートショックを利用したことで有名で、あさりにも利用できます。潮干狩りで持ち帰ったあさりを早く調理したい方にオススメです。
あさりの塩抜き時短方法
あさりはキッチンボールに入れ、真水から沸かしたお湯を50℃前後に保ちながら15分ぐらい浸します。お湯の汚れが目立ってくるときには、再度交換して綺麗なお湯を使用します。浸け込みがが完了すると、ザルに上げて水で良く表面を洗い流し、水切りをして完了です。ボールにあさりを入れたときに、貝の表面を洗うようにかきまぜて下さい。
あさりの塩抜きの時短のコツ
50℃ぐらいの湯を作るコツとしては、お湯を沸騰させるまでわかして同等の量の水を混ぜることで、50℃ぐらいの温度になります。ですが、一番安心できるのは料理温度計で測ることです。冷めてきたらお湯を足して、冷やさないように注意してください。そして、お湯の汚れがひどい場合は交換してください。もし、3回目の交換をする場合には、水のみにすると良いそうです。
あさりの砂抜き
— n。🦍 (@naaaaa700000) May 2, 2017
50度のお湯にいれ、貝をこすりあわせ15分でいいって見て実践
温度計で測って(笑)
可愛くないからモノクロにしておいた😂 pic.twitter.com/Y4KHV4DAeV
この方法のポイントは温度調整を充分に注意することです。温度が高くなりすぎるとあさりが煮えたり、低すぎると死んでしまう可能性もあるので気をつけて調整しましょう。最適温度として挙げられているのが、43~50℃です。
時短であさりの塩抜きができる理由とは?
急激に起きる温度差で、あさりに負担をかけて塩抜きをする仕組みで、あさりは身を守ろうとして水分を取り、海水を吐き出す動きをします。50℃に入れたあさりを料理に使用すると、身がふっくらしてジューシーな食感も味わえると言われています。
塩抜きしたあさりの保存方法
潮干狩りで持ち帰ったあさりの下処理が完了すると、後は美味しく食べるだけです。しかし、食べきれないぐらいのあさりを持ち帰ったときの保存として考えるのが、冷蔵庫や冷凍です。美味しく食べる為のあさりの保存方法を簡単に説明します。
冷蔵庫の保存方法
冷蔵庫で保存する量としては、1~2日ぐらいで食べる分を保存する方が安心です。冷蔵方法は個人差で違いがあると思いますが、タッパやジッパー付き袋に入れても保存できます。できるだけ乾燥させないように保存すると新鮮さを保つことができます。
冷凍庫の保存方法
新鮮さを保つためにも長く保存するには冷凍保存が可能です。冷凍保存をするときには調理内容によって小分けやまとめてを分けて冷凍すると便利です。冷凍保存では1~2カ月を目安にして、できるだけ早めに調理しましょう。冷凍保存したあさりの注意点として、自然解凍せずに、凍ったままで加熱調理しないと貝の蓋が開かないと言われています。
『まとめ』潮干狩りのあさりの塩抜きや簡単な方法と時短
あさりの塩抜きの作業は行う場所の温度に注意すれば、簡単にできる作業です。そして、忙しくて時間に余裕がない方には時短作業で塩抜きができます。この2つの方法を活用して塩抜き作業を行いましょう。そうすれば、塩が抜けたあさりで調理できます。
潮干狩りで取ったあさりを「塩抜き」するのは、美味しく食べるために重要な役割りを果たしています。さらに塩抜きでうま味成分をupさせて食べることもできます。初めての方も塩抜きをする簡単な方法や時短を試してみてはいかがでしょうか?潮干狩りを楽しみながら、あさりの美味しさを存分に味わいましょう。