無洗米とは?メリットは洗わないだけ?美味しい炊き方のコツも解説!

白米と並んでスーパーでよく見かける無洗米にはどんなメリット・デメリットがあるでしょうか?無洗米は洗わなくても炊けるため、時短につながりたいへん便利ですが、あまり美味しくないという声も聞かれます。そこでここでは無洗米のメリット・デメリット、美味しい炊き方のコツ、さらに無洗米の選び方や賞味期限、保存方法などについて詳しく解説します。無洗米を選ぶ際の参考にしてください。

無洗米とは?メリットは洗わないだけ?美味しい炊き方のコツも解説!のイメージ

目次

  1. 1無洗米のメリットや美味しい炊き方を知りたい
  2. 2無洗米とは?白米との違いについても解説
  3. 3無洗米のメリットとデメリット
  4. 4無洗米の美味しい炊き方
  5. 5無洗米の賞味期限は?
  6. 6無洗米を活用してみよう!

無洗米のメリットや美味しい炊き方を知りたい

スーパーなどで無洗米をよく見かけますが、無洗米はどんなメリットやデメリットがあるのでしょうか?また、「無洗米は上手に炊けない」という声も聞かれることが多いのですが、美味しく炊くコツは何でしょうか?さらに、無洗米の保存方法は白米と同じでいいのでしょうか?ここでは無洗米のメリットやデメリット、無洗米の炊き方、賞味期限などについて詳しく紹介しましょう。

Thumbお米の炊き方の基本!炊飯器や鍋・レンジなど美味しい水加減も紹介! | お食事ウェブマガジン「グルメノート」

無洗米とは?白米との違いについても解説

無洗米と白米の大きな違いは精米の仕方にあります。したがって無洗米と白米は洗う方法が異なります。値段は白米のほうが安いのですが、無洗米は水の節約になり水道代を考えると、結果として無洗米のほうが安いかもしれません。

無洗米と白米との違い

白米・精米とも呼ばれる普通のお米は、玄米から胚芽とぬかを取り除いたお米のことです。しかし、白米には表面に肌ぬかと呼ばれる層が残っているため、炊く前に洗い流すこと必要があります。肌ぬかが残っていると、お米がパサついて美味しく感じられません。一方、無洗米には精米をするときに肌ぬかまで取り除かれているので、お米をとぐ必要がありません。そのまま水を加えて炊くことができます。

無洗米の作り方は一つではない

米の銘柄には関係なく、どんな米でも無洗米にすることができます。また胚芽米や、胚芽の一部を残した米でも無洗米にすることができます。しかし、無洗米の作り方は様々な方法があります。空気・水以外のものを添加せず肌ぬかの粘着性を利用してぬかを除去するBG精米製法が一般的ですが、その他にもタピオカ式、水洗い式、研磨式などがあります。

無洗米は本当に洗わなくていいの?

無洗米はお米を洗う必要がなく時間を節約できるため、忙しい時にはたいへん便利です。でも本当に洗わなくても大丈夫なのでしょうか?無洗米はさまざまな方法で精米されているため、品種によって「さっと洗うべき」「洗わなくてもよい」と分かれてしまいます。

一般的な判断の基準として、無洗米に水を注いだとき、水が白く濁るようでしたら、1~2度水を替えてさっと洗うといいでしょう。白く濁る場合は、精米の方法によってでんぷんが沈殿している可能性が高く、炊いたときにムラができてしまいます。水が澄んでいるようでしたら、洗わなくてもそのまま炊くことができます。

美味しい無洗米の選び方

無洗米を選ぶときは、白米にも通じることですが、まずは銘柄で選びましょう。無洗米は以前は業務用として使われていたのですが、現在ではさまざまな銘柄が出ています。有名ブランドでも無洗米が出ているので、まずは自分の好きな銘柄から選んでみましょう。銘柄が決まったら、産地を選びます。同じ銘柄でも、産地によって味が異なります。産地も必ずチェックするようにしましょう。

銘柄と産地が決まったら、次にチェックするのが内容量です。お米の鮮度は酸化の度合いで決まります。無洗米は、酸化しやすい肌ぬかを取り除いているので、白米より酸化しにくく、味の変化が少ないと言われています。しかし、保存状態によっても鮮度は変わるので、使える量だけ小まめに買うのがおすすめです。一般に白米・無洗米は精米日から春や秋は1か月、夏は2~3週間、冬は2か月の間に食べ切るといいとされています。

無洗米を選ぶときにチェックしたいのが、全国無洗米協会の認証マークです。無洗米の作り方はいろいろありますが、その中でも厳しい基準をクリアした無洗米に「エコメちゃん」という認定マークを付けています。無洗米を買うときは、この認定マークが付いているかどうかチェックすると安心です。

無洗米のメリットとデメリット

無洗米は洗う時間が短縮されたいへん便利です。毎日の食卓に積極的に取り入れたいと思っている人も多いと思います。では実際には無洗米にはどんなメリットとデメリットがあるのでしょうか。そこでここでは、無洗米のメリットとデメリットについて、詳しく解説します。

無洗米の最大のメリットは「洗わない」

無洗米の最大のメリットは洗う必要がないという点です。もし洗うとしてもさっと洗うだけなので、時間が短縮できます。仕事から帰ってきてすぐにご飯を炊きたいときにも便利です。また、お米をとぐときには大量の水を使っていますが、洗う必要がないことで節水につながります。また栄養の面でもメリットがあります。水溶性の栄養素は水で洗うことによって流れてしまいますが、無洗米はその心配がいりません。

洗わないことにより節水の効果も期待できる

お米をとぐときには大量の水を使っていませんか?1回お米を炊くごとに大量の水を使っていると、水道代も気になります。洗わないことでエコにも役立ちます。また、無洗米は洗う必要がないため、水が自由に使えない災害時でも役に立ちます。緊急時の備蓄としてもおすすめで、常に備えておきたいものです。

大幅な時短効果が得られる

お米をとぐのにどのくらい時間がかかっていますか?わずかな時間でも惜しい朝や夕方は、ゆっくりお米を洗っている時間が取れないこともあります。そんなとき、無洗米なら水を加えるだけでいいので簡単です。その分、夕食のメニューにも手がかけられそうです。無洗米の時短効果を最大に利用しましょう。

環境に優しい

最近の研究では、米のとぎ汁が環境汚染につながることが報告されています。米のとぎ汁そそのまま排水溝に流すと、とぎ汁に含まれるぬかの成分であるリンや窒素が水再生センターでは十分に処理されないため、水質汚染につながってしまいます。下水道が整備されていないところでは、そのまま汚染水が川や海に流れ込み、水質汚濁の原因となります。

無洗米のデメリットとは?

無洗米にはさまざまなメリットがあることがわかりましたが、デメリットはどんな点にあるでしょうか。まず最初のデメリットは、最近は無洗米の種類が増えたといえ、白米に比べて少なく選択肢が少ない点です。次に考えられるデメリットは、白米に比べて香りが少ないと感じる人が多いようです。値段についてのデメリットですが、無洗米は白米より割高です。しかし実際は白米は肌ぬかを含んだ重量となっていて、肌ぬかを除いた無洗米とでは実際の価格差はあまりなさそうです。

無洗米の美味しい炊き方

無洗米の味は、白米に比べてまずいと言われることがありますが、炊き方を工夫すれば白米と同様においしく食べることができます。ここでは無洗米をおいしく炊くポイントを紹介しましょう。

無洗米は美味しくない?

無洗米はまずいと言われますが、それは昔のイメージで、実際には無洗米も白米も味の違いはほとんどありません。以前の無洗米は白米よりランクダウンされた米を使っていたため美味しく感じられなかったのですが、現在では白米と同じ良質の米を使っていて味に違いはありません。無洗米がまずいと感じるのは、実は炊き方い原因があります。無洗米に合った炊き方で炊くと、白米と同じように美味しく食べることができます。

普通の白米よりも水の量は多め

無洗米を炊くときの最初のポイントは水の量です。無洗米は肌ぬかが取り除かれた状態で売られているので、白米に比べてかさが減っています。例えば5キロの白米は、とぐと4.85~4.9キロになるそうです。一方、無洗米は5キロは5キロのままなので、無洗米のほうが少し量が多くなります。したがって、白米よりも水の量をわずかに増やさなくてはなりません。また水に浸す時間も30~50分と白米より少し長くするといいようです。

無洗米用の計量カップを使うと水加減などが簡単

無洗米と白米を炊くときは水の量を変えなくてはいけないことがわかりましたが、どのくらい違うのでしょうか。白米の分量は「米:水=1:1.2」が基本で、無洗米は「米:水=1:1.4~1.5」となります。目安としては無洗米のお米1カップにつき、大さじ1~2杯程度の水を増やします。

毎回、計算するのは面倒なので、無洗米用の計量カップを使うと簡単です。白米用の計量カップは1合は、180ml・150gですが、無洗米用の計量カップは1合171ml・147g[メーカーによって違いあり)となっています。

無洗米の浸透時間

無洗米は洗わなくても大丈夫なのですが、気になる方はさっと洗うといいでしょう。この場合は白米をとぐような方法ではなく、1回軽く流す方法で十分です。

米をさっと洗ったら水をたっぷり吸わせます。夏場は30分以上、冬場は60分以上を目安に水に浸けてから炊くようにします。お米を水となじませて吸水しやすくするために、数回かき混ぜるといいでしょう。この時、水が白く濁ることがありますが、これは米の旨み成分のでんぷん質が溶け出したものなので、流さずにそのまま炊きましょう。水に浸した米がふっくらとし、乳白色になるまで浸すとおいしいご飯になります。

無洗米の炊き方

米を平らにして炊飯器のスイッチを入れます。炊飯器によっては無洗米モードがあるので、利用するといいでしょう。炊飯器にもよりますが、炊飯時間はおおむね30分、蒸らし時間は約10分、合わせて40分程度で炊き上がります。また無洗米は「早炊き」「高速」モードでもおいしく炊けます。この場合、炊き上がったら一旦ふたを開けて上記を逃がし、ふたたび蓋をして蒸らし時間を取るとおいしいご飯になります。土鍋でも白米と同じ炊き方で炊くことができます。

炊き上がった無洗米の保存

ご飯が炊きあがったら、まずしゃもじで表面を十文字に切り、次いで釜底からまんべんなく空気を入れるようにやさしくほぐします。米と米の間の水分を飛ばすように空気を入れるようにすると、ふっくらとしたご飯に仕上がります。無洗米に限らず、炊いたご飯を長時間炊飯器で保存していると、米が黄ばんできます。なるべく早く食べるようにしましょう。残った分を保存するときは、あたたかいうちにお茶碗1杯分ずつラップに包み、冷凍保存します。冷蔵保存では、味が落ちてしまうので、冷凍がおすすめです。

無洗米で炊き込みご飯を作るには?

米はしょうゆやみりんなどが入った調味液では水分を吸収しないので、無洗米で炊き込みご飯を炊く場合は、前もって水に浸けてから調味料を加えるといいでしょう。また具が多すぎると、炊飯時に調味液の対流がうまくいかず炊き方にムラができてしまいます。具を一緒に入れて炊く場合は、具とお米をよく混ぜて平らにならして炊くといいようです。

白米を無洗米のように手軽に炊く方法

白米も無洗米のようにさっと洗っておいしく炊くことができます。その方法を紹介しましょう。まず米を計量カップで計りお釜に入れます。次に水道の圧力を利用して、一気にお釜に水を注ぎます。水を捨て、水のない状態にしたら25回ほどかき混ぜます。そしてもう一度水を入れ、さっと洗って水を捨てます。お釜の目盛まで水を入れて普通に炊きます。

無洗米の賞味期限は?

米は未精米の状態では保存状態がよい環境では1~3年が消費期限となります。ただしこれは美味しく食べられる賞味期限とは異なるので、注意してください。それでは、無洗米や白米の賞味期限とはどのくらいでしょうか?

米には賞味期限の記載義務がない

賞味期限とは、表示されている保存方法に従って開封しない状態で保存したとき、美味しく食べられる期間のことです。長期保存が可能なものには賞味期限を省略することができ、果物や野菜などと同様に米にも賞味期限の記載義務はありません。精米年月日は表示義務があり、袋に記載されています。米は精米すると時間が経つほど酸化が進み、味が悪くなったり「古米臭」と呼ばれる独特の臭いが発生したりします。

無洗米の賞味期限とは?

米のおいしく食べられる期間は、一般的に秋や冬場は2~3か月、春や夏場は1か月程度と言われていて、白米も無洗米も変わりません。高温多湿になるほどお米は酸化が進み、特に気温が30度以上になると米の劣化は激しくなります。賞味期限あ過ぎたからといって食べられなくなるわけではありませんが、味が落ちるのでできるだけ小まめに買って食べるようにしたほうがいいでしょう。

無洗米の保存方法

無洗米も白米も保存する場合は、陽が直接当たらない涼しい場所がおすすめです。米は高温多湿を嫌うので、理想としては温度が15℃以下、湿度は70%以下がおすすめです。なるべく空気に触れないよう密封容器に入れて冷蔵庫で保存し、賞味期限内に食べるようにしましょう。無洗米は洗わないで炊くため、特に異物の混入には気を付けましょう。必ず密封容器に入れ、防虫対策をするようにします。気になる方は炊く前にさっと洗うといいでしょう。

Thumbお米の保存方法や容器のおすすめは?美味しく保存できる期間も解説! | お食事ウェブマガジン「グルメノート」

無洗米を活用してみよう!

無洗米にはさまざまなメリット・デメリットがあることが分かりました。また無洗米は水加減を調整すれば、白米と同じように美味しく炊けることも分かりました。最近は無洗米の種類も多くなり、いろいろなブランドの無洗米が出回っていて、時短でも美味しくご飯を炊くことができます。生活スタイルや嗜好に合わせて白米・無洗米を選び、毎日の食事作りに活用してください。

関連するまとめ

新着一覧

最近公開されたまとめ