もち米の美味しい炊き方!炊飯器での水加減や浸し時間など作り方のコツは?
もっちりとした食感が絶品な『もち米』。そんなもち米を美味しく仕上げる炊き方をあなたはご存知ですか?実はもち米は、普段食べているうるち米(白米)と炊き方が異なります。今回は、一体どんな炊き方をすれば、もち米を美味しく炊き上げられるのかについて調査してみました!
もっちりとした食感が美味しい『もち米』!
わたしたち日本人にとっての主食といえば『お米』ですよね。そんな『お米』には、『うるち米』と『もち米』の2種類が挙げられます。もっちりとした食感が美味しいとされている『もち米』は主におはぎや赤飯、おこわや中華風のちまきなどで使用されます。
『もち米』ってどんなもの?
『うるち米』は一般的に白米として食べられているお米のことです。そして、おはぎや赤飯おこわや中華風のちまきなどでよく使用されているのは『もち米』。よく聞く言葉ですし実際に食べたことがある方も多いでしょう。しかし、あなたは「『もち米』ってどんなもの?」と聞かれてしっかり説明できますか?まずは、『もち米』とはどんなものなのかについて学んでみましょう。
『もち米』とは…
デンプンの性質(糯粳性)により、粳性のものを『うるち米』というのに対し、糯性のものを『もち米』といいます。米の成分は主に『アミロース』と『アミロペクチン』という2種類のデンプンからできています。『アミロース』が多いお米はどちらかというとパサパサしていて硬い米であるのに対し、『アミロペクチン』が多い米は粘り気があって程よい歯ごたえの米です。
『うるち米』はアミロース2に対し、アミロペクチンが8の割合であるのですが、『もち米』は、デンプンにアミロースを含まず、アミロペクチンだけが含まれる米のことです。モチ性の品種のデンプンは調理時に強い粘性を生じるという特性を持っています。見た目の違いとしては、うるち米は主要部位の胚乳が淡い半透明であるのに対し、もち米の胚乳は白く不透明であることです。
美味しいもち米の炊き方や作り方のコツは?
普段食べている白米(うるち米)と、もち米の違いについてを学べたところで、次に知っておきたいことが美味しいもち米の炊き方や作り方のコツについてです。成分も見た目も全く異なるうるち米ともち米ですから、いつもと同じように炊いていたんじゃ美味しく仕上がりません…。
もち米の炊き方や作り方のコツ〜炊飯器での炊き方〜
まず、計量カップでもち米の量をしっかりと計りましょう。次に、もち米を白米の時と同じように研ぐのですが、もち米は水の吸収が早いので手早く研ぐことを心がけましょう。1分以内位が目安時間です。時間をかけて洗ってしまうと研ぎ汁を吸ってしまい、米がヌカ臭くなってしまいますので注意しましょう。『研ぐ』というよりは『洗う』感覚でもち米を洗米しましょう。
また、もち米は壊れやすいので優しく研ぐようにします。餅にする場合はもち米が割れても問題ないですが、赤飯などに使用すると割れてしまったお米は食感が悪くなってしまいますので優しく洗米することを心がけましょう。
洗米したらもち米1カップあたりに対し、水を180cc入れます。もっちりとした食感のもち米を炊くために最も重要なのは水加減といっても過言ではないくらい、もち米作りにおいて水加減は非常に重要です。もち米1カップに対し180ccという水加減は、白米よりも少なめになっています。
一体なぜ、白米の時よりも少なめの水加減にするのかというと、もち米を炊飯器で炊く場合、水加減を白米時と同様にすると炊き上がりがやわらかくなってしまうためです。もち米といえば「もっちり」とした食感が最大の魅力ですから、そんな魅力を押し殺してしまわないように水加減には注意しましょう。
しかし、炊飯器で炊き上がったもち米をそのままつぶしてお餅にするのであれば白米と変わらない水加減で炊飯器で炊くのも良いです。赤飯やおはぎに使用する際は水加減を少なめにして炊くようにしましょう。お好みで、10cc〜20cc程度の水の量を減らすと強(こわ)い仕上がりになります。
また、炊飯器でもち米を炊く際に気をつけておきたいのが浸水時間です。白米を炊く際、浸水させておくとより美味しい炊き上がりになるといいますが、もち米は吸水率が良いので浸水させると炊く際に炊き水がない状態になってしまいます。そこにまた水を足すと、炊き上がりもベシャッとした水っぽい仕上がりになります。炊飯器でもち米を炊く際、浸水時間はほぼ必要ありません。
炊飯器によっては『早炊き機能』や『もち米モード』などもありますある場合はそれに従って炊きましょう。ない場合は、普段白米を炊き上げているのと同じように炊きます。もち米が炊飯器で炊き上がったら、すぐに釜の周りから米をはがすようにしゃもじで一周させます。十文字にしゃもじで分け、釜の底からすくって返すようによく空気を入れるようにほぐしていくと余分な水分がとんでふっくら光沢のあるもち米に仕上がります。
もち米の炊き方や作り方のコツ〜圧力鍋での炊き方〜
次に学んでおきたいもち米の炊き方が、圧力鍋での炊き方です。こちらも炊飯器で炊くのと同様に、もち米を洗い、1時間ほど水に浸しておきます。浸漬させた水は捨て、圧力鍋にもち米と水を入れ火にかけます。圧力鍋の蓋をして、圧力がかかったら弱火にして5分ほど炊いて火を止めます。圧力鍋の蓋を開けられるようになったら蓋を開け、下からしゃもじで返すように混ぜれば完成です。
炊飯器で炊くのってすごく簡単ですけど炊き上がりまでの時間がかかるというデメリットがあります。しかし、圧力鍋ならかなりの時短でもち米を炊き上げることができます。炊き方も難しいことはないですし、スピーディーにもち米を炊きたい時には是非、圧力鍋での炊き方をお勧めします。
もち米の炊き方や作り方のコツ〜土鍋での炊き方〜
土鍋で炊き上げたお米ってめちゃくちゃ美味しいですよね。それはうるち米に限らずもちろん、もち米でも同じです。お次は土鍋でのもち米の炊き方についてご紹介していきます。こちらも炊飯器でご紹介したもち米の洗い方を行い、もち米を洗って一時間ほど浸水させておきます。
浸漬した水はすべて捨てて、土鍋にもち米と水を入れ、沸騰するくらいの中火で炊きます。ふつふつと湯気が出てきたら、中火にしていた非力を弱火にして15分程度炊き上げます。火を止め、15分〜20分程度蒸らし、最後にしゃもじでかき混ぜれば完成です。
もち米の炊き方や作り方のコツ〜せいろや蒸し器での炊き方〜
本格的なもち米の炊き方といえば、やっぱりせいろや蒸し器を使った炊き方ではないでしょうか?せいろや蒸し器を使ってもち米を炊くと、餅つき用のもち米の下準備ができるのでおすすめです。しかし、本格的であるため、時間がかかるのであらかじめ時間に余裕をもって行いましょう。
さっそくせいろや蒸し器を使ったもち米の炊き方についてですが、こちらも炊飯器でご紹介したもち米の洗い方を行います。もち米を洗ったら、2時間ほど浸水させておきます。せいろや蒸し器を使った炊き方では、時間をかけてたっぷりの水を含ませることが美味しく炊き上げるポイントとなりますので、浸水させる際にはたっぷりの水を使用しましょう。
せいろや蒸し器を使ったもち米の炊き方として、理想的な浸水時間は8時間ほどです。たっぷりともち米に水分を含ませたら、これらの水はすべて捨てましょう。そして、せいろや蒸し器に布をひき、25分〜30分ほど蒸します。蒸し終わったらすぐに、蒸し器の周りから1周するようにもち米をほぐします。十文字に切って、底からひっくり返すようによく空気を入れるようにほぐしていけば完成です。
もち米の炊き方や作り方のコツを知って、美味しく炊こう!
もち米の美味しい炊き方まとめのご紹介はどうでしたか?うるち米とはちょっぴり異なる炊き方を行うもち米。成分が異なるのはもちろんなのですが、その異なる炊き方のおかげでもち米は「もっちり」とした独特の食感を生み出せているのかもしれませんね。また、もち米は炊飯器で炊くのはもちろん、圧力鍋や土鍋・せいろや蒸し器を使った炊き方もできます。
最も手軽に炊き上げるには炊飯器がお勧めですが、圧力鍋や土鍋・せいろや蒸し器を使って炊き上げたもち米は手間暇かかっている分、一層美味しく感じられるはずから様々な方法でもち米を炊いてみてくださいね!もち米の炊き方や作り方のコツを知って、美味しく炊きあげましょう!