砂肝の部位は鶏のどこ?焼き鳥で人気の砂肝の効果・効能も紹介!

コリコリとした食感や淡泊な味わいが人気の砂肝ですが、鶏のどこの部位なのか詳しく知っている方は少ないのではないでしょうか?砂肝は鶏の中でも筋肉の部分が豊富で高タンパクでありながら、ヘルシーといった嬉しい部位でもあります。またヘルシーだけでなく、多くの健康効果も期待できるので積極的に摂取したい食材です。今回は砂肝が鶏のどの部位かといった基本情報から、知っていると嬉しい健康効果について詳しく紹介したいと思います。

砂肝の部位は鶏のどこ?焼き鳥で人気の砂肝の効果・効能も紹介!のイメージ

目次

  1. 1砂肝はコリコリで美味しい人気の部位
  2. 2砂肝の部位は鶏のどこなのかを解説!
  3. 3砂肝の効果効能について
  4. 4砂肝のおすすめの食べ方
  5. 5砂肝はヘルシーで健康効果も大きい食材

砂肝はコリコリで美味しい人気の部位

砂肝といえばコリコリとした食感がやみつきになる、焼き鳥やおつまみのメニューとして人気の食材です。メニューにあると必ず頼んでしまうという方も砂肝が鶏のどこの部位なのか、どんな栄養が含まれているのかまでご存知でしょうか?今回は砂肝をもっと楽しく食べられるよう、砂肝がどこの部位でどんな栄養効果が期待できるのか、更に特徴的な名前の由来まで詳しく紹介したいと思います。

Thumb砂肝の栄養とカロリーは?その効果や含まれるプリン体・タンパク質も! | お食事ウェブマガジン「グルメノート」

砂肝の部位は鶏のどこなのかを解説!

砂肝は鶏肉の中でも他の部位とは異なるコリコリとした食感が特徴の部位です。味も淡泊なことから食べやすく人気がありますが、鶏のどこの部位なのか気にしないで食べている方も多いのではないでしょうか?また色味からレバーのようだと食べるのを躊躇してしまう、苦手意識のある方も見受けられます。では名前も特徴的な砂肝とは実際は鶏のどこの部位なのでしょうか?

砂肝は鶏のどこの部位?

砂肝がどこの部位か大まかに分類すると、鶏の胃袋の部位ということになります。胃袋といっても鶏の胃袋は食べたものを消化液に浸す役割である腺胃と、それに続いて食べたものを潰す役割の筋胃と呼ばれる2つの部分からなります。ニワトリだけでなく、アヒルや七面鳥といった鳥類全般の筋胃は砂嚢と呼ばれており、これが砂肝の正体です。

この砂嚢には、食べ物を消化するために使う小石や砂がためこまれていると言われています。というのも鶏には歯がないため、食べ物は直接飲み込み胃で細かく消化することになります。しかし消化液だけでは完全に消化するのが難しいため、消化液に浸されたエサはその後砂嚢にためこまれた小石や砂ですり潰して消化していくことになるのです。

この砂嚢にためこまれる小石や砂は、自分で食べて胃にためこんでいます。砂嚢には小石や砂を使いすり潰す機能があるため、脂肪は少なくほとんどが筋肉になっています。そのため砂肝の特徴でもあるコリコリとした食感が感じられ、更に低カロリー、高たんぱくといった嬉しい特徴も兼ね揃えた部位となっています。

このように砂肝がどこの部位かというと、確かに鶏の内臓ではあります。しかし食べ物をそのまま飲み込む鶏にとって重要な役割を果たす胃の部位であり、レバーとは少し異なり筋肉が豊富でヘルシーな部位です。普段手に取る砂肝は砂嚢の砂や小石はきれいに取り除かれているので安心して砂肝を楽しんでください。

砂肝の名前の由来は?

砂肝がどこの部位なのかはわかりましたが、特徴的でもある名前にはどんな由来があるのでしょうか?紹介したように、砂肝とは砂嚢と呼ばれる部位で砂がためこまれていることからも名前の由来の想像は容易かもしれません。肝という言葉は広い意味では内臓という意味で、内臓の中でも大事な部分を指しています。

「砂」をためこんでいる、内臓の大事な部分である「肝」であることが砂肝の名前の由来と言われています。また砂嚢では小石や砂を使ってすり潰すということが由来で、砂肝ではなく砂ずりと呼ぶ地域もあるようです。特に九州や名古屋では砂ずりと呼ぶことも多いようなので、旅行先で砂ずりに出会った際は名前の由来を思い出してみてください。

また砂肝は砂袋とも呼ばれています。お店で砂肝以外の名称を耳にした際も、砂嚢の働きを思いだしてもらえれば、砂肝とすぐ認識できるでしょう。砂肝をずりと呼んでいる焼き鳥屋さんもあるようなので、知らないメニューがあると思った際もこの名前の由来を知っていれば得した気分にもなれます。

このように砂肝は特徴的な名前ですが名前の由来もわかりやすく、由来を知っていると他の名称で呼ばれている際も砂肝に気付くことができるので便利です。砂肝を食べる際に、名前の由来を話しながら食べても楽しい時間を過ごせるのでおすすめです。砂肝の部位や名前の由来を使っていつもの食事をより楽しいものにしてはいかがでしょうか?

砂肝のカロリーや糖質を知ろう

コリコリとした食感が人気の砂肝はついついたくさん食べてしまいたくなりますが、カロリーや糖質の値はどうでしょうか?まず砂肝のカロリーは100gあたり約95Kcalと言われています。砂肝と言えばよく食べられる焼き鳥串では1本が約40gです。そのためお店によって異なりますが、砂肝1串は約40Kcalから多くても約60Kcal程度で食べることができるでしょう。

砂肝以外の焼き鳥で定番のメニューのカロリーは、皮が約160Kcal、ねぎまは約80Kcal、つくねは約90Kcalとなっています。このように砂肝は他の焼き鳥メニューと比べると非常に低カロリーの食材です。おいしい焼き鳥ですが、砂肝を意識して食べてみるとヘルシーに食事を楽しむことができます。

次に砂肝の糖質はどうでしょうか?実は砂肝の糖質は0gです。鶏肉は他の部位も糖質がありませんが砂肝は特に脂質も少なく、たんぱく質が多いのが特徴です。カロリーはありますが糖質は0gなので、糖質制限をしている方にもおすすめの食材です。糖質が気になる方はお店で砂肝を見つけた際はぜひ積極的に摂取してください。

このように砂肝は低カロリーで糖質も0gなため、ダイエットにもおすすめです。しかし注意したいのは、砂肝を食べる際の味付けです。低カロリーではありますが、味付け次第でカロリーも増えてしまいます。また油と一緒に調理することによりカロリーも増えるので、ヘルシーだからといって食べ過ぎは禁物です。また砂肝は味付けの際に塩を使うことも多いので、塩分にも気を付けるとより健康的です。

砂肝の効果効能について

砂肝がどこの部位なのか、特徴的な名前の由来やカロリーといった基本的な情報を紹介してきました。それでは更に気になる砂肝の健康効果にはどんなものがあるのでしょうか?砂肝は美味しいだけでなく、多くの健康効果も期待できる食材です。ここからは砂肝の効果効能について詳しく紹介していきます。

砂肝の効果効能:血栓予防や骨折予防

砂肝に含まれる栄養素で注目したいのは、ビタミンKです。ビタミンKは鶏もも肉や手羽に豊富に含まれている栄養素ですが、砂肝にも含まれています。砂肝に含まれるビタミンKは豚肉や牛肉よりも多く、ビタミンKを多く摂取したい場合は鶏肉はもちろん、よりヘルシーな砂肝もおすすめです。

このビタミンKですが出血を止める止血ビタミンとされており、更に骨格の形成や骨粗しょう症の予防に効果があると言われています。ビタミンKが止血ビタミンと呼ばれているのは、ビタミンKは血液凝固作用のあるたんぱく質が肝臓内で作られる際の補酵素として働くことからです。出血した際に正常に止血するために重要な働きとなります。

またビタミンKにはカルシウムが骨に沈着するのを助ける働きがあります。丈夫な骨の形成にはカルシウムの吸収を助けるビタミンDなど他の栄養素の働きも重要ですが、このビタミンKも大切な栄養素です。肉類と骨の形成の働きは以外かもしませんが、このような効果があるとわかると食事もより楽しくなります。

ビタミンKは脂溶性ビタミンです。脂溶性ビタミンとは脂に溶けるビタミンなので、油と一緒に摂取するとより吸収率がよくなります。砂肝は脂質が少ないため他の脂質を多く含む食材と一緒に摂取したり、油を使って調理するとより効果を期待することができます。ビタミンKは加熱しても安定しているため、火を通しても損なわれない嬉しい栄養素です。

砂肝の効果効能:貧血予防

続いて紹介する砂肝の効能は貧血予防についてです。砂肝には豊富な鉄分が含まれています。その量はなんと牛赤身肉とほぼ同等であり、鶏肉の他の部位や豚肉よりも多く含まれているといわれています。鉄分は特に女性は不足しがちな栄養素なので焼き鳥屋などでは意識して砂肝を摂取すると良いでしょう。

注意したい点は、鉄分は吸収されにくい栄養素であるということです。鉄分は、動物性食品に含まれるヘム鉄と植物性食品に含まれる非ヘム鉄があります。砂肝はヘム鉄に分類され、ヘム鉄は非ヘム鉄よりも吸収されやすいといわれています。それでも他の栄養素と比べると体内への吸収率は低いので、摂取する際は効率よく吸収できるよう工夫が必要です。

吸収されにくい鉄分をより効率的に補給したい場合は、ビタミンCと一緒に摂取しましょう。ビタミンCには鉄を吸収しやすい形にする働きがあります。そこで、砂肝を食べる際はビタミンCほ含む食材と一緒に食べると鉄分の吸収もアップします。鉄は体内で酸素の運搬や二酸化炭素の排出の働きをサポートしたり、エネルギーの生産や酵素の成分としても重要な栄養素なので積極的に摂取するのがおすすめです。

また砂肝に含まれるビタミンB12がさらに貧血予防のサポートをしてくれます。ビタミンB12は赤血球の生成に働きかける栄養素で、造血作用があります。そのため不足すると貧血を起こしてしまう重要な栄養素です。またビタミンB12には神経細胞を健康に保つ作用もあり、貧血予防と共に体内に重要な働きをしています。

砂肝の効果効能:細胞膜やホルモンを生成する効果

砂肝に含まれる栄養素には細胞膜やホルモンを生成する効果も期待することができます。この効果を高める砂肝に含まれる栄養素というのが、コレステロールです。コレステロールというとなるべく摂取しない方が良いイメージですが、実は重要な働きをもつ栄養素で適度な摂取は必要となります。

このコレステロールの最も重要な働きというのが細胞膜を形成することや、体の機能を調整するホルモンの生成です。他にも消化を促進する胆汁酸やビタミンD前駆体の材料にもなるので、コレステロールも悪いことだけではなく、必要な栄養素であるということを忘れないようにしましょう。

そうは言ってもやはりコレステロールを過剰に摂取するのは注意が必要です。コレステロールも必要だからと言って砂肝を食べ過ぎてしまえば悪玉コレステロール値が上昇し、血液中の脂質バランスが崩れることとなるので食事の際は適量を心がけましょう。また砂肝を食べる際は野菜や食物繊維の豊富な食材と一緒に食べると、コレステロールの摂取もバランスがとれるのでおすすめです。

砂肝の効果効能:生活習慣病予防

最後に紹介する砂肝の効果効能は生活習慣病予防についてです。生活習慣病予防が期待できる砂肝に含まれる栄養素がアルギニンとよばれるアミノ酸です。アルギニンの働きは成長ホルモンを合成することで、それに伴い体脂肪の代謝を促し生活習慣病の予防が期待されています。

体脂肪の代謝を促すことで肥満の防止につながること以外にも、アルギニンの生活習慣病予防について注目したい働きがあります。アルギニンは血管の老化を抑制する働きや疲労回復にも効果があるとされ、このような効果が生活習慣病の予防に効果的だと注目されています。

また砂肝には新陳代謝に欠かすことのできない亜鉛も含まれています。亜鉛は細胞の新生を促進するため美肌効果が期待できたり、味覚の維持に働きかけたりと健やかに生活するためには欠かせない栄養素です。このように様々な栄養素が含まれる砂肝は、全ての栄養素が補い合い結果として生活習慣病の予防にもつながることも期待されます。

砂肝のおすすめの食べ方

ここまで砂肝の基本情報について詳しく紹介してきました。紹介したように、低カロリーで栄養豊富な砂肝はダイエット中の方や健康維持におすすめの食材です。味はシンプルとはいえ少し内臓特有のクセが感じられるので、そんな砂肝でも美味しく食べることのできるおすすめの食べ方を紹介します。

クセになる!砂肝のネギ塩焼き

まず紹介する砂肝のおすすめの食べ方は、砂肝のネギ塩焼きです。ネギと塩と言えば牛タンのイメージですが、食感が似ている砂肝でも美味しく調理することができます。砂肝は2mmから3mmの厚さ、ネギはみじん切りを用意すると食べやすいネギ塩焼きを作ることができます。

砂肝は初めに下茹でをしておきましょう。臭みが気になる方は残ったネギの青い部分や生姜を一緒にすると臭み消しになります。その後は熱したフライパンでニンニクを炒め、砂肝を入れます。それからネギや塩で味を調えれば完成です。砂肝のコリコリとした食感と程よい塩気がクセになるおすすめの食べ方です。

お手軽!砂肝のアヒージョ

続いて紹介する砂肝のおすすめの食べ方は、砂肝のアヒージョです。このアヒージョはとても簡単に作ることができるので、家庭でも無理なく砂肝を摂取することができます。まず用意するのは砂肝、オリーブオイル、にんにく、塩です。材料はこれだけでも美味しくできますが、一緒に食べたい食材がある方は用意すると良いでしょう。その際に一緒に摂取したい栄養素を含む食材を用意すると、より健康効果も期待できおすすめです。

作り方はとても簡単で、鍋にオリーブオイルやにんにく、砂肝を入れ火にかけます。温まってから他の食材を入れしばらく火を通せば完成です。火を止めてから塩で味を調えそのままおつまみとして食べても良いですし、他の食材のアクセントとしても美味しく食べることができます。
 

砂肝はヘルシーで健康効果も大きい食材

砂肝はどこの部位で、どんな健康効果があるのかを紹介しました。砂肝は内臓でありながらシンプルな味なので、レバーが苦手な方にもおすすめの部位です。コリコリとした食感や、シンプルな味つけがクセになる砂肝ですが、嬉しい健康効果も期待できるのでぜひ積極的に摂取してみてください。

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