カソナードとは?きび砂糖で代用可能?ブラウンシュガーとの違いや使い方は?

カソナードと呼ばれる砂糖を知っていますか?カソナードは、お菓子作りなどのレシピに欠かせない材料の1つです。カソナードを用いることによって、どのようなメリットがあるのでしょうか?また、きび砂糖など、他の砂糖で代用可能なのでしょうか?カソナードとブラウンシュガーとの違いも紹介します。フランスの伝統的な砂糖である、風味豊かなカソナードは、1度試してみたら手放せなくなりますよ。いろいろな視点から、カソナードの秘密に迫ります。

カソナードとは?きび砂糖で代用可能?ブラウンシュガーとの違いや使い方は?のイメージ

目次

  1. 1カソナードとは?
  2. 2カソナードの製造方法
  3. 3カソナードの栄養
  4. 4カソナードのカロリー
  5. 5カソナードの使い方
  6. 6カソナードときび砂糖
  7. 7ブラウンシュガーとカソナードは同じ?
  8. 8カソナードを上手に代用するには
  9. 9おすすめのカソナードレシピ
  10. 10気になるカソナードバターのパンケーキ
  11. 11カソナードのまとめ

カソナードとは?

カソナードという名前を聞いたことがありますか?聞いたことがない方や、聞き馴染みがないという方もいると思います。カソナードは、フランスで作られている伝統的な砂糖のことです。

カソナードの見た目は、ザラっとした茶色の砂糖です。粒は、白砂糖に比べると、大きめの粒で粗い印象です。カソナードは、日本の砂糖である三温糖に、見た目は似ているかもしれません。カソナードは、スーパーなどでは見かけることは少ないかもしれませんが、輸入食品雑貨店やネット販売などで簡単に手に入れることが出来ます。

カソナードは、特にお菓子作りには欠かせない、重要なアイテムと言われています。カソナードは、一体どのような砂糖なのでしょうか?カソナードは、どのようにして作られているのか紹介します。

カソナードの歴史

カソナードは、別名で赤砂糖とも呼ばれています。フランスでは、日本でよく使用されている上白糖はほとんど使われません。フランスでのお菓子作りや、日常的に使用されている砂糖は、カソナードやグラニュー糖などになります。

カソナードの原料は、サトウキビになります。サトウキビといえば、沖縄など南国で作られているイメージです。カソナードはフランスで作られていますが、原料であるサトウキビは、インド洋のレユニオン島という島で作られています。

レユニオン島は、フランス共和国の海外地域圏とされています。レユニオン島の中心には火山があり、気候としてはかなり雨が降る土地のようです。レユニオン島で栽培されているのは、サトウキビやコーヒーなどです。輸出している製品としては、サトウキビの砂糖がもっとも輸出量が多いとされています。

レユニオン島には、1668年にサトウキビがもたらされています。ハイチ革命という革命により、1度サトウキビ経済は崩壊していますが、その後復活しています。人々の行動や、サイクロンなどの災害を幾度も乗り越え、レユニオン島では現在もサトウキビが栽培されているのです。

カソナードの現在

カソナードの原料であるサトウキビが作られているレユニオン島は、火山があり雨がたくさん降ります。そのため、カソナードの独特の豊かな風味と、バニラのような香り高い甘さの砂糖が作れるのです。

カソナードが用いられているのは、主にお菓子作りです。例えば、フランスのお菓子で、クリームブリュレというスイーツがあります。クリームブリュレの上部分は香ばしく、パリッとしたかたい焼き目がついています。これは、砂糖を使用し、焼き目をつけているわけですが、このとき使用する砂糖でぴったりなのが、フランスで作られている砂糖のカソナードなのです。

独特の風味と香りが楽しめるカソナードですが、このカソナードは、一体どのようにして製造されているのでしょうか?次項では、フランスの伝統的な砂糖であるカソナードの製造方法を紹介します。

カソナードの製造方法

砂糖は、原料や製造方法によって名称が分かれています。カソナードは、原材料はフランスのサトウキビで、砂糖の種類は含蜜糖に分類されます。

砂糖の種類である含蜜糖とは、砂糖を作る過程の中で、蜜と結晶を分けずに作られた砂糖のことです。つまり、蜜と結晶が一緒になっている状態の砂糖なのです。

サトウキビから砂糖を作るときは、いくつもの細かい行程がありますが、大きく分けると2つの行程があります。サトウキビから汁を絞ることと、精製することの2つです。

サトウキビを絞った汁を煮沸して、煮詰めて作られているのがカソナードになります。カソナードと同じ含蜜糖に分類されるのが、黒糖です。原材料も、カソナードと同じサトウキビから作られています。精製度合いは黒糖のほうが低いです。

カソナードは、通常の砂糖を製造する方法と比べると、精製を充分にせずに作られたということになります。精製されていないということは、サトウキビ特有の栄養分が、たくさん含まれたままということになります。では、カソナードには、どのような栄養が含まれているのでしょうか?

カソナードの栄養

カソナードは、火山地帯と雨に育まれたフランスのレユニオン島のサトウキビの栄養分がたっぷり含まれています。では、カソナードには具体的にどのような栄養が含まれているのでしょうか?

カソナードに含まれている代表的な栄養は、カルシウム、リン、マグネシウム、ナトリウム、カリウム、鉄、亜鉛、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB3、ビタミンB6などになります。しっかり精製された上白糖と比べると、たくさんの栄養素がふんだんに含まれているのがカソナードなのです。

火山の存在する島で栽培されているサトウキビを使っていることから、他の砂糖に比べるとミネラル分が特に多く含まれています。美味しいのに栄養もとれるなんて、カソナードを試してみたくなります。次項では、気になるカソナードのカロリーについて紹介します。

カソナードのカロリー

カソナードのカロリーを紹介します。100グラムあたり約400キロカロリーです。日本でよく使われている砂糖の上白糖のカロリーは、100グラムあたり約384キロカロリーなので、ショックを受けてしまうほどの大差はないようです。

特に女性は、カロリーは気になってしまいます。しかし、カソナードに含まれている種類豊富な栄養や、使われているお菓子の美味しさを考えれば、罪悪感はなく取り入れられると思います。

カソナードの使い方

カソナードの製造方法、栄養やカロリーについて紹介してきました。フランスの砂糖であるカソナードは、私たちの生活の中で一体どのように用いられているのでしょうか?

カソナードが主に使用されているのは、お菓子作りです。カソナードはフランスの砂糖なので、フランスのお菓子を作っているケーキ屋さんでもよく使われているようです。特に有名なのが、前項で紹介したクリームブリュレです。

お菓子の仕上げとして、表面にかけたり、焼き目を付ける以外の使用方法もたくさんあります。お菓子の生地そのものに入れたり、パンの生地に入れたり、飲み物に入れる方法です。カソナードは、使うことでコクが増し、風味の絶品の砂糖です。

カソナードは、加熱すると均一に広がる性質を持っており、色もつきやすい性質があります。そのため、クリームブリュレの表面などに用いられるのです。お菓子の仕上げにもってこいの砂糖がカソナードなのです。

でも、どうしてもカロリーが気になってしまう場合や、カソナードが手に入れにくい場合は、カソナードの代わりの砂糖を上手に使うといいかもしれません。次項では、カソナードの代用として使える、コクや風味が豊かな砂糖と、カソナードとの比較を紹介します。

Thumb砂糖に賞味期限がない理由とは?開封後・未開封で変わるのか調査! | お食事ウェブマガジン「グルメノート」

カソナードときび砂糖

カソナードと同じ、サトウキビで作られている砂糖があります。それは、きび砂糖です。きび砂糖は聞き馴染みがあるかと思います。きび砂糖は日本でも気軽に手に入れやすく、料理などにも取り入れやすい、日本では割とポピュラーな砂糖です。

きび砂糖は、精製している途中の砂糖液で作られた砂糖になります。精製途中の砂糖液を煮詰めたものがきび砂糖です。きび砂糖もサトウキビ100パーセントなのですが、精製しているので、カソナードよりは風味はおちてしまっています。

きび砂糖の気になるカロリーは、100グラムあたり約396キロカロリーになります。実は、きび砂糖は、カソナードより若干高めのカロリーなのです。

きび砂糖は、特に料理に使用するとその力を発揮します。きび砂糖を使うことで、カソナードと同様にコクやまろやかさが増します。また、ミネラルなどの栄養分も、カソナードと同様に含まれています。

きび砂糖を取り入れると、肉や魚など素材をやわらかくしてくれます。煮物など日本料理にはもってこいの砂糖なのです。色をしっかり濃く付けてくれますし、匂い消しのパワーもあります。

ブラウンシュガーとカソナードは同じ?

ブラウンシュガーという砂糖の名前を聞いたことがありませんか?ブラウンシュガーとは、その名の通り、茶色の色をした砂糖の総称です。特定の砂糖を指す名前ではないのですが、ブラウンシュガーとは、具体的にどんな砂糖のことを指すのでしょうか?

中ざら糖、三温糖、黒砂糖、そして、上白糖やグラニュー糖にカラメルを添加したものもブラウンシュガーと呼ばれます。見た目がブラウンであればブラウンシュガーなので、カソナードのブラウンシュガーということになります。

では、カソナードの代用として、他の砂糖を使用する場合は、どのような砂糖を使用して、どのような点に気をつければいいでしょうか?カソナードの代用として、他の砂糖を使用する場合の注意点を、次項で紹介していきます。

カソナードを上手に代用するには

カソナードは、コーヒーや紅茶など、飲み物に入れても楽しめます。カソナードの代用で砂糖を使いたい場合は、お好みの砂糖を使うと良いでしょう。代用の砂糖の栄養が気になる場合は、三温糖や黒砂糖をおすすめします。特にサトウキビで作られた砂糖は、カソナードに近い風味が楽しめ、含まれている栄養も似ているので、安心して代用できます。

お菓子作りや料理にカソナード以外の砂糖を代用したい場合は、カラメル添加のブラウンシュガーはさけると良いでしょう。カラメルが使用されていることで、味も変えてしまいますし、加熱するとキレイに仕上がらない場合があるかもしれません。

カソナードは、バニラのような風味のある、香りや味に特徴がある砂糖です。砂糖を別なもので代用した場合は、バニラシュガーなどを加えると風味付けになります。お菓子作りなどの場合は、分量に気を付けて代用するようにしてください。

おすすめのカソナードレシピ

カソナードは、お菓子作りや飲み物にも欠かせない砂糖です。カソナードが手に入ったときは、いろいろなレシピに生かしてみたいものです。ここでは、おすすめのカソナードのレシピを紹介します。

フルーツのきな粉カソナードトッピング

カソナードの風味を存分に楽しめる簡単レシピを紹介します。材料もヘルシーなものばかりなので、罪悪感はなく、カソナードも簡単に取り入れられます。火も使用しないので、ささっと作って朝ご飯などに取り入れてみてください。

材料は、お好きなフルーツ、きなこ、カソナードです。作り方は、お好きなフルーツを出来れば数種類一口大にカットします。きな粉にカソナードをお好みで調整しながら加え、それをフルーツにかけたら出来上がりです。

特にキウイなどの酸味のあるフルーツだと、よりカソナードの美味しさが際立ちます。ヨーグルトのトッピングとしても活用できるので、ヘルシーにカソナードを取り入れて楽しんで下さい。

カソナードのバターフレンチトースト

お菓子作りはハードルが高そうだし、オーブンもない…という場合でも安心してください。フライパンで出来るレシピを紹介します。フレンチトーストにバターをたっぷりと、カソナードを使用すると、風味豊かな絶品フレンチトーストが出来上がります。

材料は、カソナード、牛乳、パン、バター、卵、フルーツやジャム、シロップ、生クリームなどお好きなトッピングです。作り方は、牛乳にカソナード、卵を加えて混ぜます。液にパンを染み込ませ、バターをたっぷり溶かしたフライパンでパンを焼いていきます。両面焼けたら、お皿にうつし、お好きなトッピングとカソナードをふりかけると出来上がりです。

加熱したカソナードも、そのままのカソナードも、どちらも楽しめるし、フライパン1つで出来るのでぜひ試してみてください。質の良いバターをたっぷり使うと、コクのあるフレンチトーストができます。

気になるカソナードバターのパンケーキ

ネット上で話題になっている、カソナードバターについて紹介します。カソナードについてネットで調べていくと、カソナードバターというメニューをよく見かけます。さまざまな飲食店で、カソナードバターというトッピングがあるようです。

特にカソナードバターが使われているのが、パンケーキのメニューです。カソナードがふんだんにふりかけられたふわふわのパンケーキに、上質なバターがたっぷり使用されているメニューばかりです。これはたまりません。

カソナードは、ブラウンの色が現れやすい砂糖でもあります。パンケーキの生地自体に、カソナードを使用している場合もあるようです。いずれにしても、カソナードのと美味しいバターの組み合わせなんて、やみつきになりそうです。

悪魔的に美味しそうな、カソナードバターのパンケーキ、出会ったらぜひ試してみてください。カソナードのバニラの風味とバターの風味は、必ず合うこと間違いなしです。

カソナードのまとめ

いかがでしたか?カソナードは美味しいだけでなく、栄養もたくさん含まれています。毎日の料理やデザートに、積極的に取り入れてみたいものです。

自然のパワーがたくさん秘められたカソナードを取り入れるだけで、料理やスイーツが味わい深く、風味豊かになります。カソナードを使って、より豊かな食生活を送ってみませんか?

関連するまとめ

新着一覧

最近公開されたまとめ