コンソメとはなに?ブイヨンや鶏ガラとの違いは?使い分けも解説

コンソメという調味料は数多くの料理に活用されていますが、そもそもコンソメとはどのようなものなのでしょうか?なんとなくコンソメを入れれば美味しくなるというイメージもあり、煮込み料理やスープなどにはよく使われるコンソメですが、ブイヨンや鶏ガラなどの調味料との違いも気になります。今回は気になるコンソメとはなにであるかをチェックし、他の調味料との違いや使い分けについても詳しくみていきます。

コンソメとはなに?ブイヨンや鶏ガラとの違いは?使い分けも解説のイメージ

目次

  1. 1コンソメを上手に使おう
  2. 2コンソメとブイヨンと鶏ガラは全く違うもの
  3. 3特徴を知って上手に使い分けよう
  4. 4美味しいスープを自分で作ろう
  5. 5市販の素で簡単にコンソメスープの作り方
  6. 6コンソメを使ったアレンジ料理
  7. 7コンソメの特徴を知って料理をさらに楽しく!

コンソメを上手に使おう

コンソメという存在は料理をあまりしない人でも必ずといっていいほど知っているものですが、コンソメとはどのようなものかという問いに答えられる人は少ないかもしれません。コンソメはブイヨンや鶏ガラなど他の調味料と混同されることも多いですが、コンソメの原材料や味の特徴はどうなっているかを知り使い方をぜひマスターしたいものです。

今回は、そもそもコンソメとはどのようなものであり、ブイヨンや鶏ガラなど類似している調味料との違いはどうなっているのかもチェックします。コンソメはスープ類を中心にさまざまな料理に活用されるものですが、その特徴を知り基本となるレシピから一風変わった応用レシピまで色々な形でコンソメを調理していきたいものです。

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コンソメとブイヨンと鶏ガラは全く違うもの

コンソメを料理に活用するためには具体的な使い方・レシピもしっかり把握しておく必要がありますが、そもそもコンソメとは何であり他の調味料との違いはどうなっているかを理解したいものです。コンソメとブイヨンや鶏ガラなどは混同しがちなものですが、これらには明確な違いがあるのでそれぞれの原材料や特徴をチェックしていきましょう。

コンソメとは?

コンソメは普段からスープなどの形で食べているという人が多いと思いますが、そもそもコンソメとはなんなのかは、案外知らない人が多いかもしれません。コンソメとは何か知らなくてもとりあえず入れておけば美味しくなるという見方もできますが、コンソメとは何であり他の調味料との違いは何かを把握すればより楽しみ方の幅が広がります。

コンソメとはそもそもフランス料理に主に使われるものであり、琥珀色をしたスープとなっています。コンソメは色々な具材を入れてスープとして楽しめますが、コンソメというのはフランス語で「完成した」という意味になるようにすでに完成されたスープの状態になっているものです。そのため、澄んだ状態が基本でありそのまま飲むことができます。

そんなコンソメの材料は牛肉や鶏肉、そして魚などからとった出汁に野菜類を加えて煮込んだスープであり、綺麗な琥珀色になるのが特徴的です。そんなコンソメは、本場フランスでは牛肉からだしをとったスープであるのか魚からだしをとったスープであるのかで呼び名が異なるものですが、変わり種としてはジビエ系のコンソメも存在します。

つまりコンソメはそのままスープで飲んだりお湯で割ってスープで飲んだりできるものとなりますが、具材を追加して楽しむ場合でもコンソメ自体の味を中心に楽しみたいときにはコンソメがおすすめなのです。そんなコンソメはまぎらわしい商品が存在することなどから日本では特にブイヨンと混同されがちですが、両者には違いがあるようです。

ブイヨンとは?

ブイヨンというものもその名前はよく聞くものですが、コンソメと混同しがちな調味料だと言えるでしょう。特に日本ではブイヨンとコンソメをどうしても混同してしまう人が多いのですが、厳密には両者には明確な違いがあります。ブイヨンとは既述のコンソメを完成させる過程でまず作るだしのことであり、フランス料理の二大だしのひとつです。

フランス料理のだしにはソースやシチューなどのベースにすることの多いフォンと呼ばれるものもありますが、スープやポタージュなどに使用することの多いものがブイヨンです。ブイヨンはコンソメを作る前の段階のものであり、その材料はお伝えしたように肉や魚、野菜などを煮込んだものであり、あくまでだしである点がコンソメとの違いです。

コンソメはそのままスープとして楽しめる完成された形のものである一方で、ブイヨンはそのままスープとして飲めるほどの濃厚さ・旨味は有しておらず、そこにさらに具材や調味料を加えて楽しむことになります。そのため、コンソメに比べるとブイヨン自体というよりも後に加える素材そのものを活かすポトフなどで楽しまれることが多いです。

そんなブイヨンは英語ではスープ崇徳などとも呼ばれていますが、日本ではカレーなどに加えられることも多いです。そして日本では西洋料理に使うだし全般をコンソメと呼ぶこともありますが、コンソメという名前で売られている商品は固形ブイヨンであることも多く、コンソメ味のお菓子なども厳密にはブイヨンの粉末が活用されているのです。

鶏ガラとは?

お伝えしたようにコンソメとブイヨンには明確な違いがありますが、ブイヨンにより手間をかけて完成させたものがコンソメであるということはしっかりと把握しておきたい点です。そして日本では本来ブイヨンであるはずのものがコンソメと呼ばれることも多いですが、コンソメやブイヨンと混同しがちなものには鶏ガラというものも挙げられます。

コンソメやブイヨンがフランス料理発祥であり、日本でも主に西洋料理に使われるのに対して鶏ガラは主に中華料理に使われる調味料となっています。鶏ガラとは食用となる鶏肉の肉の部分を取り去った骨のことでありそれを煮込んで抽出したものが鶏ガラエキスですが、他の調味料なども加えられたものを鶏がらスープとして取り扱うのが一般的です。

鶏ガラもブイヨンと同じく肉がメインの原材料となっていますが、鶏ガラの場合は基本的に鶏肉という縛りがあります。また、醤油やにんにく、酒などが加えられ鶏ガラスープとして活用されることも多く、これがラーメンなどのベースとなることもあります。ラーメンのほかにも、さまざまな中華料理や和食に活用されることが多いようです。

このように鶏ガラはコンソメとブイヨンの違い以上に両者と明確な違いがあり、コンソメとブイヨンと混同することも少ないでしょう。しかし、鶏ガラをコンソメやブイヨンの代用品として活用することも可能ではあり、やや中華よりの味に仕上がるという特徴はあるものの肉や野菜などの旨味を料理に加えられるという大まかな点は共通しています。

特徴を知って上手に使い分けよう

ここまでお伝えしてきたように混同しがちなコンソメとブイヨンには明らかな違いがありますし、鶏ガラとももちろんコンソメは異なるものです。もちろん違うものであっても代用が不可能なわけではありませんしコンソメという商品名のブイヨンも存在しますが、ここでは本来の特徴を活かしたそれぞれの具体的な使い方をチェックしましょう。

味が完成しているコンソメの使い方

お伝えしたようにコンソメとは完成された形のスープであり、そのままでもスープで楽しめるものを指します。そのため、コンソメの使い方としてはまず、シンプルにそのままスープとして飲むということが挙げられます。もちろんできたコンソメの味が濃い場合にはお湯で薄めることもできますし、コンソメに具材を入れて楽しむこともできます。

コンソメにどのような具材を入れるかによって、本国フランスでは厳密には名前が変わるようです。例えばウズラの卵や人参、そしてグリンピースなどが入ったものはコンソメ・コロンビーヌと呼ばれていますが、フォアグラ入りのシュー生地を浮かべたコンソメはコンソメ・ロッシーニと呼ばれるなど、実にさまざまな種類のコンソメがあります。

つまりコンソメはそのままでも楽しめる上に具材を入れても楽しめますが、重要なのはすでに味が完成しているのでコンソメそのものの味を活かす楽しみ方がおすすめとなるということです。そのため具材を追加するときにもその具材の風味をより前面に出すというよりも、食感などを加えたりコンソメとうまく調和させたりするのが目的となります。

出汁であるブイヨンの使い方

一方のブイヨンはコンソメを完成する前の状態のだしを指し、コンソメとは違ったそのままでスープとして飲むのには不適となっています。そのため、ブイヨンを何かと合わせて楽しむという活用方法の方がメジャーであり、ポトフなどにする際にはソーセージや野菜などと合わせてこれらの風味をより引き出し、それを支える役割でブイヨンを使います。

そんなブイヨンは本来であればより多くのプロセスを経ることになるコンソメほどではないにしろ、さまざまな過程を経てかなりの手間をかけて作られるものです。しかし日本では固形のブイヨンが売られていることも多く、これを入れてスープの味を整えたりカレーに入れたりすることもありますし、他の調味料と組み合わせることも多いです。

ブイヨンはあくまでだしでありコンソメのように濃厚なものには仕上がっていないため、ブイヨンと他の何かを組み合わせて料理を仕上げるというのが一般的な使い方です。そのためその組み合わせ次第ではコンソメとはまた違った味わいにすることも可能ですが、日本でも一般的な白だしなどの西洋料理版として活用するのがわかりやすいでしょう。

尚、ブイヨンはコンソメとは濃厚さが違い、コンソメに比べると旨味や深みに欠ける場合も多いものです。しかし塩分に関してはコンソメと同等である場合もあるので、ブイヨンと他の調味料を組み合わせる際にも塩分の加えすぎには要注意でしょう。そんなブイヨンはコンソメ以上に応用の幅が広いので、よりハイレベルな楽しみ方もできそうです。

市販のコンソメとブイヨン

お伝えしたようにコンソメとブイヨンにはその原材料や作るプロセスに違いがあり、使い方にも違いが出るものです。厳密な定義におけるコンソメはブイヨンのように他の調味料と組み合わせてしまうと味が濃くなりすぎたりコンソメの風味が崩れたりするものですが、ブイヨンはあくまでだしであり使い方に関してはより多くの選択肢がありそうです。

しかし日本の市販品の多くは「コンソメ」という名前の入っているものでも厳密にはブイヨンであり、ブイヨンとして活用することが可能です。固形ブイヨンを手がけるブランドで特に有名なのが味の素KKであり、最も定番のものは肉や香味野菜が感じられますが、人気商品のひとつであるチキンコンソメに比べるとより濃厚なコクが特徴的です。

そのため同じ味の素KKの固形ブイヨン商品でもチキンコンソメに比べると通常のコンソメの方が、コンソメのようにその味自体を活かした使い方がおすすめとなります。また、味の素KK以外ではクノールのチキンコンソメなども人気ですが、こちらは味の素KKのチキンコンソメに比べると玉ねぎの甘みが強いタイプの固形ブイヨンとなっています。

塩分が気になるなら無添加コンソメを

厳密にはコンソメとブイヨンには違いがありますが、日本で一般的に「コンソメ」として売られているものはブイヨンであることが多いです。使用する際にその色が濁っており、透き通った琥珀色の本場フランスのコンソメとはまるで違うことがわかりますが、数ある市販コンソメの中でも塩分が低めのものを意識的に選ぶのもおすすめです。

すでに紹介した大人気の味の素KKの固形ブイヨンシリーズには「塩分ひかえめ」タイプも存在し、通常タイプよりも30%塩分がカットされています。また、味の素以外ではマギーというブランドの商品の中には無添加タイプで安全性が高い上に塩分もひかえめな商品があり、こちらはより自由に調整ができる上にヘルシーなものを作れるかもしれません。

また、マギーの商品はコンソメとブイヨンに分かれており、コンソメとブイヨンの違いを理解した上で使い分けるにはおすすめのブランドだと言えるかもしれません。このように市販のコンソメやブイヨンにも実にさまざまなタイプがあるので、それが厳密にはブイヨンなのかどうかや塩分や添加物はどうなっているかなども考慮してみてください。

美味しいスープを自分で作ろう

お伝えしたように市販のコンソメやブイヨンにも実にさまざまなタイプのものがあり、どのような商品を選ぶかによって完成する商品の味わいにも差が出ると言えるでしょう。しかしよりこだわりたいという人は自分でブイヨンやコンソメ、あるいは鶏ガラスープなどを作ることも可能ですから、ぜひその具体的な作り方をチェックしてみてください。

簡単ブイヨンの作り方

ブイヨンは固形ブイヨンが一般的に売られており、スーパーやコンビニなどでも簡単に買うことができます。しかし、オリジナルのブイヨンを自分で作るのも楽しいですし、より個性的な味わいかつフレッシュで美味しいブイヨンに仕上げることも可能です。ブイヨンは野菜や牛肉または鶏肉などがあれば、時間はかかるものの案外簡単に作れます。

肉は牛ブロックなどを1.5kg〜2kgほど用意しましょう。骨つきのものを用意するとより風味豊かに仕上げることができます。そして肉をやや大きめにカットして、野菜も大きめに切っていきます。野菜は、玉ねぎ・人参・セロリをマストでそれぞれ1〜2個ずつ用意します。それから、パセリやローリエなども用意できると尚よいでしょう。

具材をカットしたらすべてを大きめの鍋に入れて水も入れ、まずは中火で煮込みましょう。それから一煮立ちしたら弱火に切り替え、合計で3時間ほど煮込みます。丹念にアクを取りながら丁寧に煮込んでいくことが重要ですが、最後に漉して完成となります。また、牛骨や牛すじ肉など複数種の肉を使う場合ははじめに肉を下茹でするのもアリです。

まずは肉類を下ゆでしてから茹でこぼし、水をくみなおしてから野菜類やハーブ類を加えてから3時間ほど煮込んでいきます。この作り方の場合にもしっかりとアクをとって作ることが重要となります。このようにして作ったブイヨンは冷蔵庫であれば2〜3日ほどもちますから、スープや煮込み料理などさまざまな方法で活用してみてください。

本格的なコンソメスープの作り方

お伝えしたような方法で時間はかかるものの案外自家製ブイヨンは簡単に作れるものです。慣れてくれば肉や野菜、ハーブ類などの分量によりこだわれるようになるため、慣れるまでは回数をこなすことも重要です。そんなブイヨンの作り方をさらに発展させることでコンソメスープも簡単に作ることができますから、ぜひチャレンジしましょう。

コンソメは本格的なフランス料理のひとつであり、自分で作ることができれば上質なスープとして堪能することができます。コンソメスープを作るときにはまず、既述のような作り方でブイヨンを作ります。ブイヨンは特別な旨味を有するだしですが、この状態ではそのままスープとしては飲めないため、ここからさらに具材を加えて煮込みます。

コンソメを作るためにブイヨンに加えるものは、肉や卵白などを練り合わせたものとなります。これを入れることで不純物を吸着させてより透明度が高く澄んだ味わいのコンソメに仕上げることができるのです。ブイヨンにひき肉と卵白の練り物を加えたら、かき混ぜていきます。そして泡が出てきたら弱火に切り替えて静かに煮ていきます。

そして鍋の縁に卵白の塊ができ始めたら鍋の中心に穴を開けて、それが閉じそうになったらまた開けるという作業を繰り返します。そして全体で1時間ほど煮出したら布を活用して漉し、最後に塩胡椒を加えて完成です。また、コンソメを作るときのポイントとしては牛肉を使うとよりコクが強まり、鶏胸肉などを使うとあっさりめになります。

鶏ガラスープの取り方

お伝えしてきたような方法でブイヨンを作ればポタージュや煮込み料理などに活用できること間違いなしですし。コンソメを作ればそれ単体でスープとして楽しめる上に炒め料理のメインの味付けにすることもできます。そしてそれらとはやや異なる風味の鶏ガラスープも家で作ることができれば、より料理のレパートリーが増えて楽しいものです。

コンソメを作るときには鶏肉を使うことも多いですが牛肉を使うこともあります。一方で鶏ガラスープは基本的に鶏肉を使うスープであり、鶏肉以外に使用する具材の数もやや少なめのためよりシンプルだと言えます。用意するのは一羽分の鶏ガラと一本分のネギの青い部分、そして生姜一個と水だけとなり、これらを時間をかけて煮込んでいきます。

まずはしっかりと鶏ガラを水で洗って血合いなどを落とします。それからネギと生姜を適当な大きさに切った上で具材を全て鍋に入れます。まずは強火にしておき、一度煮立ったら弱火に切り替えます。それから1時間ほど煮込みますが、丁寧にアクを取り除いていくのがポイントです。また、鶏ガラをしっかり水に浸からせるのも重要です。

また、鶏ガラは水の状態から煮ないとうまく鶏ガラスープを取ることができません。熱湯の状態から鶏ガラを入れてしまうとタンパク質が凝固して旨味成分が溶け出しにくくなります。また、鶏ガラが浸かりにくい場合には途中で鶏ガラをひっくり返すとよいでしょう。このようにして煮込み、最後にキッチンペーパーなどでこしたら完成です。

市販の素で簡単にコンソメスープの作り方

ここまで基本となるブイヨン・コンソメ・鶏ガラスープの作り方をチェックしてきましたが、特シンプルなコンソメスープを楽しむ場合には自分で作るのがおすすめです。しかし、具材たっぷりのスープにする場合には市販のコンソメの素を使っても美味しいスープを作れるので、さまざまな作り方をチェックしてレパートリーを増やしましょう。

たっぷり野菜で栄養満点のコンソメスープ

市販のコンソメを使って作るコンソメスープの中でも、やはりたっぷりと野菜を入れることで野菜にしっかりコンソメの風味が染み込んで美味しいスープとなります。また、野菜をたっぷりと入れることで栄養満点の料理となるために、風邪気味の時などであまりご飯などが口に入らないというときにはかなり重宝するレシピだと言えるでしょう。

野菜たっぷりのコンソメスープを作るときには自分の好きな野菜をとにかくたくさん入れることができますから、冷蔵庫にある余っている野菜をとにかく細かく刻んで煮込むとよいでしょう。特におすすめとなるのは玉ねぎ・人参・キャベツ・じゃがいも・トマト・ブロッコリーなどであり、まずはこれらをオリーブオイルで炒めましょう。

それから水とコンソメを加えて煮込んでいきますが、市販のコンソメではややハーブ感が乏しいことが多いためにローリエなどを加えるのもアリです。具材全てが柔らかくなるまで弱火で丁寧に煮続け、最後に塩胡椒で味を整えたら完成となります。最後にバターを加えるのもアリですが、夏野菜を活用して作るレシピもおすすめとなります。

夏野菜で作る場合にはキャベツや玉ねぎに加えアスパラガスやパプリカ、なすやトマトを入れると美味しいですが、トウモロコシを入れるとほどよい甘みが加わってさらに美味しいです。調理過程は既述の作り方とほとんど同じですが、このようにして作った夏野菜たっぷりのコンソメスープは夏バテ解消の料理としてもかなりおすすめです。

コクが出る焼きベーコンレタスのコンソメスープ

お伝えしたようにとにかく野菜をたっぷりと入れるコンソメスープは冷蔵庫にある野菜をどうにかして消化したいときや、時短で栄養満点のレシピをひとつ作りたいというときにおすすめとなります。しかし、特定の具材にこだわって作るコンソメスープは、他の具材では得られない独特の風味やコクを楽しめるのでこちらのおすすめなのです。

中でも焼きベーコンレタスのコンソメスープは、焼かれることで旨味をましたベーコンとレタスのシンプルながらも奥深い組み合わせを楽しむことができます。まずは鍋にオリーブオイルを入れてベーコンを炒めていきます。ややこんがりめに焼くことで食感も変わるのでおすすめですが、続いて玉ねぎなどを入れた上で調味料も入れます。

市販のコンソメのほかには塩胡椒などだけで味はしっかりと整うのでシンプルに楽しむのがおすすめですが、アクを取り除きながら丁寧に煮込んでいきましょう。3分ほど煮込んだ上でレタスを加えて再び煮込み、煮立ったら完成となります。焼きベーコンが入るだけで通常のコンソメスープとは異なる味わいとなるので、ぜひトライしてみましょう。

もやしとわかめのあっさりコンソメスープ

もやしとわかめを使ったスープは、中華だしの素などで作る場合も多いかもしれませんが、コンソメを使って作るのもおすすめです。もやしとわかめはあまり食欲がないという人や強い風味のある野菜が苦手だという人でも気軽にカリウムや食物繊維などの栄養を摂取できるのでおすすめであり、白ごまなどを加えるとより中華風に楽しめます。

もやしとわかめでコンソメスープを作るときにはまず、もやしをしっかりと洗っておきます。それから水とコンソメを鍋に入れて沸騰させましょう。沸騰してからまずはやや火を弱め、その上でわかめを入れて1分ほど煮込んでわかめが戻る状態に導きます。わかめが戻ったのを確認してからもやしを入れて1〜2分ほど煮込んだら、完成となります。

最後に塩胡椒で味を整えてあとは食べるだけですが、食べる際に白ごまを振りかけるのもおすすめとなります。他の調味料で作ることも多いわかめともやしのスープですが、市販のコンソメを使うことで他の調味料が特にない場合でも簡単に味が整うので、手間のかからない美味しいスープを作りたいときにはぜひ実践してみてください。

パッと華やか菜の花の卵スープ

続いて紹介するスープは、菜の花と卵を組み合わせたスープです。菜の花は和え物などで楽しむこともできますが、中には菜の花があまり得意ではない人もいることでしょう。そんな人はまず菜の花をスープで楽しむのがおすすめです。卵が入ることで他のスープとは一味も二味も違ったものを楽しめるので、かなり美味しいと評判になっています。

まずは菜の花をさっと塩茹でしてから絞ります。そして食べやすい大きさにカットしておきましょう。それから鍋に水とコンソメを入れて沸騰させ、沸騰してからといておいた卵を少しずつ入れて混ぜます。卵にしっかりと火が通ってから菜の花を入れて1分ほど煮込み、塩胡椒で味を整えたらあとはお椀によそって食べるだけとなります。

菜の花はコンソメ味のスープにすることで特有の苦味をあまり感じずに楽しめるので、苦手な人でも食べやすい料理だと言えるでしょう。また、最後の仕上げは塩胡椒だけでももちろん優しい味のスープとして楽しめますが醤油を加えるとやや和風の味に仕上がるので、ぜひ塩胡椒だけの場合と醤油も入れた場合を食べ比べてみてください。

コンソメを使ったアレンジ料理

お伝えしてきたようにコンソメスープと一口に言ってもその世界は奥深く、スープだけで楽しむのであれば自分で作るのもおすすめですが、市販コンソメを使った時短レシピはさまざまな具材との組み合わせを楽しめます。しかし、コンソメを使った料理はなにもスープだけに限らず、下記のようなアレンジ料理をも堪能することができるのです。

冷めても美味しいズッキーニのコンソメ蒸し

コンソメを使ったアレンジ料理としてまず紹介したいのは、ズッキーニをコンソメ味にして蒸したシンプルながらもなかなかないタイプの料理です。ズッキーニのコンソメ蒸しは温かい状態で食べて美味しいのはもちろんですが、冷めても漬物のような感覚で楽しむことができます。そして、その作り方もかなりシンプルで簡単になっています。

ズッキーニのコンソメ蒸しを作るときにはまず、ズッキーニを乱切りにカットします。また、ズッキーニ以外の野菜も使うときにはパプリカなどがおすすめであり、こちらも1cm大ほどにカットしておきましょう。それからまずはズッキーニをフライパンでオリーブオイルでさっと炒め、それからコンソメを入れて蓋をして蒸していきます。

ズッキーニから炒めるときに水分が出ていれば特に水はいりませんが、足りないような場合には加えるとよいでしょう。そしてズッキーニーがしんなりしたかどうかを箸を使って確認してから火を止め、最後にブラックペッパーを振りかけて完成となります。ズッキーニだけで物足りないときにはパプリカなどの野菜または豆を加えるのもおすすめです。

鶏肉とジャガイモのコンソメガーリック炒め

続いて紹介するコンソメを使った一風変わったアレンジ料理としては、鶏肉とジャガイモのコンソメガーリック炒めが挙げられます。コンソメを使うことで間違いのない安定感のある味わいに仕上がりますが、ガーリックを加えることでより明確でパンチのきいた味を楽しむことができます。この料理は、間違いのないメインのおかずとして活躍します。

まずはジャガイモを一口大に切った上で電子レンジで蒸しておきます。500Wで6分ほどが目安となります。またにんにくは細かく刻んでおき、鶏肉はもも肉を選びバラでない場合には一口大にカットします。そしてまずはフライパンにオリーブオイルを入れてにんにくの香りを立たせ、それから鶏もも肉を炒めていきます。

鶏肉の表面によい焼き色がついたら続いてジャガイモを入れます。インゲンなどの野菜、またはアスパラガスなどがある場合にはこれらもこの時点で加えるとよいでしょう。それから、コンソメを入れて蓋をし、弱火で蒸し煮にするように加熱します。水分を加えるのもアリです。ほどよく味が全体に行き渡ったら、最後の塩胡椒で味を整えます。

このようにして作った鶏肉とジャガイモのコンソメガーリック炒めは、ガーリックが入っていることでより鼻に抜ける風味が豊かな上に、コンソメ由来の深い旨味とコクを鶏肉とジャガイモそれぞれに染み渡らせて楽しむことができます。ジャガイモが入っていることで腹持ちもよいので、間食代わりに楽しんでみてはいかがでしょうか?

揚げずにやわらかササミのコンソメフライ

続いて紹介するのは鶏肉のササミを使ったコンソメフライです。鶏肉というのはコンソメとの相性が最もよい食材のひとつですが、炒め物などだけでなくフライも美味しくコンソメ味で作ることができます。揚げないササミのフライはヘルシーに楽しめるので、女性にもおすすめです。

まずはササミの筋を取り除いておき、コンソメとガーリック、酒、塩胡椒につけて下味をつけます。それから粉チーズとパン粉を軽く表面にまぶし、フライパンにサラダ油を薄くひいてそこにササミを投入します。そこで両面がほどよいきつね色になるまで焼きます。それから火を止め、蓋をして余熱でさらに火を通しましょう。

こうして作ったササミのコンソメフライは、お弁当のおかずとしてぴったりなので、ぜひ子供にも作ってあげたいものです。コンソメはスープというイメージも強いですが、こうしてフライなどにも活用できます。尚、ササミのコンソメフライは、そのままでも美味しいですしタルタルソースなどとの相性もよいです。

コンソメの特徴を知って料理をさらに楽しく!

今回は普段何気なく使っているコンソメについて掘り下げてきましたが、いかがでしたでしょうか?コンソメとブイヨンは混同することも多いですが異なるものであり、市販品にはコンソメの名前で売られている固形ブイヨンもあります。そんなコンソメはブイヨンとの味や使い方の違いも理解すると、美味しい料理を幅広く作れるようになれるでしょう。

また、コンソメは市販品を使ってさまざまな料理に応用するのも楽しいですが、シンプルなコンソメスープであれば自分で一から作って澄んだ琥珀色のコンソメスープを作り上げてみたいものです。もちろんそこにさまざまな具材を入れても美味しいですから、市販にせよ自家製にせよさまざまな方法でコンソメを活用してみてはいかがでしょうか?

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