2018年06月24日公開
2024年07月19日更新
みりんの代用は砂糖とアレが使える!分量や料理別の代用品の作り方
家庭で調理するときに必需品となる調味料のみりんは、気が付いた時にストックを切らしてしまっていたことはありませんは?実はみりんは家庭の中にあるもので代用することができるのです。今回『みりんの代用は砂糖とアレが使える!分量や料理別の代用品の作り方』と題しまして紹介します。代用できる物を知ることで、いざという時にも役に立ち、料理のレパートリーやアレンジも楽しくなります。
目次
みりんは何かで代用できる?
和食の調味料の中でも欠かせない調味料の1つのみりんですが、気が付いたらストックが無くて困ったことはありませんか?そんな時実はみりんのかわりに家の中にあるもので代用することができるのです。では、どんなものがみりんの代用品となるのでしょうか?みりんの成分と近い物で代用したりすることができるので詳しく紹介していきます。
みりんとは?
みりんとは、アルコールが入っていますが、調味料として使われる日本の代表的な酒類調味料になります。本みりんは蒸したもち米、米麹、焼酎などのアルコールが原料で40日から60日間かけて熟成させます。この間に米麹が発酵し酵素が働き、もち米のでんぷんやたんぱく質が分解され甘みが出来上がります。みりんには類似したものがいくつかありますので詳しく紹介していきます。
みりんには種類ある
みりんには類似したものがいくつかあり材料や製法から違い成分も異なります。また料理に対する効果も違ってきます。その中の1つ、みりん風味調味料はアルコール1%未満で酒税がかかりません。みりんの風味に似せて、水あめなどの糖分やうま味調味料などを加えた物です。開封後は雑菌などが入ってしまい腐敗してしまったり、酸化してしまうので冷暗所に保管してなるべく早めに使い切るようにしましょう。価格が安いのが特徴です。
2つ目に発酵調味料と言われるものは、アルコール5%から14%程度を含みますが、1.5%以上の食塩を加えるなどしている不可飲処理のため、飲用はできないとみなされ、酒税のかからないものになります。みりんタイプ調味料や醸造調味料や料理酒と呼ばれることもあります。食塩を加えた物は加塩みりんとも呼ばれています。利点として、アルコールによる調理効果があり価格が安いです。
3つ目に本みりんと呼ばれている物は12.5%%から14.5%のアルコールを含んでいます。原材料はもち米、米麹、醸造アルコールまたは焼酎となります。利点として、煮崩れを防ぎ、味が良く浸透します。上品でまろやかな甘みがあり、コクと旨味が加わります。糖分を入れることなく、本来の素材の甘みが特徴となっています。
みりんの料理での役割とは?
みりんの役割として、上品でまろやかな甘みに仕上げます。砂糖に比べてブドウ糖やオリゴ糖などの多糖類び糖類で構成されているためやわらかで上品になります。2つめに、みりんには照りやツヤを出すのに有効な糖類を多く含んでいます。食材に照りやツヤを出すには酒と糖類では代用することはできません。3つめに本みりんに含まれる糖類とアルコールが素材の煮崩れを防ぎます。煮崩れだけではなく食材の旨味い成分も逃がしません。
みりんの中のもち米から生まれるアミノ酸やぺプチドなどのうまみ成分と糖類などいろいろな成分が絡み合い深いコクと旨味を生みます。また、アルコールが素早く食材にしみ込んで、うまみ成分やアミノ酸、有機酸、糖類などの味もしみこみやすくします。最後に、みりんには臭みを消す働きがあります。熱が加わることで素材に染み込んだアルコールが蒸発して、その時に一緒に臭みも一緒に蒸発させ消してくれます。
みりんの代用は砂糖とアレがつかえる!
みりんの代用には家庭のキッチンには必ずある砂糖とアレを使うことでみりんに早変わりします。みりんの代用品となる砂糖とアレとは何でしょうか?使い方などを含めて紹介していきます。
みりんの代用は砂糖と酒で出来る
みりんの成分にはもち米や米麹、醸造アルコール、糖類が含まれているので一番成分に近い日本酒と砂糖を使うことで代用をすることができます。代用の分量として、みりん大さじ1の分量を作るのに日本酒大さじ1と砂糖小さじ1となります。みりんと比べてしまうと照りやコクは弱くなってしまいますが、料理に使うのには問題なく使うことができます。
砂糖と酒の割合は?
砂糖と酒を使ってみりんの代用をするときにはだいたい、分量では割合は3対1ぐらいにするのがよいです。大さじ一杯分のみりんの代用品の作り方は料理酒大さじ1に対して小さじ1の砂糖を混ぜて使いましょう。注意点があり、料理酒には塩分が含まれているので、味をつけるときにも料理酒の塩分量も考えて味付けをするようにしましょう。料理酒以外にも日本酒や白ワインでも作ることができます。料理酒以外でも作ってみましょう。
また、砂糖も代わりにはちみつを代用することができます。はちみつは砂糖よりもカロリーが低く、甘みははちみつの方があるので砂糖の代わりに使う時にははちみつは小さじ2/3にするとカロリーを抑えることができます。
みりんの代用品で料理しても味は落ちない!
プロの料理人の中には、あえてみりんを使わずにみりんの成分でもあるアルコールを日本酒や料理酒などで代用し、甘みの部分を砂糖やはちみつを代用している方もいます。みりんを使わない作り方でも味が落ちることもありませんが、日本酒がない場合に料理酒を使う作り方の時には酢や塩分を含んでいるので、味の調整を行いながら使うようにしましょう。砂糖の代わりにはちみつを使うとまろやかな甘みでカロリーカットになります。
みりんの代用品は他の材料でも作れる!
みりんの代用には砂糖と酒以外にも他にも代用できるものがたくさんありますので、詳しく紹介していきます。
みりんの代用に料理酒とはちみつ?
砂糖の次にキッチンで見つかりやすいのははちみつではないでしょうか?はちみつには砂糖よりもカロリーが低くまろやかな甘みを出してくれる特徴があります。くせのない甘さで、照りも出してくれます。みりんの成分でもあるアルコール部分の代用として、料理酒はハチミツとの相性が良いのですが、気を付けなくてはいけないことが塩分が含まれているので塩分の取りすぎにはならないように気を付けましょう。
割合としては、料理酒大さじ1に対してはちみつは小さじ2/3ぐらいが良いでしょう。塩分に気を付けて、煮物などの場合は醤油やみそなどの塩分を含む調味料を使うことが多いので塩辛くならないようしましょう。
みりんの代用に白ワインと砂糖?
海外では日本の調味料がなかなか手に入りにくいです。また、日本では手に入りやすい日本酒ですが、日本を離れ海外で生活している人が和食を作る時になかなか手に入れにくいのが日本酒です。海外で簡単に手に入りやすい白ワインを使ってもみりんの代用品として使うことができます。白ワインを使う時の割合は白ワイン大さじ1に対して砂糖小さじ2を一度少し煮詰めてから使いましょう。
白ワインはワイン自体に物によっては甘みが強い物もあるので砂糖の量を調整しながら使いましょう。料理酒を代わりに使う時より砂糖を少し少なめにしましょう。白ワインとはちみつでも代用することができます。この時のみりんの代用の作り方は白ワイン100mlに対しはちみつ大さじ2を混ぜるだけになります。使う前には煮詰めてアルコール分を飛ばしましょう。
みりんの代用にりんごジュースと酒?
なんと、りんごジュースもみりんの代用品に使うことができます。作り方は果汁100%のりんごジュース大さじ2に対して酒を大さじ1となります。注意点として、作り置きはしないようにしましょう。100%のりんごジュースで作った場合傷みやすいためです。
みりんの代用にコーラ?
料理にコーラを使う方を目にしたことがある人もいると思いますが、コーラには肉や魚を柔らかくしてくれる働きがあります。みりんは海外では手に入りにくいといわれていますが、海外ではコーラはとても身近なものでもあり価格の安いです。炭酸の働きが肉や魚を柔らかくしてくれます。煮込むうちに炭酸がなくなるので炭酸が苦手な方でも大丈夫です。また、コーラの中のカラメルという細分が照りを出すときにおすすめの成分です。
割合としては煮汁100ccに対してコーラ100ccになります。注意点として、コーラ自体に甘みを含んでいるので、味を少しずつ調整しながら加えていきましょう。
みりん代用品でも美味しい料理レシピ
みりんのいろいろな代用品を使った代表的な和食のレシピを紹介します。定番の肉じゃが、照りが重要なぶりの照り焼き、肉が柔らかくなるスペアリブ、卵がふわふわなだし巻き卵などぜひ参考にしてみてください。
定番の煮物は酒と砂糖で代用「肉じゃが」
和食の定番の肉じゃがをみりんなしの酒と砂糖を代用するだけで美味しく作ることができます。そんな作り方を紹介していきます。まず材料は、じゃがいも500g、鶏のひき肉100g、玉ねぎ1個、人参1本、しらたき1袋、しょうが1かけです。じゃがいもは一口大の乱切りにし、玉ねぎは八切りにしてほぐしましょう。人参も乱切りにします。しょうがは薄切りにしましょう。しらたきは1度お湯で軽く湯がき、食べやすい長さに切ります。
鍋に油をひいて熱し、しょうがと鶏のひき肉を炒めます。次にじゃがいも、玉ねぎ、人参を入れて炒めましょう。全体的に軽く火が通ったら、砂糖大さじ3を入れて少し炒めます。次に水100cc、酒大さじ5、醤油大さじ3を入れてしらたきも加えて、じゃがいもや人参が柔らかくなるまで煮たら完成です。ポイントとして、最初に砂糖を入れて炒めることで甘みが増します。また新じゃがを使う時には早く火が通るので時間に注意しましょう。
照りが欲しい時はハチミツを利用「ブリの照り焼き」
照りを出すときに重要なみりんは、今回はちみつが照りを出す働きをしてくれます。みりんの代わりにはちみつを代用したぶりの照り焼きの作り方を紹介します。材料は、ブリ2切れ、はちみつ大さじ2、醤油大さじ2、酒大さじ1、水大さじ1、にんにく又はしょうが1かけ、小麦粉適量です。ブリはキッチンペーパーで軽く水気を拭き取りましょう。拭き取ったら、小麦粉を両面につけましょう。フライパンに油をひき熱します。
皮側から焼いていきこんがり両面を焼き、余分な脂を拭き取りましょう。脂を拭き取ったら、はちみつ、醤油、酒、水、にんにく又はしょうがのすりおろしを入れて煮絡めましょう。たれが少なくなるまで煮詰めたら完成です。はちみつがブリの照りをきれいに出してくれて、また甘みもあり美味しく出来上がります。
コーラを使うと肉が柔らかくなる「スペアリブのコーラ煮」
コーラの炭酸パワーで肉が柔らかくなるスペアリブのコーラ煮の作り方を紹介します。材料は豚スペアリブ600g、ブラックペッパー少々、サラダ油少量、コーラ500cc、にんにく2かけ、鷹の爪1本、鶏がらスープの素小さじ1/2、醤油大さじ3です。まず、はじめに豚スペアリブの両面にブラックペッパーを軽く振っておきましょう。にんにくは半分に切って芽の部分は取り除き、鷹の爪の種も取り除いておきましょう。
フライパンにサラダ油を少量入れて熱し、豚スペアリブを入れて両面焼き色がつくまで焼きます。厚手の鍋にスペアリブを入れます。その時に豚スペアリブから出た脂は入れないようにしましょう。コーラをひたひたに注ぎ、にんにくと鷹の爪を入れて強火で煮ます。沸騰してくると黒い灰汁ができますので灰汁を取りましょう。落し蓋をし弱めの中火で15分ほど煮ましょう。鶏がらスープの素と醤油を加え落し蓋をして煮ます。
弱めの中火で10分から15分ほど煮て、煮汁が少なくなってきたら味を見てもし味が足りない時には醤油を足しましょう。一度火からおろし味を染み込ませ、仕上げに火を強めにして煮汁にとろみが出てくるまで煮たら出来上がりです。豚スペアリブがお箸でもほぐれるぐらいのやわらかさに仕上がります。
白ワインと砂糖でふわふわだし巻き卵
みりんの代わりに白ワインと砂糖でふわふわのだし巻き卵の作り方を紹介します。材料は卵2個、だし汁大さじ2杯から4杯、白ワイン大さじ1、砂糖小さじ2、醤油小さじ1/2、塩ひとつまみ、サラダ適量です。作り方は卵をよくとき、調味料を加えて混ぜます。フライパンを中火で温め油を薄く引きます。卵を数回に分けて焼きながら巻いていきましょう。その都度油を塗るようにしましょう。巻きすで形を整えて完成です。
ポイントとして、だし汁が多いとふわふわに焼くことができるのですが焼くことが難しくなってしまうので、慣れないときはだし汁は少なめにして焼くようにしましょう。慣れてきたらだし汁の量を増やしていきましょう。片栗粉を入れるとさらに卵が巻きやすくなるのでおすすめです。
みりんが無くてもあわてない!みりんの代用方法を覚えておこう
今回『みりんの代用は砂糖とアレが使える!分量や調理別の代用品の作り方』を紹介してきましたが役に立てたでしょうか?使いたい時に切らしていたり、また海外での生活でなかなか手に入れることができなかったときに家にあるものや手に入りやすい物で代用することが出来たら、困らずに料理をすることができます。その方法も1つではなくいろいろあるので、みりんが無くてもあわてないようにしましょう。
代用方法も1つだけではなくいろいろな方法を覚えておくことで臨機応変に、もしもの時に対応することができます。また、代用品で作る料理もまた美味しいので、アレンジしながらうまく活用していきましょう。