鯛の種類数は?それぞれの味や特徴・料理の仕方を一覧で紹介

みなさんは、鯛の種類というとどれほどの種類を思い浮かべますか?私たちに身近な魚である鯛ですが、実は鯛の種類は、私たちが想像しているよりもずっと多いのです。真鯛や甘鯛など、メジャーな物はすぐに思い浮かびますが、果たして鯛の種類はどれほどあって、それぞれにどのような特徴があるのでしょうか?この記事では、鯛の種類をいくつかピックアップし、それぞれの種類の特徴などについて一覧でまとめていきます。

鯛の種類数は?それぞれの味や特徴・料理の仕方を一覧で紹介のイメージ

目次

  1. 1鯛の種類の数はどれくらいいるの?
  2. 2鯛の種類と味や特徴とおすすめ料理を紹介
  3. 3鯛を料理のよって使い分けれる目利きになろう

鯛の種類の数はどれくらいいるの?

魚に限った事ではありませんが、私たちが普段よく目にしている物や、よく口にしている物でも、あまり詳しくは知らないという事は多いです。この鯛もその一つでは無いでしょうか。そもそもタイの種類がいくつあるか、という事についてあまり深く考える機会もあまりないとは思うのですが、鯛にはどれほどの種類があるのか知っている人はかなり少ないのではないでしょうか?まずは、そんな鯛の種類数について調べていきましょう。

名前に鯛とつく種類は200種以上!

なんと、名前に鯛と付く魚の種類は、200種類以上もいる様です。名前に鯛と付く種類がこれほどいるとは驚きですが、全てが鯛の仲間というわけではなく、鯛とは関係の無い種類なのに名前に『鯛』と名づけられた魚も多いようです。例えばコブダイとい名前でもおなじみの寒鯛は、名前に「鯛」と付きますが鯛とは全く関係の無いベラ科の魚です。

一般的によく知られている鯛は24種類

名前に鯛が付くだけで鯛とは関係の無い魚も多いのですが、一般的によく知られている鯛の種類は、24種類になります。いくつか有名な鯛の種類を紹介すると、マダイ、クロダイ、キンメダイなどです。この辺りは聞いたことのある人も多いのではないでしょうか?

次の見出しでは、この24種類ある良く知られている鯛の特徴や、それぞれの鯛を使用した、おすすめ鯛料理などについて一覧にして紹介していきます。どんな鯛の種類があるのか気になるという人も、それぞれの鯛にあった調理法が知りたいという人も是非次から書く鯛の種類一覧を参考にしてみてください。

Thumbチダイと真鯛の違いを解説!旬と食べ方や刺身のさばき方も! | お食事ウェブマガジン「グルメノート」

鯛の種類と味や特徴とおすすめ料理を紹介

それでは、有名な鯛の種類24種の特徴などを一覧で紹介していきましょう。まず一覧で最初に紹介するのは、鯛の中でもおなじみであろうマダイです。マダイはよく聞いたり見たりする種類なので鯛の中でもおなじみの魚ではありますが、果たして、どのような特徴を持った鯛の種類なのでしょうか?マダイの他にも続々とタイの種類について紹介していきますので、早速鯛の種類一覧を順番にチェックしていきましょう!

有名な高級魚「マダイ」

それでは、鯛の種類一覧は有名な値段の高いあ高級魚のマダイから特徴などを紹介していきましょう。日本では重要な食用魚ですので、「鯛といったらマダイ」という方も多いのではないでしょうか。体は鮮やかな赤色をしており、「めでたい」との語呂合わせから縁起の良く値段の高い高級魚とされてきました。日本では「百魚の王」とも呼ばれ、すっかりおめでたい高級魚のイメージなのですが、海外では必ずしもそうでは無いようです。

オーストラリアでは淡白な味故に、淡白な味があまり好きではないオーストラリアの人々にはあまり人気が無く、日本ほど一般的な魚では無く、もちろんおめでたいイメージもないですし高級でもないようです。天然物のマダイは養殖物に比べてとても鮮やかな体色を持っており、味も癖が少ないのでかなり高値で取引されています。天然マダイは九州でよく漁獲されているようで、中でも長崎屋福岡の漁獲量が多いです。

マダイの旬は晩秋~春にかけての季節だと言われています。産卵の季節を2月~6月に迎えるマダイは、その直前の時期には脂がのり一番おいしい時期となります。ちなみにこの脂が良く乗った時期のマダイの事をサクラダイと言います。

実はサクラダイとは鯛の種類の名前ではなく、マダイの時期の名前だったのです。サクラダイという種類があると思っていた人も多いのではないでしょうか?調理法は差刺身や塩焼き、お吸い物などがおすすめです。

体の黄色いラインが特徴的な鯛「キダイ」

続いて紹介する鯛の種類一覧の魚は、キダイについて紹介します。キダイという名前はあまり聞いたことが無いかもしれませんが、レンコダイと呼ばれているものと同じ種類です。写真を見て頂けると分かる通り、見た目はマダイとよく似ているのですが、名前の由来になった体に入っている黄色い模様が見分けるポイントです。キダイとマダイを見分ける時は、体の模様をチェックしてみましょう。

キダイの旬は春から秋にかけてですが、年間を通して美味しいキダイを見つけることが出来ます。水分の多い魚ですので、身が少し水っぽいという意見もあるのですが、調理法は塩焼きや酢締めがおすすめで、美味しく頂くことが出来ます。西日本で多く流通しており、関東の市場ではあまりお目にかかれない魚のようです。キダイの値段の相場はだいたい、1キログラムあたり700円から1200円くらいの値段が相場のようです。

名前が印象的な鯛「チダイ」

続いて紹介する鯛の種類一覧の魚は、チダイという種類を紹介します。チダイは漢字で「血鯛」と書き、印象的な名前なのですが、これはチダイの見た目が血の様に赤いから、というわけではなく、エラブタの後ろが赤く、血のにじんだように見えたことから名付けられたようです。

こちらも見は少し柔らかく、水っぽさを感じる様です。おすすめの調理法は筋目や昆布締め、塩焼きや天ぷらなどで、これらの調理法だととても美味しく頂けます。関東の市場ではマダイ、チダイ、キダイの順で高い値段で取引されており、値段は鯛の中で結構高い値段です。旬は春から夏にかけてとなっており、この時期の大型のチダイはお刺身にしても美味しく頂けるようです。

お安い値段でも美味な鯛「ヘダイ」

続いて紹介する鯛の種類一覧の魚は、ヘダイという種類を紹介します。漢字は「平鯛」と書き、これはヘダイの体が平たくなっているのが由来のようで、漢字を読んだ通りヘイダイと呼ばれている地域もあるそうです。メジャーな魚ではないこともあり、スーパーなどで並ぶこともあまりなく地元でほぼ消費されてしまうようですが、その味はお安い値段でもマダイにも負けないくらい美味しい魚です。

安い値段でマダイに負けない美味しさが味わえるとはかなりリーズナブルな魚といえるでしょう。もし見かけることがあったら、是非食べてみてください。旬は冬から春先となっているようです。おすすめの調理法は、マダイと同じくお刺身です。あっさりとしていて歯ごたえもあるので、美味しいお刺身を楽しむことが出来ますよ。7月ごろになると、若狭湾や丹後周辺でよく見かける魚だそうです。

体のラインが特徴的な鯛!「イシダイ」

続いて紹介する鯛の種類一覧の魚は、イシダイを紹介します。イシダイは、聞いたことのある人も多いのではないでしょうか。イシダイといえば体の黒い縞模様を思い浮かべる人も多いと思いますが、実はこれは若魚の時にだけ見られるもので、成長すると消えてしまいます。

成長して黒縞模様が消えてしまうのにつれて、今度は口回りの身だけが黒くなっていきます。このことから、イシダイの成長した後はクチグロと呼ばれるようになるそうで、どちらも見た目から名付けられた名前となっています。釣り魚として非常に人気があり、磯釣りをする人にとっては憧れの魚となっているようです。

値段は高値で安定しており、1キログラムあたりの卸売値が2000円を割ることは無いそうです。イシダイの旬は冬で、皮は厚みがあり強さが感じられます。イシダイのお勧めの食べ方は、煮つけです。加熱しても固くならない種類なので、しっとりとしていて、柔らかく甘みのある煮つけを楽しむことが出来ます。

黒いからだが特徴的な鯛「クロダイ」

続いて紹介する鯛の種類一覧の魚は、真っ赤のマダイとは全く違った体の色が特徴的のクロダイについて紹介します。クロダイは名前の通り、体はとても黒い色をしています。旬を迎える夏のクロダイは食べごたえがあり、鍋を割ってでも食べたいという理由から「鍋割チヌ」とも呼ばれています。鍋を割ってでも食べたいと称賛されるほどおいしい魚なのですが、マダイよりは値段が低く、購入しやすい魚です。

こちらもリーズナブルな魚であると言えるでしょう。見つけた際には是非購入してみてください。瀬戸内海には『チヌ飯』と呼ばれる郷土料理があり、これはクロダイをまるごと1匹使用した炊き込みご飯となっています。刺身や洗いで頂くときは、生け締めの物を選びましょう。体が黒く光っていて、目の澄んだものを選ぶと良いです。

クロダイに近い種類の鯛「キチヌ」

続いて紹介する鯛の種類一覧の魚は、キチヌという種類を紹介します。キチヌはクロダイ属に属するクロダイに近い種類の鯛であり、ヒレの一部が黄色いことから「キチヌ」と呼ばれています。最近ではあまり馴染みの無い魚の種類ですが、大正時代には東シナ海で大量に漁獲されていたようです。値段はあまり高くなく、お買得な魚と言えるでしょう。

キチヌはクセの無い白身で、熱を通しても固くならないという性質を持っています。調理法はフライなどの熱を通すものもおすすめです。皮つきと皮を取り除いた物では味が異なってくるようなので、お好みで選んでください。甘みがあって、美味しく頂けるフライです。

そして、キチヌはホイル焼きにするのもおすすめです。キチヌを水洗いして塩コショウしたら、出てきた水分をふき取りましょう。アルミホイルにバターを塗ったら、キチヌの身を中に置きキノコ、ニンジンなどを乗せ、更にバターを乗せてホイルを閉じます。これをオーブントースターなどで焼けば美味しいキチヌのホイル焼きの完成です。フライパン要らずでできる料理法なので、気軽に作ることが出来てお勧めです。

毒にも注意の鯛「イシガキダイ」

続いて紹介する鯛の種類一覧の魚は、イシガキダイです。若いイシガキダイの模様が石垣の様に見えたため、このような名前になったと言われています。このイシガキダイは若魚の内は体に黒い斑点があるのですが、成長するとこれが消えて口の周りが白くなり、クチジロと呼ばれるというイシダイとよく似た特徴を持っています。シガテラ毒という毒をもっている個体が確認されていますので、食べる時は注意しましょう。

食用魚としてはあまりメジャーでは無いですが、値段がとても高い高級な魚です。旬は秋から春にかけてで、産卵後以外はあまり味が落ちず、小型でも美味しい種類の魚です。イシガキダイのおすすめの調理法は、煮付けです。刺身でも美味しく頂けるのですが、頭部やアラをにつけるとその美味しさは格別です。

国産物は高級魚な鯛「キンメダイ」

続いて紹介する鯛の種類一覧の魚は、キンメダイです。こちらも聞いたことがある人は多いでしょう。キンメダイの煮つけなどは、定番の高級な魚料理の一つです。名前の由来もそのままでキンメダイの目が金色に見える事からその名がつけられました。

国産のキンメダイは値段がとても高く高級な物なので、業務用などには外国から冷凍輸入したものが出回っているそうです。冷凍のキンメダイを選ぶときは、透明感のあるものを選びたくなりますが、透明感のあるものよりも白い色をした物を選びましょう。透明な物は、あまり脂が乗っておらず白い身の方が美味しいからです。

キンメダイのおすすめの調理法は、やはり煮ものや汁ものにする事です。キンメダイの美味しいだしが出て、上品な味わいが楽しめます。身もしっとりと仕上がりますので、おすすめの調理法です。お刺身にすると、脂がのっているのでとろッとした食感を味わえるでしょう。皮霜造りにしても美味しいのでおすすめです。

なかなかお目にかかれない高級魚な鯛「シロアマダイ」

続いて紹介する鯛の種類一覧の魚は、シロアマダイです。新鮮なうちは鯛らしい赤い色をしているのですが、市場に出回る時になると白くなってしまうようです。このことからシラカワとも呼ばれる魚です。鯛の中でも値段が特に高級な鯛であり、高級料亭など限られた場所でしかお目にかかれないそうです。釣りでは、マダイを狙っている時にまれに釣れることがある程度という貴重な魚のようです。

旬は秋から冬で、身は少し水っぽいようです。アマダイ類の中では、身が最もしっかりとしている種類です。シロアマダイも熱を通しても白く固まらないという特徴を持っています。おすすめの調理法は、シンプルに焼き魚がおすすめです。シロアマダイを焼くと、身はふっくらとして旨味を存分に感じることのできるそうです。特に、塩を振って一晩寝かせたあと、酒を塗りながら焼き上げるという「若狭焼」はおすすめです。

練り物から最高級魚まである鯛「アカアマダイ」

続いて紹介する鯛の種類一覧の魚は、アカアマダイです。京都や大阪などでは、「ぐじ」とも呼ばれています。国内でとれるシロアマダイ、キアマダイ、アカアマダイの3種の中では、最も漁獲量の多い魚です。底引き網漁でとれるアカアマダイは練り物などに使われたりするのですが、高価な物は魚類の中でも特に高い値段となるそうで、一キログラムあたり10000円以上することも珍しくはないようです。

旬は秋から春で、大きい物の方が美味しいです。アカアマダイは水分が多いので、水分を抜いて調理するのが基本です。皮を焼くと甘い香りがして、独特の風味を楽しむことが出来ます。締めてから焼くと骨からスッと離れるようになります。

癖のない白身の高級魚な鯛「イトヨリダイ」

続いて紹介する鯛の種類一覧の魚は、イトヨリダイです。こちらも高級魚として有名な魚です。体の赤と、黄色の模様が泳いでいる時に金色を拠っているように見えたことからこの名が付きました。値段も高級で、その上料理するのに技術が居るのであまり調理する機会はないかもしれません。アカアマダイ同様に練り物に使われたりもするのですが、その際も使われた練り物は高級な商品となります。

旬は秋から梅雨の産卵前です。熱を通すと身はふっくらとし、皮目に独特の風味も感じられるので薄味の煮物などで頂きたい魚です。深い味わいを楽しむことが出来る、潮汁などで楽しむのもおすすめです。

名は良くなくても高級魚な鯛「イボダイ」

続いて紹介する鯛の種類一覧の魚は、「イボダイ」です。市場ではイボダイと呼ぶのを嫌い、エボダイと呼ばれるそうです。シズヤシスと呼ぶ地域も多いです。鮮魚としてよりも、高級な干物としての知名度が高い魚です。入荷は少なくは無いものの、鮮魚の値段はやや高値で安定しているようです。愛媛県などでの漁獲量が多いです。

イボダイは体から大量のねばねばとした粘液を出し、これは鮮度の良い証拠です。粘液が高く、透明ならば鮮度の良いイボダイだということが分かります。鮮度の良いイボダイはお刺身として食べることが出来、独特の癖があるようです。この癖も旨味があるもののようなので、機会があればぜひ食してみてください。

クセの無い味わいで人気な鯛「メダイ」

続いて紹介する鯛の種類一覧の魚は、メダイです。こちらは名前からもわかる通り、目が大きい魚だったためこう名付けられました。ダルマと呼ぶ地域も多いようです。西日本よりも関東で人気がある魚で、西京漬けや幽庵焼きなど、高級な漬け魚の原料にもなっています。煮つけや焼き魚はもちろん、フライやムニエルにしても美味しい魚です。旬は秋から冬にかけてです。

メダイの調理法は汁ものがおすすめです。クセの無い白身で、真鱈などと比べても荷崩れしにくいという特徴があり、鍋料理にもピッタリです。アラからは美味しいだしも出ますし、アラの味噌汁、潮汁なども絶品です。

フレンチの定番魚な鯛「マトウダイ」

続いて紹介する鯛の種類一覧の魚は、マトウダイです。体の中心に黒い丸状の模様があり、これがまるで的の様に見えるのでこの名がつけられました。マトウダイ全ての体の中心に、同じように黒い丸状の模様があるとは少し驚きです。

地方名では馬に関わる名前が多く、ウマダイ、ウマウオなどとも呼ばれています。関東では人気が無いですが、フランス料理のムニエルでは、マトウダイは定番の食材です。白身が上質であり、アラなども美味しいので鍋料理の材料としても人気があるようです。

マトウダイの旬は、秋から冬です。おすすめの調理法はやはり、ムニエルでしょう。マトウダイを3枚下ろしにして塩コショウ、小麦粉を付けたら弱火でじっくりと焼いていきます。焼いて残ったエキスをバターを加え、レモンを絞ったらこれを更に入れ、上にムニエルを乗せたら完成です。最上級の味わいを堪能することが出来ますよ。

臭みがある魚である鯛?「タカノハダイ」

続いて紹介する鯛の種類一覧の魚は、タカノハダイです。体の縞模様が鷹の羽に似ているため、この名が付いたとされています。磯臭いことから「ションベンタレ」という気の毒な名前で呼ぶ人もいるそうです。定置網でとれるものの多くは捨てられるそうです。これはやはり独特の臭いのせいなのですが、全てのタカノハダイが臭いわけでは無く、臭みの無いタカノハダイは非常に美味しい魚です。

タカノハダイの旬は秋から春です。わずかな磯臭さを感じることが出来、特に晩春から初秋にかけては臭みのある物が多いようです。体の黒っぽい物も臭いようなので、体の色もチェックしてみてください。おすすめの調理法はソテーです。わずかに感じる臭みも、バターの香りで感じられなくなるでしょう。

安くて美味しい魚である鯛「コショウダイ」

続いて紹介する鯛の種類一覧の魚は、コショウダイです。こちらも聞いたことのある人は結構多いのではないでしょうか?この魚は、外側に黒いコショウのような模様が沢山あることからコショウダイと名づけられました。地方ではコロタイや、コロダイと呼ぶ地域もあるようです。西日本などから入荷してくるものなので、市場での量は少な目です。上質な白身が楽しめるのですが、お安く購入出来るというお買得な魚でもあります。

リーズナブルな魚ですので、見かけた際は是非チェックしてみてください。相模湾などでは、とれ過ぎて始末に困ることもあるそうです。馴染みの無い魚なので見かけてもあまり手が伸びない魚かもしれませんが、さきほども書いた通り、安い値段で買えるのに上質な白身が楽しめる魚なので、見かけたら是非味わってみてください。おすすめの調理法はお刺身です。ほのかに磯の風味を感じ、うま味があって美味しく頂けます。

和歌山での呼び名がそのまま和名になった鯛「コロダイ」

続いて紹介する鯛の種類一覧の魚は、コロダイです。和歌山県ではイノシシの子供の事をコロと呼ぶのですが、コロダイの稚魚に見える斑紋がそのイノシシの子供の模様と似ていたため、コロと呼ばれるようになったようです。和歌山での呼び名がそのまま標準和名になったという、珍しい魚です。古くは西日本で水揚げされていましたが、最近では徐々に関東などでも見られるようになっているようです。旬は秋~初夏です。

大きい物の方が味が良くて美味しいので、コロダイを選ぶときがあれば迷わず大きい方を選びましょう。実が張っていて、黄色い斑紋がくっきりとしている物が良いです。おすすめの調理法は煮つけです。少量の海水で短時間煮た沖縄の郷土料理の『まーす煮』は、魚を見も皮も丸ごと楽しめる料理です。あまり聞いたことのない調理法かもしれないですが、美味しい調理法ですのでぜひ挑戦してみてください。

郷土料理に欠かせない地域もある鯛「テンジクダイ」

続いて紹介する鯛の種類一覧の魚は、テンジクダイです。この魚は雄が口の中で卵を守り、孵化させるというすごい特徴を持っています。あまり大きくはならず、最大でも10cmほどにしか成長しないようです。あまり馴染みの無い魚ですが、郷土料理に使用する魚として、テンジクダイが欠かせないという地域もあるそうです。広い地域での流通が無いので地域名が多いのですが、地域名が多いのはテンジクダイが美味しいという証拠でしょう。

テンジクダイの旬は晩秋から夏で、クセの無い上質な白身が楽しめます。テンジクダイのおすすめの料理法は唐揚げです。頭部を切り取り、真子だけを残して内臓を取り去ります。ザルなどに入れたら、混ぜながらうろこを取ります。うろこが取れたらよく水を切り、片栗粉をまぶしてあげたら完成です。真子に強い甘みとうま味が感じられますよ。

本州では珍しい魚な鯛「フエダイ」

続いて紹介する鯛の種類一覧の魚は、フエダイです。由来は定かでは無いのですが、一説によると頭部の形がまるで口笛を吹いているように見えたから、とも言われています。本州では珍しい魚なのですが、九州南部や翁泡県では高級魚として流通しているようです。一部の地域では、フエダイは初夏の風物詩のような物になっているそうです。旬は春から夏で、皮は厚くしっかりとしています。

フエダイでおすすめしたい調理法は、お刺身です。フエダイを3枚下ろしにして、皮を引き刺身にしましょう。甘みはフエダイの身と、脂からと両方から感じることが出来ます。旨味も強く、口の中でとろっととろけるような食感がたまらない調理法となっています。

体の模様が特徴的な鯛「クロホシフエダイ」

続いて紹介する鯛の種類一覧の魚は、クロホシフエダイです。こちらも由来はシンプルで、後部にある黒い斑紋からそう名付けられました。モンツキなどと呼ばれるところもあり、こちらも黒い斑紋に由来した名前のようです。近年関東の市場で見かけることも多くなってきているらしく、漁獲量が増えたのではないかと言われている魚です。

沖縄などでは、シガテラ毒をもつ可能性の高いイッテンフエダイとの間違いに注意して下さい。ぱっと見では区別のつかないほど似ています。旬は春から夏です。しかし、産卵後を除いてあまり味が落ちない魚のようです。クロホシフエダイは、カルパッチョにしてみるのもお勧めの食べ方です。

クロホシフエダイを3枚下ろしにしたら、皮を引いて血合い骨の部分を切り取ります。できるだけ薄切りに切り、更ににんにくをこすりつけたら塩コショウと油を塗ります。薄く切った身を貼りつけ、馴染ませた上に振り塩などをしたら完成です。

味の良い高級魚の鯛「ウメイロ」

続いて紹介する鯛の種類一覧の魚は、ウメイロという魚です。こちらも見た目から名付けられており、体の色がまるで熟した梅の身の色のようだということでウメイロと名づけられました。熱帯や亜熱帯に多い魚で、味が良く高級魚とされています。元々は蒲鉾に使用されるような魚だったのですが、流通の発達とともに白身の代表的な魚となっていきました。癖が無いので、和洋中とジャンルを問わず楽しむことが出来る魚です。

旬は春から夏頃だと言われていますが、年間を通してあまり味が落ちない魚のようです。もしウメイロを手に入れたときは、お刺身で味わってみましょう。3枚下ろしにして皮を引いたら、透明感のある白身で血合いが弱く、見た目にも美しい魚です。上品な甘さを感じられ、タンパクだけども旨味もきちんとある美味しいお刺身を堪能することが出来るでしょう。

知る人ぞ知る魚な鯛「メイチダイ」

続いて紹介する鯛の種類一覧の魚は、メイチダイです。メイチダイの頭部には褐色の帯模様が見え、瞳の黒色と共に目の中を貫いているような様からメイチダイと名づけられたようです。タテメと呼ばれる地域もあり、やはりこの見た目から名付けられた名前でしょう。メイチダイは真っ白な身で味わいが良く、漁獲量が少ないせいで知名度が低い、知る人ぞ知る美味しい魚です。

旬は夏から冬です。旬以外ではシンプルな白身魚として楽しむことも出来るのですが、なつになってくると脂がのって断然こちらの方が美味しくなります。旬のメイチダイを味わうなら、やはりお刺身がおすすめでしょう。旬のメイチダイは脂がのっており、魚自体の旨味も楽しめる絶品です。肝も美味しく頂けるので、刺身と一緒に楽しんでみてください。

万人向きの味わいで人気な鯛「ハマフエフキ」

続いて紹介する鯛の種類一覧の魚は、ハマフエフキです。ハマという言葉には「大きい」トイ意味があるようで、フエフキダイで大型になるとも言われている魚です。フエフキダイあの仲間は熱帯などでは重要な食用魚であり、沖縄では沖縄3大高級魚というものがあるのですが、ハマフエフキはその一つに数えられることもあるほどの高級魚です。上質な白身が楽しめ、癖が無い万人むきの味わいで人気の魚です。

ハマフエフキの旬は夏です。透明感のある白身であり、熱を通すと適度に締まるのが特徴です。ハマフエフキのおすすめの調理法は、やはりお刺身です。旬の物ですと脂が乗っており、甘みも感じられてとても美味しいです。磯臭さも無いので、美味しいお刺身が楽しめます。旬である夏にハマフエフキを手に入れたら、是非お刺身で味わってみましょう!

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鯛を料理のよって使い分けれる目利きになろう

如何でしたでしょうか?鯛の種類についてはそれほど意識する機会は無かったかもしれませんが、記事を読む前に比べ、少しは鯛の種類について興味を持っていただけたでしょうか。実は名前に鯛と付く種類は200種類以上もいます。その中には鯛とは関係の無い魚も多いのですが、一般的によく知られている鯛の種類だけでも24もの種類があります。

有名な種類だけでもあるとは驚きですが、その24種類の鯛全てにそれぞれの特徴があります。その24種類全ての種類の特徴や、おすすめの調理法などを紹介してきましたが、食べたくなるようなタイの種類はあったでしょうか?同じ鯛といっても、旬が違っていたり、見た目がまるで違っていたりとその特徴は様々です。

高級店でしか味わえないような高級な種類の鯛もありますし、安い値段でも上質の白身が楽しめる、かなりリーズナブルともいえる種類もありました。知名度が低いタイの種類ですと、この傾向が強いようです。味わいもそれぞれの良さがありますので、機会があれば是非色々な種類の鯛を試してみてください!

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