2022年09月02日公開
2024年05月25日更新
刺身が美味しいオコゼとは?捌き方やおすすめレシピなども紹介
刺身にすれば美味しいといわれているオコゼについて詳しく知っていますか?名前は聞いたことがあるけど、あまり知らない人が多いのではないでしょうか。そんなオコゼの旬の時期や、捌く時の注意点、刺身だけではないおすすめの食べ方など、オコゼの知られざる実態を紹介します。
目次
「オコゼって聞いたことあるけど、どんな魚なの?」
「魚を自分で捌くのって、難しそう…」
「見た目も良くないし、あまり良い噂は聞かないな…」
名前は知っているけど、どんな魚か見たことがない。スーパーや、お寿司屋さんでもあまり目にすることはないかもしれません。
これだけ聞くと、オコゼはあまり良い噂がなく、美味しくないのではないかと思われる方もいそうですが、実はとても美味しく、さらに高級魚として扱われているのです。
オコゼは内臓や皮も美味しく食べることができ、その上品な白身は歯ごたえもよく、フグに匹敵する味だと言われています。この記事では、そんなオコゼの捌き方や、美味しい食べ方、おすすめレシピなどを紹介していきます。
この記事を読むことでオコゼについて詳しくなれるでしょう。
オコゼについて知りたい方は是非読んでみてください。
オコゼは刺身が美味しい?
夕飯で、虎魚(オコゼ)の刺身を、初めて食べました。美味しかったぁ😂 pic.twitter.com/IXdjQCRLRy
— 🍋まゆ🍺9月宇都宮✟水戸✟熊谷☠︎ (@mayu_bun_nene) July 18, 2019
オコゼは、見た目とは裏腹に非常に上品な味わいのある白身魚で、食感も似ているためフグに匹敵する味わいがあるといわれています。
オコゼの刺身は、食感が良く、しっとりとしたゼラチン質の皮には厚みもあるので、薄造りにして刺身として食べられることが多いです。
淡泊でクセのないオコゼの刺身は、ポン酢ともみじおろしでさっぱり食べるのも良し。肝を溶かして、肝醤油で食べるのもまた一興です。
毒針に注意する
オコゼには、背びれ、腹びれ、尻びれの各所に多数の毒針をもっていて、そのトゲは分厚いゴムすら突き抜けてしまうほどです。
刺された場合の症状としては、痛み、腫れ、しびれがあり。重症になると、嘔吐、下痢、腹痛、呼吸困難になることもあるほどです。
万が一刺された場合は、まずトゲを抜いて傷口を洗浄し、お風呂程度のお湯に刺された部分を浸けて応急処置をし、痛みがひどいようであればすぐに病院へ行きましょう。
出典:オコゼに刺された時の対処法は?|公益社団法人 福岡県薬剤師会
参照:https://www.fpa.or.jp/johocenter/yakuji-main/_1635.html?blockId=39289&dbMode=article
オコゼの旬
魚介類は鮮度だけではなく、やはり旬の時期に食べるのが一番でしょう。
オコゼは市場には通年出回っていて、味も季節による大きなブレもない魚ですが
夏のフグと呼ばれるだけのこともあり、春の終わりから夏までが旬だといわれています。
ですが、地方によっては異なる場合もあり、冬でも美味しく食べられる魚だとされていますので、産卵が終わった直後の秋を除いて、夏か冬に食べるのがおすすめです。
オコゼの値段
一般的に市場で売られているオコゼといえば、オニオコゼのことをさします。
卸売の平均価格は8月が一番高く、12月が一番安く取引されていて、市場に出回っているオニオコゼの値段は、100グラム1,000円を超えることもあり非常に高い値段がついています。
活きたオニオコゼはさらに貴重で価値が高いので、どうしても手に入れたいという方は、漁協の市場におもむくか、鮮魚専門の通販サイトを探してみましょう。
オコゼの捌き方
オコゼの捌き方は、まず毒がある危険な背びれ、腹びれ、尻びれをキッチンバサミなどで切り取ります。次に、頭を落として、エラをはずします。
その後、背を上にしカマの付け根部分を断ち切り、逆さ包丁で下あごから肛門に向かってお腹を切り裂き、内臓を傷つけないように取り除きます。内臓を取り出す際、苦玉をつぶしてしまうと、肝などに臭みがつくので注意しましょう。
オコゼのおろし方
捌き終わったら、刺身で食べる場合は3枚おろしにしていきます。
外側の皮は、簡単に手で剥がせます。滑りやすいので、おろす前に剥がしておきましょう。
中骨に沿って包丁を入れ、包丁の先が中骨にきちんと当たっているのを確認しつつ、身を切り離していき、最後に中骨と身の間に包丁を入れ、中骨から切り離します。
同じようにして、もう一方の片身も同じように切り離せば3枚おろしの完成です。
オコゼの皮引きの仕方
オコゼの皮は、上記の通り外側の皮は手で簡単に剝がせます。
刺身にする場合は薄皮も引く必要がありますので、包丁で引きましょう。
身と皮の角を包丁の刃を使って少しめくりあげて、皮引きの起点をつくります。次に、包丁の持ち手と反対の指で皮をつまみます。そして、つまんだ指に力を込めて包丁の刃と逆の方向に皮を引っ張り、最後まで引き切ります。とにかく左手で皮を引っ張るのがポイントです。
オコゼの中骨などの処理の仕方
3枚におろした後で残った中骨、身だけ食べて捨てるのはもったいないです。実は、美味しく食べる方法があります。
バリバリ食べられて、香ばしさも魅力な骨せんべいとして食べるのがおすすめです。
ペーパータオルなどで水分をよく取って、下味で塩をかけてから、こんがりきつね色になるまで素揚げするだけで、おつまみにも最適なオコゼの骨せんべいの完成です。
オコゼの刺身の切り方
鮮度の高いオコゼを刺身にする時は、薄造りにするのがおすすめです。
3枚におろしたあとに、腹骨を切り落とし、骨が残っていないか確認したら
フグのてっさほど薄くは切らずに、モチっとした食感を残すように引き切りして薄造りにしましょう。
鮮度が落ちていて食感が薄い場合は、少し厚めに切っても美味しく食べられますので、手に入れたオコゼと相談しながら厚みを決めるのもいいでしょう。
オコゼの火の入れ方
オコゼの腹膜と薄皮、肝、外側の皮も火を入れることで食べることができます。
火にかけた湯の中に入れる時間がポイントです。
腹膜と薄皮は20秒程度、肝は90秒程度ですが大きさによっては少し短く火を入れます。
どちらも、その後氷水につけて水気を取れば食べられます。
外側の皮は50秒程度火を入れた後に、氷水につけ、表面のなめりを取ったら、残っている骨がないか確認してから食べましょう。
オコゼのおすすめレシピ3選
オコゼは新鮮なものを刺身にして食べるのが美味しいですが
刺身以外でも様々な食べ方で楽しむことができます。
火を入れることにより食感や、風味も変わり、美味しい出汁も出るので、煮物や揚げ物にも最適です。さらに、身だけでなく、皮や骨などのアラ、肝も食べられて余すことなく食べつくせる魚なのです。
ここでは、オコゼのおすすめレシピを3つご紹介します。
オコゼの唐揚げ
オコゼの唐揚げ‼️
— 松庄なう(明石 魚の棚) (@fish449238) January 22, 2021
大きなオコゼは時に高級魚となるが小さい物は何時いかなる時もお手頃価格、刺身をちょろっと食べてその深みを贅沢に味わうのもいいが、
唐揚げにして中骨、頭までガッツリいくのもたまらない、もちろん身は激ウマ、
浜のかあちゃんのレシピ↓https://t.co/MKcHpSjPqd pic.twitter.com/68cxCHmcuG
刺身に次いで人気があるのが、オコゼの唐揚げです。
3枚におろしてから揚げるも良し、捌いて下処理をした後に丸揚げにしても食べられます。
どちらも片栗粉をつけて揚げるだけですので簡単に調理できます。ふわっとした白身と、バリバリ食べられる中骨の2つの食感を楽しめるのでおすすめです。
オコゼの煮付け
コンバンハ!夜は過去画像から思い出を辿る。 #オコゼの唐揚げ #佐世保 #春夏秋冬 佐世保に住んでいる時に何度か行った居酒屋さん 佐世保駅から歩いて行けるので機会があったらぜひ。
— みー𓇼𓆉𓆝𓆟𓆜𓆞𓆝会社員・コーチングコーチ𓆈 RYT200 (@aoakua09858) May 12, 2022
これ見て「あぁグルクンの唐揚げに似ているなあ」って沖縄に思いを馳せた夜 おととしの今頃でした。 pic.twitter.com/Ct5UgRRen8
和食の王道、オコゼは煮付けにしても絶品です。
下処理をしたオコゼの臭みを取る為に、一旦お湯をまわしかけて冷水にとります。その後酒、砂糖、みりん、醤油、生姜で作った煮汁に浸けてしっかりと味を染み込ませます。コラーゲンもたっぷりで、プリっとした食感がたまりません。
和食の王道、オコゼは煮付けにしても絶品です。
下処理をしたオコゼの臭みを取る為に、一旦お湯をまわしかけて冷水にとります。その後酒、砂糖、みりん、醤油、生姜で作った煮汁に浸けてしっかりと味を染み込ませます。コラーゲンもたっぷりで、プリっとした食感がたまりません。
オコゼの味噌汁
余すことなく食べられるオコゼの頭や骨を使った味噌汁です。
頭や骨を沸いた湯の中に入れて、中火で火にかけます。すると濃厚な出汁が出るので、あとは味噌を溶かすだけです。お好みで好きな具材を入れてみるのもいいかもしれません。
刺身を食べたあとに、こんな贅沢な味噌汁が出てきたら最高ですね。
オコゼのことについて知って美味しく食べよう
ここまで紹介したように、見た目や毒のあるヒレに惑わされがちですが、実はフグとならぶ高級魚なのです。
下処理に注意は必要ですが、その上品な白身は刺身だけではなく、様々な調理法で食べることができる魅力的な食材です。
まだ食べたことがない人は、見た目に惑わされることなく、市場や和食店で見かけた際にはチャンスですので、是非食べてみてください。