2022年06月10日公開
2024年06月12日更新
パンチェッタは生食できる?おすすめの食べ方や注意点について解説
パンチェッタは加熱せずに生食しても安全なのか解説します。パンチェッタと生ハムの違いや自家製パンチェッタの作り方も紹介!おすすめの食べ方やパンチェッタを生食するときの注意点、パンチェッタを活用した料理レシピも参考にしてください。
目次
パンチェッタは生食しても安全?
パンチェッタは生ベーコンと呼ばれる、イタリア料理でお馴染みの食材です。豚肉を塩漬けして作るパンチェッタは、加熱しないでそのまま食べても問題はないのか解説します。
また、パンチェッタを手作りする方法や美味しい食べ方、生食するときの注意点も紹介します。パンチェッタのおすすめレシピも、併せて参考にしてください。
パンチェッタの特徴
パンチェッタとは?
パンチェッタは豚バラ肉を塩漬けし、乾燥させたり熟成させたローマ時代からある食品です。べーコンと似ていますが、パンチェッタは製造過程で燻製などの加熱処理をしていません。
加熱していないことから、生ベーコンと呼ばれることもあります。パンチェッタは加熱していないため、熟成した肉と脂の旨味を味わいえます。
日本ではあまりなじみがないかもしれないが、パンチェッタとはカルボナーラによく使われる豚肉の塩漬けのことだ。イメージとしては生ハムに近く、パスタの本場・イタリアをはじめヨーロッパ諸国では古い時代から親しまれてきた食材である。
パンチェッタは生食できる
加熱せず、熟成させただけのパンチェッタは、生食しても安全なのでしょうか?そもそも豚肉は、そのまま生食することはできません。
生の豚肉には、寄生虫や細菌が付着している可能性があるため、そのまま食べると食中毒の原因になります。しかし、パンチェッタは、生食可能な食品です。
市販のパンチェッタは、衛生管理のしっかりした設備で安全に作られています。加熱していませんが、イタリアでは古来より生食されてきたという歴史もあります。
市販品のパッケージには生食可能か記載されているため、確認しましょう。加熱して食べるよう記載されている場合は、生食はせず料理に使用しましょう。生食可能と記載されている場合は、安全に食べることができます。
パンチェッタと生ハムの違い
パンチェッタの見た目は、生ハムに似ています。加熱処理せずに作られている点や、生食できるという点も共通しています。
生ハムとパンチェッタの違いは、豚肉の部位の違いです。生ハムはもも肉を使用しているため、脂は多くありません。
パンチェッタは豚のバラ肉を使用しているため、脂が多く、とろけるような味わいが楽しめます。製造方法や見た目は似ていますが、味わいが大きく違うため、特徴を知って料理に活かすと良いでしょう。
パンチェッタの作り方とおすすめの食べ方
自家製パンチェッタの作り方
<材料>
- 三枚肉…約500g
- 塩…50g(豚肉の10%)
- タイム…5g
- 粒コショウ…3g
- クローブ…3粒
- ローリエ…2枚
- パプリカ…5g
- 乾燥ニンニク…5g
- バジル…5g
<作り方>
- 肉の皮は包丁で綺麗に取り除きます。
- スパイス(肉の重さの1%)をミルで粉砕し、塩と混ぜ合わせます。
- 豚肉を容器に入れて、フォークで両面に穴を開けます。
- (2)のスパイスを肉全体にまぶし、揉み込みます。
- 豚肉を紙に包み、網の上に乗せてしっかりラップします。
- 肉から出た水分を拭き取り、紙を変える工程を1週間おこないます。
- (6)の工程を1週間繰り返したら、流水で塩を落とします。
- 容器に水を貼り、肉を40分程度浸けます(焼いて味見をして時間を決める)
- 水分を拭き取り、網に乗せて冷蔵庫で1週間程度熟成させたら完成です。
誰でも簡単に安全に作れる、自家製パンチェッタの作り方です。肉は素手で触ると、細菌が付着する原因になります。肉を触る場合は、必ず手袋を着用しましょう。手作りパンチェッタは、生食できません。必ず、加熱して楽しみましょう。
パンチェッタを塩抜きする方法
パンチェッタが塩辛い場合は、作る料理に合わせて塩抜きしましょう。特に、そのまま焼いて食べる場合は、塩抜きするのがおすすめです。
塩抜きするには、まずパンチェッタの表面を流水で洗います。容器に水を張り、パンチェッタを30分程度浸し、水を変える工程を2〜3回繰り返します。小さくカットして味見をして、浸す時間を調節してください。
パンチェッタのおすすめの食べ方
パンチェッタは、生でも加熱しても美味しく食べられます。オーソドックスなのは、カルボナーラやペペロンチーノといったパスタの具材にする食べ方です。
塩抜きしてそのまま焼いたり、ピザやサラダのトッピングにしても美味しいです。旨味が強いため、スープや煮込み料理にもよく合います。
パンチェッタを生食するときの注意点
注意点①外国産パンチェッタの生食は自己責任で
多くのパンチェッタは安全に作られていますが、外国産の商品をそのまま食べるのは危険です。日本の商品であれば生食可能かどうか記載されていますが、外国産は記載されていない場合もあります。
製造基準も日本とは違うため、生食はあくまでも自己責任になります。生食できるかわからない場合は、加熱して楽しみましょう。
注意点②自家製パンチェッタの生食は危険
市販のパンチェッタは、徹底した安全管理のもと作られています。しかし、手作りの場合は、細菌を完全に排除することはできません。
室温や環境も工場とは違うため、安全であるとは言い切れないでしょう。自家製のパンチェッタは、加熱して楽しむのが安全です。製造工程で味見をする際も、必ず加熱してから味見しましょう。
注意点③妊婦の生食にはリスクがある
妊婦は、生ハムやパンチェッタの生食を避けたほうが良いでしょう。妊娠中は免疫力が下がるため、食中毒になるリスクが高くなります。
さらに、生ハムやパンチェッタには、トキソプラズマ菌やリステリア菌が付着している可能性があります。これらに感染すると、先天性障害や流産の危険があるため、生食は避けましょう。
パンチェッタのおすすめ料理レシピ
パンチェッタのペペロンチーノ
<材料>
- パンチェッタ…1切れ
- ニンニク…1片
- 鷹の爪…1本
- パセリ…適量
- スパゲティ1.7mm…1人前
- 料理酒…適量
- オリーブオイル…大さじ2
<作り方>
- ニンニクとをスライスし、オリーブオイルで加熱します。
- イタリアンパセリの茎と割った鷹の爪を加えます。
- 細切りにしたパンチェッタを加え加熱し、パセリの茎とニンニクは取り除きます。
- 塩分濃度1.2%のお湯でパスタを茹でます。
- 鍋に料理酒とパスタを加えて混ぜ合わせ、ニンニクを乗せたら完成です。
パンチェッタの旨味がシンプルに味わえる、ペペロンチーノのレシピです。パンチェッタから塩味が出てくるため、味付けはいりません。茹で汁で乳化せずに作るので、簡単に作れます。
かぶとパンチェッタのスープ
カリッと焼いたパンチェッタを加えた、コクと旨味たっぷりなスープレシピです。煮込む前に焼くことで、香ばしさがプラスされます。塩を加えなくても、パンチェッタの旨味で味が決まります。
パンチェッタとチーズのリゾット
イタリア料理の定番であるリゾットを、生米から作る本格的なレシピです。パンチェッタはカリカリになるまで炒め、旨みを引き出しましょう。少し芯が残るくらいに、炊き上げるのがポイントです。
パンチェッタは生食でも加熱しても美味しく食べられる
市販のパンチェッタは生食できますが、手作りする場合は加熱して食べましょう。外国産の商品も安全であるとは言い切れないため、生食は自己責任になります。
塩辛い場合もあるため、食べ方や料理に合わせて塩抜きしましょう。スープやパスタ、ピザやサラダのトッピングなど、さまざまな食べ方でパンチェッタを味わってみてください。