2022年05月12日公開
2024年05月21日更新
豆腐をレンジで温めると爆発する?安全な温め方と水切り方法を紹介
豆腐をレンジで温めると爆発する原因について解説します。深めの容器に入れるなど、レンジで加熱しても爆発させない温め方も詳しく説明!レンジを使った水切り方法も紹介します。簡単に作れる豆腐料理も載せているため、ぜひ参考にしてください。
目次
豆腐をレンジで爆発させずに温める方法を紹介
豆腐の水切りなどで、電子レンジを使うこともあるでしょう。しかし、豆腐をレンジで加熱すると、爆発してしまうことがあります。爆発を防ぐためには、原因や対処法を知っておくことが大事です。
本記事では、豆腐がレンジで爆発する理由や、爆発させない方法を解説します。レンジで作れる豆腐料理や、水切り方法も同時に紹介します。食事作りの時間がないときなどに、ぜひ利用してみてください。
豆腐をレンジで爆発させない温め方
豆腐をレンジで温めると爆発の可能性があるのはなぜ?
豆腐の内部には、目に見えない空洞が多く存在します。レンジで加熱すると、その空洞の中に水蒸気が発生します。内部で発生した水蒸気は、周りの豆腐に閉じ込められた状態です。逃げ場がなくなった水蒸気は、豆腐の内部で急激に膨張します。
その力に豆腐が耐えきれなくなると、爆発を起こしてしまうのです。この空洞の数や大きさは、豆腐の種類によって異なります。そのため、大きな爆発を起こすものもあれば、小さい爆発で済むものもあります。
実は豆腐には、その内部に目には見えない大きさの無数の穴が空いていて空気が含まれていますが、表面はその穴が塞がっているので空気が閉じ込められている状態になっています。豆腐をレンジで加熱すると、水分がその穴の中で水蒸気となることで穴が急激に膨張し、爆発する可能性があります。
温め方①豆腐は深めの容器に入れる
豆腐を深めの容器に入れることで、爆発が起こりにくくなります。深めの容器に入れると、レンジの熱の伝わりが穏やかになるためです。
平らな皿を使ってしまうと、熱が直接豆腐に伝わりやすくなります。豆腐がすっぽりと収まるような、深さがある容器で加熱しましょう。
温め方②豆腐が浸るまで水を入れる
豆腐を入れた容器に水を加えると、爆発防止により効果的です。豆腐が浸るまで水を入れることで、直接レンジの熱が加わらなくなります。水の温度によってゆっくり温められるため、豆腐の内部が急激に膨張しなくなるのです。
水をたっぷりと入れたら、ラップをかけて加熱しましょう。ラップはぴっちり被せてしまうと、破れる恐れがあります。できるだけ、ふんわりとラップをかけるようにしてください。
温め方③低めのワット数で加熱する
高いワット数に設定すると、爆発の可能性が高くなります。豆腐をレンジで加熱するときは、低めのワット数に設定しましょう。ワット数と加熱時間の目安は、500wで3分ほどです。低いワット数でゆっくり加熱することで、乾燥も防ぐことができます。
豆腐をレンジで爆発させない水切り方法は?
豆腐をレンジで安全に水切りする方法
豆腐はレンジを使うことで、簡単に水切りすることができます。まずは二重にしたキッチンペーパーで、豆腐全体を包みます。巻き終わりを下にして皿に起き、500wのレンジで3分加熱すればOKです。豆腐の上に重しを乗せてから、レンジで加熱することもできます。
さらにしっかり水切りしたい場合は、加熱時間を伸ばしましょう。温めすぎると爆発する危険があるため、様子を見ながら少しずつ加熱してください。
また、レンジから出した後に、一度豆腐を冷ますという方法もあります。豆腐を冷ますことで、中の水分が出やすくなります。
豆腐以外のレンジで温めると爆発しやすい食材
豆腐以外で爆発しやすい食材は、卵や栗、銀杏などの、殻つきの食材です。卵は殻がなくても、黄身が爆発することもあります。これは、黄身に張られている膜が、殻と同じような働きをするためです。
目玉焼きなどの卵料理は、黄身にあらかじめ穴を開けることで、爆発しにくくなります。他にも、ウインナーやイカ、子持ちししゃもなども爆発しやすい食材です。これらも卵の黄身と同じように、あらかじめ穴を開けておくと良いでしょう。
また、汁物や、とろみがある料理も注意が必要です。液体はレンジで加熱すると、沸点を越えても沸騰しないことがあります。過熱状態になった液体は、振動などの衝撃で、突然爆発するように沸騰します。これが、突沸と呼ばれる現象です。
突沸が起こると周囲に高温の液体が飛び散り、やけどの恐れがあります。液体やとろみがある料理は、加熱時間を短く設定しましょう。
レンジで作る美味しい豆腐料理レシピ
チーズ卵湯豆腐
【材料】
- 絹豆腐 150g
- 卵 1個
- ピザ用チーズ ひとつかみ
- 塩昆布 2つまみ
- めんつゆ 小さじ1
【作り方】
- 器に豆腐を崩しながら入れます。
- 1の上に卵を落とし、黄身に数カ所穴を空けます。
- 塩昆布を乗せて、めんつゆを回しかけます。
- ピザ用チーズを乗せ、600wのレンジで3〜4分加熱したら完成です。
とろりとした食感が美味しい、チーズ卵湯豆腐のレシピです。豆腐を崩してから加熱するため、爆発の危険性が低くなります。卵の黄身も爆発防止のため、あらかじめ穴を開けておきましょう。
チーズと卵を乗せることで、ボリュームのある副菜が作れます。水分量が多いと味が薄くなるため、味見をしながらめんつゆの量を調整してください。
麻婆豆腐
【材料】(2人分)
- A 牛ひき肉 150g
- A 刻みにんにく 10g
- A 刻み生姜 50g
- A 醤油 30ml
- A 砂糖 10g
- A 味噌 20g
- A 酒 30ml
- A 豆板醤 10g
- 長ネギ 20g
- 豆腐 1丁(400g)
- ラー油 15ml
- 水溶き片栗粉 片栗粉 大さじ1/2+水 大さじ1
- 輪切り唐辛子 少々
- 万能ねぎ 適量
- 花椒 適量
【作り方】
- 耐熱容器にAを入れて混ぜ、隙間を少し開けてラップをかけます。
- 1を600wのレンジで4分30秒加熱します。
- 長ネギをみじん切りにします。
- 豆腐を賽の目に切り、2に入れて混ぜます。
- 隙間を開けてラップをかけ、600wのレンジで8分加熱します。
- 5に長ネギとラー油を加え、水溶き片栗粉を3回くらいに分けて入れます。
- 隙間を開けてラップをかけ、600wのレンジで1分30秒加熱します。
- 器に盛りつけ、花椒と万能ねぎをかけたら完成です。
中華の人気料理である麻婆豆腐も、電子レンジで簡単に作ることができます。作るときのポイントは、隙間を開けてラップを被せることです。
ぴっちり覆ってしまうと破裂の危険があるため、必ず隙間を開けるようにしましょう。豆板醤の量を変えることで、辛さを調節することもできます。
豚バラ豆腐のレンジ蒸し
あと一品欲しいときに便利な、豚バラ豆腐のレンジ蒸しのレシピです。オイスターソースのおかげでコクが出て、白いご飯が進みます。豚バラの代わりに、豚こま肉で作ってもOKです。
好きな野菜やきのこを入れて、自由にアレンジしてみても良いでしょう。肉に火が通っていない場合は、様子を見ながら少しずつ追加で加熱してください。
豆腐をレンジで温めてもコツを抑えれば爆発しない
豆腐は電子レンジで加熱すると、爆発することもあります。しかし、いくつかのコツを抑えることで、安全に調理することができます。
電子レンジを利用すると、調理時間が短縮されて非常に便利です。爆発しないように注意しながら、レンジで美味しい豆腐料理を作ってみましょう。