2022年01月25日公開
2024年11月17日更新
豆腐を湯通しする理由は?詳しいやり方からその他の水切り方法まで紹介
豆腐を湯通しする理由をわかりやすく解説しています。豆腐の湯通しのやり方や、水分を切ったときの効果も詳しく説明しました。また、湯通しした豆腐を使ったレシピもまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。
豆腐の湯通しのやり方を解説
豆腐は栄養価も高いので人気の食材です。豆腐を使った料理もたくさんあります。しかし、実際に作ったら水気が多く味気のない口当たりで、美味しく食べられなかったという意見もあります。この記事では、豆腐の湯通しのやり方を徹底的にリサーチしました。なぜ水分を抜いたほうが良いのか、その理由や効果も詳しく掘り下げています。
湯通しした豆腐を使ったレシピも紹介していますので記事を最後まで読んで、ぜひとも美味しい豆腐を味わってみてください。
豆腐の湯通しのやり方とポイント
豆腐を湯通しする理由
湯通しをする理由は食感を良くするためです。湯通しをしないと、どうしても水っぽくなり美味しく感じられません。湯通しをすると調理をする際に、豆腐に味が浸透しやすくなる効果もあります。また、調味料がしっかりと浸透させることで、料理全体の味もしまるでしょう。
さらに、煮崩れを防ぐためにも湯通しは重要な下ごしらえになります。豆腐を使った料理をする際は、ひと手間かけて湯通しは欠かせないようにしましょう。
湯通しをしたほうが良い豆腐料理
湯通しをしたほうが良い料理は、炒めものや煮込み料理です。調味料を使い、味を染み込ませる必要があるからです。湯通しをしないと加熱している最中に水分が出てしまい、ベチャッとした仕上がりになってしまいます。逆に湯豆腐や離乳食を作る際は、さほど気にしなくても問題はありません。
強火で油と一緒に加熱をするようなチャンプルーや、麻婆豆腐は湯通しをするのがおすすめです。湯通しをして水切りをしたほうが、全体的にすわりが良い出来栄えになるからです。湯通しをすることで、豆腐のプルッとした食感をそのまま味わえるでしょう。
豆腐の湯通しの方法
深めの鍋にたっぷりの水を用意して、沸騰させましょう。沸騰した鍋に豆腐を入れて湯通しします。その際に少々火を弱めます。グラグラとしたお湯で湯通しをしてしまうと、すが立ち固くなりすぎてしまうからです。
すが立つと味の質も落ちるので、湯通しをする場合は必ず火を弱めてください。何分ほど湯通ししたほうが良いかは、どれだけ水切りをしたいかにもよりますが3分前後が目安です。
豆腐同士がくっつくのを防ぐポイント
切り分けた豆腐をいっぺんに下茹ですると、くっついてしまうことがあります。くっつくのを防ぐためには、それぞれ間隔を開けて湯通しをしてみてください。豆腐は水分が少なくなると、近くの豆腐から水分を摂取しようとしてくっつく性質があります。
そのため、逆算をし調理で使用するときを見計らって、湯通しをすることをおすすめします。パッドに上げて少し水を足すのも良いでしょう。
絹と木綿でそれぞれ注意するポイント
絹は柔らかいので、しっかりと湯通しをしましょう。絹は非常に崩れやすいためです。塩を入れることで、浸透圧の影響で弾力が生まれます。絹は大きめのサイズにカットするのもポイントです。大きめにカットすることで、多少崩れても形が悪くならないからです。炒めたり煮たりする場合は、直前までお湯に浸けておくのが無難でしょう。
木綿は調理の際に、あえて水を多めに入れてその水気を飛ばすように長く加熱するのがコツです。木綿も絹と同様に塩を入れることで、弾力のある食感を保てます。
豆腐の湯通し以外の水切り方法
方法①重石を乗せる
水切りをするには重しを乗せるのも効果的です。乗せるものは食器や、まな板など身近なもので十分です。豆腐をキッチンペーパーでしっかりと包み重しを乗せて、一定時間放置してください。
豆腐の重さの1.5倍前後の重さを乗せるのが、良いといわれています。水分が滴り落ちるように、パッドやタッパーの底から適当な隙間を開けて網状のものを敷くとより効果的です。
方法②レンジを使う
レンジを利用することで、水を切ることは可能です。3枚ほどのキッチンペーパーで豆腐をしっかりと包み、600Wで約2分加熱します。しばらく放置して粗熱を取れば完成です。加熱時間はサイズにもよるので、様子を見ながら加熱しましょう。レンジでの水切りの注意点は、火が入りやすいことです。
火が入りすぎると、すが立ち固くなります。水分が抜けすぎると味が落ちてしまう可能性もあるので、気をつけてください。
方法③塩をかける
塩をふりかけることで、水切りは可能です。1丁に小さじ1/3の塩をふりかけたら、キッチンペーパーで包んで約30分放置します。そうすることで、しっかりと水切りができていることが確認できるでしょう。
放置すればするほど固くなるので一日冷蔵庫で保存をすると、チーズのような濃厚な味わいを楽しめます。好みに合わせて時間を調整してください。塩加減を誤ると、塩気が強くなりすぎるので注意しましょう。
方法④パッケージに切り込みを入れて立てかける
手軽に水切りをする方法は、豆腐を入れているパッケージを利用します。まず、密封しているセロハンの表面に、包丁で数カ所2cmくらいの切り込みを入れてください。約30分シンク内に固定して縦に立てかけると、自然に水切りができます。
簡単にできますが、先述した方法に比べるとそこまで水は切れません。このやり方はそこまで水切りに対して神経質にならないような、冷奴に向いています。
湯通しした豆腐を使ったレシピ
麻婆豆腐
油を敷いたひき肉を炒めながら、豆鼓や甜麺醤で味付けをしながら加熱します。火を通したらひき肉がちょうど浸るくらいの、鶏ガラスープを入れてください。味付けをしたら、湯通しした豆腐を入れて軽く煮込みましょう。刻んだネギと、水溶き片栗粉を入れて混ぜます。湯通しをしっかりとすることで、絹豆腐でも煮崩れせずにきれいに仕上がります。
キャベツとたくわんの豆腐サラダ
水気が多すぎると、ベチャッとなり口当たりが悪くなります。水切りはしっかりと行いましょう。水切りをした木綿豆腐は手でちぎります。手でちぎることで味が、絡みやすくなるからです。キャベツも水分を多く含んでいるので、レンジで加熱して粗熱を取り手で絞ることで水を切ることができます。
水を切った食材とたくあんに調味料を混ぜ合わせましょう。塩でも水切りは可能ですが、その場合は味が濃くなるので調味料の量を調節してください。
豆腐は湯通しをして美味しく食べよう
豆腐は汎用性のある食材で、ほかの食材とも相性が良いです。炒めものや、サラダにも合わせることができ良く使われています。しかし、水分を含んでいるのでそのまま調理に使うと、水気が多くなり料理全体の味や風味が損なわれるのが難点です。
湯通しを怠らずに下ごしらえをすることで、美味しい豆腐料理を満喫できるでしょう。正しい湯通しの方法をマスターして、豆腐の魅力に触れてみてください。